穏やかに…シニアブログ

日常・民話など

昔っこ・夢買い長者

2023-08-02 16:46:19 | 昔っこ・民話

日常・昔っこ・民話のブログなのに 最近 昔っこをさぼってました💦

「夢で見たことが 現実になる・・・このお話は、鉱山で栄えた町に伝わる昔っこです」

            「夢買い長者」

昔、旅の男がふたりで歩いてました。ある日 ふたりは木蔭で寝ころび、昼寝をしました。

ぐっすり寝てまた歩き始めると 年上の男があたりを見回して言いました。

「ああ、ここだ、ここだ」 「何のことだ?」と若い男がたずねると 年上の男が

「さっき昼寝をしたとき、夢を見た、その景色とここらの沢の景色は そっくりだ。不思議な事もあるもんだ。」

と言いました。「どんな夢なんだ?」と若い男が聞くと「小豆餅を食べながら 凧をあげている夢だ」

と、年上の男は言いました。 若い男は立ち止まって あたりの景色を眺め、しばらく考え込みました。

 

そして、「どうだ?その夢を俺に売らないか」と言い出しました。

年上の男は驚いて「夢なんか買ってどうする気だ。なんぼで買う?」とたずねました。

若い男は「米一俵で買おう」と言って ふたりの話がまとまりました。

年上の男は、「夢なんか買ってバカでないか」と思い 若い男の気が変わらないうちにと

大急ぎで出発しました。 若い男は、年上の男を見送ると、人を集めてあたりを掘り始めました。

「直利だ!直利(なおり)にあたったぞ!」 そう大声が上がると、村中が大騒ぎになりました。

掘り進めると、小豆餅のように鉱石が入っている、大きな鉱脈にぶつかったのです。

寂しかった村に、鉱山が開けました。村はみるみるにぎやかになりました。年上の男から

夢を買い。鉱山を掘り当てた若い男は、やがて長者様になりました。

参考資料:瀬川拓男:松任谷美代子編:「日本の民話10 秋田の民話」(未来社)

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秋田県は、けっこう鉱山が、あちこちにありました(16か所ほど)

金山は少しで、おもに銀山・銅山です。平賀源内が鉱山の指導に来たと言われてますが・・・  

西木村の真冬の行事「紙風船上げ」も 平賀源内が考案したそうです。

  👇 2020年真冬に 見に行った時の紙風船です。

  

 風船の中に、布に油をしみ込ませたタンポンが付いてます。タンポンに火を点け、

 ガスバーナーで 風船内を温めて パンパンに膨らんだ時に手を離すと ふわりふわりと空へ・・・

 それは、それは幻想的です。高く上がった紙風船は冬蛍ともいわれてます。(和紙で出来ています)

 

今朝朝顔が15個咲き、毎朝花を数えるのが楽しみ(^^♪ 

水没したのですが生き延びて、花を咲かせ元気をもらえます。

 

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