竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

ほんとは自民党は勝てない今度の参議院選挙

2013年05月18日 | 緑茶会
「みどりの風」に未来の党代表のあべとも子さんが入党を発表した。
当面は「未来」という政治団体を残しつつ、参議院選挙後に正式合流という。

http://maarenca.exblog.jp/17804286/

政治の世界では往々にして、「小さな動き」が大きな再編をつくり出す。
「みどりの風」はこれで6人、衆議院のあべ氏、亀井静香氏以外の4人は、今度の参議院選挙での改選組。
実は大きなムーブメントを起こさなければ存続も危ういと思われる。
マスメディアのおおかたの予想は自民党の大勝だ。
しかし、ことはそんなに単純ではない。

永田町で聞こえはじめているのは、衆参同日選挙

参議院選挙の投票日はギリギリ7月28日がリミットだが、衆参同日とするならお盆の8月18日まで引っ張れるのだとか。
多くの有権者が帰省や旅行で選挙区にいない隙を狙った選挙日程。つまり投票率を確実に下げようという作戦だ。
自民党にとって、投票率が下がれば下がるほど有利だからだ。

自民党の得票率は衆議院選挙でいうと2005年には2588万票、2009年には1881万票、昨年の2012年には1662万票と確実に減っている。
どんなに安倍人気が高くなっても、1662万票が3000万票になることは難しい。おそらく小泉内閣で選挙した2005年の2500万にも届かないだろう。
自民党もその事実を知っているから、ほんとうの作戦は「投票率を下げる」なのだ。
投票率が40%になれば、総投票数は4000万票程度。これなら2000万票程度でも過半数を制することができる。
だから今度の選挙は「自民党圧勝で固い!」とマスコミで流し続け、「選挙行っても無駄だから家で寝てなさい!」キャンペーンをやっているわけだ。

昨年暮れの総選挙で自民党を大勝させた要因は何か

結果的にこれほど自民党を抜きんでさせたのは「棄権票」だ。
もちろん他の勢力が分裂し票が分散したということもあるが、最大の理由は1000万票の棄権にある。見出しの写真は、その1000万票が戻ってきたら・・という図だ。
全得票数が6000万票程度だから、1000万票は1割ではなく16.7%。自民党の得票率は28%弱だった。基礎票1000万票の政党に、この1000万票が乗っかれば自民党を上回ることになる。したがって、選挙(政治)への関心が高まり、棄権が減ることになれば選挙結果はドラスティックに変わる。

復活した1000万票は自民党には入らない

この1000万票は民主党を嫌になって棄権した票である。しかもブームであった維新にもみんなにも行かなかったし自民にも行かなかった。
今回は安倍人気で自民に入れると単純に考えられるだろうか。そのくらいであれば、維新やみんなに入れているはずで、むしろ「熟慮棄権」と言うべきだろう。
今度の選挙では橋下代表の失言などで維新票は大幅に減るだろう。民主もさらに票を減らすだろう。維新や民主への投票者の中から、他へ投票しようとする有権者が出れば、今回選挙で浮遊する票はさらに増える。私は400万票以上の浮遊票が出現すると見る。(大雑把に、維新と民主の票が2割減ると見た)

その1400万票が「みどり」に向かうなら

見出しの写真のグラフ、その一番下は棄権していた1000万票と浮遊する400万票をあわせると1400万票。
その政治的傾向は比較的似ているのではないかと思う。
見出し写真では、政党が打ち出している政策によってブロックを構成させているので、民主、みんな、生活、みどりの風、未来、社民、共産をあわせて脱原発勢力としている。維新はもともと自民とくっつくものとして脱原発側に入れていない。
生活から共産までは、脱原発だけではなく憲法、福祉、反TPPなどでも政策は共通しているところが多い。
民主党の更なる退潮は免れないとしても、この1400万票もの浮遊票がきちんと投票行動し、少なくとも生活から共産までに票を入れるならば、比例票での過半数確保だけではなく、選挙区選挙でも予想を覆す大波乱を生み出すだろう。
そのためには、これらの政党は選挙区選挙をあきらめず、「きちんと調整」して共同候補を擁立してほしい。
そして、投票率が上がれば、自民党が負けるのは自明となる。

だから私が代表を務める「緑茶会」(脱原発政治連盟)は、全国各地にきちんと「勝てると思える」候補者、つまり投票の選択肢を用意することを実現しようとしている。選択肢を用意すること、それが投票率を上げるカギだと思うからだ。

参議院選挙の公示まで、後一ヶ月半くらいとなった。
それまでに、この「事実」をみんなに広げ、自民党大敗北というドラスチックなドラマを皆さんと一緒に作りたい。

緑茶会(脱原発政治連盟)の詳細は下記のホームページをご覧ください。
http://ryokuchakai.wordpress.com


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