勝者の呪い（googleの戦略）

行動経済学の事例にあったが、オークション等の勝者が価値以上の価格で落札してしまい。利益が得られない結果になることをさすようである。古くは、石油の採掘権を巡っての国際入札、（これは結果敵に原油価格の大幅増で大きな利益をあげたが）。最近では７００MHz周波数帯の勝者Verizon Communicationsか、googleは抜け目無く立ち回り、NW接続のを勝ち取るとともに、ホワイトスペースの開放を政府に要求している。これでは高い金を払って７００MHz帯を購入するメリットが少ない。企業戦略としては当然かもしれないが、勝負を自分のグラウンド、若しくは自分のルールで戦う相手とは勝ち目はない。
通信業界は基本的に規正環境下の業界である。ルールが無ければ繋がらないのだからしょうがないし、利益もでない。公正な規正などと言うものが有れば聞きたいものだが、インフラ事業を投資したものがババを引くような構造になってはしょうがない。
インターネットは無償で提供されたネットワーク環境で始まり、有償のものを無償化してきた。放送はこれこそ規制業界で競争のインセンティブが働かない。温々した放送／通信業界の破壊はインターネットが行うようだ。高速無線がはじまれば通信も放送も危ない。しかし幸いなことに人間は保守的でまだ電話も多数の人が使ってくれている。インターネットの不安定を補完するインフラは当面必要なのかもしれない。