つれづれなるままに

恐れ多くも、兼好法師のような文才はありませんが、日常の出来事を「ブログ」に表現できれば幸いです。’05.01.27.大安

いろは(国道168号)の旅

2013-04-27 13:20:02 | Weblog



10年ぶりに十津川村(奈良・吉野郡)を訪問。60年ぶりの玉置神社参拝。

橿原神宮から往復貸し切りバスで、東武氏のユーモアあふれるガイドで、二泊三日の密度ある旅を有意義に終えた。

世界遺産・熊野古道小辺地(参詣道)を、熊野本宮大社をスタートして、熊野川中州に鎮座する大社を「伏して拝んだ」と伝えられる伏拝王子跡や果無集落への石畳古道のスポットをバスで偲びながら見学。

歴史民俗資料館・教育資料館(武蔵尋常小学校跡)では、少年時代を懐かしむに充分な品々が展示されていた。

中学時代に5~6回は参拝した玉置神社。当時は3時間を要した山道も、現在ではバス・数十分で駐車場に到着。神社まで500m程のウォーキングが結構きつかった。

樹齢3000年・周囲8~10m・高さ30m~50mの神木(杉)。

聖地・熊野三山の奥の宮・玉置神社を順拝のため、景行・天武・清和・白河院・鳥羽院・後鳥羽院の皇室関係者をはじめ、後白河院や和泉式部も参詣されたと伝えられている。

崇徳天皇の御世(4世紀末創建・300年前改修)の創建とされる本殿。社務所の50数枚の杉戸や襖には、狩野派・絵師の橘保春らによる花鳥図などが、極彩色に描かれている。

地元出身の弓場季彦宮司(奈良放送退社後2年間橿原神宮で修業・昨年11月に奉職)のウイットに富む案内で拝見。
尚、玉置神社の広報紙として、「神代之風」を創刊。第2号を発行中(4月現在)。

国道168号線は、新しい隧道や架橋工事で様がわりしつつあるが、支線に入ると司馬遼太郎のいう秘境はまだまだ健在である。



※伏拝王子跡:京都を出発した熊野参詣の人々は、およそ260km、歩行12日前後でこのあたりにたどり着いた。そして、熊野三山巡拝の最初の目的地である本宮が、遥か彼方の熊野川の中州に鎮座する光景を目の辺りにして、感動のあまり「伏して拝んだ」という。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿