湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

虫眼鏡で広がる世界

2005年01月31日 | 身近な小物たち
双眼鏡が遠くのものを近くに引き寄せて見る眼鏡だとすれば、虫眼鏡は小さなものを大きく拡大して見る眼鏡です。花の観察などで、花びらの形や雌しべ・雄しべの状態を見たり、また、虫たちの体の構造や顔をのぞいてみたりするのに良く使っています。使っているのは、ツァイス製の6×のもの(右側)と、メーカー不明の12×のものです。

ツァイス製はもう30年以上も前に、東京・日本橋の丸善で求めたものです。箱に貼ってある値札をみると7200円とありますから、当時として結構な買い物だったわけです。値段だけのことはあって、明るくて像のゆがみもなく撮影したフィルムのピントの良し悪しを調べる際にも活用しています。

あとは、身の回りにあるいろいろなもの(コイン、布きれ、文房具、果物の種などなど)を眺めてみると、肉眼で見ているのとはまた違った世界が広がっていて興味がつきません。

双眼鏡で冬を楽しむ

2005年01月30日 | 身近な小物たち
今日も快晴。書斎の出窓から見える向かいの丘や、出窓のすぐ前の木の枝に時折やってくる小鳥たちを双眼鏡で眺めながら、のんびりゆっくり過ごしています。

現在愛用している双眼鏡は2種類あります。一つは散策に出るときにポケットに入れてゆくツァイス製の小型双眼鏡(左側)で倍率は8×です。もう一つは、室内から外の風景や窓辺に来る鳥たちを眺めるための中型双眼鏡。こちらはニコン製で7×です。

倍率が高ければ高いほど遠くのものを近くに引き寄せて見ることができるのでいいように思いがちです。しかし、実際使う段になると、倍率が高いと、対象を視野に入れるのに手間取ったり、また、視野の中での揺れが激しく対象を固定して眺めることができなかったりと不便な面も出てきます。一般的には、8×前後が一番使いやすいように思います。

そうそう、もう一つ双眼鏡を使う場面があるのを忘れていました。 夜空に輝く星たちを眺める「スターウオッチング」用です。これから2月にかけては1年中で最も寒い季節です。でも、晴天が多いこと、空気が澄み渡っていることから、夜空を眺めるには絶好の季節でもあります。そして、わが愛用の双眼鏡の一番活躍する時期でもあるのです。

遠くに出かけなくとも、特別な道具を用いなくとも、身近なところで気軽に楽しむことはいっぱいあるものですね。

眠り猫2態

2005年01月30日 | 身辺雑記
大寒散歩の道すがら、ある家の軒下で2匹の猫に出会いました。大寒といっても湘南の日差しはまぶしいくらいで、そんな日をあびての昼寝は何とものどかで、おもわず笑ってしまいました。ところで、左側の猫は確かに眠っているのですが、右側のはどうなんでしょうね。つっついて試してみようかと思いましたが、やめにしました。おいおいお前は獣医師ではなかったのかい、という声がどこからか聞こえてきました。

乙女椿は雅(みやび)な花

2005年01月30日 | 花尽し
向かいの家の生け垣でオトメツバキ(乙女椿)が一輪花をつけました。大寒のさなか、そのあたりだけがぱっと明るくなったような感じで、思わずカメラを向けてしまいました。そこで乙女とは何か、例の『言泉』を引いてみました。「成年に達した未婚の女。年頃の娘。現代では、主として文章の中で<雅語的表現>として用いる」、さらに「雅語」を引いたら「洗練された優美な言葉」とありました。

うーん今日本に乙女はどのくらいいるのだろう、と、ふと考えましたが、その前に、紳士・淑女といえる大人はどのくらいいるのだろう、と、わが身を含めて省みながら、ふと思ったのでした。因みに「紳士とは、性行が正しくて礼儀に厚く学徳・気品を備えた人」「淑女とは、しとやかで品位のある女性」とありました。

万年筆の入浴法

2005年01月29日 | 身近な小物たち
万年筆はお風呂好き。ペン先とペン芯は精巧にできていますから、いつでも綺麗にしてもらいたがっているのです。垢や汚れは大嫌いなのです。お風呂といってもあり合わせの容器に人肌よりちょっと熱めのぬるま湯を満たし万年筆のペン先の部分を一晩(できれば途中でお湯を入れ替え一昼夜)浸しておくだけの事です。スペアインクをお使いの場合はペン芯から抜いておいてください。また、洗剤は嫌いなので使わないでください。

万年筆をお風呂から出したら、インクの色がなくなり綺麗な水だけが流れてくるまで水道の蛇口の下など流水で洗います。最後に、湯上がりタオルの替わりに、乾いた布で優しくしっとりと包むように拭いて入浴は終わりです。

1ヶ月に1回はお風呂に入れてあげてください。

ひどい汚れはお風呂でも落ちない場合があります。そんな時はメーカーで分解掃除や治療をする必要があります。

以上、ある手作り万年筆屋のおじさんから聞いた話の受け売りでした。

今日は、モンブランマイスターシュテュック146とパイロットスーパー(コース)を一緒にお風呂に入れてやりました。浴槽は、小型のインスタントコーヒーの空きビンです。万年筆(fountain pen)のお風呂なので「泉の湯」と呼んでいます。

今どきの子どもなんてとても言えない我身かな

2005年01月28日 | 身近な小物たち
今日の朝刊に(財)総合初等教育研究所による「小学生の読み書き能力」に関する調査結果が載っていました。ご存じの方も多いと思いますのでその内容については触れません。これを見て今どきの子どもは字を知らんなあ困ったもんだと思われた「大人」の方も結構おられたのではないかと思います。

当方はと言えば、パソコンによる文章書きの祟りでもあるのでしょう、さて筆をとって字を書こうとすると書けない字が日を追って多くなってきているようです。子どものことなどとやかく言えた義理ではありません。

さらに、パソコンの画面上で変換された字が正しいかどうか、その字を使うことがこの文脈の中で適切かどうかを手元の辞書で確かめる日々が続いています。

といったわけで、今日の写真は、わがつよーい味方の『言泉』(小学館)に登場してもらいました。この辞書は『日本国語大辞典』(全20巻)の縮刷版とも言えるすぐれもの、一度手にしたら放せません。『言泉』さんありがとう。

今どき2眼レフ??

2005年01月28日 | 身近な小物たち
どこに行っても携帯にデジカメといった風潮に逆らって、このところ昔々のアナログカメラを持って歩いています(携帯は持っていません)。カメラの名前は「ローライコード」、かつて一世を風靡したドイツ製2眼レフカメラです。

カメラにうるさい方のためにもう少し正確に申しますと「ローライコードV型」です。フォーカシングノブ(距離を合わせるためにレンズ部分を前後に移動させるもの)が右側についた最終モデル、右利きの多い日本人には人気の高かったモデルでもあります。レンズはシュナイダーのクセナー75ミリF3.5で、絞りを開いた時のぼけがきれいなので気に入っています。近接撮影の場合は、これに接写用のローライナーという特殊フィルターを装着します。

このカメラを使っていての思わぬ効用は、カメラマニアらしき人に時折声をかけられ、しばしカメラ談義に花が咲くこと。今もオールド・アナログカメラ健在を実感するひとときでもあります。

万年筆をお風呂に入れる

2005年01月28日 | 身近な小物たち
今、万年筆をお使いの皆さんはどのくらいいるのでしょう。最近はeメールでのやりとりが多くなったので、昔万年筆派の小生も、私信を書く時に使うくらいで、とんと出番が少なくなってしまいました。昨夜、ある方への礼状を書こうと愛用のペリカン140を取り出し使おうとしたのですが、インクがスムーズに出てきません。情けない。といったわけで、140をお風呂に入れてやることにしました。お風呂、といっても、カップに人肌よりちょっと熱めのお湯を入れ一晩浸けておいたわけです。

朝、湯上がりタオル替わりに乾いたやわらかい布でしっとり包むように拭いてやりました。新しいインクを入れ、今度はすらすら書けるようになりました。万年筆はきれい好き、たまにはお風呂に入れてあげましょう。

エッシャーのふしぎ世界展

2005年01月28日 | 身辺雑記
横浜・そごう美術館で開催中の「エッシャーのふしぎ世界展」に行ってきました。水中を泳ぐ魚がいつしか空を飛ぶ鳥に変わってしまったり、建物の下に向かって流れている水が、流れをたどると再びその建物の上に戻ってきたり、見る者を不思議の世界にいざなう「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」は、いくら眺めていても飽きません。その実物にお目にかかれて、不思議大好き人間としては満足満足。

アシナガ君なんで今頃???

2005年01月26日 | 身近なムシたち
自宅の駐車場に下りる階段の縁で黄色い物が動いていました。かがみ込んでよく見たらキアシナガバチ君でした。この一番寒い時季に何で現れたのか?カメラを向け一枚だけ撮らせてもらって、日当たりのいい裏の林の木の枝にとまらせてやりました。が、今はどうしているのやら…。

寒に咲く星(逗子・久木の休耕田で)

2005年01月25日 | 花尽し
ロウバイが春に先がけて咲く木の花とすれば、オオイヌノフグリは春に先がけて咲く草の花。土手の日だまりに一面に咲きろった径5ミリほどのコバルト色の花は、野に散りばめた星のよう、早春の使者にふさわしいたたずまいです。小さな小さな花なので、今日は虫メガネでのぞいてみました。

早春散歩の道すがら、陽当たりのいい草地を見つけたらちょっと立ち止まって目を向けてみてください。草の中のスターに出会えるかも…

鎌倉・瑞泉寺の寒菊

2005年01月24日 | 花尽し
鎌倉・二階堂にある水仙の寺「瑞泉寺(ずいせんじ)」さんまで出かけてきました。例年ですと今頃が日本水仙の見頃なのですが、今年は、暮れのうちに咲いてしまって、今は、わずかにその面影をとどめるのみ、せっかくこの休日を利用して水仙を見に訪れた人には気の毒でした。本堂前の植え込みで寒菊が鮮やかな黄色の花をつけ、あたりを明るくしていました。寒菊は冬菊とも呼ばれます。

 冬菊のまとふはおのがひかりのみ   秋櫻子