おはようございます。
素晴らしい天気に恵まれました日曜日!
程よく疲れた身体には、太陽の光が眩しすぎる。
お待ちかね?の撮影の裏話を、今日から数回に渡りお届けいたしましょう!!
それにしても、昨日の撮影はまさにどんでん返しが続出で、正直どうなることかと心配してたんやけど、終わってみれば・・・「災い転じて福となす」。
まぁ「終わりよければ、すべてよし!」なんかな?
本番当日。
予定よりも少し押し気味で始まった撮影は、限られた時間の中での戦いが、大きなテーマになっていた。
撮影前に紹介されたモデルさんは、年齢17歳。
1週間前にモデルの仕事で、日本に渡ってきたそうで、とても17歳とは思えないほどのプロっぷりを発揮し、あらためて日本人の甘さや呑気さを痛感した。
もちろん37歳の自分も含めて、ええ意味で喝が入って、いい状態で撮影に挑めて、これもまた一期一会を噛みしめた。
打ち合わせもないままのスタート。
ひとつ撮りながら、花を作っていく作業の繰り返し。
間違っても、花待ちで時間を遅らせには行かないプレッシャーとの戦い。
言葉の通じないセブンティーン(発音が悪く70歳じゃな~いと突っ込まれる)を盛り上げ~の、笑いを取り~の、スタッフを和ませ~のと、大奮闘!
まぁこれって、いつものことですが・・・
はじめに使った花材は、白く塗られた大きな枝。
その枝に無表情な少女が同化する、そんなイメージでスタート。
植物から生れ落ちた無機質な少女。
プロ根性が溢れる17歳の表情に、次第に「場」は熱くなる。
写真家の西谷さんのシャッター音が、さらに無機質な表情を冷たくさせる。
息を呑む時間が流れていく・・・
瞬きのタイミングがずれてくる。
眼が乾く・・・喉が渇く・・・肌をヒリヒリ感が走る。
ようやく西谷さんがデジタルカメラの仕上がりをチェックする。
緊張感が走る・・・空気が重い。
「これどうですか?」
西谷さんから見せられた画面の中には、白い枝が、まるで蜘蛛の巣のように少女の顔や身体を覆うように映し出されてる。
「これでいきましょう」
西谷さんのGOサインと共に、スタイリストさんの松っちゃんと、メイクのヒナちゃんがチェックに走る。
一気に「場」が活気付く。
リズムが走り出す・・・テンションが上がる・・・熱が立ち込める・・・
西谷さんの脳が2手先を捉えだす。
追い越されないために、3手先を見据えて行動に移す。
緊張感から解き放たれた感情は、もう誰に求められないほどに走り出した。
しゃべりまくる・・・言葉が溢れ出す・・・細胞が踊りだす・・・
最大の敵「限られた時間」だけは、少女の無表情のそれよりも、冷酷にただただ時を冷たく正確に刻んでいく・・・
赤い実のついた大きな枝を、白のそれと同じ黒の衣装で撮り終えると、衣装チェンジの声がかかる。
また慌しく時間が流れる・・・
デジタルカメラから取り出されたメディアを、Macに撮り込む。
画面に映し出された、無機質で不思議な世界が浮き上がる。
西谷さんの表情が和らぐ。
「完璧」
「阪口さんどうですか?」
言葉が出ない・・・
個展の撮影でご一緒した西谷さんは、もう目の前にいない・・・
明らかにこの2年間で、想像を超えるレベルにまで達していた。
いや・・・ただ今までそのレベルの高さに、気づくレベルではなかったのだろう。
この撮影の時間内に、少しでも差を縮めることができるだろうか?
そんな不安が心を霞んでも、冷酷な「限られた時間」はまた時を悪戯に刻んでいく・・・
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程よく疲れた身体には、太陽の光が眩しすぎる。
お待ちかね?の撮影の裏話を、今日から数回に渡りお届けいたしましょう!!
それにしても、昨日の撮影はまさにどんでん返しが続出で、正直どうなることかと心配してたんやけど、終わってみれば・・・「災い転じて福となす」。
まぁ「終わりよければ、すべてよし!」なんかな?
本番当日。
予定よりも少し押し気味で始まった撮影は、限られた時間の中での戦いが、大きなテーマになっていた。
撮影前に紹介されたモデルさんは、年齢17歳。
1週間前にモデルの仕事で、日本に渡ってきたそうで、とても17歳とは思えないほどのプロっぷりを発揮し、あらためて日本人の甘さや呑気さを痛感した。
もちろん37歳の自分も含めて、ええ意味で喝が入って、いい状態で撮影に挑めて、これもまた一期一会を噛みしめた。
打ち合わせもないままのスタート。
ひとつ撮りながら、花を作っていく作業の繰り返し。
間違っても、花待ちで時間を遅らせには行かないプレッシャーとの戦い。
言葉の通じないセブンティーン(発音が悪く70歳じゃな~いと突っ込まれる)を盛り上げ~の、笑いを取り~の、スタッフを和ませ~のと、大奮闘!
まぁこれって、いつものことですが・・・
はじめに使った花材は、白く塗られた大きな枝。
その枝に無表情な少女が同化する、そんなイメージでスタート。
植物から生れ落ちた無機質な少女。
プロ根性が溢れる17歳の表情に、次第に「場」は熱くなる。
写真家の西谷さんのシャッター音が、さらに無機質な表情を冷たくさせる。
息を呑む時間が流れていく・・・
瞬きのタイミングがずれてくる。
眼が乾く・・・喉が渇く・・・肌をヒリヒリ感が走る。
ようやく西谷さんがデジタルカメラの仕上がりをチェックする。
緊張感が走る・・・空気が重い。
「これどうですか?」
西谷さんから見せられた画面の中には、白い枝が、まるで蜘蛛の巣のように少女の顔や身体を覆うように映し出されてる。
「これでいきましょう」
西谷さんのGOサインと共に、スタイリストさんの松っちゃんと、メイクのヒナちゃんがチェックに走る。
一気に「場」が活気付く。
リズムが走り出す・・・テンションが上がる・・・熱が立ち込める・・・
西谷さんの脳が2手先を捉えだす。
追い越されないために、3手先を見据えて行動に移す。
緊張感から解き放たれた感情は、もう誰に求められないほどに走り出した。
しゃべりまくる・・・言葉が溢れ出す・・・細胞が踊りだす・・・
最大の敵「限られた時間」だけは、少女の無表情のそれよりも、冷酷にただただ時を冷たく正確に刻んでいく・・・
赤い実のついた大きな枝を、白のそれと同じ黒の衣装で撮り終えると、衣装チェンジの声がかかる。
また慌しく時間が流れる・・・
デジタルカメラから取り出されたメディアを、Macに撮り込む。
画面に映し出された、無機質で不思議な世界が浮き上がる。
西谷さんの表情が和らぐ。
「完璧」
「阪口さんどうですか?」
言葉が出ない・・・
個展の撮影でご一緒した西谷さんは、もう目の前にいない・・・
明らかにこの2年間で、想像を超えるレベルにまで達していた。
いや・・・ただ今までそのレベルの高さに、気づくレベルではなかったのだろう。
この撮影の時間内に、少しでも差を縮めることができるだろうか?
そんな不安が心を霞んでも、冷酷な「限られた時間」はまた時を悪戯に刻んでいく・・・
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花師さまのブログを見るとホント元気が出ます。
次回楽しみにしています。
お久しぶりです。
憧れたり、師匠って・・・えらい大袈裟な。
そんなたいしたもんとちゃいますよ。
今回の撮影も、カメラマンさんやスタイリストやモデルさんが、最高のテンションで、自分のやるべきこと以上の力を発揮してくれたので、ちょっと花を添えただけの事です。
今回のメインは、美容室サイドですので、花はあくまでも添え物。今回に限らず、花はでしゃばらずに大人しすぎずの、ポジションを守るだけです。そのサポートをちょっとだけするのが、わたくしの仕事。ほんまに褒めすぎですわ。
同業者さんですか?それならもっと素敵なことしてはるんとちゃいますか?
わたしの花は、花の業界からすれば「邪道」の極みですから・・・
でも・・・いつも読んでいただいてありがとございます。