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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

瀬戸内海の岩城島に橋が通じ、旅客航路が1つ廃止されます

2022-02-17 00:31:51 | 船舶・航路関連

愛媛県上島町にある岩城島と隣の生名島の間に「岩城橋」が架橋され、3月20日に開通します。

https://www.pref.ehime.jp/h40400/5744/kamijima/kamijima_top.html

https://www.town.kamijima.lg.jp/soshiki/8/20229.html

尾道と今治を結ぶ「しまなみ海道」は近年はサイクリングで有名ですが、上島町はしまなみ海道が通らず本州・四国と陸続きにならなかった弓削町・生名村・岩城村・魚島村が合併して2004年に成立した自治体です。

このうち旧魚島村以外は相互に近接しており、2011年の生名橋の開通により旧弓削町と生名島(旧生名村)は陸続きになり、もともと弓削島を走っていた町有バスが生名島まで乗り入れるようになりました。

https://www.town.kamijima.lg.jp/site/access/5626.html

そして今回生名島と岩城島も陸続きになり、町有バスが岩城橋を通って岩城島まで乗り入れることになります。但し、町によれば運行開始は「4月1日」とのこと。

ちなみに、現在生名島と岩城島を結ぶ定期航路はありません。

 

そんな中、現在岩城島と因島(広島県尾道市)を結んでいる岩城汽船の航路(高速船)が、開通前日の3月19日をもって最終運航となることが公表されました。

https://www.iwagi-kisen.jp/news/21549/

https://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/content/20220208iwagikisenhaishi.pdf

https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1386962.html

岩城橋が開通しても因島と陸続きになるわけではない(生名島と因島の間は500mも離れていませんが、県が違うためか架橋の予定なし)ですが、人口が減少傾向にあること、そして上島町公式サイトの交通アクセス一覧にあるように岩城島~因島間には別のフェリー航路があることから、これを機に潔く撤退し貸切船に専念といったところでしょうか?

ちなみに、上島町公式サイトには掲載されていませんが、岩城島内には無料の福祉バス<誰でも乗車可能>が走っており、全国のコミュニティバスを網羅しているナビタイムのサイトで時刻を検索できます。

https://www.navitime.co.jp/bus/aroundBusStop/?spt=02037.0082838


群馬県のバスICカード「ノルベ」に対応しない路線も結構あります

2022-02-16 17:49:47 | 交通系ICカード

2/16付のブログ「群馬県のバスの地域連携ICカードは、高齢者以外ポイントが付きません」の続きです。

「nolbé(ノルベ)」のサービス内容が書かれたリーフレットを見ると、導入対象のバス会社(群馬バス・群馬中央バス・日本中央バス・日本中央交通・永井運輸・上信電鉄)が運行する一般路線バスの中にも、使えない路線が結構あることがわかります。

自治体がバス会社に委託して運行するいわゆるコミュニティバスの場合、(自治体が主導権を握っているからか)運行するバス会社がICカードを導入済みでも非対応という例は全国的に珍しくありません。ノルベの場合、

・高崎市「ぐるりん・はるバス・高崎アリーナシャトル」 ・玉村町「たまりん」 ・太田市「シティライナーおおた」 ・千代田町・大泉町「あおぞら」 ・邑楽町「おうらタウンバス」

は確実にこれに該当します。群馬バスで使えない路線も、おそらく「コミュニティバスだから・・・」なんでしょうね。

ただ、渋川市が伊香保温泉近辺で運行するコミュニティバス「伊香保タウンバス」の場合、4路線あるうちの1号線~3号線は使えるのに、4号線だけ使えないという、門外漢から見ると妙なことになっています。

https://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/koutsuu/koukyoukoutsuu/p001462.html

https://www.city.shibukawa.lg.jp/manage/contents/upload/5f965d247ef2a.pdf(伊香保タウンバスの路線図)

伊香保温泉を訪れる観光客も利用することから、コミュニティバスであってもICカード対応にするのは嬉しい話ですが、4号線だけ運賃が100円均一でなく平日しか走らないからでしょうか?

 

残る「日本中央バスの奥多野線」は、別の理由が考えられます。

この路線は、高崎線の新町駅(高崎市内)から藤岡市・神流町を経由し上野村<御巣鷹の尾根の麓>まで走っており、4つの沿線自治体が主体となって運行する大掛かりなコミュニティバスです。

全区間の所要時間は2時間半を超え、運賃は最高2080円にもなります。

https://ncb.jp/route/pdf/tano.pdf

現在は磁気の群馬県共通バスカード(ぐんネット)に対応していますが、日本中央バス公式サイトにあるように、他路線とは一線を画し4月以降も当面の間磁気カードを継続するとのこと。

あるいは、ノルベがポイントサービスを導入せず、上野村民など長い距離を日常的に利用する方にとっては「磁気カードをなくすと1乗車あたり200円程度もの負担増になってしまう」ため、自治体が負担増回避策として磁気カードの継続を要望したのかも・・・


群馬県のバスICカード「ノルベ」は、高齢の住民以外ポイントが付きません

2022-02-15 23:28:59 | 交通系ICカード

関連ブログ・・・2021/3/20付「群馬県のバスでICカードの使える路線が来春から増えます

上記ブログにある「群馬県の路線バスへのJR東日本の地域連携ICカードシステム導入」ですが、2022年3月12日からサービス開始となります。

https://gunbus.co.jp/routebus/pdf/02_nolb%c3%a9%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e6%a6%82%e8%a6%81_20220203.pdf?d=620bbb01288ec

https://ncb.jp/20220203_IC.pdf

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/68281

地域連携ICカードシステムの場合、それぞれの地域で発行するICカードには独自のポイントサービスを導入可能ですが(東北各地では導入します)、群馬県の「nolbé(ノルベ)」では導入されません。

一方で、現在各社で共通に使用可能な磁気バスカード「ぐんネット」は、3月31日限りで発売終了となり、1年後をめどにバスでの利用ができなくなります。

https://gunbus.co.jp/routebus/pdf/%e3%83%90%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%89%e8%b2%a9%e5%a3%b2%e7%b5%82%e4%ba%86%e3%83%81%e3%83%a9%e3%82%b7.pdf?d=620bbb0129bac

https://ncb.jp/route/buscard.pdf

磁気バスカードはシステムの老朽化から全国的にICカードへの移行→廃止が進んでいるわけですが、磁気バスカードは多くの場合プレミア付きなのに対し、最近導入されるICカードはポイントで還元というのが一般的なので、代わりのポイントサービスがないということは、常連さんにとっては実質値上げですね。

「ぐんネット」は1000円券を1100円、3000円券を3550円、5000円券を6050円で発売しており、

https://www.gunbus.co.jp/routebus/otoku/

5000円券のユーザーだと、廃止により実質17%以上の値上げということになります。

なお、より割引率の高い敬老カード(65歳以上対象)については、ICカードの案内の中に「高齢者を対象にした新しいポイントサービスを自治体で検討中」とあります。もっとも、高崎市を例にとれば、敬老カードは

https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014010801999/

 2200円分乗れるカードを1500円で発売(割引率31.8%)

 3400円分乗れるカードを2250円で発売(割引率33.8%)

 5800円分乗れるカードを3750円で発売(割引率35.3%)

となっており、このご時世ではこれと同等の割引率を実現するポイントサービスは無理でしょうね・・・


続:徳島南部自動車道は徳島自動車道と接続しますが・・・

2022-02-15 17:51:47 | 徳島南部自動車道

2/10付「徳島南部自動車道は徳島自動車道と接続しますが・・・」の続きです。

徳島南部自動車道の徳島津田IC以南の工事ですが、徳島河川国道事務所の「2021年度事業概要」では

http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/jimusyo/jigyou/jigyou_gaiyo.pdf

5ページ目に、「阿南IC(仮称)~徳島津田IC間については調査設計、用地買収を行いつつ改良工事、橋梁工事、トンネル工事を推進します」と明記されています。

2020年時点の事業再評価の結果と併せて考えると、徳島津田IC~小松島ICの用地買収は完了しておらず、調査設計フェーズの区間もあると推測されます。

試しに、Googleのストリートビューで「徳島津田IC南方の勝浦川を橋梁で越えるはずの部分」(2021年12月時点)を見てみると・・・

北側は用地買収が終わり一通り整地され、徳島津田ICを望むことができるのに対し、南側は何も工事が行われていないことがわかります。

 

ということで、念のために徳島河川国道事務所に確認してみたところ、「徳島津田IC~小松島IC間については用地買収は未完了で、勝浦川の橋梁は設計段階」とのことでした。この分だと、小松島IC~阿南IC間は早ければ2022年度内に開通できそうですが、以北は当分無理そうです・・・


ICカード「イグカ」の対象路線、早くも追加へ

2022-02-13 23:02:00 | 交通系ICカード

関連ブログ・・・2022/2/2付ICカード「イグカ」「ハチカ」もうすぐスタート」、2022/2/7付東北各地の路線バスで順番にSuicaなどが使えるようになります

2022年2月19日からサービス開始となる岩手県北バスのバスICカード「イグカ」ですが、3月12日から早くも使える路線が増えます。

http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/22052/

岩手県北部では同社とともにJRバス東北も古くから路線バスを運行していますが、このうち以下の急行バス路線のみICカードが使えるようになり、他のローカル線は対象外です。

  1.二戸~久慈「スワロー号」・・・東北新幹線と接続

  2.盛岡~葛巻・久慈「白樺号」・・・沿岸部や山間部を県都盛岡と直結

  3.盛岡~岩泉・龍泉洞「早坂高原線」・・・山間部を県都盛岡と直結、龍泉洞を訪れる観光客にも対応

https://www.jrbustohoku.co.jp/information/detail.php?id=1130

ちなみに、2022年2月時点では、同社の以下の路線で交通系ICカードが使えるようになっています。

<青森県内>

 ・青森空港と青森市内を結ぶ路線

 ・青森駅と八甲田ロープウェイ、酸ヶ湯温泉、十和田湖を結ぶ路線(酸ヶ湯温泉から先は冬期運休中)

 ・青森駅と青森公立大学などを結ぶ路線

 ・八戸駅と十和田湖を結ぶ路線(冬期運休中)

<宮城県内>

  ・仙台と大崎市古川を結ぶ高速バス