心は青空

いつもこのような気持ちでいたいですね

5778歩

2009-05-30 20:43:37 | Weblog
「翔ぶが如く」10巻を読み終わりました。
西南戦争の話ですね。

読みきった、ということだけじゃなくて、このときのことは歴史の教科書でも1行、又は2行くらいでさらっと通ってしまうのですが、
じっくり、時の流れとともに読み進んだ、という感じがしています。

一人一人の登場人物も、詳しく書かれていて、絵巻物のようです。

薩摩軍の行動も、鹿児島を出て熊本へ行き、そして宮崎へ行き、ということを知りました。

「翔ぶが如く」という言葉は、第9巻に出てきます。
これは薩摩軍の動きが、まるで翔ぶようだ、ということでしょうか。


最後の解説で関川夏央さんが書れていました。

「東京の上野の丘という、もっとも人目に立つ場所に高村光雲の手になる犬を連れた西郷像を建て、世界にも例のない革命の敗亡者の顕彰がなされたのは、日本文化の寛大さのみならず、西郷が背負ったまま彼方へ持ち去った何物かへの喪失感のいやがうえにも深かったことを雄弁に語っているのである。」

これを読んだ時、思わずこみ上げるものがありました。
10巻全部を読んだことによって、西郷さんがとても近しく思えたからでしょうか。

去年は、それこそ始めて上野の西郷さんにも会ってきましたし、
もう4年前になりますが、
鹿児島へ旅した時に、
城山の西郷さんがこもっていた横穴も見ましたし、別府晋介が介錯した場所も見ました、私学校跡から城山へ通じる細い道も見ました、そんな形は変わっていてもそこを西郷さん、桐野利秋が通った、という、ウ~~ン、なんか感動。
桐野利秋は最後の突撃の時に香水の香りがしたそうなのです。
あー、どんな人だったんだろう。
写真が残っているのでしょうか。

鹿児島で、丁度駅前に大久保利通の像が建てられたときだったのですが、作っている間何が出来るのかわからなかったそうです。
隠しておかなかければ壊される?恐れがあったから、ということでしたが。
この本を読んでいくと、薩摩人の感情としてはわかります。
それでもこの頃は少し理解されつつあるらしいです。


もう一度鹿児島へ行きたいですね。
植木も田原坂も人吉も宮崎も、その行程を全部歩いて!!見たい。

西郷さんの横穴の写真を載せます



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