先日の"chestnut(maroon=栗)"に続き、ちょっとtrickyな英単語。
"fancy"
カタカタにもなっている「ファンシー」と聞いて私たち日本人が想像するのは...
こんなパステルカラーのお人形だったり、グッズだったり、そんなものを売るお店を表す時に使う言葉だったりします。
ところがCollins Dictionaryで形容詞としてのfancyを調べてみると
1. something that is special, unusual, or elaborate, for example because it has a lot of decoration.
2. something that is very expensive or of very high quality, and you often dislike it because of this.
と出てきます。上の写真のカワイイぬいぐるみの「ファンシー」は最初の方の意味。でも2番目の"fancy"も大変良く使われます。
"fancy car"でググってみると出てくる画像を拝借しました。日本で使われている「ファンシー」とはちょっと違うような…でもこれもれっきとた"fancy"。"gorgeous"で"luxury"な感じを表すのにもfancyはとてもよく使われています。
例)
He owns a fancy house in Tokyo.
彼が東京に所有しているのはメルヘンチックな家ではなく「豪邸」
His son goes to a fancy private school.
息子さんが通っているのは「カワイイ」学校ではなく、学費が高く、お金持ちの子弟が通う私立の学校
あと、動詞としてのfancyもあまり日本の英語業界(?)では聞かれないような気がします(日本の英語教育はアメリカ英語が主流)。最近好んで聞いているのはLukeさんのを始め、イギリス人、イギリス英語のpodcast番組。本当によく
I fancy ~~
などと動詞のfancyを耳にするんです。あまりアメリカ英語では使われていないのかもしれません(Collins Dictionaryでも形容詞より先に動詞が出てくる位です)。
意味は
to want to have it or to do it
「何かを欲する」ということ。
例)
I fancy a drink.
飲み物が欲しい。。。
"want"に比べ、より切望する感じですかね?気のせいかやや"posh"な響きもしないでもないです。
以前にも書いたかもしれませんが、カタカナになった英語は意味を狭く限定して使われている場合が多く注意が必要です。この"fancy"もそんな良い(?)例の一つですね。