手紙を書いたおばちゃんから電話がきた。
手紙と一緒に、散歩の時に撮った梅や福寿草の写真と、ようやく見つけた母とおばちゃんの唯一のツーショット写真も同封した。
母が、悪性リンパ腫の闘病中に、おばちゃんがお見舞いに来てくれて、病院近くの浜辺で撮られた写真。
そういえば誰に撮ってもらったのだろう…通りがかりの人なのか…。
治療で髪の毛が抜けて、スカーフを被り、パジャマ姿の母。
でも、背筋がシャンと伸びて、笑顔の母。
わかるな、おばちゃんといると背筋が伸びる。
シャンとするのよね。
96歳のおばちゃんは、その時の事をこう話してくれた。
「おばちゃん、治療をしてもよくならないの」と言ってきたと。
それで、神社でお守りなどを買って会いに行ったのだと。
おばちゃんには、泣き言もいえたのだろうなと思う。
そして、おばちゃんは、私に、ある話をしてくれた。
母と私のこと。父のこと。
今は、まだ書く気持ちになれないけれど、そのうちここに書き残しておきたい。
何かあると思っていたし、大きく動揺することもない。
知れて良かった。
でも、知ってしまったから、考えることもある。
それでも、知りたかったことだった。
そして、父の今の奥さんのことも。
それも今度書こう。
96歳のおばちゃんが、何度も「がんばろうな」「はなちゃん、がんばろう」と言ってくれた。
いまだに励まされている。
「おばちゃんのその言葉に、私は本当に励まされているよ。がんばるよ。ありがとう」
そう伝えた。
いつもいつも誰かにこうして大事に思われ、励まされてきた。
だから生きてこれたんだなと思ったある日の日記。