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湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

どんな拡大鏡をお使いですか

2005年06月17日 | 身近な小物たち
辞書や雑誌の小さな字など老眼鏡でもおぼつかない、そんな時は拡大鏡のお世話になることとなります。

今、愛用しているのは高級ガラス製のドームルーペ、径55ミリ・倍率は4倍です。

『サライ』というもの雑誌の今月号を見ていたら、同じ形のルーペが紹介されていました。

拡大鏡が光を集めるように設計されているので、ライトなどの補助光源がなくても拡大鏡を置いた場所を明るく照らすことができます。ペーパーウエイトとしても使用でき、ちょっとおしゃれな拡大鏡…と『サライ』の解説にありました。まさにその通り。

ただしこちらは硬質プラスチック製、お値段は径80ミリと95ミリとあり、それぞれ10290円、11340円とありました。ちょっとお高いののが難かも知れませんね。

小生のものは、東京・日本橋の丸善にてスライド用フィルム(ポジフィルム)のピント確認用として求めたもの、かなり昔のことなので定かではありませんが3000円くらいではなかったかと記憶しています。

イヤホン何をお使いですか

2005年06月04日 | 身近な小物たち
齢を重ねると、目がだんだん弱くなってきて電車の中などで本を読むのがつらくなってきます。

そこで、携帯音楽プレイヤーを持参して楽しむこととしています。機種は、使っているパソコンがMacなので相性抜群のiPodです(iPodについては3月23日号にて紹介)。

音楽にうるさい友人が、携帯音楽プレイヤーを楽しむには、本体もさることながら、イヤホンが大事ということで、米・シュア社製のカナル型イヤホンを紹介してくれました。

付属のインイア型イヤホンも悪くはないと思っていたのですが、その音質のよさには変えてみてびっくり。耳の穴(カナル)に差し込む密閉型のイヤホン(カナル型イヤホン)なので、遮音性が高く、地下鉄車内や雑踏の中でもボリュームを上げずに音楽を細部まで聴き取るのことができ、音の歪みも少なく、したがって聴覚に与えるダメージも少ないという一石四鳥のすぐれもの。

これ以上書くとシュア社の宣伝マンになってしまうので、ここらで止めにしますが、携帯音楽プレイヤーの音質にご不満の方、一度イヤホンを検討されることをお薦めします。

友人によりますと、イヤホンはハードとの相性もあるから、ある機種でよくても他の機種ではそれほどでもないということもあり、できれば店頭で試聴してから購入することを奨めるとのことでした(高額のイヤホンは店頭で試聴可能)。同じようなタイプのものはソニー、ボーズ、オーディオテクニカ社からも出ています。

価格は1万円~2万円台が妥当な選択肢。試聴の結果、それより安い製品では音質改善効果は得られないと自称モバイルオーデオ評論家のY氏はおっしゃっています。

因みに当方が購入したのはエントリーモデルで定価・実売9800円のものです。最高級のものは5万4800円ですが、これは携帯型にはもったいないとの店員の方の言でした。

わがiPodは2500曲ほど持ち歩けるものです。が、実際に入れてあるのは600曲(CDにして約50枚)足らず、メモリーの1/4も使っていません。ところでこんな「高いイヤホン」でどんな音楽を聴いているんだろう…というのが大方の皆さんのお知りになりたいところでしょうね。


幻のデジタルカメラ

2005年05月30日 | 身近な小物たち
いつもいろいろな情報を届けてくれる大型カメラ店の営業のNさんから、デジタル一眼レフカメラのカタログと、それらの比較表の載った雑誌がどさっと送られてきました。

「いつもブログを楽しく拝見しています。その中に幻の紫陽花の話がありましたが、お手持ちのデジカメもあしかけ6年お使いで、そろそろ幻のデジカメとなりつつあります。デジタル一眼レフカメラも大分お求めやすくなりましたので、この際、お使いのデジカメはお蔵入りさせて、新しいデジカメなどいかがでしょう。」

といった主旨のメールが添えられていました。

カタログやスペック表を眺めてみますと、その性能のすばらしさには驚くばかり(例えば、画素数一つとっても、わがデジカメ211万画素に対して800万画素とは)。ふと心が動きましたが、すべてオート、カメラまかせで撮影しているわが身としては、これらのスペックは文字通り猫に小判、スペックよりも「目や手の延長」のようになっている今のデジタルカメラをこれからも使い続けていくこととしよう、ということでカタログをお蔵入りさせることとしました。

せっかく送っていただいたのに、Nさんごめんなさい。

「まとまるくん」で消し屑も安心

2005年04月14日 | 身近な小物たち
何か新しいことを考える際に皆さんはどうなさっているのでしょう。

私はと言えば、まず大判(A3もしくはB4)の白紙を机の上に広げて、その紙の真ん中に、タイトルを大きな字で書き丸で囲みます。そのタイトルを見ながら、頭に浮かぶいろいろなキーワードをその周辺に思いつくままに書き付けていきます。それらを丸で囲み、タイトルと直接線で結んだり、キーワード同士を更に大きな枠で囲ったりしながら、だんだんと考えをふくらませていきます。

その際に使っているのが3Bの鉛筆です。芯が太く柔らかい方が、考えを紙に書き付ける際に手がスムーズに動き思考の働きを妨げないように思えるからです。

書いた内容を訂正する時は、消し去らずに字の上に二重線を引いておくことが多いのですが、内容によっては、目障りにならないよう消しゴムをつかって消してしまいます。

ここで、問題なのは、消し屑です。パソコンのキーボードが脇にあるので、うっかりすると、キーとキーとの間に入り込んでしまって、キーボード不調の原因になりかねません。

昨日、横浜のある大きな文具店に立ち寄りましたら、ちょうど小学新入生向けの文具のイベントをやったいました。そこで見つけたのが先日のNHKのラジオ番組でも紹介されていた「まとまるくん」です。

普通の消しゴムのように消し屑が散らず、くるっとまとまってくれるので、それをつまんでゴミ箱にポイすればいいので大変便利です(小さい子どもさんをお持ちの方にとっては先刻ご承知のものかも…)。「まとまるくん」という名前も考えがまとまるに通じるようでいいですね。

現在、鉛筆を使ってものを書いたりしている方は、絵を描いている人、製図をなさっている人など、特別な人で、大方の皆さんはボールペンかサインペンでしょう。シャープペンの方もいらっしゃるかもしれませんが、消しゴムを使って消している方は少ないのでは…とすれば、今回の記事は大方の皆さんにとっては興味も関心もないこと、はいおたいくつさまでした。

牛刀と鶏

2005年03月24日 | 身近な小物たち
この間は、一般の計算に使っている電卓についてご紹介しました。他に、実験データや市場調査データの簡単な解析に使っているのは、これも昔々購入したシャープ製の「ピタゴラス」という関数電卓です。ディスプレーの液晶部分に黒いしみが出てきたりして時代を感じさせます。ただ、計算そのものには影響はないので使い続けています。

この電卓の一番の特徴は、一般の関数計算のほかに、平均・標準偏差といった1変数統計計算や相関係数・直線回帰計算・指数回帰計算といった2変数統計計算が簡単な操作で出来ること、さらに、代数式を記憶させておけば、変数を適宜入力することで結果をすぐに求めることができる点です。

Mac用統計解析定番のソフトとして「StatView」というソフトがあります。もちろん、このソフトを使えば、上記電卓のお世話になることはないのですが、出先などで手軽に結果を知りたい時には大変便利をしています。

因みに、「StatView」で出来る解析は、記述統計・度数分布・相関/共分散・回帰分析(線形・非線形)・分散分析・ノンパラメトリック分析・重回帰分析・因子分析ほか多変量解析などなどです。

論語に「牛刀をもって鶏(にわとり)を割(さ)く」という言葉があります。小さな物事を処理するのに必要以上の大がかりな手段を用いることの無益さは、いろんな場面で言えることのようですね。さしずめ最近のコンシューマー向けデジタルカメラなどいかがなものでしょう。

音楽を何曲持ち歩いていますか?

2005年03月23日 | 身近な小物たち
齢を重ねるとともに目がだんだん弱くなって、電車の中で本を読むのがつらくなってきました。昨年まで足かけ4年間、山形に毎月通いまいしたが、その時の車中の徒然にもっぱらお世話になったのがApple製のこのiPod(アイポッド)です。

これを求めた時は、まだ携帯音楽プレイヤーはCDかMOのプレーヤーが主役でした。ところがどうでしょう、今やハードディスクを搭載したプレーヤー、とりわけこのiPodが大ブレーク、国産メーカーの追随を許すことなくトップを独走しています。

機種も、スタンダードなiPodのほかに、iP0d Photo、iPod mini、iPod shuffleとユーザーの使用場面にあわせた3つの製品が新たに登場、ますます人気を高めています。

これ以上言うとAppleの広告塔みたいになってしまうので止めますが、Macに読み込んだ音楽をワンクリックでどんどん読み込める手軽さは断然便利。

わがiPodは、まだ初期の頃のものなのでメモリーは10ギガですが、それでも、2500曲(CDアルバムにして200枚)もの音楽を収録可能です。

でも、よくよく考えてみましたら(考えるまでもないか)、肝心なことは、持ち歩いている数ではなくて、どんな曲を持ち歩き、聴いているかですよね。反省!!!

どんな電卓をお使いですか?

2005年03月18日 | 身近な小物たち
パソコンが普及した、とは言っても、ちょっとした計算には電卓は離せません。ところで、皆さんはどんな電卓をお使いなのでしょう。あまりに身近な小道具なので、まじまじとご覧になった方はあまりいらっしゃらないのではないかと想像しています。

解説書を見ると「いろいろな機能」が付いていますが、普段使うのは足し算・引き算・かけ算・割り算・%計算、場合によっては累加計算くらいまででしょうか。平方根計算まで使う人は稀でしょう。

電卓には、商業計算・技術計算など専門家向けの電卓もありますが、これはまた別な話です。

当方はといえば、もう10年以上も前にもとめたテキサス・インストルメント社製の「ペーパーフリー」という電卓を使い続けています。

この電卓の特徴は、普通のシングルラインディスプレーに加えて、ユニークなマルチラインディスプレー(本体上側)が装置されている点です。電源スイッチを2回押してペーパーフリーモードにしますと、入力した数値がマルチラインディスプレー上に順次表示されて、計算終了後、スクロールボタンを使って画面をスクロールすることによって、入力数値が間違っていなかったかどうかを始めから再度確認することが出来ます。もし入力間違いを見つけたら、その場で正しい数値を入力し直せば計算結果も修正されます。

紙にプリントアウトする電卓もありますが、それに比べて静かですし、用紙を使わないだけ経済的といったわけです。ペーパーフリーという名前もここからきています。

今あるものを使う

2005年02月16日 | 身近な小物たち
よく知った近くの丘を歩く場合でも、必ず地図と方位磁石(コンパス)は持って出ます。最近は縮尺が1万分の1の地形図が出ていますが、持って出るのは2万5千分の1の地形図です。

1万分の1の地形図の方が、よりはっきりと地形の様子がつかめます。ただ、丘の上からまわりの風景を眺めた場合、目の下にある集落やその先にある丘、そして、そのまた向こうの丘といった具合に、遠くの風景まで確認するには、より広い範囲の載っている2万5千分の1の地形図の方が便利だからです。

その地図上で、ある地点からある地点までのおおよその距離をつかむには、2点間の長さをスケールで測り、縮尺に応じて係数をかけてやることで簡単につかむことが出来ます。係数とは、例えば2万5千分の1の地形図ならば、1ミリは25メートルと
いうことになりますから、4ミリあれば25×4で100メートルというわけです。

直線距離ならば、スケールを使うことで簡単に求まりますが、曲がりくねった道をたどっての実距離となるとちょっと厄介です。昔は、その道に細い糸をあてがい道にそって曲げながらたどり、後で糸の長さを測って道なりの距離を求めたものです。

今は、径5ミリくらいの小さな歯車のついた計器があり、その歯車を道に当てながらころがすことで距離を測定することが出来ます。但し、傾斜のある道や細かい起伏のある道を測るには、等高線の密度に合わせての調整が必要となります。

小生の使っているのは、C社製のフィールドワーク用時計(写真下側)についているマップメーターです。地図の縮尺に応じて設定を変えてやることで、どんな縮尺の地図にでも対応します。そして、その結果をデジタル数値で表示してくれます。ただ、時計ごと道なりに動かすにはこつが入り、正確に測れないのが難点です。

そんなことから、家では、昔ながらのアナログメーター(写真上側)の方を使っています。歯車の動きに合わせて、目盛りのついた円形の盤上を針が動き、距離を表示する仕組みとなっています。表は5万分の1と、なぜか3万分の1の地形図に対応、裏はミリ単位の目盛りがついています。かなり前に日本橋の「丸善」で求めたものです。

こちらは、ご覧のように細長い取っ手がついています。これをつまんで地図上をころがすわけです。幾重にも曲がりくねった道をたどるのも、これなら比較的楽に出来てとても便利です。縮尺に合わせて「係数」をあらかじめ求めておけば、あとは電卓でかけ算すればいいだけのことですから、頭の体操にもなります。

現在は、上記を一緒にした感じの「キルビメーター(距離測定器)」という便利な製品も出ています。ただ、お値段は1万円近くします。遊びに使うには、若干不便な方がおもしろいなどと負け惜しみを言いながら「今あるもの」を使っています。

「上毛かるた」をご存じか?

2005年02月08日 | 身近な小物たち
冬の、子どもの室内遊びで、肝心なものを一つ忘れていました。「かるた」です。「かるた」と言えば、まずは何をおいても「いろはがるた」でしょう。ということで、(い)から言ってみようと思ったのですが、いろは四十八文字(最後の(ん)も入れて)のうちぱっと口にすることができたのは、3分の1もありませんでした。情けない。

「いろはがるた」には、大きく、京都もの、大阪もの、江戸ものとあり、これら三都で使われている句には、一部差異があります。したがって、皆さんご覧になって、お、これは違うとお思いになる句もいくつか出てくるものと思います。今回は、その中から江戸ものの紹介です。

(い)犬も歩けば棒にあたる (ろ)論より証拠 (は)花より団子 (に)憎まれっ子世にはばかる (ほ)骨折り損のくたびれもうけ (へ)屁ひって尻つぼめ (と)年寄りの冷水 (ち)ちりも積もれば山となる (り)律儀者の子だくさん (ぬ)盗人の昼寝 (る)瑠璃も玻璃も照らせば光る (を)老いては子に従え (わ)割れ鍋にとじ蓋 (か)かったいの瘡(かさ)うらみ (よ)葭の髄から天井をのぞく (た)旅は道連れ世は情け (れ)良薬は口に苦し (そ)総領の甚六 (つ)月夜に釜を抜く (ね)念には念を入れ (な)泣き面に蜂 (ら)楽あれば苦あり (む)無理が通れば道理が引っ込む (う)嘘から出たまこと (ゐ)芋の煮えたもご存じない (の)喉元過ぎれば熱さを忘れる (お)鬼に金棒 (く)臭いものにはふたをする (や)安物買いの銭失い (ま)負けるが勝ち (け)芸は身を助ける (ふ)文はやりたし書く手はもたぬ (こ)子は三界の首っかせ (え)得手に帆をあげ (て)亭主の好きな赤烏帽子 (あ)頭かくして尻かくさず (さ)三遍まわって煙草にしょ (き)聞いて極楽見て地獄 (ゆ)油断大敵 (め)目の上のたんこぶ (み)身から出た錆(さび)(し)知らぬが仏 (ゑ)縁は異なもの味なもの (ひ)貧乏ひまなし (も)門前の小僧習わぬ経読む (せ)背に腹はかえられぬ (す)粋は身を食う (京)京の夢大阪の夢

さて、いかがだったでしょう。

これらの句には、読んだだけですぐ分かるものと、解説を必要とするものがあり、また、一つの句に違った解釈も出てきたりして興味は尽きません。但し、あまりに長くなってしまうので今回はパスします。

ところで、わが故郷群馬(上つ毛の国)には「上毛かるた」(昭和22年12月1日初版発行)という「かるた」があります。今でこそあちこちで作られていますが、地域の「かるた」としては嚆矢ではないかと思っています。

箱の中に入っていた解説文によりますと、「このかるたは、私たちが楽しく遊びながら、私たちの郷土である群馬県の歴史上有名な人物や、重要な産物、代表的な都市や、山と川、温泉等を正しく理解し、知らず知らずのうちに、郷土への知識を深め、郷土への愛情を高めて行きたいと考え作ったものです。」とあります。

句の中からいくつか取り上げてみますと、
(ら)雷と空風義理人情
(く)草津よいとこ薬の温泉
(せ)仙境尾瀬沼花の原
(こ)心の燈台内村鑑三
(へ)平和の使徒(つかい)新島襄
といった具合です。

そして、先の解説文のしめくくりは「だから、このかるたで遊ぶ時は、勝敗にばかりこだわらずに、礼儀正しく正々堂々と競技をして、お互いの品性を高めるように、楽しく遊びましょう」でした。

国定忠治など任侠の徒の跋扈したお国柄を反映した解説文に思わず笑いをこらえてしまいました。

一天地六の賽(さい)の目遊び

2005年02月06日 | 身近な小物たち
かつて、花札と並んで家の中での子ども遊びの主役は双六(すごろく)でした。

例えば、東海道中双六なんていうのは、お江戸日本橋を振り出しに、五十三次の宿場を次々にたどり、上がりは京の五条大橋でした。

まず、東海道五十三次の描かれた紙(双六)を畳の上に広げます。そして、それぞれが自分の駒(おはじきだったり、紙切れだったり)を振り出しに置き、順番にサイコロを振って出た目の数だけ駒を進め、最初に京に着いたものから順位が決まるという単純な遊びでした。

途中、箱根山のところで4の目が出ると山賊に襲われたということで振り出しに戻るとか、大井川では奇数の目を出すと川止めで1回休みとか、逆に、出た目の数によっては更に3つ先まで駒を進めることができる特典が与えらるケースもあったりして、子ども心にハラハラドキドキのゲームでした。

双六そのものに教育的な意味合いはなかったと思いますが、今思い返すと、五十三次の各宿場をたどりながら、そこに書かれている広重まがいの絵から往事の宿場町や周辺の風景を想像したり、振り分け荷物にわらじばきの昔の旅に思いをはせたりと、今の作られたデジタルゲームに比べると、はるかに子どもの想像力をかきたてる上では優れた遊びだったように思います。

この双六の進行役をつとめるのがサイコロです。正6面体の各面に点で示す1から6までの数がふってあり、それぞれの数はどれも均等に出るように作られています。数学的に言えば各数の出現率が等確率ということです。ある目の数だけが出やすいように作られているものは如何様賽(いかさまさい)で、博打(ばくち)の現場でこんな賽を使ったらそれこそ血の雨がふります。

賽の目は1の反対側は6、2の反対側は5、3の反対側は4というように両面の数値を足すと7になるようにふられています。タイトルの「一天地六」とはそういう意味です。

今日は、その子どもの時に使ったサイコロと、マーケットリサーチで、母集団(調査対象)から標本(サンプル)を偏りなく抜き出すときに使った乱数サイ(こちらは正20面体、0から9までの数字が2面ずつ刻んである)と併せて写してみました。温故知新(古いことの中に新しいものを識る)をここにみる思いです。

いよいよ花の季節 花札なんかもいかがでしょう

2005年02月05日 | 身近な小物たち
上州(群馬県)の生まれです。子ども時代(昭和10年代)、家の中での遊びの一つに「花札」がありました。

実家は父が町医者をやっていました。上州といえば國定忠治や木枯紋次郎など遊侠の徒のイメージの強いお国柄。患者の中に○○一家の親分もいて、家も近かったせいか、よく遊びに行きました。家業はなぜか銭湯をやっていました。

その一家に出入りしていた若い衆に手ほどきを受けたのが最初のように記憶していますが、これは定かでありません。といっても、あの任侠映画に出てくるようなプロのやる花札賭博ではなく(当然ですね)、いわゆる「花合わせ」通称「ばかっ花」でした。

出来役も、「五光(ごこう)」「四光(しこう)」「七短(ななたん)」「「赤短(あかたん)」「青短(あおたん)」「のみ(花見で一杯)(月見で一杯)」「六短」「三光」「「松桐坊主」「猪鹿蝶(いのしかちょう)」「くさ」「藤しま」「桐しま」「雨しま」そして「フケ役」といった単純なものでした。

動物を専門としながら、今はもっぱら花の写真を撮っているのは、子どもの頃のこんな体験があるからでしょうか?

さて、それでは久しぶりに「一人花合わせ」でもやって、童心にかえることとしましょう。

鉛筆君と削り器君

2005年02月05日 | 身近な小物たち
コーリン色鉛筆君には大変大変失礼してきましたが、ふだん、いろいろもの考えたりするときは、もっぱら鉛筆派です。

例えば原稿書きの構想を練るとか、企画書の下書きなどは、わら半紙を机上に広げ、その上に鉛筆で思いつくままに文字や図を書きながらまとめていくというのが若い時からのやり方です。習い性といいましょうか、一度そのやり方が身につきますと、手法だけでなく、使う道具にもこだわりが出てきて、万年筆・サインペン・ボールペンどれでやってもなかなかしっくりこないのです。

そして、何故か紙はわら半紙にかぎるのです。はたからみるとばかばかしい様に思えることも本人にとっては結構大まじめなんです。

鉛筆は三菱ユニの3B、昭和1桁生まれの性(さが)でしょうか、短くなったものを鉛筆ホルダーにさし込んで使っています。ただこれは、節約のためだけではなく、これによって軸の太さがふたまわりくらい太くなるので、持ちやすくて疲れないという効用もあるからです。そういえば、ドクターグリップという持つ部分を太くした疲れないボールペンも出ていますね。

ここで登場するのが鉛筆削り器(シャープナー)君です。かつては、肥後守という折りたたみ式のナイフ(写真右側)を使っていました。今は、デュックス(ドイツ製)の超小型シャープナーを愛用しています。あのハンドルをぐるぐる回す削り器は無駄が多い上に何とも味気ない感じて使いません。このシャープナーはダイヤルで芯先を細・中・太に変えられるというすぐれもの。指先におさまる小型の重い金属性は手に安定感があります。

走らせた鉛筆が止まった時、これに差し込んでぐるぐる回し出てくるきれいなうす皮を眺めていると新たな発想が生まれてくるという「アイデア発想マシン」でもあるのです。

色鉛筆君ごめんごめん

2005年02月05日 | 身近な小物たち
昔々、植物や昆虫の写真を撮る前のこと、色鉛筆を使ってスケッチをしていたことがあります。といっても「芸術的」に描くのではなく、あくまで形態をできるだけ忠実に模写することを旨とした絵で、まあ普通見には味もそっけもない絵といえましょうか。

そんなことから、姪が誕生日祝いにと36色の「コーリン色鉛筆」をプレゼントしてくれました。これだけ色数がありますと、生物のもつ微妙な色合いをできるだけ本物に近いかたちで再現することができます。しかし、少しして、優れたマクロレンズが発売され、興味はむしろ写真での記録の方に移ってしまい、コーリン君たちの出番はなくなってしまいました。

この暮に、いろいろなものをしまい込んであった箱を整理していたら、底の方からコーリン君たちが出てきました。ご覧のとおりまだほとんど手つかずの状態ですから、あまり活用することなくお蔵入りになっていたのでしょう。文房具は使ってなんぼのもの、これではあまりにも可愛そう、といったわけで、この春からは、写真撮影とあわせて簡単なスケッチもやってみようと決心したのでした。

*コーリン鉛筆:昔、三菱・トンボと並んで国産鉛筆の3大メーカーだった。人の顔を三角にデザインしたトレードマークで有名。今はない。

コンパスに2種類あり

2005年02月03日 | 身近な小物たち
コンパスと呼ばれる道具には二つあります。一つは、よくご存じの円を描くための道具で、三角定規と同じくらいお世話になった文房具です。自由に開閉できる2本の脚からできていて、一方の脚を固定、もう一方の脚を回転させて円を描きます。

そしてもう一つは、東西南北方位を知るための道具で、一般的には方位磁石と呼ばれています。方位磁石は、昔は登山をする際の必携の道具でしたが、今は、登山道も整備され、また、登山地図やガイドブックもかなりきちんとしたものが出ていますので、一般の人が気軽に山に出かける時に持参することは少ないのではないかと想像しています。最近は山登りとはとんと無縁な人生を送っておりますので、そのあたりの事情に詳しい方がいらしったら教えていただけると嬉しいです。

といったわけで、今日の写真は、昔々(昭和20年代)山登りにのめり込んでいた時に長兄からもらった方位磁石(右側・戦前のもの)と昭和40年代の半ばにオリエンテーリングの指導員をしていたときに使っていたスウェーデン製のシルバーコンパスです。これは地図と連動して使うと大変便利なので、今でも丘歩きの際は必ず持ってでます。そして、下は、おなじみの円を描くためのコンパスです。

三角定規3兄弟

2005年02月02日 | 身近な小物たち
今は優れた表計算や統計のソフトがあるので、グラフを描くのに三角定規なんて使わないんでしょうね。引き出しの奥を探っていたら、その三角定規が出てきました。二等辺三角形と直角三角形の対になったおなじみのものです。小学生時代に使った真ん中に丸い穴のあいたあのシンプルなものは、すでにどこかに行ってしまって、これは、社会人になって、改めて求めたものです。

左下の半円形の定規は分度器(ぶんどき)です。円グラフを描く時などは必需品。三角定規と組み合わせていろんなグラフを描いたものです。

求めたのは、東京・日本橋・丸善の2階だったと思います。その頃は丸善の文具売場は確か2階に和書売場と併設してあったはずです。

「三角形の内角の和は180度」なんていう懐かしい定理を思い出しながらカメラに納めてやりました。

エクセルやパワーポイントを使ったかっこいい資料の多い中、グラフ用紙と三角定規と色鉛筆で描いた手描き統計グラフを付けた資料を使ってプレゼンテーションしたら結構受けるんじゃないかな、と、ふと思ったりもしましたが、効率中心で遊び心の少なくなったビジネス現場ではかえって顰蹙(ひんしゅく)を買うかも…。残念!