須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

ラビとウニ太郎の兄弟船

2021-01-25 11:59:16 | 猫の物語
~波の谷間に 命の花が ふたつ並んで 咲いている~

兄弟船は船村徹先生作詞の演歌、有名ですね。この歌詞って、ラビとウニ太郎の義兄弟の契りそのものです。



ラビとウニ太郎は2匹ともよそからやって来て、花月猫に受け入れてもらった男の子で、ウニ太郎の方がちょっと年上だと思います。2匹ともに元飼い猫疑惑があります。小さいとき須磨浦公園に遺棄された猫だと思いますが、女系・花月猫ちゃん達に気にいられ、運よく西エリアの仲間になることができました。


少年期のラビは白くてほっそりしていましたが、1年ちょっと経って成猫になると外へと巣立っていきました。そして夜にこっそり素早くご飯を食べに帰ってくるようになりました。ご飯だけは帰らないと食べられないのですから、縄張り意識の強い成猫であっても、毎日ではないにせよ、こっそり帰って来て食べなければなりません。そしてなるべく姿を見せず、こっそり出ていくのです。ラビは精悍な顔つきとがっしりした身体に変わって、最近は寒いのもあってか、昼間にもよく帰ってきます。子猫達もラビが好きなようです。ラビもコハルを尻尾で遊んでやったりしています。人好きで私にも懐いてくれているいい子です。

最近時々縄張り荒らし?か、消えていなくなりますが、ウニ太郎は西エリアに残留しました。一度大怪我をしましたが、基本は食べて食べて毛艶も美しく、大きく成長し丸々と太っています。ウニ太郎も愛想がいい子で、お客様から「あの子は毛が綺麗で可愛いねぇ」という声が時々聞こえます。梳きすき好き、清潔好きなウニ太郎、人間も大好きです。

ラビとウニ太郎、時々オデコをガチンと合わせて喧嘩もしますが、小さいときから一緒に育ったせいか、最近では並んでご飯を食べている姿をよく目にしますし、穏やかに一緒に過ごしていることも多いのです。歳の近い成猫のオス猫といっても義兄弟!!どこか割り切れない思いを持っているのでしょう。まさに兄弟船の歌詞のようです。ちょっと拝借。

〽陸に上って 酒のむときは いつもはりあう 恋仇 
けれども沖の 漁場に着けば やけに気の合う 兄弟鴎・・・ 

西エリア男組、常駐にはブラックとモフがいますが、2匹とは全く争うことはありません。時々帰ってくるユキちゃんも平気です。

大きなだみ声が近くの谷間に湧きました!!スワッ事件か??
なんと「うし」がユキちゃんを木に追い上げるという事件が起こっていました。

ユキちゃんが木の上に登って大声で叫んでいるので、西エリアの10匹以上が全員野次馬になって、「なんだ、なんだ」と騒動に参加しました。その勢いに押されて、うしは退場・・・うしは北側バックヤードで育った猫で、去年巣立ちました。西エリアの猫でないためか、ラビ、さらに言えば東エリアのバンとも仲が悪いそうです。私は大好きな「うし」と久々に会えたのに、こんな出会いで残念・・・性格は優しく、弟や妹の面倒見もいい、よくできたお兄ちゃん猫でした。

「うし」への最後の一撃、追い返し確認はラビが決めました。カッコいいです!ちびっ子と女子たちが羨望の眼差しで見守っていました。ウニ太郎は出遅れました。ここは毎日、百戦錬磨の修行をしているラビの勝ちです。

西エリアの結束意識が高いのに驚きました。巣立っても守るべきものがあるんですね。「力合わせてヨ~ 綱を巻きあげる ~」

猫に仲間意識があるのでしょうか、花月猫ちゃん達は何とも不思議です。外から来ても義兄弟、血縁が濃くなりすぎない等、きっと良いこともあるのだと思います。



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