廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

2016-08-05 00:08:00 | 廃墟B
Continuation>>


 本部の中央の辺りから海を眺めてみる。

 展望がとても良い。

 口野は、江ノ浦湾の大体中央付近に位置する。

 左側に見える島は、淡島、右側は、西江ノ浦大久保、奥は西浦と大瀬崎だ。

 江ノ浦湾、内浦湾は、入り組んでおり、特攻基地を配置するのに適していた様だ。




 石垣に何かを塞いである様な四角い大きなコンクリートが打ってある。

 ここだけであり、違和感がある。

 もしかしたら、回天の発射口だったのかもしれない。(まぁ単なる下水溝かもしれないが。。)




 排水管が出ている。
 相当年季が入っている、当時の物だろうか。

 コンクリートが劣化すると中々渋い。




 ここにもある。
 中々味がある。




 愛嬌のあるやつがいた、正に土管だ。




 反対側にも本部への出入り口階段が残っている。

 波に当たり、大分損壊している。

 手前には、新しい石垣が作られている。

 何か歩き易いなと感じたのだが、作業する範囲は、磯をコンクリートで平らにしてある。




 現在は、会社が建っており、入ることは出来ない。

 W・T氏(78)「そこに地下壕の出入り口があったが、崖の落石防止の為、コンクリートで塗り固められてしまった。狩野川放水路のある場所に宿舎が建っていて、将校達が生活していた。近くにも将校用の別荘があり、偉い人達がしょっちゅう出入りしていた。敷地内には壕が二つあった、寒いぐらい冷える穴だった。戦後、別荘に弁護士が住んでいた、亡くなった後は、一般人が家を建てて、住んでいる。」




 この跡何だ?!




 回天等の特殊潜航艇の斜路か!?




 W・T氏「岩が幾つも切られているが、回天の斜路かどうかは定かではないなあ、戦前、船揚げ場だったから、漁船を揚げた斜路もあるんだ。回天の基地があったのは間違いないよ。」

 T・N氏「あちこち穴があったが、落石防止工事で塞がれてしまった。そう言えば、私の所有する山にエライ穴があったよ、30~40年前に一度入ったことがあるが、縦横に広い、地下三階建ての工場だったと言う話だ、何を製造していたかは分からないが、先祖からそう聞いている、崩れてなきゃまだ残ってると思う、ベニヤ板で塞いであるだけだ。行くなら行ってもいいけど、遭難しても知らんぞ?」


*江ノ浦本部跡は、とても特攻基地の本部があった場所とは思えない様な風光明媚な所だった。
 まだまだ埋もれている関連施設が存在する様だ。大規模なのは承知しているものの、沼津市だけで想像以上に城築されているので、中々伊豆半島方面へ調査しに行かせてくれない。
2015/06/20
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