
大阪水曜ほっと集談会一世です。
心が疲れたと思う時、星野富弘さんの詩画集を眺めている私です。
星野さんの詩の中にいのちの力という言葉が出てきます。
私がいのちの力を、一番感じたのは、かつて自分が四十代でパニックになった時のことです。
突然、息苦しくなり、今にも死ぬのではないかという発作に襲われた時、
心臓が懸命に動いていることに気がつきました。
今はまったくそのようなことはなく、懐かしい風景をみているような感覚です。
それからアルコールを飲み過ぎた時です。
心臓が可哀想だと思い最近は飲みません。
いのちの力はふだん日常の中に隠れていて、時々私たちにイエローカードをくれるのです。
それに気がつく感性が私たちには与えられているのかもしれませんね。
そのようにのんきに語れるのは、森田療法に出会ったことの恩恵と言えるのかもしれません。

※今日の心に響く言葉
けがをしたことを、どんなに後悔しても、
うごけない毎日がどんなにいやだと思っても、
心臓は、時計の秒針がうごくように、けっしてやすむことなくうごきつづけているのです。
自分の意思と関係なく、 わたしのからだはちゃんと生きているのです。
私がどんなに絶望しようがどんなに生きたくないと思おうが命っていうものが一生懸命生きようとしているんです。
2025/06/05 一世
※星野富弘氏 ことばの雫より いのちの言葉社