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千葉県流山市のコミバス運賃値上げ→最大2倍に(2023/11/16実施)

2023/5/28付ブログ記事で「東武バスの千葉県内路線も近々値上げへ」と書きましたが、実際には10月末までに東武バスから千葉県内路線の値上げ申請に関する告知はありません。社内調整などいろいろと事情があるのかもしれませんが。

一方、東武バスセントラルと京成バスが運行を担当している千葉県流山市のコミュニティバス「流山ぐりーんバス」は、2023/11/16から値上げとなります。

https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/1002088/1002101/1002103/index.html

https://www.tobu-bus.com/pc/topics/detail.php?key=01951

https://www.keiseibus.co.jp/info/news_detail.html?key=2310240611446715

コミュニティバスは基本的に住民サービスの一環なのでそれ単独で採算をとるものではありませんが、だからといってやみくもに赤字を垂れ流すのも、それを補填する自治体の財政面からは問題となります。もっとも、トヨタ系企業の事業所が多数あり財政が余裕たっぷりの愛知県刈谷市のように完全無料なんて例もありますが。

流山市の場合、2005年の運行開始以来全線を低廉な運賃(当初150円→消費税率改定により現金160円・IC157円に値上げしたのみ)で運行しており、あとから運行を開始した距離が特に長い松ヶ丘・野々下ルートも対距離区間制とはいえ運賃の上がり方は「160円→180円→190円→200円→210円→220円<現金の場合>」と緩慢になっていました。

https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/1002088/1002101/1002103/1002109.html

しかし、運行経費は年々増大し2005年比で約45%増加しており、流山市の人口は全国トップクラスの増加率を継続しているとはいえその増加分は専らバスに縁遠い子育て世代ということもあり、コミュニティバスの利用は決して増えていません。そのため、税金投入による経費補填率は2008年度の24%から2022年度は44%まで悪化し、持続可能性が危ぶまれる状態になったため、パブリックコメントを取った上で(当然反対が多数派でしたが)値上げを決めました。2023/11/16以降は全路線について対距離区間制となります。

新運賃表を見ると、大半の区間は最低レベルの値上げ<160円→180円=循環路線は最短経路で計算するため>ですが、一部に200円~280円にまでアップする区間があります。そして、松ヶ丘・野々下ルートについては最高運賃が440円となり、一気に2倍となります。まあ、曲がりくねったルートなので全線乗り通すケースはレアとは思われますが。

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