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湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

忘れな草をあなたに

2005年04月17日 | 花尽し
草木の名前というのは、いつ・どこで・だれがつけたものでしょう。

忘れな草(ワスレナグサ、勿忘草とも書きます)なんていう名前も意味深長で、その名前からいろいろなことが想像されます。

ものの本で、英名のForget-me-notを訳したもの。「恋人のために川岸でこの花を摘み、誤ってドナウ川に落ちた青年が 私を忘れないで と言って水中に消えた。恋人の少女は、青年の墓にその花を植え、彼の最期のことばを花の名にした」というドイツの花物語に由来すると知り(まだ他の説もあるようですが)、ほぉっーと思ったものです。

いつも咲きそろった花ばかり見ていたので気がつかなかったのですが、咲き始めの様子を見て、蕾の時は赤紫、それが紫になりそして、青紫色になることも知りました。径5~6ミリの小さな花、ムラサキ科、園芸品種にはピンクや白もあります。

世の中知らないことばかりで、興味の種は尽きませんね。

忘れな草というと、菅原洋一さん歌う「忘れな草をあなたに」を思い出される方も多いでしょう。

 別れても別れても 心の奥に
 いつまでも いつまでも
 憶(おぼ)えておいて ほしいから
 幸せ祈る 言葉に換えて
 忘れな草を あなたにあなたに

(木下竜太郎作詞 江口浩司作曲)

若葉明り

2005年04月15日 | 花尽し
4月11日号で「桜の季節から若葉の季節へ」と題して記事を投稿しました。ここにきて更に緑が鮮やかさを増してきました。丘を彩る若葉と言っても、すでに述べましたように、日本語には様々な緑の表現があり、そのどれがどれかととまどいながらも眺めていますと、その中に吸い込まれていくような不思議な感覚にとらわれます。

今日は、そんな緑の丘のお届けです。

 一山の若葉明りといふ力   桂 子

 *若葉明り(わかばあかり):若葉の照り返しによる明るさ。

躑躅も咲き始めました。

2005年04月15日 | 花尽し
皆さんのお家のまわりでも、そろそろ躑躅(ツツジ)が花をつけ始めているのではないでしょうか。ツツジとシャクナゲは同じ仲間、日本人にはおなじみの花です。

日本にはヤマツツジ・ミツバツツジ・レンゲツツジ・ミヤマキリシマなど約45種の自生種、園芸品種は300種以上あると言われています。写真はそんな中でも一番ふつうに見られるオオムラサキです。白い花もあります。

石楠花が花をつけ始めました

2005年04月14日 | 花尽し
湘南では、家の庭やお寺の境内で、石楠花(シャクナゲ)が花をつけ始めました。石楠花には多くの自生種のほか、園芸品種も多数あります。ツツジ属のうち、常緑で葉に剛毛(かたい毛)のないものをシャクナゲと総称しています。

写真は、鎌倉・大町にある「安国論寺(あんこくろんじ)」さんの石楠花です。

 石楠花の紅ほのぼのと回向(えこう)客   良 文

フレンチラベンダー三姉妹

2005年04月13日 | 花尽し
ラベンダーと言えば北海道富良野市のラベンダーが有名で、盛夏、丘陵一面に咲いた花の絨毯を観に毎年沢山の観光客が訪れるます。皆さんの中にも、お出かけになって、すてきな写真を撮られた方もいらっしゃるでしょう。

富良野でラベンダーが花をつけるのは7月頃ですが、湘南では四季咲きのラベンダーを年間を通して見ることができます。

今日は、そんな中からフレンチラベンダー三姉妹のお届けです。どちらが姉か妹か見分けはなかなかむずかしいところです。

ラベンダーは本来薬用・香料作物です。最近は多くの園芸品種が出回っていて、彩りも様々です。中でも、このフレンチラベンダーともう一つイングリッシュラベンダーが一般的です。普通ラベンダーと言うとイングリッシュラベンダーを指します。

蕗の葉っぱ

2005年04月12日 | 花尽し
蕗の薹(フキのトウ)の頃は、盛んに写真の対象となっていた蕗も、薹が立って、葉っぱを大きく広げるようになるとカメラマンたちからは見向きもされなくなってしまいます。

それでは可愛そうですので、今日は、雨もよいの空の合間をぬって、近くの休耕田の隅で葉を広げている蕗たちに敬意を表してきました。

アイヌの伝説では、この蕗の葉の下にはコロボックルというこびとたちが棲んでいるとのこと、葉をめくって確かめてみようかとふと思いましたが、そういった無粋なことは止めにして、みずみずしい葉をカメラに納めて帰途につきました。コロボックルたちの視線を背中に感じながら…。
コロボックルについて←こちらのHPが参考になります

桜の季節から若葉の季節へ

2005年04月11日 | 花尽し
湘南地方も、そろそろ桜の季節が終わりをつげ、若葉の季節へと移ります。

冬の間はすっかり葉を落とし枝の間から空が透けて見えていた木々も、3月の声で芽を吹き始め、4月中旬ともなると若葉また若葉、もえぎ色と総称される様々な色合いで雑木林は包まれます。

5月の連休を境に雑木林の緑は次第に濃さを増し深い緑色となります。

日本の伝統的な色名をまとめた『色の手帖』(小学館)を見ますと、「緑」と一口に言っても、若草色、若葉色、鴬色、苗色、青竹色、若緑、浅緑、青緑、深緑など四十数種類もあることが分かります。

春から初夏にかけての雑木林散策の楽しさは、こういった微妙に色合いの違う日本の伝統色を目のあたりにすることができる点にあるといえましょう。

あの海老根の姿も今いずこ?

2005年04月10日 | 花尽し
この時期、里山の雑木林のそこここで目にすることができた海老根(エビネ)に、とんとお目にかかる機会が少なくなりました。まずは里山が少なくなり、したがって雑木林が少なくなったこと。それに、山野草ブームの中での乱獲が加わって、今や貴重な山野草?の数に入る存在となってしまいました。

ラン科の植物です。曲がりくねった地下茎が海老に似ているところからこう呼ばれています。写真は雑木林の中に自生するもっとも一般的な海老根で、別名ヤブエビネとも呼ばれています。海老根にはいろいろな園芸品種がありますが、このひなびた感じがいいということで人気があります。

鷺苔今いずこ

2005年04月09日 | 花尽し
白い花ついでに、白い花をもう一つ。

田圃の畦などでよく見かける鷺苔(サギゴケ)です。といっても苔の仲間ではなくゴマノハグサ科の草です。地面に張り付くように生え、純白の花が鷺が舞うように見えるところからこの名前がつきました。花の色が紅紫色のものもあり、こちらは紫鷺苔と呼びます。

ただ、都市周辺では年々田圃が少なくなって、お目にかかる機会が稀になったのはさびしいかぎりです。

真夏に花をつける鷺草(サギソウ)はよく知られていますが、鷺苔を知っている人が少ないのはどうしてでしょう。いつも不思議に思っています。

二輪草が咲きました

2005年04月08日 | 花尽し
鎌倉の裏山の小径を谷戸にそって登っていきましたら、奥まったところに二輪草(ニリンソウ)の群落がありました。花をつけていたのはこの株だけでした。もう10日もすれば、このあたり一帯、白い花で埋め尽くされることでしょう。

二輪草は草丈10数センチ、台のような葉の上に2輪花をつけるのでこの名があります。まず1輪が花をつけ、少し遅れてもう1輪が花をつけます。ただ、実際には、1輪だけのもの、3輪以上花をつけるものも見受けます。白い花びらのように見えるのは実は萼片で5~7枚くらいつけます。キンポウゲの仲間です。

かつては、やや湿った木陰などどこででも目にすることができました。今は、カタクリ同様、めずらしい野草の仲間(絶滅危惧種指定)となりました。

*絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ):個体数が極端に減少して、確実に絶滅に向かって歩み始めている動植物群。レッドデータブック(→別項)では、絶滅のおそれが最も高い生物種を絶滅危惧種としてランクづけしている。国際自然保護連合(IUCN)では、絶滅の危険度をもとに、野生動植物を、絶滅種、野生絶滅種、絶滅危惧I類、絶滅危惧II類、準絶滅危惧類など7ランクに分類しているが、環境省ではそれに合わせ、絶滅種、絶滅危惧種、危急種、希少種、該当なしの5ランクに分類している(『現代用語の基礎知識』より)。

石垣の間から蔓日々草が顔を出しました

2005年04月07日 | 花尽し
夕暮れ散歩の道すがら、ふと目を上に向けたら、ある家の石垣の間から青紫色の花が顔を出していました。おなじみの蔓日々草(ツルニチニチソウ)でした。普通はもう少し淡い色なのですが、石垣の間から顔を出したばかりだからでしょうか、鮮やかな色で迎えてくれました。

「今晩は」と挨拶しながら横顔をスナップさせてもらいました。光が少したりないかなと不安でしたが、なんとか手ぶれなしに写ってくれました。

南欧から北アフリカの原産、夾竹桃(キョウチクトウ)の仲間です。蔓桔梗(ツルギキョウ)とも呼ばれています。茶花としても用いられます。ただ、キキョウ科に蔓桔梗という在来種が存在するので、この呼び名は使わない方がよろしいかも…

花大根が花盛り

2005年04月06日 | 花尽し
本ブログでは、園芸店の山野草コーナーや高山などで見られるめずらしい花ではなく、ごくごく身近な、皆さんがどこででも目にする花たちを紹介してきています。

そんな中から、今日の花は花大根(ハナダイコン)です。別名諸葛菜(ショカツサイ)、和名は紫花菜(ムラサキハナナ)です。

よく鉄道沿線の土手などでも見かけます。一面に咲く花大根の紫の絨毯を車窓から眺めていると、いい目の保養となります。

諸葛菜という名前は、昔々中国の三国時代に蜀(しょく)の諸葛孔明(しょかつこうめい)が蕪(カブ)の栽培を奨励した故事に因んで、その名前が転用されたとされています。孔明と蕪についてさらに詳しくお知りになりたい方は下記HPが参考になります。
孔明と蕪←こちらをどうぞ!

八重の山吹は実をつけぬ

2005年04月05日 | 花尽し
八重の山吹は、雌しべが退化しているので実をつけません。そんなことから、太田道灌の故事で山家の賤女(しずのめ)が道灌に差し出した山吹は八重の山吹であると牧野新日本植物図鑑には解説してあります。

ただ、このお話は、道灌をたたえるために作られた説話との説もありその真偽のほどは不明です。また、その場所がどこであったかについても新宿区面影橋界隈・埼玉県越生町・鎌倉周辺など諸説あり定かではありません。

でも、こういったお話はあまり深く詮索しないでふむふむなるほどと素直に受け止める方が夢があって私は好きです。

白い山吹もあります

2005年04月05日 | 花尽し
山吹というと花の色は一重のものも八重のものも山吹色=黄金色ということになりますが、同じ仲間の中に白い山吹もあります。白山吹(シロヤマブキ)と呼びます。但しこちらは5弁花ではなく、4枚の純白の花びらをつけます。

あでやかな黄金色の山吹にくらべて楚々とした感じで、庭木や茶席の花として珍重されています。

山吹が黄金色の花をつけました

2005年04月04日 | 花尽し
鎌倉七切り通しの一つ「名越(なごえ)の切通し」まで夕暮れ散歩に出かけました。切通しの入り口付近で黄色い花が目に入りました。近づいてみたら山吹(ヤマブキ)でした。
*切通し(きりどうし):鎌倉は南は海、東・北・西は山でかこまれた天然の要害です。鎌倉に入るには、それらの山を越えるのにつけられた馬一頭通れるくらいの細い道があるだけで、これによって軍勢が鎌倉になだれ込むのを防ぐ役目をしていました。これを切通しと呼び、七つの口がありました。

山吹と言えば「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだに無きぞ悲しき」という、太田道灌の故事(下記HP参照)にまつわる歌がすぐ頭に浮かびます。これは一重咲きですが、園芸品種には八重咲きや白い4弁花をつけるものもあります。
 太田道灌の故事もあわせてどうぞ!