山に魅せられて

山に魅せられ数十年のシニア女子。
日本百名山達成は通過点、今日も山へまいります。
一押し記事は、雲の平、高天ヶ原。

カニのタテバイ・カニのヨコバイ どっちが怖い?

2005-01-21 | 山歩き 再編集中。(;´▽`A``
昨年、8月22日憧れの剱岳に登りました。
何時も心にあって遠い山でした。
なぜって?
ガイドブックを読めば読むほど、身構えてしまって。

『平蔵のコルからは、本峰への最後の難関が待っている。登りはカニのタテバイ、下りはカニのヨコバイ・・・ どちらも長く急峻な鎖やハシゴの連続だ』
『カニのタテバイは50mほどのほぼ垂直の岩壁』
『カニのヨコバイは鎖をたよりに左斜下降』
手出しの第1歩の足場が遠く、見えにくいため、鎖に頼って岩から体を離し、岩の割れ目の中の足場を探すなどなど。(山と渓谷社発行『山小屋の主人がガイドする 立山・剣岳を歩く』)

写真と文章で、微にいり細にわたりのガイド。
想像を逞しくして、わが身に置き換えてみれば、小柄な体が、いとおしくも、チョット残念。

あの時は、なぜか心にエネルギー。「今年登る」と決めた。
今回は独りでツアーに参加と決めた。

そうそう本テーマに。。。

カニのタテバイは思っていたほど怖くはなかった。
足場は多く、鎖もボルトもしっかりしている。
 三点支持を反芻し、一歩一歩足場を固める。
やーっ着いたと思ったら、ガイドさんの声が頭から降ってきた。
「写真撮るから上向いて」「あっ、フイルム入れ替えるからチョット待ってて」って。
!!!!!!! こちとら、足はボルトの上、手は鎖とボルト。
落ちれば下までは50m。命運尽きるかも。
ガイドさんは余裕でも、私はメいっぱい。
この鎖、このボルト、死んでも離すものかと握り締め でした。本当に。

カニのヨコバイは怖かった
とにかく第一歩。絶壁を覗き込めば、手出しの第一歩が見えているけれど遠いのです。
鎖につかまり後ろ向きに足場を探っていると、ぐいつと足を下にひぱられた。
ガイドさんの頑丈な手が岩の割れ目の足場に導いてくれたのだ。
体が大きく岩からはなれた。あの、空中に身を託す(?)感覚を今も思い出す。

そこから鎖につかまりながら、そろりそろりと左斜めに、5mほどのトラバース。
足場はしっかりしているけれど、幅は狭くて指先で歩く感じ。
数m進み・・・えっ!!!狭くなっていく!!!!! これじゃ爪先じゃない。
こんなことガイドブックになかったよー。

ということで、小柄な方はヨコバイのほうが怖いと思います。
上半身の筋トレは有効でした。

ガイドさんのホームページ 剱岳四季彩
立山・黒部アルペンルートーオフィシャルガイド
さわやか信州号

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