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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

徳島南部自動車道は2021年度内に徳島自動車道と接続できる?

2021-12-31 22:29:16 | 徳島南部自動車道

関連ブログ・・・2021/3/24付徳島南部自動車道がほんの一部開通しました

徳島南部自動車道のうち、NEXCO西日本が施工する区間=工費がかかるものの需要が見込める吉野川を渡る区間=は2021年度中に開通予定ですが、2021年大晦日の時点ではまだ開通予定日は発表されていません。

ただ、徳島県のサイトで、工事の概要と進捗状況が公開されています。

https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kendozukuri/doro/5024568/

徳島自動車道からの分岐点となる徳島ジャンクション(JCT)は、2021年10月時点で土工部分はほぼ終わっており、次は舗装・・・という状態になっています。

吉野川のすぐ北側に設置される徳島本線料金所の設備は、2021年10月時点でまだ基礎工事が終わっていないようです。

吉野川に架かる橋の名称は、公募の結果2021年11月24日に「吉野川サンライズ大橋」と決まりました。選考理由の1つに「カタカナの名称も新しい時代を感じさせる」とあります。

https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/shikoku/r3/1124/

吉野川以南の区間(開通済みの徳島津田ICにつながる部分)は、2021年10月時点で舗装工事を除く本体工事はほぼ終わっているとのこと。

 

ということで、年明けの最後の追い込みで、何とか2022年3月末には供用開始できそうな感じです。

ここが開通すると関西方面などから徳島市の臨海地域に高速道路だけで行けるようになり、その周辺を発着点とする物流についてはかなり便利になりそうですが、徳島津田ICと国道55号がかなり離れている状況では徳島県南部を発着点とする物流には大勢に影響はなさそうですね。

ちなみに、建設中の直轄区間のうち、徳島津田ICの次の小松島ICのあたりでは橋脚が徐々に立ちつつあります。


ウサギの島・大久野島への航路が1つ減りました

2021-12-28 22:08:14 | 船舶・航路関連

広島県竹原市にある大久野島は、かつては「毒ガスの島」でしたが、観光客誘致のために外来種のウサギを放し飼いするようになり(もともと毒ガスで生態系が破壊されていたので無問題)、最近は「ウサギの島」として世界的に有名になりました。

インバウンド需要の増大により、古くからの竹原市忠海港からの航路だけでは需要に応えられなくなったため、新たに2つの航路が誕生しました。

1.三原市からの航路・・・2017年4月29日運航開始、土日祝に運航

https://habushosen.jp/archives/2846

https://habushosen.jp/timetable/timetable08

2.竹原港(忠海港よりも竹原市の中心に近い)からの航路・・・2019年12月14日運航開始、火曜と水曜以外の毎日運航

https://www.takeharakankou.jp/feature/usaginoomomide/usaginoomoide

ただ、2020年春以降はインバウンド需要が消滅し、日本人観光客も大きく減りました。これにより「ウサギが観光客からエサをもらえなくなって飢えている」なんて風評があったくらいです(もちろん、そこまでは追い込まれていませんが)。

これにより両航路とも複数回にわたり全便運休を余儀なくされ、2.の航路については土日祝のみ運航・減便の措置を取ったものの採算性は上向かず、ついに「12月27日から当面運休」が決定されました。そして、最終日だったはずの12月26日も強風・荒天のため終日運休でした。

https://bunker-supply.com/blog/%e7%ab%b9%e5%8e%9f%e2%87%84%e5%a4%a7%e4%b9%85%e9%87%8e%e5%b3%b6%e8%88%aa%e8%b7%af%e3%81%ae%e9%81%8b%e4%bc%9112-27%e3%80%9c%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85/.

ちなみに、中国JRバスがこの航路を利用して「安芸の小京都・竹原」と大久野島の両方を巡る定期観光バスを毎週土曜日に運行していましたが、

http://www.chugoku-jrbus.co.jp/teikan/takehara_ohkunoshima/

肝心の航路が運休してしまったため、2022年1月からの運行はありません。

 

なお、現在の大久野島へのアクセスは、以下のページの通りです。

https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/access/


徳島空港と淡路島を結ぶ高速バスの実証実験

2021-12-26 23:29:39 | 高速バス

12月24日から、徳島阿波おどり空港と淡路島を結ぶ高速バスの実証実験が開始されました。

https://www.knt.co.jp/ec/2022/minamiawaji_t/

https://news.yahoo.co.jp/articles/02c842ada3c1b2ec60490951930b3385be1b161a

期間は2022年2月28日までの毎日で、1日5往復します。淡路島行の便は、徳島阿波おどり空港着の航空便のうち5便にうまく接続します。

淡路島内のバス停は、大鳴門橋に近い「淡路島南IC」と南あわじ市の中央部にある「陸の港西淡」の2か所で、

 徳島阿波おどり空港~淡路島南IC間=所要時間26分、運賃880円

 徳島阿波おどり空港~陸の港西淡間=所要時間41分、運賃1100円

となっており、各種電子マネー(WAON・nanaco・10種の全国相互利用対象交通系ICカード)やペイペイなどQRコード決済、それにクレジットカードにも対応しています。

そして、メインの運行目的は、「首都圏からの観光客の誘致」です。

神戸と南あわじ市の間には多数の高速バスが運行され便利ですが、新幹線新神戸駅に発着する便は少なく、乗り換えが面倒です。一方、淡路島の南部ということで神戸空港よりも徳島空港のほうが近く、地元と近畿日本ツーリストが協力する形で実証実験に踏み切ったようですね。

そして、陸の港西淡からは、市内の観光地(コアラが沢山いるイングランドの丘、慶野松原、かつて某テレビ番組のおかげで知名度が高くなった沼島<ぬしま>への連絡船が発着する港など)を結ぶ観光ルートバスが2路線計17便運行されます。1乗車300円で、こちらは1月10日まで毎日運行・以降は2月末まで土日祝(除く2/23)のみ運行です。

 

高速バスと観光ルートバスを運行するのは、市内に本社をおき、神戸三宮との間の高速バスや市内のコミュニティバスを運行する「みなと観光バス」です。

https://minatokankobus.com/

ちなみに、兵庫県内にはもう1つ「みなと観光バス」という社名のバス会社があります。こちらは神戸市内の人工島・六甲アイランドに本社をおき、市内でいくつかのバス路線を運行しており、三宮では両社の路線バスが顔を合わせることもあります。実は、最初に紹介した近ツーのサイトの「ご予約の場合は、みなと観光バス(株)HPにて」のリンク先が間違って同社の公式サイトになっています(12/26現在)・・・

 


高松と関西を結ぶ高速バス・・・臨時減便が正式化されます

2021-12-24 18:33:25 | 高速バス

JRグループや阪急バス・神姫バスなどが共同運行する高松と関西を結ぶ高速バスのダイヤ改正が2022年2月1日に実施されます。

https://www.nishinihonjrbus.co.jp/upload/news/content/2022_02_kaisei_osaka-takamatsu.pdf

https://www.nishinihonjrbus.co.jp/upload/news/content/2022_02_kaisei_kobe-takamatsu.pdf

高松~大阪線は32往復から半減の16往復、高松~神戸線は20往復から4割減の12往復となります。

ただ、これはあくまでも本来の便数との比較で、実際にはコロナ禍による移動需要の減少から、昨年春以来臨時の減便が継続されています。

2021年12月時点で実際に運行されている便数は、高松~大阪線で16往復、高松~神戸線は9往復にすぎません。

https://www.jr-shikokubus.co.jp/businfo/takamatsu_ex/osaka.pdf

https://www.jr-shikokubus.co.jp/businfo/takamatsu_ex/kobe.pdf

即ち、移動需要がコロナ禍前に戻ることは当分ないとバス会社側が判断し、高松~大阪線については臨時減便が正式化されることになるわけです。高松~神戸線については実質ベースで3往復増便で、三宮発の最終便が1時間遅い20:05発になります。

 

ちなみに、高松市街地の南部の国道11号沿いに、2020年11月にことでん(高松と琴平を結ぶ地方私鉄)の新駅「伏石駅」が開設され、今年11月には立派なバスターミナルが整備されました。

https://www.kotoden.co.jp/publichtm/kotoden/new/2021/fuseishistation_grandopen/index.html

高松市としては高速バスと電車の乗り換えに便利な結節点として高速バスの乗り入れを期待していますが、

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/shinotorikumi/johokokai/fuzoku/fuzoku/ichiran/toshiseibi/suisinkyo/kousei_up_r3suisinky.files/20210527_03_siryo02_sankou.pdf

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/smph/kurashi/shichoushitsu/hatsugen/teirei/r2/r21106.html

残念ながらバスターミナル開設後初のダイヤ改正でも見送りとなりました(高松~徳島線のみ既に乗り入れ)。

おそらく、高松市民はマイカーの利用が当たり前であり、既に大駐車場が完備された高速バスの拠点が2つ(高松中央インターバスターミナルとゆめタウン高松)も存在するので、うま味がない(コロナ禍脱却の起爆剤にもならない)と考えているのかも。

 


名古屋~苫小牧の長距離フェリーの乗船客向けに、仙台港近辺の観光スポットを巡るバスを運行

2021-12-22 00:08:05 | 船舶・航路関連

2021年11月27日~2022年2月20日の間、「仙台港トランジットループバス」が運行されています。

https://www.taiheiyo-ferry.co.jp/news/20211124.html

http://www.miyakou.co.jp/cms/news/desc/all/1843/#target

名古屋~仙台~苫小牧間には古くから太平洋フェリーによる長距離フェリーが運航されていますが、仙台港での貨物扱いの関係で、苫小牧行・名古屋行とも3時間近く停泊します。

 名古屋:1日目19:00発→仙台:2日目16:40着/19:40発→苫小牧:3日目11:00着

 苫小牧:1日目19:00発→仙台:2日目10:00着/12:50発→名古屋:3日目10:30着

時間に余裕のある方が乗船する航路ではありますが、地域活性化のために「折角なので仙台港の近辺の観光スポットも巡ってはいかが?」とばかりに運行が企画されたものです。

 名古屋→苫小牧の場合・・・夜便としてキリンビアポート仙台・ドーミーイン仙台シーサイド・三井アウトレットパーク仙台港・イオン多賀城店を巡る4便を約30分間隔で運行

 苫小牧→名古屋の場合・・・昼便としてイオン多賀城店・仙台うみの杜水族館・三井アウトレットパーク仙台港を巡る4便を約30分間隔で運行

となっており、複数のスポットを巡ることが可能です。

料金はツアー扱いで1000円となっており、フェリーの乗船客以外も参加可能(仙台港まで行く必要がありますが・・・)です。

ちなみに、太平洋フェリー・名鉄観光サービス(ツアーの主催会社)・宮城交通(バスの運行会社)はいずれも名鉄グループです。