ぐだぐだくらぶ

ぐだぐだと日常を過ごす同級生たちによる
目的はないが夢はあるかもしれない雑記
「ぐだぐだ写真館」、始めました

デスウェイブ 

2011年03月13日 20時51分33秒 | ライ
どーも、らいです。


大きな地震がありましたね。


僕は地震を京都で感じた直後、すぐ理科部のテレビで状況を見ていました。


津波が町を飲み込む瞬間も見ていました。


特撮ものやアメリカの映画で起きていたようなことが現実に起こっていました。




上から目線みたいな感じですいません。


しかし、

自分の稼ぎもない、

体力もない、

僕にはこんなことしかできません。


現地のみなさん、自衛隊、その他の救助されている方々


頑張ってください!!

ツバサはバルキリー

2011年03月13日 20時01分52秒 | ライ
\(^_^ )( ^_^)/
ライです。


行ってきました!!

マクロスF

サヨナラノツバサ(恋離飛翼)




1人で
オンリーワン
ナンバーワンで


私は滋賀県の西側に住んでおります。
ゴーゴーお江とも縁が無いね。


そんなわけで京都まで、近いんで行ってきました。

京都に着き、「リア充死ね」と思いながら街を歩き、映画館に30以上早くついたのにほとんど席がなく仕方なく真ん中の端の席をチョイス。

「リア充朽ちろ」と思いながら隣の本屋でガンプラの本を読みながら時間潰し。

映画開始20分前にポップコーンを買ってシアターへ。

シアター前で待つことに・・・
ここでは1人でポップコーンを持っていたので肩身が狭い。

半分以上が女性

そしてシアターが開きそそくさと中へ

映画の中身はネタバレになるので言わないよ。

艦長さんが・・・・とか
アルトが・・・とか
ブレラが・・・などなど


ガンダムとは比べものになんねーよ。

ランカちゃんかシェリルさんかも決着が・・・
泣きそうになったよ。


さらにクアンタと違いYF29 デュランダルバルキリーが大活躍!



すごい能力、そしてパイロットの能力高い。
デザインは数々のメカのデザインをされており、このマクロスFシリーズの監督でもある河森正治さん。
デザインカッコいいっす。さすがっす。


マクロスアルティメットフロンティアをやってるおかげで細かい昔のマクロスのリスペクトにも気づいたし。


今回の映画は

星三つです☆☆☆

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

2011年03月13日 04時28分49秒 | ルーイ
ポイズン。


ルーイです。


津波やら地震やらで日本が危ない。


ならば笑いをお届けしよう


それがルーイである。



ミヤネ屋「子供がおびえていたら抱きしめてあげてください」

東原亜希「節電したよ、これで電力大丈夫ね!」

テレビ局おちつけ!



   いいか、みんな
        (゜д゜ )
        (| y |)

   辛いことも確かに多い世の中だが、
    一  ( ゜д゜)  辛
     \/| y |\/

   あと一本頑張れば幸せなるんだ。
        ( ゜д゜)  幸
        (\/\/

   くよくよするなよ。
    幸せはすぐそこだからな。
        (゜д゜ )
        (| y |)


津波の怖さ

2011年03月12日 19時41分56秒 | ザウバー
ザウバーです

今回の地震は悲惨ですね

特に津波。

申し訳ないけど、今まで津波なんて正直たいしたことないんじゃないかと思ってた。

だけど、テレビを見てもうそんな認識はいだけなくなってきました。

僕たちの地域で起こらなかったことに安堵してはいますが、被災者の人たちのために何かできることはないのかなぁ
















さぁ、いよいよ今週末からF1 2011年シーズンがスタート!!



・・・のはずだったんですが、第1戦の開催地、バーレーンがいま民主化運動などでごたごたしているので、まさかの中止

シーズンスタートは2週間後のオーストラリアGPからになりました。

開幕が楽しみです。

まさかニュースで「全滅」って何回も聞く日が来るとは思ってなかった

2011年03月12日 15時18分46秒 | ジミーMK-Ⅱ
コナンの歌ってパラパラの前と後でなんか違うって思ってたら

10年ほど前の話じゃんと最近気付いたジミーです



いつの間にか3月ですね

なんか数週間記憶が無いです

ええ無いです

無かったことにしておいてください

テ…テ…

そういえば地震で被害を受けた人たちの住居どうなるんでしょうかね

テントでも使わないと学校の体育館に収まりきるとは思いませんね

それにしても津波とか地くずれで車を飲み込んでいったり

家がバラバラになるとかフィクションでしかありえねー

あったとしても範囲そんなだろうと思ってましたが…


あれは直接見たら多分こしが抜けますね

自分の家だったら泣きくずれるし

巻き込まれる瞬間にちびります


それほどの物なんでしょうね、あれは


ある意味死の恐怖よりも恐ろしい

逆に冷静だときついでしょうね



下手したら死亡・行方不明者が五桁行きますね



他のところの地震も誘発されてかはわかりませんが起きましたし…

リアル日本沈没ですね

とりあえず皆さん、スリッパと懐中電灯を寝るときに手元に持っておくように





こういうとき原子力が危ないって言う人がいますがむしろ原子力が無いと電気の供給もままならない

なんとも言えませんね…

東北沖地震メモ

2011年03月12日 14時11分48秒 | キョッピー
ルーイがブログ開放を忘れている様子

全くこんな時に・・・



当ブログを読んで下さっている人はほぼ関西近辺の方だと思うので

地震は大丈夫でしょう

関西でも揺れたけど震度は2~3だそうで



何か地震の被災範囲が広すぎて

何が起こったのか整理できてないんですね

覚えてることだけでもちょっとまとめときます




3月11日午後2時46分頃地震発生

震源は三陸沖

M8.8(7.9→8.4→8.8と修正)

最大震度7(宮城)


京都の学校4階の生物室でも揺れ確認

数名酔った(ザウバー等)

以降は気になって見たTVでの情報の移行


宮城・岩手・福島・青森・茨城など広範囲に大津波警報

当初の予測は3~6mだったものの、その後10m以上の可能性ありと修正

この時は地震による被害は明らかにならず


都心でも震度5程度の揺れ

地面に亀裂が入る、窓ガラスが割れるなど

倒壊した家もあるとか

電車が完全にストップ


大規模な停電発生

東北、関東でそれぞれ400万世帯以上が停電

ガス・水道なども広範囲で停止


千葉県市原の石油コンビナートで爆発火災

台場付近のビル屋上で火災等々火災多発


余震が繰り返される

三陸沖、さらに茨城沖でもM7以上の地震が発生


東北・関東の太平洋岸に津波

岩手・宮城・福島などの多くの地域が壊滅

仙台空港が水没

黒い水が町を飲みこむ衝撃映像

堤防も簡単に壊れるし

おっそろしい・・・


内陸部でも大規模火災

福島の原子力施設に緊急事態宣言


多数の死者確認

若林市の海岸には200~300人の水死体があるとか

・・・・・・・・・・・・・。


茨城空港の天井が落ちる

東京ディズニーランドの駐車場が水没

東京タワーのアンテナが曲がる

霞ヶ浦の橋が乗用車ごと落ちる

電車数両と連絡が取れない

ハワイなど外国にも津波

土砂崩れが多数発生

町が水没、瓦礫の山のため消火活動不可

煙突が折れたり、煙突から人が落下したり

工場近くで貨物列車が脱線したり

都心には大勢の帰宅難民

前記の原子力発電所でも状況悪化、放射能も微量流出

道路陥没、水道管破裂なども

消防車が津波にのまれそうになったりもあったね


そんなこんなでテレビも報道特別番組一本

そういえばCMも一切ないな




・・・みたいな感じで今日

あんな状態でこれからどうするんだろ・・・

あそこまで徹底的にめっちゃくちゃだったら

全部廃棄して更地にするしかないよな・・・

壊れ方が半端じゃないともうどうでもよくなってくるね

「家が流された?それがどうしたの?」

「家が燃えてる?燃やしときゃいいんじゃない?」

・・・みたいな

個人にとっては大変だけど

程度が大きすぎるから個人の事にまで気が回らないよ




ルーイ早く開放しろやー


現実は小説より奇なり

2011年03月11日 18時33分41秒 | キョッピー
テスト終わったー



・・・それどころじゃない状況になってますね


まあそのこともひっくるめて今日の話を



模試が返ってきた

学年80位台とか・・・

俺も堕ちたもんだな・・・


数学Ⅰと物理が返ってきた


物理:86点

数学Ⅰ:60点


きたあぁぁぁぁ!!!



理科部もあった

模試の話をしたらライが俺より成績が良かったことが判明

な・・・

あのライが・・・

何かの前触れじゃないか・・・?




そんな中

「あれ、地震ちゃう?」

水面が揺れてましたね

ゆったりした、それなりの強さでした


で、理科部には大画面テレビがあるんで

地震速報やってるかなーとか思ってつけてみると



震度7

M7.9




・・・うそん



それからはほとんどテレビ見てました



結局マグニチュードは8.8だったそうで

・・・そりゃ京都まで届くよなぁ





*新発見

ライの成績が急上昇すると大災害が起こる



テストなんてやめればいいのに・・・

2011年03月09日 00時08分46秒 | キョッピー
やっぱ飛び出してきました



・・・まあ毎度のことですからね



テストは2日が終わりました

まあ数学と現代社会は微妙ですが

思いっきり潰れた科目は無いかと



何よりもね

ドラえもんの映画公開って時に記事書けないとか

何だよドラ特集できないじゃん

たまにはこのネタも書きたいしさぁ・・・




最近シリーズ立て過ぎて困ってます

灰色の鶴 1章:魔法使い

2011年03月08日 23時40分42秒 | 小説
11月も半ば。

街路樹の葉もほとんど落ちて、歩く人の服装も厚着になってきた。
季節はもうすぐ冬を迎える。

有希(あき)は家へ続く歩道を歩いていた。
歩道の端には、踏みつけられた落葉がきれいに集められている。
近所の潔癖症のおばさんがやったに違いない。
そんなことを思いながら歩き続ける。

落葉の山を散らせながら、突然前に黒猫が走りこんで来た。
目の前で立ち止まると、こちらをじっと見つめてくる。

―――・・・何よ。

有希が思ったと同時に、黒猫は走って逃げて行った。
誰も居なくなった道を、家へと急ぐ。



「ただいまー」
有希はいつも通りに家のドアを開けた。
そのままリビングを素通りし、自分の部屋に鞄を下ろす。

「ちょっと、ただいまくらい言ったらどうなの」
「・・・言ったじゃん」
「あ、そう?聞こえなかったの」
いつもこの調子なのは、嫌味のつもりなのだろうか?
有希はそろそろ呆れ始めていた。
「もう高校3年生なんだから、もう少し・・・」
ドアを閉めた。関わるのが面倒だ。

有希は親に反抗的な態度をとっているつもりはないが、
自分の親には少なからず落ち度があると考えている。
父親は前から子供には我関せずといった状態。
母親は母親で、自分が昔遊び呆けていたのを後悔しているからか
有希にしつこく勉強を押しつけ、しっかりとした大学にまで入れようとしている。
有希自身は、短大でもかまわないと思っているのだが・・・

有希は部屋に座り込んだ。
このまま親の勧めるまま、人生を歩んでいくのだろうか。

窓の外を見た。庭の木には、まだ枯れ葉が何枚かついている。
どうせならすっかり落ちてしまえばいいのに。
とうとう秋も終わってしまう。

有希は今の季節が一番嫌だった。
今年は受験が近付いているという緊張もあったのかもしれないが、
何よりテレビで「もうすぐ秋も終わりですね」と言っているのが、
「『有希』が終わり」と聞こえるのがどうにも不愉快だったのだ。



しばらくして、玄関のドアが開く音がした。
この時間に父親が帰ってくるはずはない。航大だろうか?
姉の有希よりも帰りが遅いのは珍しいことだ。

突然ドアが開いて、弟の航大が駆け込んできた。
航大と有希はずいぶん年が離れている。
航大は小学3年生ながら、どうも姉に遠慮が無いところがある。

有希は少し強い口調でたしなめた。
「ちょっと、驚かさないでよ」
「姉貴、これ見てよ」
弟はいつになく子供っぽい笑顔を浮かべている。
左手には何かを持っていた。

有希は差し出されたものを受け取ると呟いた。
「・・・何これ」

有希の右手には、白い折り紙の鶴。
その鶴には、頭と尻尾が3本ずつ付いていた。

「・・・気持ち悪い、これ航大が作ったの?」
「ううん、公園で魔法使いの人にもらった」
「魔法使い?そう言ってたの?」
「うん」
・・・何だそれは。どう考えても怪しい。

「気をつけなさいよ、世の中変な人も多いから」
「ちぇっ、もうちょっと驚くと思ってたのになー」
航大は鶴をひったくると部屋を出て行った。冷たく当たるとすぐこれだ。

有希はまた部屋に座り込んだ。
「公園か・・・」
この辺りで公園といえば、街路樹のある歩道沿いの広場のことだろう。
「・・・・・・。」
有希はあの鶴のことが無性に気になっていた。




翌日の帰り道、有希は例の歩道の辺りに差しかかった。
昨日はそれなりにまとめられていた落葉が、すっかり元の通り散らかっている。
どこからかカラスの鳴き声がする。カラスの仕業だろうか。

鳴き声のする方を見ると、公園にカラスが群がっているのが見えた。
公園と言っても、何か遊具があるわけではなく、
広場の周りにベンチと東屋があるくらいだ。
普段なら近所の小学生が遊んでいることが多いのだが、
今日は広場には一人も姿が見えない。
代わりに、何十羽というカラスが木や電線にとまっている。

見ると、広場の端にある東屋に子供たちが集まっている。
もしかして、昨日航大が言っていたのはあれか。
有希は広場の外から回りこんで、東屋の近くへ行った。

輪の中から、「すっげー」「何これー」という声が聞こえる。
有希は遠くから背伸びをして覗き込んだ。
輪の中心には、灰色の大きなフードをかぶった男が座っていた。
フードの付いた上着はくすんでいて、
明らかに怪しい雰囲気を醸し出している。
なるほど、この風貌なら魔法使いと言ってもおかしくない。

有希は携帯電話を取り出した。
こんな時は、こうするのが一番だろう。
有希は番号を入力すると、話し始めた。

「あの、広場に不審な人がいるんですけど・・・」




数日が経った。
このまま気温が下がって冬が訪れると思われていたが、
9月並みの陽気が戻り、人々は振り回されるばかりだった。
ただ、ここ2日の強い風で街路樹はすっかり枝だけになってしまった。

有希はいつも通り街路樹のある歩道を歩いていた。
少し前まで幅を利かせていたカラスの群れもどこかへ行ってしまい、
枯れ葉も風に飛ばされて散り散りになっている。
あのフード男もあれから一度も見ていない。

この道は車の通りもそれほどないにもかかわらず、
景観を良くするためにと数年前にこんな歩道まで作られた。
当時は無駄ではないかと叩かれたものだったが、
今では枯れ葉が飛んでくること以外には近所から苦情が出ることはない。
有希はふと、学校の生徒でこの辺りに家があるのは
自分だけだということに今更ながら気付いた。


そんなことをぼんやりと考える有希の前に、黒猫が飛び出してきた。
何日か前、この歩道で見た黒猫だ。
またこちらをじっと見て動こうとしない。
黒猫が横切ると幸運だとか不幸だとか聞いたことがあるけれども、
結局どちらが正しいんだっけ?

黒猫に気を取られていたその時、
突然どこからともなく無数のカラスが有希の周りに集まってきた。
「な、何?」
けたたましい鳴き声を上げるカラスを振り払うと、
灰色のフードをかぶった男が目の前に立っていた。

「あなたですか、私を警察に突き出したのは」
有希は身の危険を感じ、鞄を前に抱え込んだ。
「見てたの?」
「こいつらが見てたそうで」
フードの男は有希の周りのカラス達を指差した。
「何それ?」
「カラスって結構頭いいんですよ」
「答えになってませんけど」
男の足元に、さっきの黒猫が寄り添っていた。
この猫も、フード男の猫なのか。

どこからともなく鋭い鳴き声が聞こえ、カラス達は落ち着きを取り戻した。
しばらくすると、近くの電線から白い鳥が飛んできて、
フードの男の頭に止まった。

「コノ女ダゼ、コソコソ電話シテヤガッタノハ」
フード男ではない誰かの声に、有希は辺りを見回した。
「俺ダッテンダヨ、耳イカレテンノカ?」
フード男の頭の上の鳥が嘴をパクパクさせている。
やけに大きい鳥だな、と思ってよく見ると、姿形はカラスそのものだった。
ただ他のカラスと決定的に違うのは、、全身真っ白で、目が真っ赤なことだ。

「・・・喋ってる?」
「あ、こいつですか。どうにも口が悪くて」
「口ガ悪イノハ仕方無イッテ言ッテルジャネエカ、ぐれーサンヨ」
「わかってる、わかってるからそこから下りてくれ、重い」
白いカラスは羽を広げ、フード男の頭から飛び降りた。
話すだけでなく、人間の言葉も理解しているかのようだ。


フードの男は、有希に視線を戻すと呆れた様子で溜息をついた。
「全く、あなたのおかげで面倒なことになりましたよ。
何とか言いくるめたから良かったものの、拘留一歩手前ですよ」
「・・・はあ」
「ナンダソノ反応、謝ルッテコトモデキネーノカ」
「・・・すいません」
カラスに怒られる人間なんて、他に居るのだろうか。
フード男の足元の黒猫も、こちらを睨んでいるかのように感じる。

「いいんですよ、子供に囲まれて浮き足立った自分も悪いんですから」
フード男は肩を落とした。ちらりと見えた目は、寂しそうに見えた。
この人は自分が思うような不審者ではないと、有希は確信した。

「あのー・・・あなたはどういう方で?」
抱えた鞄を下ろしながら、有希は恐る恐る訊いた。
「どういう、というと?」
「いや、どういうことをしてる方なのかな、と思って・・・」
電柱に止まったカラスの一匹が鳴き声を上げた。有希はビクッとして固まった。
フード男は困ったように口元を歪ませた。
「何をしてると訊かれると、答えにくいですね。警察にも言われましたけれども」
有希は気まずくなって下を向いた。
「いや、嫌味のつもりで言ったわけではないですよ。
そうですね、今はこの辺りを徘徊してる、というところでしょうか。
仕事についておっしゃっているなら、無職みたいなものです」
黒猫がこちらに寄ってきた。意味ありげにこちらを見上げてくる。
フードの男の口元がニヤッとした。悪意というよりも、自虐からきたものだろうか。
「平たく言えば、ホームレスですよ。しがない乞食です」
その割にはこざっぱりして、愛想がいいように見える。
「子供達は、魔法使い、なんて呼んでくれますけどね。こんな格好だからなのか」
男はフードを指でぴんと弾いた。初めて顔がはっきりと見えた。
声は落ち着いてはいるが、顔を見る限りかなり若いらしい。

「名前は?」
有希は再び口を開いた。緊張感はほとんど消えていた。
灰色フードの男は、また困った顔をした。
「名前・・・ですか。また答えにくい質問ですね」
「フルネームがダメなら、苗字だけでも」
「そうですねえ・・・グレイ、と呼んでいただければ結構です」
「グレイ?英語でいう灰色の、あれですか?」
「ええ。一応その名前で通っているので、そう呼んでいただくのが一番やりやすいです」
ホームレスの間での通り名みたいなものだろうか。
そう考えると、目の前の男がまた得体の知れない者に見えてきた。

有希が不安そうな顔をしていると、グレイは有希の足元を指差した。
「その猫、私の連れです。ケイって呼んでます」
「ケー・・・アルファベットのKですか?」
「いや、ケ・イ、です。ちなみにメスです」
ケイと呼ばれた黒猫は、有希と目を合わせたまま動こうとしない。
猫の目が帯びた不思議な威圧感に、有希は思わず目を逸らした。
「結構図太いですから、付き合いにくいかもしれないですね」
グレイの言葉を合図にしたように、猫はベンチの下へ走っていった。

ケイがもぐりこんだベンチの上で、あの白いカラスがグレイと有希を交互に見ている。
「コノ流レデ自己紹介シロ、ッテカ?」
カラスはまた喋り出した。普通のカラスの騒がしい声と違って、
まるで活発な子供が喋っているかのような、甲高くてはきはきした声だ。
子供にしては、可愛げの無い口調ではあるが。
「このやかましいのがQっていいます」
「キュー?」
「こっちはアルファベットのQです。ややこしくてすみません」
「何デ謝ル、何カ悪イコトデモシタッテノカ?
ヤヤコシイノハオマエガけーナンテ名前付ケタセイダロウガ」
ベンチの下にいたケイが立ち上がってQを見上げた。
「このカラス・・・Qは、日本語が喋れるんですか?」
有希はずっと気になっていたことを口にした。
「Qサン、ト呼ベ」
「・・・Qさんは、人間の言葉が分かるんですかね?」
「そうですね、小学生程度の会話はできます。
カラスも九官鳥みたいに声真似は出来るそうですからね」
「カラスって、そんなに頭いいんですか?」
「ソコラノ野良猫ヨリカハイイト思ウゼ」
ケイがQを見上げながらニャーと呻いた。
調子になるな、とでも言いたげな鋭い目つきに、
ずっときょろきょろしていたQの動きがピタリと止まった。
「・・・チェッ」
猫と鳥という立場上、ケイには頭が上がらないということだろうか。


「ところで、あなたは?」
「え?」
有希は、自分が名前を尋ねられているということにすぐには気付かなかった。
「あ・・・アキ、です。有名の有に、希望の希」
「有希さん、ですか。覚えておきます。
しばらくはこの辺りにいるつもりので、また顔を合わせるかと思います。
子供をたぶらかす様な怪しい者ではございませんので、
また通報することの無きよう、くれぐれもよろしくお願いします。
その事をお伝えしておきたかっただけです。失礼しました」
「あ、あのー」
踵を返して立ち去ろうとするグレイを呼び止めた。
「何か?」
「あんなに子供を集めて、何をしてたんですか?」
「ああ、これのことですか?」
グレイは、灰色の上着のポケットから何かを取り出した。
航大が持っていた、あの頭と尻尾が3本ある折り紙の鶴だ。
「よろしければ、差し上げましょうか?」
「あ、いや・・・いいです」
有希ははぐらかすように引きつった笑みを浮かべた。この不気味な鶴はどうにも苦手だ。
「女性はあまり好まないでしょうね。それなら、こちらはどうです?」
グレイは、上着の内側に手を入れ、前に差し出した。
男の手のひらに置かれたものを、有希はまじまじと見つめた。

それは、今まで見たこともないほどに凛々しくしなやかな姿をした、
灰色の紙で折られた鶴だった。




2章へ続く