澤地久枝さん、テレビを見ながらクロッキーしたが目の下が長すぎる、杉村春子じゃないんだよ
昨日、日曜日,NHKで<100年インタビュー「作家・澤地久枝」>という番組をみた。
1時間半にわたって幼少のころから物心つく軍国少女時代、満州国での敗戦と、混乱の最中の引き上
げ。戦後民主主義というものを知らない、教えてもらってないといわれた。
早稲田大学の夜間にまなぶ。中央公論社に入り、作家深沢七郎の書いた皇室に関する出版物の内容か
ら恨みを買い、中央公論社の社長宅が右翼の青年によって襲撃された。お手伝いさんを殺傷、夫人が重
傷を負うという事件に遭遇。言論を言論でなく、ペンを剣で返すやりかたで黙らせるうそ寒い言論封殺を真
近で経験した。
生命にかかわるような心臓の病気を持ち、その都度手術によって奇跡的に生きてきた人生をなんのてらい
も気負いもなく淡々と語っておられた。講演で鍛えたその声の美しいこと、整理された辞書の様に考え込む
でもなく年代や事件がすらすらと口をつくこと。
「憲法9条の会」を小田実、井上ひさし、大江健三郎らと立ち上げ積極的に行動を起こしておられた記憶も
新しい。
みんなが黙ってしまったとき民主主義は圧殺される。80数年生きてこられたその体験から出てくる言葉は
深く重いものがあった。
この人の著書もたくさん読んだがまだ、読んでないものも沢山ある。
分厚いので寝ながらでは読めないから敬遠したものもあるので何とかして読みたい。
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