竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

祝!オバマ大統領誕生

2009年01月21日 | 環境
1月20日、アメリカにオバマ大統領が正式に誕生しました。
これを「祝」と書くかどうかは微妙なところだとは思います。しかし、私としては、これまでのブッシュの政治を変える(Change)こと、自然エネルギーで経済の停滞を打破する(グリーンニューディール)こと、何より対立よりも対話と語るオバマ大統領の誕生を一歩も二歩も前進と評価したいと思います。

この就任式の直前まで、イスラエルによるガザ空爆、そして地上部隊の投入が行われていました。イスラエルはパレスチナのガザ地区を壊滅させるつもりであろうと思うほど、民間施設、国連施設もおかまいなく攻撃し、1000人を超えるパレスチナの人々を殺戮しました。その多くは子供や女性であると伝えられています。このガザ攻撃は、昨日まで大統領であったブッシュの容認によって可能であったとも言われています。

ハマス側は今日、オバマは何もしなかった、期待はできないと語っているようですが、イスラエルは就任式のはじまる前に、攻撃をやめ地上部隊もすべて撤収しました。水面下で何があったかわかりませんが、イスラエルの攻撃が続く中での就任式となる可能性もあったわけですから、この「力」は大きなものだと思います。

中東和平は、イラクやアフガニスタンの問題以上に、これからアメリカに大きくのしかかるかもしれません。
平和という観点では、オバマ大統領がアフガニスタンをテロとの闘いの中心にするとしていることから、失望と絶望を抱いている方もあるかもしれません。しかし、いま、イラクにこだわり続けている頑迷なアメリカ保守派を、そこから引きはがすためには「別の目標」を掲げる必要があるのかも知れません。まずは、イラクからの撤退をどのように実現するのかを見たいと思います。

いまテレビでは鳥越さんが、「ブッシュの攻撃は間違っていた」ということを言ってほしかったと語っていますが、就任式で前大統領批判をいきなり展開することは難しいですし、他者批判からはじめないという、これまでのオバマスタイルからすれば、あまりふさわしくない内容だろうと思います.
現実にはおそらく、アフガニスタンの前に中東問題が立ちはだかるだろうと思います。

日本にとっては、北朝鮮問題に注目する人もあるでしょうが、ヒル国務次官補の担当者としての再任の噂もあり、ここでは、そんなにブッシュ時代とは変わらないでしょう。ブッシュ時代ですら、北朝鮮にはそんなに攻撃的ではなかったのです。

もっとも期待できるのは、オバマ大統領のもう一つの柱、グリーンニューディールです。
250万人の雇用創出という方針が、さらに大きくなり400万人になりました。アメリカの失業率の状況を考えると、これでもおそらく足りません、74兆円という予算を活用するということですが、これからその具体策が見えてくると思います。
日本の政治の評論家たちは、環境分野は日本の得意分野で、アメリカとこの分野で協調して行けると語っていますが、事態はまったく逆です。
オバマ大統領が言うところの自然エネルギー分野を無視し続け、この分野での日本の産業技術の発展を阻止し続けてきたのが経済産業書、日本のエネルギー政策であり、産業政策です。
アメリカと協調というときには、この石頭政策が「Change」できるのかが、重要なカギになると思います。

ウーム、時間がなくなりました。今日はここまでとします。



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