廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

第二海軍技術廠 海軍技術研究所 音響研究部

2015-09-29 01:27:00 | 廃墟B
 東京都目黒恵比寿にあった「海軍技術研究所」の一部門である“音響研究部”が昭和16年12月(1941年)に沼津市下香貫に移転されました。
 広大な研究所で、空中、水中聴音機、潜水艦探知機、音響爆雷、魚雷、地中マイク等の兵器の開発、生産を行っていました。
 レーダー以外に人間魚雷の研究も行われていた様です。
 海軍軍人、軍属は元より、多い時には、微用工員や学徒動員、女子挺身隊等、10000人が働いていたそうです。

 空襲が激しくなって来たため、被害を避けるべく、作業工場を疎開させる事となり、1945年7月頃、伊豆石を切り出した大丁場群の跡に疎開させました。

 地下工場に転用した石丁場跡は、広大で、計約3000坪あるそうです。

 数か所在る工場の中で、当現場(第二工場)の出入口は、深い縦坑なので、道具がないと下りられず、準備して、仲間と下りました。




 工員宿舎跡

 戦争体験者氏からも穴の入口(工場出入り口)に”宿舎の様な建物が在った、その後蜜柑畑になっていたが、止めて、廃畑になっていて、蜜柑の木が伸びてしまっている、そこを抜けた先に穴がある”とおっしゃっていたので、ここがそうでしょう。

 古い瓶やバケツが放置してありますが、蜜柑畑だった頃の物でしょう。




 水溜まりがあります。湧き出しているのでしょうか。
 池か井戸の跡かと察し、付近を調べたら、この上に井戸の様な物を発見




 相当古い物で、大きく、石を刳り抜いて作ってあります。
 所々に穴も開いており、蜜柑畑用、戦時中に設置したと言うより、石丁場時代に使われていた物かもしれません。




 宿舎の基礎部分は伊豆石が積まれています。

 成長した木が、終戦から長い年月経っている事を教えています。




 内側ですが、かつて建物があったので、平らになっています。

 こう言った場所が三箇所程在ったので、宿舎は三棟ほど建っていたのではないでしょうか。




 基礎に沿って、かつて道だった痕跡があります。




 工場出入り口




 後方を振り返ると、正規の道だった跡があります、今は入る気がしないほど木が生えてしまっています。




 穴を覗いて観たところ、身震いしました。
 素手ではとても下りられず、落ちたらアウトです。




 穴を見ながら、指を咥え、この穴に入ってみたい観察したいと強く感じました。(ヘンタイ)

 一旦バラシにし、後日態勢を整えて、アタックをしました。
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小規模、二壕 2

2015-09-12 02:35:00 | 廃墟B
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 外に出ました。
 他にも穴がないか周辺を探索してみます。

 地元で出会った方々に”夏はマムシと猪が出て危ないから、皆森へは入らないよ、猪用の罠に足が引っ鰍ゥったら、大けがするよ、冬にした方がいい。”と言われたので、藪を歩く際は緊張します。




 歴史を感じさせる古い石積みがありました。
 そばに穴が在る予感がします。




 ありました。
 穴の入口が斜めになっていて、地下へ下りています。
 珍しい出入り口です。これは壕ですね。




 周辺を観察すると、今は雑草が生い茂っていますが、かつては石を運搬した道だったであろう場所を伺い知る事が出来、ロマンを感じます。




 中に入りました。

 天井が低いです。

 資材置き場にしていた様ですね。




 地面には、土なのか掘削クズなのか、モリモリ溜まっています。

 奥なのですが、石を切った場所に石積みをして塞ごうとしていた事が伺えます。。
 向こう側の空間が見えます。
 単なる部屋割りをしようとしていたのでしょうか?




 落盤しています。これを見ると浮「です。

 隙間から隣の空間が見えるのですが、土砂で行けません。




 落ち込みがある様です。




 これ以上おりるとズリ落ちてしまうので、ここから底を見てみますが、蒸気が発生していて良く見えません、少し水溜まりがある様です。




 少し広い場所があります。

 石の切り屑を寄せてあるのか落盤しているのか、石がゴロゴロ落ちています。
 何れにしても早めに出た方が良さそうです。




 天井の割れ目から木の根が出て来ています、そして更に伸びて、また地面に根を着けています。
 植物の生命力は強いなといつも感じます。




 土砂の間から隣の空間を見ていますが、どうやら、さっき入った穴です、一つの穴だったのです、それを石積みや土砂で分けられている状態でした。




 構築途中で終戦になってしまった雰囲気があります。
2012/8/18
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小規模、二壕

2015-09-10 01:19:00 | 廃墟B


 穴を見つけたので、探検してみます。




 人一人がやっと通ることが出来る狭い入口です。




 中は広そうです。

 例によって、ごみが溜まっています。

 奥が続いていそうです。




 上を見てみると、外の景色が見えます。




 いちよ通路になっているのでしょうか

 左側に掘削した破片が積まれています。







 掘削途中で止めた様です。




 落ち込んでいる様ですが、縦穴かもしれません、気をつけましょう。




 やはり割と深いです。

 下にはャcンとお風呂場(水溜まり)がありました。

 下に下りたら上がって来られない状態だったので、ここまでにしておきます。




 蒸気で見辛いですが、広い空間がある様です。

 蒸気でまともに撮れなくなって来ました。

 土砂崩れしている場所や落盤を起こしている箇所がありました。




 元の場所に戻って来た様です。

 小規模ですね。
 全体的に天井が低いです。

 左手に放置してある石は、真ん中が刳り抜かれていて、手洗いの様です。

 テーブルや材木が放置されていますが、ごみでしょう。




 改めて見ると凄い場所ですね、土砂が結構あります、いつも今地震が起きたら、と思って恐ろしくなり、大概にしておこうと思うのですが、止められないのです。一種の病気ですね(苦笑)

 出入り口がかなり小さいですね、ここも石切場を改削した海軍の地下壕だった様なので、不思議な作りです。
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