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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

国道428号の隘路改良「箕谷北工区」の2024/12/31時点の状況

2024-12-31 20:31:04 | 幹線道路(関西)

半年ぶりの報告となります・・・前回はこちら

現在進行形の工事は「トンネル工事に向けての西口付近におけるヤードの造成工事」のみです。2024/9/29付ブログ記事で紹介した神戸市が作成した評価資料によればトンネル工事の着手は2025年度となっていますが、工事ヤードとしての機能が果たせるようになるにはまだ時間がかかりそうです。

西側から見たヤードの様子。

国道428号からヤードへの入口。前回ブログ記事では「2か所準備されています」と書きましたが、うち1か所は民家への入口でした。

ヤードの中央部。地ならしまで終わっています。

手前側が国道428号からヤードへの入口、向こう側がトンネル入口前に通じるスロープです。

スロープ側からヤードを見る。既にヤード用と思われる資材が置かれています。こちらでは、スロープを支えるのは大型土嚢です。

スロープからトンネル坑口前に通じる仮設鉄骨構造物のうち、市道をオーバークロスする部分は完成していますが、坑口予定地の前まではきておらず、本式のボックスカルバート1基がポツンとあるだけです。

従来からの工事看板の隣に、新たに箕谷北工区整備事業をアピールする看板が設置されました。トンネル東西の完成イメージ図入りですが、完成予定が2028年度であることはどこにも書かれていません。

同じ看板が、市バスの青葉台口バス停<箕谷駅方面>にも設置されています。背後の急斜面の南側の山中を、バイパス道路のトンネルが通ることになります。

トンネル東側坑口予定地は、家屋が壊されてから何も動きがありません。ここでトンネル工事が始まるのはいつ頃になるでしょう?(ヤードを設置した西側からのみ掘り進むのであれば、2025年度内よりも遅くなる可能性もあります)

 

 

 

 

 

 

 

 


JR九州高速船「ビートル」3隻のその後の状況について

2024-12-31 10:38:01 | 船舶・航路関連

2024/8/29付ブログ記事「続:JR九州高速船「ビートル」(ジェットフォイル)3隻の売却先はどこ? <追記あり>」の続報です。

JR九州高速船は、(各メディアでも大々的に取り上げられた通り)2024/12/23付で船舶事業からの撤退を発表しました。

https://www.jrbeetle.com/news/1861/

しかし、クイーンビートル導入によりその役目を終えた3隻のジェットフォイルのその後については、やはりいかなるメディアも取り上げてくれません・・・ 同社公式サイトの会社概要には、2024年の大晦日になっても「保有船舶 ●QUEEN BEETLE ●ビートル三世」と掲載されたままです。

ということで、当ブログ記事でその後の状況をまとめました。

「ビートル」は、(当ブログで再三取り上げているように)久米島オーシャンジェット社により那覇と久米島を結ぶ航路に就航することになっています。2024/12/18付ブログ記事で書いたとおり、当初計画より1年半遅れの2025年11月に就航予定となっており、佐賀県伊万里市にある名村造船所伊万里事業所内でVIP席増設などの改装工事待ちの状態です。

「ビートル二世」と「ビートル三世」は、JR九州高速船としての運航終了後は名村造船所伊万里事業所内(ビートルとは別の場所)の陸上に置かれ、上記ブログ記事の追記にある通り公道からも見える状態(2022/10時点のストリートビューにも記録されています)でした。しかし、2024/10時点の同じ場所のストリートビューでは1隻だけになっています。これは、上記ブログ記事でコメントをいただいた通り「ビートル三世」であり、「ビートル二世」はこの場所から姿を消しています。

「ビートル二世」については、2024/8/17付ブログ記事「JR九州高速船「ビートル」(ジェットフォイル)3隻の売却先はどこ?」で書いた通り九州郵船<博多~壱岐・対馬航路でジェットフォイルを運航>に移籍後解撤抹消(=スクラップ化)された旨のポストがXになされており、既に解体されたか、同船を買い取った九州郵船が別の場所に持っていって部品取り状態になっているものと思われます。


高知県南東部の高規格道路、2024年度時点の進捗状況と開通予定は?

2024-12-30 21:34:36 | 幹線道路(中四国)

関連ブログ記事・・・2024/4/5付「阿南安芸自動車道の高知県内がようやく全区間事業化されました」、2024/12/12付「徳島県南部の高規格道路、2024年度時点の再評価結果は・・・

その阿南安芸自動車道ですが、徳島南部自動車道の未開通区間と一括して2024/10/25に開催された四国地方整備局の令和6年度第2回事業評価監視委員会における評価対象になっています。

https://www.skr.mlit.go.jp/kokai/project_evaluation/r6/2nd/pdf/06-3-1.pdf

こちらでは、高知県内の各事業区間ごとに状況を紹介していきます。

1.海部野根道路

徳島県海陽町と高知県東洋町にまたがる14.3km区間で、2019年に事業化されました。事業進捗率は2022年度末~2023年度末の間に約4%→約6%と進み、用地買収率は約8%→約33%と進みました。事業費は22億円アップして762億円になりました。

2.野根安倉道路

阿南安芸自動車道は基本的に国道55号のバイパスですが、室戸市方面は経由せず半島の根元をショートカットする形で計画され、そのショートカット区間は国道493号<高知県管理>のバイパスとして事業化されています。その東側区間に相当する野根安倉道路は2020年度に国の直轄権限代行事業として事業が開始されており、2023年度末時点の事業進捗率は約4%・用地買収率は約12%となっています。事業費は75億円アップして525億円になりました。

3.北川道路

国道493号バイパスとしての事業区間のうち中間部に相当します<全区間が安芸郡北川村内>。こちらは純粋な高知県の事業であり、四国地方整備局の事業評価監視委員会における評価対象ではありません。「1工区」「2-2工区」に2分割されており、より現道が脆弱で優先度が高い2-2工区の4.0km区間が2015年度に、残る1工区の9.0km区間が2021年度にそれぞれ事業化されました。

https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2023012300164/

1工区のパンフレットはこちら 2-2工区のパンフレットはこちら

2-2工区のうち和田トンネル区間2.7kmは2025/2/8に開通することが発表されていますが、残る1.3km区間はまだお預けです。

https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2023120400039/

4.北川奈半利道路

国道493号バイパスとしての事業区間のうち西部に相当します。こちらも純粋な高知県の事業であり、全長5kmのうち柏木IC~野友IC間3.7kmは2003/3/1に、残る野友IC~芝崎IC間1.3kmは2010/8/20に既に開通済みです。ちなみに、このブログ記事を書いている時点の芝崎ICには、GoogleMap航空写真やストリートビューを見ている限り、さらに西に延伸するための準備の構造物らしきものは見当たりません。

5.奈半利安芸道路(奈半利~安田間)

この区間4.0kmは2023年度にようやく事業化されました。まだ調査設計の段階で、用地買収率もゼロ%です。

6.奈半利安芸道路(安田~安芸間)

この区間9.1kmは2022年度に事業化され、2024年度から用地買収に着手予定です。事業費は新規事業採択時から21億円アップして511億円になりました。

7.安芸道路

安芸市内の5.8km区間は2012年度に事業化されました。事業進捗率は2022年度末~2023年度末の間に約28%→約46%と進んだのに対し、用地買収率は約97%→約98%と牛歩です。事業費は6億円アップして336億円になりました。

そして、安芸道路の西端である安芸西IC以西は、「高知東部自動車道」の名称となりますが、今般は一括して評価対象となっています。

8.南国安芸道路(芸西西~安芸西間)

高知東部自動車道は高知市側が起点なので、区間名称の東西が阿南安芸自動車道区間と逆転しています。8.5km区間の事業進捗率は2022年度末~2023年度末の間に約36%→約52%と進みましたが、未買収区間がわずかに残ります。事業費は13億円アップして518億円になりました。

9.南国安芸道路(高知龍馬空港~香南のいち~芸西西間)

この区間12.5kmのうち香南のいちIC~芸西西IC間は2014年までに既に開通しており、残る高知龍馬空港IC~香南のいち間3.5kmも2025/3/15に開通予定です。

https://www.skr.mlit.go.jp/tosakoku/pres/2024/241213.pdf

これにより、高知自動車道の高知JCTから芸西西ICまでが信号なしの高規格道路で結ばれ、渋滞緩和のほか物流・防災・救急医療など各方面のレベルアップが図られます。


阪神西宮駅北側バスターミナルは2030年代初めに面目一新へ

2024-12-30 12:14:21 | 路線バス

2023/11/25付ブログ記事「阪神西宮駅北側バスターミナル・待機場の面目一新案が提案されました」の続報です。

バスターミナルを含む阪神西宮駅北側の再開発ですが、確実に歩を進めています。地権者から提出された提案書をもとに西宮市側が具体的なスケジュールなどが記載された事業概要書を作成し、2024/12/24開催の都市計画審議会において事業概要が説明されました。資料もすぐ公開されています。

https://www.nishi.or.jp/kotsu/toshikeikaku/eki_kitachiku/kouminrenkei.files/kouminrennkei.pdf

このタイミングでも一般メディアは完全無視状態のようで、3日後に専門紙「日刊建設工業新聞」とかImpressWatchのサイトに掲載されたくらいです。

こちらでは、当ブログの趣旨に合わせ「現在ここに存在するバスターミナルやバス車庫・待機場」を中心に解説します。

現時点での事業スケジュール案によれば、

2025/10・・・土地区画整理事業の施行認可・仮換地指定 / 建築設計・施工事業者の内定

2026/3・・・地区計画(地区整備計画︓建築物の容積率の最高限度・高さの最高限度等)の決定

2026/9・・・市街地再開発事業の施行認可

2027/12・・・市街地再開発事業の権利変換計画認可 / 建築工事請負契約締結

2028/4・・・建築工事着工

2031/12・・・建築工事竣工

となっており、2025年10月の土地区画整理事業の施工認可以降に道路整備・無電柱化工事・バスロータリー整備といった事業が始まることになります。建築工事のほうは2028年4月着工予定ですが、現在バス車庫・待機場となっているエリアがまるまる建築工事の対象なので、それ以前にこれらを撤去して更地にしておく必要があります。そして、2031年12月までの工事期間中には乗降場所の仮移設などでバスターミナルが現在より一層「誰にとっても安全性がより担保されない状態」が発生する可能性があり、このあたりをいかに抑制するかが関係者の腕の見せ所ですが、果たして・・・

そして、バスロータリーは現在よりも拡張されて現時点で一般的な「バス待機場の周囲をバス乗降場所が取り巻く形となり、バス以外は入ってこれない」形となりますが、同時に待機できるバス台数は現時点<実質的には阪神バスの車庫としての機能も果たしている>よりも大きく減るわけで、同社側でどのように対応するかが注目です。ちなみに、このブログ記事を書いている時点で阪神西宮バス停に発着する阪神バス以外の事業者は、阪急観光バス・関西空港交通(関空リムジンの共同運行相手、1日数往復)および阪急バス(1日3往復)のみです。


東関東道水戸線、2026年度に全線開通へ(但し一部用地未取得区間あり)

2024-12-30 09:34:19 | 幹線道路(関東)

関連ブログ記事・・・2021/6/17付「茨城空港北ICって・・・

上記ブログ記事で

>ちなみに、東関東自動車道は潮来IC~鉾田IC(茨城空港北ICの1つ南)間が未開通のミッシングリンクとなっており、事業中とはいうものの全通予定は未定です。

と書きましたが、この区間は国土交通省とNEXCO東日本の合併施行となっており、有料道路として開通することになっています。

全通時期はいったん「2025~26年度」と公表されましたが、2024/12/23に開催された「東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)事業連絡調整会議(第7回)」においては

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000901335.pdf

○ 用地の明け渡しが順調な場合、全線開通は令和8年度の見通し
○ なお、北浦IC(仮称)~鉾田IC 間は前倒しで令和8年度半ばの開通を目指す

と公表されています。

この区間の用地取得は2009年度から、実際の工事は2015年度からそれぞれ始まっており、大半の区間では工事は順調に進んでいますが、2024/3/末時点での用地取得率は97%となっています。実は「2021年4月に任意契約を締結したが、引渡し期限を過ぎても引渡しがなされない土地が存在」しており、「今後も引き続き用地の明け渡し及び物件の収去を求めていく」とのこと。確かに、GoogleMapの航空写真を見ると、北浦ICの南方で建設予定ルート上に家屋が残っていると思われる箇所があります。

なお、全体事業費は340億円増の2100億円となる見込みです。