廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

海軍第15突撃隊江ノ浦”本部”跡、口野基地

2016-07-27 00:49:00 | 廃墟B
 横須賀鎮守府第一特攻戦隊沼津海軍第15突撃隊江ノ浦本部跡(口野)

 昔は、口野の船揚げ場や狩野川放水路の場所は、入り江になっていた。

 戦時中、特攻隊本部が設置され、戦後は狩野川放水路が建設された事で、大分周辺の景色が変わってしまった。

 地元のご老人達に本部のあった場所を聞き込んだところ”協○発酵が使用している採石場跡を利用した倉庫の場所じゃなかったかなあ”と言う返答が多かったので、やはりそこなのかなと思っていたところ、偶然”地主的な方”と会うことが出来、分かった。

 早速行ってみるが、立ち入りナンチャラとなっているので、自己責任となる。




 入り江だった頃の名残りだろう。

 ん?溝が切ってある。

 回天基地もあった様なので、発射斜路かな?




 しばらく行くと、誰かがこっちを見ている。

 大きな鳥がいる。
 鷹か?浮「な。

 接近しても退かないぞ?
 人一人が通れるぐらいの幅しかないのに




 何と、近づいても逃げない。

 トンビか!?

 人に興味深々だ。

 しかし大きいな。これでも子供なんだな。

 私は、隣に座り、しばらく二人で話していた。

 トンビは、バタバタと少し海側へ飛んで、直ぐ戻って来て、舌を出してカッコイイだろ?と私の顔を見る。

 上手に飛べるね~と言ってやった。

 モフってやろうと思ったが、口ばしや爪で引っ鰍ゥれたらやなので、止めておいた。

 山の木の上に親がいる様だったが、攻撃して来ないので、親離れさせている様だ。

 ちなみに帰りもまだここに居たので、跨いで通った。




 係留具が残っている。

 回天を係留させたのか?




 海岸沿いを進む。

 こう言う磯は、子供の頃は結構残っていたが、現在は護岸整備等で、僅かしかなく、あっても立ち入り禁止だったりするので、歩くと懐かしい。




 こんな所にコンクリート杭がある。

 文字が彫ってある溝に貝がビッシリ着いている。

 ゼロゼロゼロと表示されているのか?海抜0と言う表示?

 根元の周りをよく観ると、星の数程の貝がウジャウジャ(ゾクw




 回天格納壕跡

 地元住民さん達の話しでは、人間魚雷回天の格納壕だったとのこと。

 穴が海面より高い位置にあるが、満潮時になると穴まで上がってくるのだろう。




 石が切られている。
 斜路の跡か?




 狩野川放水路の建設で、岬が削られ、穴がかなり短くなってしまっている。

 大型で、四角い穴なので、確かに回天の格納壕だろう。




 奥は、二段になっている。

 燃料や装備的な物を置いていたのだろう。

 ちなみにホームレスが住んでいた様で、生活品が放置されている。
 しかし何処にでもいるなぁ。魚は釣れるし、水浴びは出来るし、景色も良いが。。




 直ぐ前の海は、40センチ級のメジナなのかクロダイ?が泳いでいる。

 もう一つ回天の穴が山の反対側に残っていた様だが、近年防護壁が設置された際、塞がれてしまったそうだ。(地元住人さんの案内)
 他にも幾つか在ったのだろう。

 人間兵器震洋の大型格納壕も口野トンネルの辺りにあり、震洋が30艇以上置け、指揮所も在った様だ。
 放水路の建設で、消失してしまったのか、分からないそうだ。
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海龍重須特攻基地跡2

2016-07-20 19:13:00 | 廃墟B
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 美しい弁天島には、海龍の爆薬保管壕があった。

 民家に残っているため、許可を取る。

 お庭の手入れをやっている奥様に声を鰍ッる。

 私「(^^ゞお仕事中失礼致します、突然ですが、穴を見せて頂けませんか?写真を一、二枚撮らせて頂いたら直ぐ帰りますから」

 奥様「( *´艸`)え?! 写真撮影だなんてー、私こんな格好だし w」

 私「(;'∀')いえ、奥さんは撮りませんので大丈夫ですよ、こちらの裏側に戦時中の穴が残っていると聞いて来たんです。(笑)」

 奥様「(*'▽')あ、ありますよー、でも見せられるかなぁ、色々入っててよごれてますょぉ。」

 私「大丈夫です。じゃあ見させて頂きます!」




 いい雰囲気のある参道を上がって行く。

 お宅の梯子が鰍ッてあるので、そこを下りらせて頂くと




 爆薬保管壕跡

 見事な物置となっており(笑)大きさが把握し辛いが




 奥が見えるので、6~7メートル程度の穴ではないだろうか




 格納艇以外に海岸には十艇以上の海龍が係留されていたらしい。




 長井崎は、風光明媚な所だ。

 山の頂上に神社があり、太鼓が下がっていた、昔漁師達が合図に使っていたらしい。
 戦時中は、B29がやって来ると太鼓を打って集落内に知らせたと言う。
 私達も打たせてもらったのだが、ドンドンと結構響いた。
2015/6/23
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海龍重須特攻基地跡

2016-07-19 01:01:00 | 廃墟B
 沼津海軍第15突撃隊江ノ浦本部海龍重須特攻基地跡
 横須賀突撃隊(第11突撃隊)



 長井崎トンネルの右側の岩盤に海龍の大きな格納壕が残っている。




 重寺の立派な海龍格納壕に比べ、こちらの方は、突貫工事で掘った様な荒々しさがある。
 またそれも良い。




 右端の建物の裏手に四つ目の格納壕が埋もれている。
 コンクリートブロックで丁寧に塞がれている。
 崩壊し始めたのだろう。




 そして直ぐ右手にある旧道側の防護壁に壕を埋めた痕跡があり、どうも上記穴と繋がっていた様だ。
 くの字になっていた様なので、海龍が格納出来たのか?他の用途の壕だったのかもしれない。




 そして、長井崎トンネルの左側の岩盤にも魚雷格納壕や燃料保管壕が残っている。




 今は倉庫に転用されている。




 建物の裏側からも壕が覗いている。




 この壕は、右方へ屈折している。

 真っ暗だ。大きな虫がいそうなので、早く出よう。(笑)




 燃料保管壕だと思われる。




 そして、民家の軒先へ入って行ったところ(住人に許可を得た。)山の斜面に壕が並んでいた。
 この壕は塞がれているが、雰囲気的に震洋格納壕だったと思われる。




 この壕は、また雰囲気があるなあ(笑)
 左側に生えている天狗の団扇もマル!




 微妙な大きさで若干細いが、震洋格納壕だろう。

 他に地震計測所に転用されている穴もあった。

 今度は海岸の方へ行ってみよう。
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海龍特攻基地2

2016-07-11 01:15:00 | 廃墟B
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 海龍格納壕




 前の二つと同じく、高さと幅はあるが、短い。

 ここもかなり崩落している。




 海龍格納壕

 中々立派な作りだ。




 この穴は、深い、海龍が二艇位保管出来そうだ。




 海龍格納壕




 ここも奥がありそうだ。
 数艇用だったのだろう。

 手掘りの道路隧道の様だ。




 海龍格納壕




 この穴は、コンクリートブロックが他の穴より少し贅沢に使われている。
 奥はそんなに深くなさそうだ。




 ここは、ほぼ埋没してしまっている。




 ここは埋めるには惜しい穴だ。
 コンクリートが不足していた戦時中に贅沢なコンクリート作りだ。

 そんなに長くはないが、横並びに二艇は置けそうだ。
 ここも海龍格納壕だろうが、立派なコンクリート作りなので、司令部会議室の様な雰囲気で中々良い。
 同行者達も「ここ凄いねえ、結局埋もれてるこの穴が一番良かったりして」等と言って、興味深々で覗いていた。

 しかし投棄されている鉄ッチンホイール付きのタイヤがウジャウジャいて気持ち悪い。。

 回天の穴も結構長いのだが、海龍の穴は、大きくて長く、コンクリートで補強する等、兵器として格が違う感じがする。
2015/06/27
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海龍・震洋重寺特攻基地跡

2016-07-08 00:57:00 | 廃墟B
 沼津海軍第15突撃隊江ノ浦本部重寺特攻基地跡
 特殊潜航艇海龍・特攻艇震洋



 震洋の基地跡がある小さな岬




 震洋格納壕

 木々の中に隠れてしまっており、壕の前には大量のウキが放置されていて、強烈に潮生臭い。

 壕口は珍しく、コンクリートブロックで、出入口が作られている。
 だがブロックが新しい様なので、当時の物ではなく、近年に作られた物だろう。
 漁業関係の倉庫に転用されていた時期があったのだろう。




 15m位ありそうだ、震洋が二隻位保管されていたのかもしれない。

 他にも一、二壕在る様だが、周辺が強烈に生臭いので、とても探す気にはなれなかった。

 江ノ浦は”第67震洋隊三津浜基地”だが、三津周辺は観光開発で綺麗に整備されており、基地の痕跡が見当たらない。



 海龍重寺特攻基地



 魚雷調整壕




 魚雷調整壕




 海龍格納壕

 横須賀突撃隊(第11突撃隊)

 海竜は、軍内通称SS金物と呼ばれ、珍しい有翼潜航艇で、水中を飛行機の様に自由自在に潜航する事が出来た。。

 兵器は、魚雷二本を装備出来たが、基本的に艇首に炸薬を装備し、敵艦に突っ込む特攻兵器だった。




 意外と大きく、入口はコンクリートで補強されている。

 壕内は崩壊が起きている。




 海龍格納壕




 この壕も入口がコンクリートで補強されている。

 壕内は落石がある。

 近隣男性(77)「昨年下田沖で、海龍が発見されたが、当時その沈んだ海龍の搭乗員は救出され、後から無事に江ノ浦本部に到着したと言って、第四菊隊の仲間と一緒に写っている写真が上がったが、実は一人行方不明だそうだ、何処かいなくなった様だよ。救助を待つ間に酸素が足りなくなって、海中へ出たわいいが、溺れて流されたとか、分からないけどね、須崎の海底に沈んで、ほんとに救出されたのかなあ」とおっしゃっていた。
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