湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

『鳥博士通信』ホウロクシギ(焙烙鷸)

2005年07月30日 | 鳥尽し
この鳥はいわゆる旅鳥*で、春には日本より遥か北の繁殖地を目指し、秋には遥か南の越冬地を目指して、年に2回日本列島を通過して行きます。 

その頃、運が良ければ干潟や遠浅の海岸で、この様に長大な嘴を持った鳥(カラスより一回り大)に出会えるかもしれません。 

この長い嘴は、砂や泥の中から蟹等の干潟の小動物を引き出して食べるのにまことに便利なピンセットの役割を果たします。

*旅鳥:日本より北で繁殖し、日本より南で越冬し、春秋に日本を通過する鳥

時計草(トケイソウ) 今、何時?

2005年07月29日 | 花尽し
姿と名前がこの花ほどぴったりの花を知りません。ところで、今何時を指しているのでしょう。

熱帯アメリカ原産のつる性植物。花の色は白のほか赤・紫などあります。

欧米では十字架にかかるキリストを連想してパッションフラワーと呼ばれます。呼び名もいろいろですね。

露草が咲いています

2005年07月25日 | 花尽し
「露草」とは、露をおびて咲く姿が美しいことからきた名前でしょうか。古名のツキクサは「月草」ではなく、青紫の花弁の絞り汁でよく布を染めたことから「着き草」が由来といわれています。

『鳥博士通信』キビタキ(黄鶲)(雄 若鳥)

2005年07月24日 | 鳥尽し
森の中の湧水にキビタキの若い雄が現れました。 

若鳥の褐色部は成鳥(スズメ大)になるとより濃い黒色となり、全体が黒と黄色のスッキリした色取りとなります。一方雌は全体が地味なオリーブ色です。

この鳥は、主に広葉樹の森に渡来する夏鳥で、雄の「ポッピピリ ピピロピピロ」*と聞こえる囀りはなかなかの美声で、代表的な初夏の名歌手として知られております。

* 蒲谷鶴彦氏 野鳥の声研究の権威

ハチス

2005年07月23日 | 花尽し
ハスの古名(奈良時代)はハチスです。その由来は、実がハチの巣に似ているからだそうです。

ハスの蜜を吸いに来たハナアブ君のお届けです。ハチでなくてご免なさい。

蓮根から花を見る

2005年07月22日 | 花尽し
蓮根の写真を撮るかわりに、蓮根から見た花はどんな感じかというイメージで撮ってみました。

蓮というと、何か神秘な花のイメージがありますが、青空をバックに軽やかな雰囲気を出してみましたがいかがでしょう。

花だけだと蓮に叱られる

2005年07月21日 | 花尽し
花をお送りしていましたら、おいおい花が映えるのはおれたち葉がまわりを演出しているからだよ、といった声がどこからともなく聞こえてきました。

といったわっけで、今度は葉のお届けです。夜来の雨滴を集めた姿を、あまり凝らずに素直に撮ってみました。葉の中心から周辺に向かって放射状にのびる葉脈が特徴です。よく見ると、何だか花とよく似ているのに気がつきました。

お次は蓮根ということになる段取りですが、今回は、これまでといたしましょう。

紅白の蓮を「横顔」でお届けします

2005年07月19日 | 花尽し
7月10日号では、光明寺さんの千年蓮(センネンハス)をお届けしました。今日は、鎌倉・鶴岡八幡宮の源平池で花をつけ始めた紅白の蓮(横顔)のお届けです。今日(19日)八幡様に問い合わせたところ見頃は7月下旬~8月上旬とのことでした。

よく、蓮が咲くときに「ポンッ」と音を出すと言われますが、蓮博士で知られる大賀博士らの観察では「音は出さない」そうです。池の方から聞こえる音は、池の中の魚(鯉など)のはねる音ではないかと言う人もいます。また、あの花の咲く前の姿から、咲く時に、いかにもポンッと音を出しそうだからと言う人もいたりしていろいろです。

以下、HP『旅おりおり』の記事からの抜粋です。

ハスは開花するとき、「ポン」という音がするという話を聞いたことはないでしょうか。これは、昔から信じられていることだが、昭和初期に、実際には音はしないということを確かめた人達がいた。昭和11年7月、東京上野の不忍池で”蓮の音を聴かざる会”が催された。出席したのはハス研究者の大賀博士、有名な植物学者の牧野博士ら約30名でした。池の中に4個のマイクを設置し、それを陸上のスピーカーを通して聞いたところ全ての花は全く音をたてずに開花したそうです。

それでも、音を出すと信じている人は、そのように思うのもまた「夢」があって、それはそれでいいのではないでしょうか。
 
 満願の音立てて咲く蓮の花   萩原喜久代


ジャスミンといっても

2005年07月18日 | 花尽し
今日は、マダカスカル・ジャスミンのお届けです。ガガイモ科に属します。花屋さんの店先でジャスミンと呼んで売っているのは、ほとんどこの種類です。香りもあまりありません。ただ、値段が安いのとたたずまいがさわやかなのでけっこう人気はあるようです。

いわゆるジャスミンはモクセイ科、温かな甘い香りで人々の心をリラックスさせてくれます。

中国料理を食べるときに出てくるジャスミン茶は、ジャスミンの仲間の代表的な種類の「茉莉花(まつりか)」が原料となります。その独特の香りは胃や呼吸器系の疾患を癒す効果があると言われています。

半八重の茉莉花