つれづれなるままに

恐れ多くも、兼好法師のような文才はありませんが、日常の出来事を「ブログ」に表現できれば幸いです。’05.01.27.大安

「張作霖爆殺事件」真相に迫る

2010-11-26 14:59:12 | Weblog
最近、尖閣諸島問題を契機に、経済大国の仲間入りをした中国について、そして戦前、満州(ハイラル)で過ごした関係で、最近中国、特に清国関係のレポートや小説を読み漁っている。

R.F.ジョンストンの「紫禁城の黄昏」(東京裁判では、弁護側資料として提出されたが、却下され裁判資料)。
ニエン・チエンの「上海の長い夜」。
ユン・チアンの「ワイルド・スワン」。
浅田次郎の「蒼穹の昴」(NHKTVで毎日曜日放映中)、「マンチュリアン・リポート」。
そして、船戸与一著「風の払暁」(満州国演義1)「事変の夜」(同2)を読み終えた。

すでに日本史でも明らかにされている、関東軍河本大作高級参謀らによる「張作霖爆殺事件」を、「マンチュリアン・リポート」では、統帥権千犯の廉で、昭和天皇の勅命を受けて、極秘に、ある将校が真相解明し、レポートにて上奏。

「風の払暁」の中では、特務機関の指示で、張作霖爆殺に手を貸した将校の生々しい現場が記されている。

夫々の関係将校の氏名は異なるところから、関係参謀や当時の閣僚は実名だが、満鉄の陸橋を爆破した実行部隊は、小説の域である。

事件の引責で田中義一首相から浜口雄幸首相に代わる(小説の中では、「張作霖爆殺事件」について、田中首相が天皇に虚偽の報告をした為に、激怒されたとある)。

近年、ソ連特務機関説を作家(ロシア)記しているそうだが、やはり関東軍特務機関による犯行とする両小説の説得力は大きい。

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