須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

猫の赤ちゃん大きくなったよ。

2020-10-10 21:35:50 | 猫の物語
花月のお料理(28)~折詰弁当と仔猫の風景で紹介した生まれたての赤ちゃん猫を紹介します。
ひと月は越えて力強く鳴くようになりました。若女将曰く「ネズミから猫になりました」!!。そうですね、仔猫の風景ではつるっとした白いネズミのようでしたが、猫らしくしっかりしてきました。今日は自力で水も飲みましたよ。

お母さんのジャスミンは相変わらず子猫気分の抜けない新米ママですが、しっかり育てられて良かったね!!。



赤ちゃんは多分オスですので、また争いに加われるかな?
名前は「ベンジャミン」に決まりました。ベンちゃんと呼ばれるでしょう。ビックベンになることを祈る! 

お父さん(候補)は少年期によそからやって来て定住を許され、今は成人して外周を守る「ラビ」だと思います。
ジャスミンが小さい時はラビと仲良しでした。またジャスミンの出産にはラビが立ち会ったようです。

若女将は「ラビは嬉しそうだった」としみじみとおっしゃいました。ジャスミンにやラビは白地に少しの茶色縞があります。赤ちゃんは2匹にそっくりです。良かったね、ラビ!




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華麗なる猫一族(2)~花月の看板猫3代一例

2020-10-10 21:04:50 | 猫の物語
看板猫いいですね! 
老舗旅館、美術館などの守護神として看板猫は招き猫、ありがた~い存在です。ブログでも猫人気はすごいですね。昨年まで大阪のデパートで猫フェスがあったので、毎年のように通っていました。皆さん猫ものには惜しみなくお金を費やしますよ。猫ものは売れるんですね。ほんと空前の猫ブームです。

花月猫ちゃん達の縄張りでお伝えしたように、メス猫達はオス猫達に守られて比較的いい生活していますので、あまり無理なく妊娠出産ができます。「花月」が猫を大事にし始めてから数年が経過し、今では3代目から4代目が誕生しています。

そのゴッドマザーが「ビビ」。
勲章のように首輪をつけ、花月猫の代表として大事にされています。そして今でも出産しています。
人類は遡ると一人の女性に行きつくそうで、ミトコンドリア・イブ、ラッキーマザー、ルーシーなど様々な女性始祖が取りあげられていますが、花月猫の女性始祖はビビちゃんです。
先般、子育てを紹介した「ハナちゃん」はビビの子供です。



そして「マリオ」もビビの子供。
実力中級クラスのオス猫で太って身体も大きいので、扇のかなめに出没しますが、まだ定位置が確立していません。不思議なことに中心部は、子供のオス猫、少年のオス猫、そしていかにも弱タンなオス猫達がいます。子供と少年はじゃれついても気にしませんが、弱々なオス猫を追い立ててはマネちゃんに叱られています。



とはいえ気が弱く縞次郎にはもちろん敵わないし、最近外側に行ったばかりの新米成人にも時々勝てないこともあり、窓際の「中級管理職」的な感じ・・・マリオはストレスを感じているのではと、悲哀を感じますし、可哀想なところもあります。ハナちゃんとマリオ兄弟姉妹ですが全く顔が違います。マリオはオス猫ですがビビにそっくりですね。

ハナちゃんの以前の子供で若女将お気に入りのオス猫、家猫候補「モフ」がいます。モフは身体も小さく、成長時には寿命が短いかもと心配でしたが、マネちゃんと若女将がたくさん食べさせてそれなりに成長しました。しかしオス猫争いに加われるような実力は到底ありません。
マリオ(かな?)に追われ行方不明。花月スタッフが山を捜索し、近隣から「遭難者がいるのですか?」と質問を受けたほどでした。

皆の懸命な捜索の結果、3日目に若女将が山中で見つけました。それもあって家猫候補。今は若女将が用心しながら見守っています。
名前どおりぬいぐるみのようですが、性格はマイペースで面白いです。
足も短いね!!



今日も実のおじさんであるマリオにおっかけられていました。
今日、モフは東エリアから西エリアにやってきたビビおばあちゃんに会ってクンクン・・・「ギャ!!!!!」と逃げていきました。やってること訳が分からんよ、モフ・・・ですが面白かった!

これから少しずつ相関関係・家系図を紹介しますね。




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華麗なる猫一族(1)~縄張りを生きる

2020-10-10 21:03:40 | 猫の物語
花月でも猫は招き猫であり守護神なんですが、よそとの絶対的な違いをこっそりお教えしましょう。

よその看板猫ちゃんは一匹でお店を守るか、多くとも親子、兄弟が多いですね。花月では地域の猫保護団体とも相談の結果、オリジナルな形で猫を飼うことにしました。
寝る場所の提供、十分な水と餌、きちんとした病気や怪我の手当てをクリアしながら、自然の中で飼育することにしたのです。

北側に山、東西を谷、前を海に囲まれているこの場所ならではの自然に近い飼育形態です。
花月の回りには東西南と三方向に居場所がありますので、近い場所でも一族同士の縄張りがあります。知らないだけで北側にも居場所があるかもしれません。
また東西の谷を隔てて公園や住宅地は地続きなので、別グループの縄張りも存在します。南の海側にもまた別のグループがいます。
つまり須磨観光ハウス「花月」を核にして扇状に縄張りやグループが広がっているわけです。

花月猫ちゃん達の現在のボスは縞治郎ですので、縞次郎が扇周辺内側の花月猫エリアを守っています。
とはいえ、恋の季節には往来もあるようで、成人したオス猫達は忽然と姿を消す一時もあり、マネちゃんと若女将を心配させています。
ま、ご飯は食べに帰ってくるようですけどね。

成人したオス猫達は扇中心から少し離れて外周に住み、毎日のようにご飯だけ食べに帰ってきます。まだ成長過程で弱虫なオス猫達が集まって、小競り合いしながらマネちゃんが用意したご飯を食べているそうです。

中級クラスのオス達は東西南の各エリアを守っています。縞次郎が帰ってきた時は東西南エリアすべてで縞次郎がはばをきかせています。

若いオス猫達は少し可哀想ですが、中級クラスの猫やボス猫縞次郎の後を継いで花月猫エリアを守ってほしいと思います。冬は寒いのでそこは一族、縄張りが縮まるのかも?

頑張れ~、男の子たち!!


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花月と古代人

2020-10-08 22:47:04 | 日記
私は趣味で郷土史を勉強しています。
須磨の海岸線、観光ハウス「花月」のある場所は「赤石の櫛淵」と言われる交通の難所でした。一の谷から三の谷の向こうまで櫛の歯のように凸凹と入り組んでいますね。
ここは摂津のはずですが、なぜか「あかしのくちぶち」と呼ばれています。どちらともいえないなんて、まさに境界なんですね。

「あかし」の名前の由来は?(明石市HP)

マネちゃんが面白い話をしてくれました。
ワイルドな子供だったマネちゃん、お祖父さんから土器をいただいたことがあるようです。既に無くしてしまったようですが、「花月」を立ち上げた頃、谷にたくさんの横穴があって、お祖父さんはそこから土器を見つけたようです。

マネちゃんの記憶では青灰色だったそうなので、おそらく「須恵器」ですね。須恵器は古墳時代中期、およそ5世紀の中頃より作られ始めたと言われています。
私は「うっそ~、こんな海辺の吹き曝しの場所に、いくらなんでも住めないのでは?」「古代人の住居跡?本当かなあ??」と思っていたのです。

しかし鉢伏山にはもともと高地性集落があったようです。このような集落は砦のような役割を担っていたらしく、明石の櫛淵と鉢伏山は海岸線の見張り台としてふさわしい場所であると思われます。また単なる見張り台に留まらず定住者も多くいたようです。


潤和横尾遺跡現地説明会資料 (神戸市教育委員会)

鉢伏山南麓が海に落ちる場所、ここは「讃岐石(サヌカイト)」の産地でもあります。この石は石器等の材料になる石です。



讃岐や小豆島あたりから多く産出されるらしいのですが、淡路の岩屋付近を経て本州では明石から須磨浦公園あたりにのみ存在するそうです。古代の資源としては有益ですね。

世界の至宝 サヌカイト(香川大学工学部長谷川研究室)
http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~hasegawa/sanukiteNew.pdf

マネちゃん、疑ってごめんなさい。
横穴はよく調べたら住居ではなく、古墳時代の横穴墓かもしれません。お祖父さんの見つけた須恵器はその副葬品かもね。
しかし、それよりもずっと昔からたくさんの先史人たちがここで石器を作って、物々交換しながら生計を立てていた可能性も否めなくなってきましたよ!

明石原人の夢再び・・・明石原人は今では縄文時代以降の現代人とされましたが、まだ100%ロマンがついえたわけではないそうです。
「だったらここも、まだわからないよね!」もっと前には「原始人」いたかも???

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