W鬱は克服できるのか

つきあい始めた彼女が鬱病だった 
しかし気がつくと自分も鬱病というw鬱状態に

彼女も鬱12 告白

2009-06-20 00:02:10 | 彼女の鬱


またまた過去の由梨の話です。
私が、何かおかしいなと思っている事は、由梨も感じ取っているようでした。
たぶん、由梨も隠す事に引け目を感じて私に突っ込まれるのを待っているような
気もしたのですが、あえて、突っ込みませんでした。
そんなある日、具合が悪く布団の中で横になっている由梨が、ボソッと、凄い事を
話し始めました。
「ごめん、許されないと思うけど、隠してる事があるんだ」
「私の免許証見ればすぐわかるよ・・・」と、鞄から免許証を取り出し私に渡しました。
その渡された免許書見て、まず第一声「写真、チャンとかわいくとれてるじゃん」
「いや、そこじゃなくて・・・・、名前」
確かに「高橋由梨」のはずなのに、免許証には「島本由梨」と書かれていました。
「あっ、やっぱり名字違うんだ・・・ ずっと気になってたんだよね」
この名前の件に関しては、この時由梨が住んでいた実家は確かに高橋姓なのに
以前に口を滑らせた「島本です・・・」の言葉が気になっていたものの、家庭が
ややこしくて、夫婦別姓でお母さんの名字なのかな?とか程度に考えていたんですが
その後に衝撃的な一言

「私、結婚してるんだ だから、ホントの名前は島本由梨なの」

私「!!!!!へっ?」 

由梨はさらに言葉を続けます
「正確には、ついこの前まで、結婚してたんだ」
「けど、ようやく離婚が成立して、今は独身なんだけど・・・・・」
だから、結婚の事とか、あえてふれ無かった事等、また、離婚に至った経緯は
彼女の元々の病気持ちに結婚前から相手の両親が反対してた事に加え、鬱病で
倒れた事でとうとう、元の旦那さんもかばいきれなくなり、家を出されたとの事。

この時、何で由梨に暗い面影があるのか、ようやく理解しました。
由梨は、「自分はポンコツだから捨てられた」と、心に大きな傷で離婚によって
作ってしまっていたのでした。
詳しく聞いたところ、向こうの家を追い出されたのはもう何年も前で、その後
両家庭で色々話し合いがもたれた結果、回復の見られない由梨の症状に
由梨の両親もやむを得ず、離婚に同意したとの事で、離婚が成立したとの事でした。
また、由梨が使うポンコツと言う言葉、最後まで結婚を反対し、また結婚後に倒れた
由梨の事を向こうの姑が陰で「内埜嫁はポンコツだから・・・」と言っているのを
聞いたしまったからのようでした。
それともう一つ、免許証によってわかった事、それは、由梨の年齢でした。
由梨は、ずっと私と同い年だと言ってたのですが、実は4つも年上だったのでした。

正直、私はなんと言って良いかわからず、少し考えたあげくに言った言葉は
くだらないけど、私の本音でした。
「っって事は、オレってば2年以上、年上の人妻と付き合ってたって事?」
由梨「ごめんね、そうなるね ホントにごめんね」
私「ちょっと待ってよ、何でもっと早く言ってくれないの!! これってば男にとって
最高のシチュエーションじゃん!! だって年上の人妻と交際だよ!!」
誰もが憧れる関係だよ!!」
「なんで、人妻じゃ無くなっちゃった後にそれ言うかなぁ・・・ ショックだ」orz

この時由梨は、最初に書いたとおり、具合が悪く横になってたのですが
私の反応があまりにも意外だったのか、起き出してきて
「ええっ! そこ? 突っ込まれるとこ、そこなの!?」
「そりゃそうだよずっと憧れていたシチュエーションに自分がまさにはまってた時に
それを本人が知らなかったなんて、あまりにももったいなさ過ぎる」orz
由梨「えっ、じゃあ、騙してた事は怒らないの?」
私「全然、出会った時から、何かあるなぁってのはわかってたし・・しかし、人妻とはなぁ・・・
もっとはやく、人妻の時に教えて欲しかったよ・・・」
この時、由梨は、かなり唖然としてたようですが「んじゃ、年の事は? 私の方が4つも上なんだよ?」
私「あれ? オレ年上付きで、由梨と付き合うまで、年上としか付き合った事無いって
言わなかったっけ?」
「それじゃ、そのことも許してくれるの?」
「許すも何も、大歓迎だよ けどおかしいとは思ってたんだよねぇ、小さい頃のアニメが、
微妙にずれるからさ ん~ 納得納得」

ってな訳で、どうやら、由梨がこの日、調子が悪かったのは、全ての事を私に告白して
もしかしたら、別れる事になるかもしれないと、思っていた為の落ち込みだったようです。

「こんな反応されるとは、思わなかった、 良かった~ これでずっと乗っかってた
肩の荷が下りたよ」と
由梨は、今までにない位の笑顔で笑った後、安心したのか、ボロボロ
泣き出しました。

この日以降、由梨が笑顔で居る時間が確実に以前より多くなっていったような気がします。