湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

宵待草のやるせなさ

2005年06月30日 | 花尽し
ご存じ高峰三枝子さんが歌って大ヒットした歌の主役です。正式な和名はマツヨイグサ、でもそんなことどうでもいいですよね。しょせん花の名前なんてだれかがつけたものに過ぎないんだから、などと言ったら、まじめな花好きの方に叱られるかな。

大葉擬宝珠は雨の花

2005年06月30日 | 花尽し
昨日来の雨で、梅雨の花たちも元気を取り戻しました。そんな中、大葉擬宝珠(オオバギボウシ)の花がひときわ元気です。その元気な様子のお届けです。名前の由来はいろいろですが、若い蕾の形が橋の欄干の柱頭を飾る「擬宝珠」に似ていることからというのが一般的です。

斑入りの大葉擬宝珠


大葉擬宝珠の蕾


橋の欄干の擬宝珠

洋館とバラ

2005年06月30日 | 花尽し
梅雨の合間、鎌倉・報国寺(一名竹寺)近くにある旧宮邸に出かけたら、庭の一隅で鮭色のバラが咲いていました。

牡丹臭木は蕾が美しい

2005年06月29日 | 花尽し
お寺の境内や家々のお庭で牡丹臭木(ボタンクサギ)が蕾をもちはじめました。薄紅色の花が一斉に花開いた姿ももちろん見応えがあるのですが、濃い紅紫色の蕾は一段と鮮やかで、見る人の目を惹きつけます。花よりも蕾を愛する人が多いとか。伊豆の天城山に多いので天城臭木(アマギクサギ)とも言います。

牡丹臭木の花(花は独特の香りを放ちます)

凌霄花咲き始める

2005年06月28日 | 花尽し
鎌倉の路地裏を歩いていましたら、さるお宅の竹垣で凌霄花(ノウゼンカズラ)が一輪二輪と花をつけ始めていました。

普通は7月に入ってから花を目にすることが多いのですが、今年はこんな気候だからでしょうか、花付が早いように感じます。

皆さんのお家のまわりでも、そろそろ花をつけ始めているのではないかと想像しています。

鎌倉では、駅の近くにある日蓮宗のお寺「妙本寺」さんの山門脇にある凌霄花が有名で、多くのカメラマンが押しかけます。今年は、少し早めに訪れた方がよさそうですね。

梅雨時のつれづれに少し遊びを入れて「絵手紙」風にしてみましたので、まとめていくつかをお届けしてみましょう。

カナヘビの季節

2005年06月28日 | 身近なムシたち
同じ湘南にお住いの「昔砂丘の一本松」さんのブログを拝見していたら、お庭にカナヘビが登場したとの記事がありました。ああそうか、もう彼らの登場する季節なんだと思っていた折も折、今朝、郵便受けの脇のコンクリートの上で、そのカナヘビ君(ニホンカナヘビ)と出会いました。

カメラを取りに家に入り、戻ってみたら姿は消えていました。朝まだきの幻だったのか?

残念!

残念ついでに一昨年同じ場所で撮ったわか家の住人を載せさせていただきました。爬虫類(はちゅうるい)嫌いの皆さんご免なさい。そしてカナヘビを思い出させてくれた一本松さんありがとうございました。

*ニホンカナヘビ:トカゲの仲間。庭などで普通に見られる、いわゆる「とかげ」です。特に東日本では「とかげ」と言えば本種のことと思っている人も少なくないはずです。がさついた鱗と地味な褐色の体色で、体がつやつやしているニホントカゲとは容易に区別が付きます(HP『日本の鱗たち』より)。

夏のベニシジミ

2005年06月28日 | 身近なムシたち
ご近所の黄色い百合の花の上でベニシジミが休んでいました。夏型では前翅の黒味が増して橙の部分が少なくなっています。秋になるとふたたび春型の翅にもどります。

見なれた蝶でも、こういった季節による翅の色の変化を楽しんだりしていると見飽きることがありませんね。

また、近年、夏場の紫外線対策として黒っぽいものを身につけるといいと言われています。ベニシジミは、そんなことは先刻承知で実践しているのかも…などと勝手気ままな想像をめぐらすのもまた楽しき哉です。

春型のベニシジミ

小式部の花ってどんな花

2005年06月27日 | 花尽し
秋に紫の実をたわわにつける小式部(コシキブ)が、そろそろ花をつけ始めています。花の径数ミリくらいのかわいい花です。

実(み)は鮮やかな紫色の玉なので、たいていの人は、よくご存じなのですが、花となるとさてとお思いの方も多いのでは。といったわけで、今日は小式部の花のお届けです。小紫式部、小紫とも呼ばれます。

夾竹桃が元気です

2005年06月27日 | 花尽し
今年は空梅雨気味で、花たちがちょっと元気のない中、夾竹桃(キョウチクトウ)が元気です。今日は、先日の白(6月23日号)につづいて深紅そして黄・八重(桃)の夾竹桃をお楽しみください。




八重

捩花のお届け

2005年06月27日 | 花尽し
日当たりのいい芝生では捩花(ネジバナ)が花をつけ始めました。地上に1本、すっと茎をのばし、それを巻く形でらせん状に花をつけます。名前もここからきています。別名捩摺(もじずり  もじる=ねじる)とも言います。地方によっては、ネジネジバナ、ノコギリバナ、ナワバナ、ネジレバナ、ヒネリバナなどとも呼ばれています。

ラン科。小さな小さな花(数ミリ)の姿がかわいいということで、特に女性に人気の野の花です。白花種もあります。花をよく見るとちょっとカトレアに似た姿をしていて、ランの仲間ということがうなずけます。

茎を巻く「巻き方」には「左巻き」と「右巻き」があります。両方が対称的に並んで咲いている姿をお楽しみください。

『鳥博士通信』危険がいっぱいのイカルチドリ(斑鳩千鳥)の子育て

2005年06月26日 | 鳥尽し
「この写真はイシコロばかりで何も写っていないじゃないか」とお叱りを受けるかもしれません。

確かにイシコロばかりですが、画面中央の下のほうをじっと見ていただくと、矢印の先にピンポン玉程の小さな雛鳥が必死に走っている姿を発見していただけると思います。又、画面の左上の矢印の先には親鳥の姿がぼんやり見えております(右手円内が別に撮影した親鳥の姿です)。

この鳥は川の中~上流の川原で極く普通に見かけられる体長20cm程のチドリの仲間です。巣は砂地を浅く掘った簡単なもので、それだけに捕食者に発見される可能性が高く、この危険を避けるため様々な工夫が必要となります(卵は通常四個です)。

●まず、親子ともども完璧な保護色で、一旦イシコロの間に座り込まれたらまずは発見困難です。

●次に、雛は孵化と同時に巣を離れ、且つ又、親とも一定の距離を置いて行動します。

●親は離れた位置から絶えず雛を見守り、危険が迫ると鋭い声をあげて警告します。危険を察知した雛は素早く逃れ、イシコロの間に蹲ります。
 
●更に危険が雛に迫ると、親は大げさに翼をバタツカセテ「傷ついて飛べなくなった鳥」を熱演して敵の目を自分に引き付け、雛に逃げる機会を与えます(専門用語で擬傷行動と言います)。

川原に半日座り込んで親子の行動を見守っていると、彼等が実に多くの危険をかいくぐって辛うじて生き残っている様子がよくわかります。無力な小さい命が必死に駈回り又隠れる様子は、見ているだけでぐったり気疲れするほどです。