長崎県佐世保市に本社をおき、長崎県北部一円および佐賀県西部で路線バスを運行する西肥自動車(西肥バス)は、2024/6/1に一般路線の運賃値上げを実施します(新上五島町内は除外)。
初乗り運賃は170円から200円となり、実施運賃の平均改定率は21.7%となっています。九州運輸局公式サイト上の情報によれば、上限運賃ベースの平均改定率は43.59%となっています。
ただ、リリース文の「主要区間の運賃」を見ると、平均改定率をはるかに上回る区間が存在することが分かります。
a. 佐世保駅前~佐々バスセンター間=550円→750円(アップ率36.4%)
b. 佐世保駅前~吉井間=760円→990円(アップ率30.3%)
c. 佐世保駅前~長崎県立大学間=430円→550円(アップ率27.9%)
この3区間に共通するのは、第三セクター鉄道「松浦鉄道」と並行していることです。
松浦鉄道の場合、佐世保~佐々間(a.に相当)の運賃は550円、佐世保~吉井間(b.に相当)は760円、佐世保~大学間(c.に相当)は390円となっています。同社の運賃表によれば、各区間とも「特定区間」として、所定の賃率<上限運賃ベース>から算出した額(佐世保~佐々間だと630円)よりも割安の運賃設定となっています。
松浦鉄道の特定運賃の趣旨はおそらく「並行する西肥バスよりも割高にさせないため」と思われますが、実は西肥バスの側の運賃も過去の松浦鉄道の運賃を意識して割安の設定にしていたもので、今回の値上げのタイミングで他区間と同じ賃率に合わせた結果、大幅アップとなったのかも・・・
今まで、週1回に佐世保市街に来ていた人もバス代の高騰で市街へ出かける回数を減らしたとよく耳にする。
短絡的に値上げにはしるバス会社に異議をだす人がいなかったのか?ますますバス離れを助長しているように思う。
30%値上げする前に、近隣の福岡のバス運行を参考にするなどして運用の見直し変更が先だったのではないかと思う。
5月までは、松浦~佐世保までは松浦鉄道のほうが圧倒的に高かったのに、今となっては松浦鉄道は平戸のほうを大回りするのに70円ほどしか変わらなくなっている。そしたら松浦鉄道を使おうっていうことに自分の中でなってしまっている。
まあ松浦鉄道にも西肥バスにも感謝しています。