

-戦後70年・植民地解放70年を考えるー
日本人「慰安婦」-愛国心と人身売買とー
戦後70年、植民地解放70年を迎えた今も、未だに「強制性」「性奴隷」を否定し、
「慰安婦は性奴隷ではなく、親に売られた売春婦だ」とする言説が後を絶ちません。
最近では安倍首相が米ワシントンポスト(2015.3.27)のインタビューで「慰安婦」を
「人身売買の犠牲(者)」と語っています。
首相がこの言葉を使った意図が、「慰安婦」問題の責任を、日本軍ではなく「売った親」
と「買った業者」にかぶせようとしているのかどうかは定かではありませんが、軍による徴集の
指揮命令系統と共に、軍の手先となった人身売買業者の実態を考えることが重要です。
こうした問題意識でバウラックでは今年3月、『日本人「慰安婦」―愛国心と人身売買と―』
を現代書館から刊行しました。
そこで、この本の執筆者の方々を中心に、日本軍の、そして人身売買と愛国心の被害者
だった日本人「慰安婦」の問題を考えてみたいと思います。また、執筆者以外に、
吉見義明さんと横山百合子さんをお呼びし、日本人「慰安婦」問題の探求はどのような新
しい地平を拓いていく可能性があるのか、日本人「慰安婦」の前提となっている遊郭の世界
とはどのようなものだったのか、といったことについてお話いただきます。
◎当日は『日本人「慰安婦」―愛国心と人身売買と―』を税抜きで販売します。
日時: 5月9日(土) 14:00~17:00 (13:30開場)
会場: 立教大学池袋キャンパス 本館1203教室
★アクセス:JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/
副都心線 「池袋駅」下車。 西口より徒歩約7分
*資料代 800円(会員700円)
★ スピーカー ★
・なぜ、日本人「慰安婦」なのか?(刊行趣旨)・・・ 西野瑠美子(バウラック共同代表/編者)
・「人身売買」と日本人「慰安婦」 ・・・ 小野沢あかね (立教大学教授/編者)
・日本軍「慰安所」からRAA・占領軍「慰安所へ ・・・ 平井和子(一橋大学特任講師)
<執筆者リレートーク>
・日本人「慰安婦」の戦後―菊丸さんの場合 ・・・ 広田和子(『従軍慰安婦・看護婦』著者)
*その他執筆者にも発言・報告交渉中
・コメント ・・・ 吉見義明(中央大学教授)
・遊廓の歴史―近世から近代へ ・・・ 横山百合子(総合研究大学院大学教授)
主催:「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)