須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

Oh!外へ!!~地獄坂から向こうは危ないので気をつけてね

2021-10-21 13:14:01 | 猫の物語
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」、川端康成『雪国』のあまりにも有名な冒頭ですね。
「須磨浦公園の青い高台を折れると地獄坂であった」・・・須磨浦公園西側の高台を愛してやまない私ですが、ここから須磨観光ハウス花月に登る最後の坂のきついこと・・・真夏には地獄の上り坂、どっと汗が吹き出します。しかし、ここをいっきに登り切れるかは、足腰の強度を計るよいバロメーターになります。

須磨浦公園内は車の乗り入れや通り抜けは禁止されています。須磨観光ハウス花月から奥の住宅地へは「金井橋(叶橋)」を渡って行くことができますが、お客様の車、業者さんの車、公園管理の車、徒歩だけしか渡ることができません。ちなみにこの橋は創業者であるマネちゃんのお爺様が架橋し、神戸市に寄贈なさったものです。

ということで、須磨浦公園西側高台には基本車は少ないのです。しかし、花月猫ちゃん達にとって、たまに通る車こそ危険なもの。だって車が危ないと知らないのですから・・・。




少し涼しくなった10月初め、地獄坂を登り始めると右手の広場に見知った白い猫が、植木の間をぬって一人遊びをしています!「あっ、ラビ!」と呼ぶとこちらに来ました。子守をしていないなんて珍しいのですが、子供達も成長してきたのでフラッと気晴らしにやってきたのでしょう。来なくていいんだけど。。。危ないんだけど。。。車道には出ず縁石の上でカリカリをあげました。




ふっと前を見ると今度はチビが!!来なくていい、危ない!!「チビ、一緒に帰るよ」と誘うと坂の上、茶店の前まで一緒に登ってくれました。猫と散歩なんてちょっと嬉しいですね。茶店前からは西側の土手に入り並走、ブラックやgooちゃんも一緒に橋のたもとに出てきました。来なくていいんだけど、危ないよね~。。。









そこから、谷の下方にチラッと白黒が見えたので「ユキちゃん~、ユキちゃん~」と呼ぶと返事をしながら階段を登ってきました。「ユキちゃん~」「ニャ~」の応酬、何度も続くやまびこのようで、かなり幸せ!今はマリオの縄張りになったせいなのか、ユキちゃんはかなり遠慮しながら西エリアに来るようになったので、谷沿い階段の上のほうでカリカリをあげることにしました。チビ、ブラック、gooちゃんは後でお家で食べればいいのに横取りしようとするのは、ま、仕方ないか・・・。









花月の各エリアでお世話をした後、まだ帰ってこないラビが気になってチュールのデリバリー。お客様と一緒にラビの相手をしていると、本物のデリバリーに行って帰って来たマネちゃんの車が地獄坂を上がって来て、途中でストップ。窓を開けてラビに声を掛け、ちょうどお帰りのお客様を、ラビと一緒にお見送り出来ました。



花月猫ちゃん達はみんな、猫好きのお客様を温かくお出迎えしたり、お見送りしたりできる優しい猫ちゃん達です。ここで暮らすこと・・・夏の暑さと冬の寒さは厳しく、時には車の危険もあります。でも広々した公園やお庭を自由に走り回ることができます。ムカデにも咬まれますが、大樹に駆け登って蝉をとって遊ぶこともできます。

幸せの形はそれぞれ、家猫のように長生きは望めない分、一年一年巡る季節や楽しい時間を精一杯楽しんでほしいと願います。

2021年9月15日 晩夏の花月猫(2)~元気編

2021-10-17 19:32:27 | 猫の物語
2021年の夏は長かったですね~。それでも9月になると涼しい時間もあって、外飼いの花月猫ちゃん達もずいぶん過ごしやすくなったようです。
一週間に一回、基本水曜日に花月猫の様子を見に行っているんですが、マネちゃんから「みんな元気ですよ!」と聞くことが多くなりました。コハルさんの目も澄んでいてきれいです。目と毛艶が元気のバロメーターなんですよね!

今回は「元気編」です。
西エリア定住猫になったブラックと外周を守り谷の下方に住んでいるユキちゃん。二匹ともモフの兄弟です。背中の模様、出方が反対?似ているような、似ていないような💛 ブラックは甘えたでユキちゃんはワイルド。ヒール好きの私は、ユキのニヒルでクールな表情が大好きです。

元気になった母達、ハルちゃんとゾロ。少しふっくらしてきました。

右前脚のびっこが心配だったチロ。大丈夫です!!✨

少年猫、コジマと小ラビ(仮)。凶暴女子gooちゃんのやり方を真似たのかコジマはご飯の時に手が出始めました。叱られてキョトンとしています。gooもだいぶ懐きはじめました。小ラビは腕の模様がお父さんと違います。怖がりでしたが、かなり仲良くなりました。

小ラビの義理姉ペコ。

同じく義理兄ポコ。ニャニャの子育てで紹介した3匹のうちの2匹です。人馴れしませんが大きくなりました。


東エリア、みんなまったり・・・。仲良くしてね、幸せで楽しい時間を過ごしてね~🍀🍀


2021年9月15日 晩夏の花月猫(1)~ペロリ編

2021-10-17 12:19:07 | 猫の物語
今年の9月はとても暑かったのですが、それでも盛夏の厳しさは和らぎ、花月猫ちゃん達にとって過ごしやすい日々がやってきました。
健康状態も安定した嬉しい日々が続きました。ジジ&ウニ太郎の子供達、今では北側バックヤードから崖の上まで登れるようになりましたが、一月前はまだ子供子供していました。目もガチャガチャですが、段々と良くなっています。

さて、今日は「ペロリ」顔の紹介です! 目薬はやっているんですよ。ウニの子供、チュールを鼻につけてペロリ!

コジマとコハル、ペロリ! コジマの目も以前はガチャガチャでした。

チビ、ぺロリ!

ラビ、👅出し、ペロリ!

秋に一杯食べてどんどん太ってね、外飼い猫は寿命が短いと思いますが・・・まれにご長寿もいますよね。免疫力つけて、長生きしてね、できるだけ一緒にいようね!!

花月猫 男の道

2021-10-02 11:14:27 | 猫の物語
人の出産する男女比は、男性がやや多くなっているようで、高度な医療体制を持ち文化的生活を享受できている国々では、赤ちゃんの死亡率が低いので、男の子の方が多いようです。昔から男の子の方が育てにくいと言いますよね、昔なら男の子は死亡率が少し高くて、それで五分五分の男女比に近づいていたわけですから、自然の摂理とはすごいものですね。


 イケメンスタッフの兄ちゃんによると鳴き声は仔猫のようなブラック、赤・黒・白がカッコいい!

そこで花月猫、ゾロの子供は男3:女1でした。仔猫達はまだ調べていませんが、現在の定住猫をみるとその割合は圧倒的にオス猫が多いのです。その理由はよく分かりません。メス猫は大事にされていますが、いつも出産の機会を狙われていてしんどいだろうと思います。またラビ&ウニ太郎のような外からの猫が来ないなら、だんだん血が濃くなってしまって、あまりよい結果が望めない・・・だからもうそろそろ避妊ですね。とはいえ恋の季節には、ボディガードのオス猫達を出し抜き、コマちゃんのようにしつこく頑張る子もやってくるので、そうそう血も濃くならないのかもしれません。


義理の親子ウニ太郎&ボブ。ボブは身体は大きいけど気性はおとなしくて、時々仔猫のケージに入っています、今のところ・・・。

もちろん縄張りはあって、2021年夏現在のエリアボスは、東:チロ&バン兄弟、西:マリオ、南:ラビ、北:ウニ太郎です。縄張り全体の統括猫はやはり縞次郎、先日、久々に帰宅した姿を見て「ラビは頭を隠してビビっていた」とマネちゃんから聞きました。

格下在住オス猫は、東:クロ、ビリー、西:ブラック、コハル、チビ、ボブ(まだ少し幼い)、南:ポコ(ニャニャの連れ子)、北:なし・・・南北エリアは共に狭いので、共生は難しいかと思います。

うし、ユキ、ニャン太、ニャン吉などは、お腹が空いたら東西エリアのどこかでご飯だけ食べに帰って来て、すぐに周辺に散っていきます。私はうしやユキちゃんが好きなので、会えると嬉しいですし、エリア外であったらご飯に誘います。


 みんな大好き、コハル。抱っこされたらゴキゲン!!

とはいえ、子育ても一段落、また秋の恋の季節がやってきました。先日、南エリアラビの基地でチュールをやっていると、匂いに釣られてワラワラと集まってきた中に、バン、ウニ太郎なんかもいて、チビ白が不思議そうにご挨拶をしている様子を見ました。



新しい恋のさや当てや家族関係の行方、これからどうなるのでしょうね、花月猫社会のニャン間関係もなかなか難しく厳しいようです。男の子達は早めに「色気より食気」にシフトしていってほしいなぁ。女の子の避妊手術もおねがいしま~す。

追伸:空ちゃんに続き9月中旬、海ちゃんも行方不明になりました。ある程度まで成長していたので大変残念です。冥福を祈ります。



ラビとウニ太郎の家庭(2)~2021年9月1日ラビ&ニャニャ(ハナ)家 夫婦の絆

2021-09-22 08:46:36 | 猫の物語
2019年のいつからか、ラビとウニ太郎は西エリアの花月猫になり、共に成長しました。2020年にはウニ太郎の大怪我や、ラビ・ウニ太郎ともに一時的な修行の巣立ちがありましたが、2021年の春ごろには故郷である花月に戻って来ました。2021年9月現在、共に2歳~3歳、ラビは南エリア階段にニャニャ(ハナ)と、ウニ太郎は北側バックヤードにジジと、それぞれの縄張りと家族をもって幸せに暮らしています。


 ウニ太郎&ジジ夫婦。ジジとクマちゃんはそっくりです。

私はオス猫を飼ったことがありませんので生態を知らないのですが、メス猫に比べて甘え上手だと言われています。それは外面がいい証拠、だから自然界においては縄張りを守り見回ることに専心し、子づくりの後は全てメス猫任せ、妊娠、出産、子育てには無関心だと思っていました。今回、ラビが子育てをする様子を見て、オス猫に対する見方が変わりました。ラビは見事なまでにイクメンだったからです。

ちょっと前までプレイボーイだったラビがニャニャに気に入ってもらい、一生懸命家庭を守るのをみていると、とても可らしく嬉しい気持ちになります。猫は気まぐれというイメージがありますね。また種の保存のためもあって、メス猫は多重婚だとも言われています。表題を「家族」ではなく「家庭」とした理由は、花月猫ちゃん達は元からほぼ全員が血の繋がった家族であり、その繋がりを大事にして暮らしているからなんです。そこに偶然やってきた仔猫のラビとウニ太郎が成長し、ステキな家庭を築きました。自分のテリトリー内で奥さんと子供を守っている・・・奥さんの前の子供も一緒に暮らしている・・・なんかいいと思いませんか!



自分の子ではない少年・少女猫も共に暮らしているけれど、細かいことは気にせず、「幸せがある場所」を見つけたラビとウニ太郎、よかったね!!!

以前にお知らせしたように、ラビとニャニャの子供4匹のうち、黒い子1匹が行方不明、白い子1匹が衰弱死してしまいました。白い子2匹はラビにそっくりで、疑いもなくラビの子なんです。残った白ちゃん1匹はラビと連れだっていることが多く、白猫の大小、ホント微笑ましいですよ。


チビ白ちゃんは怖い目に遭ったからか、とても怖がりでしたが、少し大きくなって、最近は人にもなつくようになりました。ラビは元々人懐っこいので性格も似てくるのでしょう。チビ黒ちゃんはまだなつきませんけどね。

花月には外に鏡はないので、猫ちゃん達は自分の姿を見ることができません。まろ兄のところへ巣立った「なみちゃん」は鏡に映った自分の姿に驚いて「シャー」っと言ったらしいので、自分の姿を認識している子はいないんだと思います。ラビが自分に瓜二つの子供を特に可愛がるのはとても不思議ですが、何かわかるものがあるんでしょうかね~💛


父ラビは顔もかなり大きく身体も筋骨隆々ですが、度重なる喧嘩や免疫力の低下で背中の皮膚が赤っぽくなっていますので、皮膚用の薬を塗ってみようと思っています。ウニ太郎も鼻が傷だらけで痛々しいのですが、もうマリオより身体が大きくなりました。



頑張れ、ラビ~!頑張れ、ウニ太郎!!義兄弟2匹とも幸せになったね~🍀