丘も濃緑一色となりました 2005年05月31日 | 花尽し 昨日から湘南地方は強い風と雨、昼前にようようおさまって薄日が射してきました。先日(5月16日号)本ブログでご紹介した向かいの丘を何げなく眺めたら、緑のモザイクが濃緑一色となっていました。 明日から6月、季節は初夏から梅雨に変わります。
幻のデジタルカメラ 2005年05月30日 | 身近な小物たち いつもいろいろな情報を届けてくれる大型カメラ店の営業のNさんから、デジタル一眼レフカメラのカタログと、それらの比較表の載った雑誌がどさっと送られてきました。 「いつもブログを楽しく拝見しています。その中に幻の紫陽花の話がありましたが、お手持ちのデジカメもあしかけ6年お使いで、そろそろ幻のデジカメとなりつつあります。デジタル一眼レフカメラも大分お求めやすくなりましたので、この際、お使いのデジカメはお蔵入りさせて、新しいデジカメなどいかがでしょう。」 といった主旨のメールが添えられていました。 カタログやスペック表を眺めてみますと、その性能のすばらしさには驚くばかり(例えば、画素数一つとっても、わがデジカメ211万画素に対して800万画素とは)。ふと心が動きましたが、すべてオート、カメラまかせで撮影しているわが身としては、これらのスペックは文字通り猫に小判、スペックよりも「目や手の延長」のようになっている今のデジタルカメラをこれからも使い続けていくこととしよう、ということでカタログをお蔵入りさせることとしました。 せっかく送っていただいたのに、Nさんごめんなさい。
『鳥博士通信』キジバトの親子 2005年05月29日 | 鳥尽し 「デデッポウ」の鳴き声でお馴染みののキジバトの親子です。 ご存知の通り、我々の身近にいる「鳩」には「キジバト」と「ドバト」の二種類がおります。 このうちドバトは、お寺や公園に群れている鳩で、元々は家禽である伝書鳩が野生化したものです。 これに対してキジバトはれっきとした日本列島の野鳥で、本来は森の鳥ですが、今ではすっかり都会にも定着しております。通常2卵を生みますが、孵った雛はご覧の通りお世辞にも親に似ているとは言えません。 写真は、イチョウの街路樹に営巣したものを、隣接した建物の中からガラス越しに撮ったもので、そのせいで少々鮮明さに欠ける点ご容赦下さい。
紫の手鞠咲き紫陽花 2005年05月29日 | 花尽し 鎌倉・光則寺境内にて撮影。鮮やかな紫色が境内を明るくしていました。 アジサイには、他に、今人気のカシワバアジサイに代表される北米東部のアパラチア山脈原産種もあります。日当たりにも強く育てやすいので人気があります。これはまた後ほど紹介しましょう。
白い手鞠咲き紫陽花 2005年05月28日 | 花尽し 鎌倉・長谷の花の寺「収玄寺」さんの本堂脇にて撮影。紫陽花というとその名前の由来*でもある青色が好まれるようですが、やや薄暗い木陰にひっそりと咲く純白の紫陽花もまた捨てがたい風情です。 *アジサイという名は、集(アズ)、真(サ)、藍(アイ)が合わさったもので、青い花のかたまって咲く様子からつけられたと言います。
ピンクの手鞠咲き紫陽花 2005年05月28日 | 花尽し 逗子・小坪の亀が丘に登る石段脇にて撮影。背景は鎌倉と逗子の境界を走る稜線で、七切り通しの一つ「名越(なごえ)の切り通し」のある場所です。雨上がり、雨滴にぬれた紫陽花はほんとに生き生きとしていますね。
青い手鞠咲き紫陽花 2005年05月28日 | 花尽し 前号(5月28日号)のコメントで、sarasaさんより西洋紫陽花も見たいとのこと、ただ残念ながら時期的にちょっと早く、わが家の近くではまだ咲きそろっていません。 といったわけで、以前に撮ったものの中から手鞠咲き4種・ガク咲き1種を、「花ブログ」が紫陽花ラッシュになる前に、一足早くのお届けです。シーズンに先がけてまずはお楽しみください。 これは、北鎌倉・明月院さんの境内にて撮影。最盛期には、この青い花で境内一円が埋まります。 さらにご興味がおありなら、下記小生のHPもおのぞきください。アジサイ以外の梅雨時の花・ムシなどいろいろ登場します。 『小さな小さな野草園』より
そろそろ紫陽花の季節ですね 2005年05月28日 | 花尽し 5月も下旬をまわると、湘南の地は、そろそろ紫陽花(アジサイ)の季節です。鎌倉の紫陽花寺も六月の声とともに、紫陽花見物の人でにぎわい始めることでしょう。 それらの多くは西洋紫陽花(セイヨウアジサイ)で、これらは日本原産のヤマアジサイがヨーロッパで品種改良されて日本に逆輸入されたものです。それらがまた日本で各種改良を重ね、現在では多くの種類の紫陽花が出回っています。その数はあまりに多く何という紫陽花か名前を知るのはけっこう大変と紫陽花の専門家から聞きましたので、とにかく「紫陽花の仲間」ということで楽しむことにしています。 西洋紫陽花には、飾り花が手毬(てまり)のようにかたまって咲く手鞠咲きと花の周りに飾り花をつけるガク咲き、そして、咲き始めはガク咲きで次第に手鞠咲きに変わる中間種とあります。 そんな季節を先取りして、今日は咲き始めたばかりのヤマアジサイかのお届けです。西洋系のガクアジサイに比べて地味で小ぶりです。
雪の下が咲きました(つづき) 2005年05月27日 | 花尽し 前号では、花のアップをお届けしました。それに対するジョージさんのコメントへのおこたえの中で、ユキノシタはカメラをひいて撮るとまた違った風情があると書きました。そのひいて撮った写真のお届けです。 花の撮影の際には、一つの花を少なくとも全体(ひいて撮る)、アップ(ぐっと近づいて撮る)、真上から、右から、左から、斜め下からの六つの視点で見るよう心がけています。 本ブログでは、皆さんよくご存じの花ばかりなので、アップの写真を中心に載せています。
雪の下が咲きました 2005年05月27日 | 花尽し 谷戸の入り口の少ししめっとした崖の下蔭で雪の下(ユキノシタ)が花をつけ始めました。 一度見たら忘れられない不思議な形をした花は、人によっていろいろな見方ができるようです。「大」という文字のように見えるとか、小さなお人形さんのようだという方が多いようです。さて、皆さんは何に見えるでしょう。 花は左右相称で、上の3個の花弁は小さく、上側に紅色の斑点がつき基部に黄色の斑点があります。 名前の由来は、 (1)冬、雪の下でも葉が枯れないから (2)白い花を雪に見立て、その下に緑の葉が見えるから とかありますが、定かではありません。 葉は食用(天ぷらなど)になります。が、味の方は今ひとつです。
幻の紫陽花 七段花 2005年05月26日 | 花尽し 地味な花ついでに、もうひとつ地味な花をご紹介しましょう。 七段花(シチダンカ)です。 この花は、1823年(文政6年)来日したドイツ人医師シーボルトの著作『FLORA JAPONICA(日本植物誌)』の中で紹介されていましたが、その後、実物にお目にかかった人がなく、長らく「幻の花」と言われてきた花です。1959年(昭和34年)に、たまたま神戸の六甲山の谷あいで発見され話題となりました。 ヤマアジサイの飾り花の萼が八重化したものと言われています。 現在は、鎌倉でもいくつかのお寺さんの境内に植えられており、また、花屋さんの店頭にも姿を見せているので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。 めったにこんなことはしないのですが、レンズに息を吹きかけ曇らせて撮影、幻の花らしい感じを出してみました。
甘茶の花をどうぞ 2005年05月25日 | 花尽し 四月八日は花祭り(灌仏会)。お釈迦様にかける甘茶はご存じでも、甘茶の花をご覧になった方は意外に少ないのでは…といったわけで、今日は近くのお寺さんの境内で見かけた甘茶の花のお届けです。 ヤマアジサイの仲間です。まわりの飾り花は,はじめは淡紫色で,やがて淡紅色に変化します。葉を乾燥して煮出し甘茶を作ります。 地味なたたずまいの花ですが、甘茶のもとと聞くと、何か気品を感じます。
カメムシ君登場 2005年05月24日 | 身近なムシたち 斜めお向かいの家の石垣にからまっている蔦の葉に小形のカメムシ(体長8ミリ前後)がとまっていました。葉の先っぽの方で何を見ているのでしょう。 カメムシの仲間は非常に数が多く、虫や野草に詳しい学生時代の友人から、カメムシとイネ科の植物には手を出すなと言われているので、何ていう名のカメムシかはあまり詮索しないことにしました。 *カメムシの仲間:日本で約800種、世界では約25000種が報告されています。 カメムシは、ご存じのとおりさわると悪臭を放つので、ゴキブリと並んで大の嫌われもの。小形で黄褐色のマルカメムシが干してあった布団や洗濯物に付着しているのを知らずにさわって往生した経験をお持ちの方も多いことでしょう。 *腹面に左右1対の分泌孔があり、ここから悪臭をもった液体を放出します。敵に対する防御とともに仲間に対する警報の役割を果たすものとみられています。 カメムシは地方によっていろいろな名前で呼ばれています。ヘフリムシ、ヘッピリムシ、ヘッコキムシ、ヘックサムシ、クサムシなど、皆その発する悪臭からきた名前です。
山百合 蕾を撮る楽しみ 2005年05月23日 | 花尽し 昔から逗子に住んでおられた方に聞きますと、逗子の丘には山百合(ヤマユリ)の群生地があちこちにあって、一目千本というくらい沢山あったものだと言います。 今は、そんな風景は消えてしまって大変残念な思いをしています。 とはいっても、丘のそこここでお目にかかることはできます。逗子の街に下る坂道の途中の崖で、毎年花を咲かせて楽しませてくれる山百合たちが、今年も蕾をつけ始めました。そんなみずみずしい佇まいを、半逆光でとらえてのお届けです。 蕾を眺めながら、さて今年はどんな花を咲かせてくれるだろう、と、あれこれ想いをめぐらすのも、私にとって花を撮る楽しみの一つです。 花が開きましたら、また改めてお届けしましょう。