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ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

最後の晩餐

2006-09-12 14:10:01 | 旅のこと
と言ってもダヴィンチではない。
フランスでの最後の夕食のお話。
そう言えば帰りの飛行機でダヴィンチコード見たけど、まあまあ面白かった。
少なくとも飽きずに見れたし、パリの街並みが写っていて良かった。
原作を読んでいないのでよくわからないが、ダヴィンチの残した謎を解く、という雰囲気がそこまで強くなかった気がする。
そのうち読もう。

さて、最後の晩餐。
友人に奨められたブラッセリー・シャルティエにてお食事。
古い建物の中、観光客と地元の人がいっぱいで非常に賑やかでいい雰囲気だった。
ブロンドのお姉さん(推定アメリカ人)と老婦人と相席になる。
このお姉さん、なんだか妙に親切。おそらく、勝手わからずまごついていた私たちを見かねてのことだろうが。
私たちの料理が来ると、パンと一緒に食べると美味しいだのワイングラスを持ってきてくれるから待てだのいろいろと教えてくれた。
前菜を美味しく食べていると、私のハムに小さな虫の死骸が乗っているのを発見。
うひょーと思っていると、お姉さんも発見してくれて、すぐにウエイターを呼んでフランス語で説明をしてくれた。。
ウエイターさんもおやっという感じで、違う料理を持ってきてくれたのだが、その態度がお姉さん的には許せなかったらしい。
謝りもしないで!!と思ったらしく、入口で案内をしていたマネージャーらしき人を呼び付けて、フランス語で言い合いを始めた。
険しい顔でマネージャーさんを責めるお姉さん。
驚いたのは、マネージャーさんも悪ぶれた感じもなく、言い合いに応じていたところ。
日本ではまずありえないことだ。
後で聞いたら、お姉さんはパリ在住でこのお店は良く来るしいいお店だから、フランス語もわからない観光客の私たちには嫌な思いをさせたくなかったとのこと。
なんとか、割引をさせようとしてくれていたらしい。
仮にフランス語が喋れたとしても、事なかれ主義日本人の私たちにはこんな主張は絶対無理。
パリ生活にちょとした憧れを抱いていたのだが、あっさり無理だとわかってしまった。

その後、メイン料理が運ばれてきた。
連れの玲子が頼んだのは、「Steak Tarutaru」、ステーキタルタル。
フランス語がよくわからなかったのだが、とにかくお肉が食べたかったのでステーキを注文していた。
来たのは…ユッケを粗くしたような挽肉(生)の塊と卵黄とマスタードソース。
フランス人も生肉を楽しむらしい。
そんな玲子に追い討ちをかけるように、両隣の人たちがおいしそうなステーキを食べていた。
注文するときに、隣のマダムと同じ物を…というふうに頼めば良かったと激しく後悔する玲子。
私も半分ほどいただいたが、そんなに不味くはなかったぞ。
後でガイドブックを見たら、私のには生肉と書いてあったが、玲子のには書いてなかった。
写真で見て、赤いお肉をトマトソースだと思っていたそうな…。

よくある失敗談で、青池保子の取材旅行記にも書いてあったと後に聞いた。
遠い昔に読んだかもしれないが…記憶にない。
写真を撮らなかったのが、ちょっと残念。

帰国早々、心乱される出来事が少し。
楽あれば苦あり、苦あれば楽あり。