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湘南気まぐれ写日記

「湘南に咲く花」や「風物」、そして「身近な小物たち」の写真を中心に気ままにつづった身辺雑記です。

牡丹臭木は蕾が美しい

2005年06月29日 | 花尽し
お寺の境内や家々のお庭で牡丹臭木(ボタンクサギ)が蕾をもちはじめました。薄紅色の花が一斉に花開いた姿ももちろん見応えがあるのですが、濃い紅紫色の蕾は一段と鮮やかで、見る人の目を惹きつけます。花よりも蕾を愛する人が多いとか。伊豆の天城山に多いので天城臭木(アマギクサギ)とも言います。

牡丹臭木の花(花は独特の香りを放ちます)

凌霄花咲き始める

2005年06月28日 | 花尽し
鎌倉の路地裏を歩いていましたら、さるお宅の竹垣で凌霄花(ノウゼンカズラ)が一輪二輪と花をつけ始めていました。

普通は7月に入ってから花を目にすることが多いのですが、今年はこんな気候だからでしょうか、花付が早いように感じます。

皆さんのお家のまわりでも、そろそろ花をつけ始めているのではないかと想像しています。

鎌倉では、駅の近くにある日蓮宗のお寺「妙本寺」さんの山門脇にある凌霄花が有名で、多くのカメラマンが押しかけます。今年は、少し早めに訪れた方がよさそうですね。

梅雨時のつれづれに少し遊びを入れて「絵手紙」風にしてみましたので、まとめていくつかをお届けしてみましょう。

小式部の花ってどんな花

2005年06月27日 | 花尽し
秋に紫の実をたわわにつける小式部(コシキブ)が、そろそろ花をつけ始めています。花の径数ミリくらいのかわいい花です。

実(み)は鮮やかな紫色の玉なので、たいていの人は、よくご存じなのですが、花となるとさてとお思いの方も多いのでは。といったわけで、今日は小式部の花のお届けです。小紫式部、小紫とも呼ばれます。

夾竹桃が元気です

2005年06月27日 | 花尽し
今年は空梅雨気味で、花たちがちょっと元気のない中、夾竹桃(キョウチクトウ)が元気です。今日は、先日の白(6月23日号)につづいて深紅そして黄・八重(桃)の夾竹桃をお楽しみください。




八重

捩花のお届け

2005年06月27日 | 花尽し
日当たりのいい芝生では捩花(ネジバナ)が花をつけ始めました。地上に1本、すっと茎をのばし、それを巻く形でらせん状に花をつけます。名前もここからきています。別名捩摺(もじずり  もじる=ねじる)とも言います。地方によっては、ネジネジバナ、ノコギリバナ、ナワバナ、ネジレバナ、ヒネリバナなどとも呼ばれています。

ラン科。小さな小さな花(数ミリ)の姿がかわいいということで、特に女性に人気の野の花です。白花種もあります。花をよく見るとちょっとカトレアに似た姿をしていて、ランの仲間ということがうなずけます。

茎を巻く「巻き方」には「左巻き」と「右巻き」があります。両方が対称的に並んで咲いている姿をお楽しみください。

丘は水木の花盛り

2005年06月25日 | 花尽し
5月16日、5月31日号にてご紹介した向かいの丘の佇まいも、緑のモザイク模様からすっかり変わってしまいました。

丘のそこここでは、今、水木(ミズキ)の白い花が真っ盛り、同じ丘でも1ヶ月経つとこんなにも変わるものかと驚いています。

水木は枝を水平に広げ、それが何段にもなって特徴のある樹形を作ります。この時季、皆さんのまわりの丘や公園で、白い小さな花を一面につけたそんな樹を見たらまず水木と思ってまちがいないでしょう。

樹液の多い木で、春先に枝を折ると水がしたたり落ちるほどであることから来た名前とのことですが試したことはありません。

やがて、合歓(ネム)がピンクのやさしい花をつけて目を楽しませてくれることでしょう。

水木の花←こちらのHPをご覧下さい

岩煙草はいかがでしょう

2005年06月25日 | 花尽し
この時季の紫の花といえば、ご存じ岩煙草(イワタバコ)があります。湿った岩肌に張り付くよう生えている葉が煙草の葉に似ているのでこの名があります。

鎌倉で岩煙草の有名なお寺といえば北鎌倉の東慶寺(とうけいじ)さんです。墓地入り口の右手の崖に一面に咲く群落は見事の一言です。見頃は6月中旬です。

紅紫色の蛍袋もあります

2005年06月24日 | 花尽し
灯台もと暗し、鎌倉と逗子の境目を走る丘の稜線を歩いていたら、小径のわきの崖の中程でひっそりと咲いていました。

園芸品種で売られているものは、その色の鮮やかさゆえか、この色のものが多いように見受けます。

わか家周辺の丘ではあまり目にしなかったので、崖の途中の足場の悪い場所に咲いていたのですが、何とかカメラにおさめてきました。皆さんの家のまわりの自生種はどんな色なのでしょうね。

二重の蛍袋はいかが

2005年06月24日 | 花尽し
6月22日号で自生の蛍袋をご紹介しました。今日は鎌倉・長谷の花の寺「収玄寺」さんの境内に咲く二重(ふたえ)の蛍袋のお届けです。花の色はほぼ白色、その素朴な佇まいは園芸品種というよりは自生種といった感じで、そこが気に入っています。

チョウチンバナ、ツリガネソウ、トックリバナ、アメフリバナ、ポンポンバナ、ホタルグサなど、いろいろな呼び名があるのも、蛍袋が人々に親しまれている証拠でしょう。

茎蒸(カラムシ)ってこんな草

2005年06月24日 | 花尽し
前号でお届けした動く宝石ラミーカミキリの食草のカラムシです。名前を聞いた時は、えっどんな草とお思いになった方も、写真をご覧になれば、なーんだ、うちのまわりにもけっこうある草じゃないかと納得でしょう。

茎蒸の繊維は長くて丈夫なので越後上布をはじめ昔から上質の織物が作られています。人里近くに自生する多年草で、高さは1~2メートルにもなります。茎や葉には短毛が密生、葉の裏側は白い綿毛が密生し白っぽいのが特徴です。

この変種が苧麻(ラミー)で、水に強いところから漁網などに使われます。

白い夾竹桃もいいですね

2005年06月23日 | 花尽し
この時季の身近な木の花といえば夾竹桃(キョウチクトウ)。花の色は紅が普通ですが、白い品種もあり、こちらはこちらで気品のある花の佇まいが好まれているようです。排気ガスに強いので道路脇に植えられていることも多く、道を歩く人の目を楽しませてくれています。

漢名「夾竹桃」の音読みで、葉が竹のようにせまく、花が桃に似ているというので名づけられたといわれます。花の色は、ほかに桃・黄があり、また、八重咲きの品種もあります。




蛍袋をどうぞ

2005年06月22日 | 花尽し
本ブログでは、ごくごく身近でだれでも目にする花を普通の目線で紹介しています。

この時季、丘の小径を歩いていてよく出会う野草の一つに蛍袋(ホタルブクロ)があります。雨が上がり、夕闇の中でひっそりと咲く自生の蛍袋は、花屋さんで売られている園芸品種とはひと味違った素朴さがあります。そんな感じを普通の目線でとらえてみました。

名前の由来は、一説には「火垂ぶくろ」で、火垂(ほたる)はちょうちんのこと、花の形がちょうちんに似ているからとか。また一説には、こどもがこの花の中にホタルを入れて包み、灯りにして遊ぶことによるとも…。

花の色は、このあたりで目にするものは紅紫色が多いように思いますが、伊豆の東海岸ではほとんどが白でした。