この時期は夕立が多い。ある日、一日の授業を終えた承太郎と花京院が家路に向かっていると暗くなった空から大粒の雨が降ってきた。あいにく二人とも傘を持っていない。二人はダッシュで駆け出したが雨脚は強くなるばかり、とても家まで持ちそうにないと思った二人は、ちょうど目に付いた空き家で雨宿りすることにした。
その空き家は随分長く住むものもいなかったのだろう、黴臭いにおいで充満していたがそれでも雨はしのげる、贅沢を言ってもいられない。二人は空き家の中で濡れた上着を脱いだ。水分を吸って重くなった上着を脱ぐだけでも楽になれた。
「やれやれ、こんなことならお袋の言うとおり傘を持ってくればよかった。」「そうだ、承太郎覚えている?僕たちが付き合い始めて9ヶ月ぐらいたったころ、放課後に雨に降られて雑木林の中で雨宿りしたね。」「覚えているぜ、あのころは雨はある程度しのげたが、木々の間から水滴が落ちてきたので結局濡れて、後で二人とも風邪を引いたな。ここは屋根があるだけましだな。」「おそらく夕立だし、すぐにやむと思うよ。」二人は身を寄せ合って冷えた体を暖めあった。雨はまだやみそうにない。
「そうだ、承太郎、もっと温まることをしよう…」花京院は承太郎のほほを手に取ると、雨で冷えかけた唇に自分のそれを重ね合わせた。「んっ…うウ…」舌が口腔内で絡まるたびに唇にぬくもりが戻ると同時に、官能を与えた。
「典明、こんなところじゃ…」せめてどちらかの家についてから、といいそうになった承太郎の唇は、花京院のキスで再びふさがれた。「大丈夫だよ、誰もここで僕たちが雨宿りしているとは思っていないし、ゆっくり楽しめるよ…」確かにこのような空き家で雨宿りしているのは二人ぐらいなものだろう、しかし、空き家というのは元の住人の思いが残っていることもある。元の住人に失礼じゃないのか、それでも繰り返される花京院のキスは承太郎の口腔に残るわずかな空気と理性を吸い取ると同時に、夏の果物のように甘い官能を与えた。
花京院は承太郎を壁にもたれさせるように立たせると、耳朶、首筋に下と指を這わせ、シャツを口でめくり上げ、ブルーベリーのみを思わせる乳首を口に含み吸った。「ァ…ああん、やァん…はァ…」「承太郎だってもうこんなに感じているよ…体は正直だね…」舌で転がし、歯でつつくたび承太郎の体は雨で濡れたポプラの枝のようにしなる。花京院は承太郎の乳首を片方筒吸いながら、もう片方の手を脇の下、脇腹、臍の周り、背筋、太ももへと這わせ、下着の中に入り、熟れ始めた果実を揉み解した。白く繊細な指と暖かな舌が肌の上を淫らに踊るたび、雨で冷え切っていた承太郎の体に厚い官能の火が灯り、肌は朝顔色に染まる。空き家で愛を交わすのは決して許される行為ではないが、許されないことをしているという意識が二人を大胆にさせた。雨はますます激しくなり、遠くから遠雷の音が聞こえる。
「のり…あき、もう、で、出そうだ…」承太郎は花京院の手の中で達しそうになったが、花京院は直前でその手を放してしまう。
「だめだよ、自分ばかり気持ちよくなったら…」「典明、俺も…」承太郎は花京院の足の間に顔を埋め、ズボンのジッパーを口で下ろすと甘く熟れた果実を口に含みすった。「むぐっ…んぐっ…ん…ゥ、典明の、甘い…」「あ…ァ、承…たろう、なんて、う、うまいんだ…」花京院はうっとりと快感に身を任せながら承太郎の頭を愛情を込めて撫でた。「あ…じょう…太郎、僕も、出、でそう…」花京院は承太郎の口腔に甘い果汁を流し込んだ。「典明の、美味しい…」「承太郎、愛しているよ…」二人は果汁と蜜に濡れた唇を重ねあった。僅かな隙間から差し込んだ雷光が、上気した二人の肌を美しくも妖しく彩る。
花京院は承太郎に壁に手をつかせる姿勢を取らせると、ズボン、下着を足首まで下ろした。水蜜桃を思わせるお尻がほの暗い空間にさらされる。
「アン、恥ずかしい…」「承太郎のお尻、最高にかわいいよ…」花京院は承太郎のお尻に頬ずりし、すべすべした感触を楽しんだ後、割れ目を開き、咲きかけのつぼみに指を入れて蜜壷をかき回した。指が中で蠢くたびにあふれ出る蜜がお尻を伝い、床にしみこむ。「お願いだ、典明のがほしい…」「そろそろ入れてあげるよ…」花京院は承太郎の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。同時に雷鳴が聞こえた。「クウっ…ゥ、んゥ…ァ、ああ…はァ…のり、あき…中が…熱い…」「じょう…たろう、よくしまって、すごく…いいよ…」二人は獣のように腰を動かし快感を求め合った。二人のあえぎ声に雨の音、遠雷の音が混ざり合い美しくも淫らなハーモニーを奏でる。花京院は承太郎を貫きながら耳朶に軽く歯を立て更なる快感を与える。「あ…ァ、典…あき、もう、だめで、イキそうだ…」「承…たろう、まだ、イッたら…だめだよ…僕が、先に…ァ…」花京院は承太郎の蕾の中に大量の果汁を流し込んだ。同時にひときわ大きな雷鳴が聞こえた。
承太郎は懸命にイキそうになるのを堪えていた。「ちゃんと我慢できたね。」「まだ何とか持っている、でもそろそろ限界が近い…」「我慢できたんだね、いい子だ…」花京院は承太郎の今にも爆発しそうな果実を口に含んだ。柔らかく温かな口腔の快感に耐え切れず、承太郎は大量の果汁を流し込んだ。
「承太郎の、美味しい…」「おかげで空き家を汚さずにすんだぜ…」「汚したら元の住人に失礼だよ。これはご褒美だよ。」花京院は承太郎の頬に口付けた。
オルガズムのあと、二人は壁にもたれかかったまま抱き合い余韻を味わっていた。雨もそろそろ小止みになりつつあった。「どうせ雨宿りするなら有効に雨宿りしたかったんだ。」「おかげで体も温まったぜ。」「ここは屋根があるし、風邪を引かずにすみそうだね。」「もし風邪を引いてもちゃんと見舞いに来るぜ。」ほの暗い空間の中、二人は余韻を味わうようにキスを交わした。
やがて雨もやんだころ、二人は空き家を跡にした。雲が切れかけた空には二人を見守るように虹がかかっていた。
コメント:この季節ならではの作品を考えていたころ、ちょうど夕立があったので思いつきました。
その空き家は随分長く住むものもいなかったのだろう、黴臭いにおいで充満していたがそれでも雨はしのげる、贅沢を言ってもいられない。二人は空き家の中で濡れた上着を脱いだ。水分を吸って重くなった上着を脱ぐだけでも楽になれた。
「やれやれ、こんなことならお袋の言うとおり傘を持ってくればよかった。」「そうだ、承太郎覚えている?僕たちが付き合い始めて9ヶ月ぐらいたったころ、放課後に雨に降られて雑木林の中で雨宿りしたね。」「覚えているぜ、あのころは雨はある程度しのげたが、木々の間から水滴が落ちてきたので結局濡れて、後で二人とも風邪を引いたな。ここは屋根があるだけましだな。」「おそらく夕立だし、すぐにやむと思うよ。」二人は身を寄せ合って冷えた体を暖めあった。雨はまだやみそうにない。
「そうだ、承太郎、もっと温まることをしよう…」花京院は承太郎のほほを手に取ると、雨で冷えかけた唇に自分のそれを重ね合わせた。「んっ…うウ…」舌が口腔内で絡まるたびに唇にぬくもりが戻ると同時に、官能を与えた。
「典明、こんなところじゃ…」せめてどちらかの家についてから、といいそうになった承太郎の唇は、花京院のキスで再びふさがれた。「大丈夫だよ、誰もここで僕たちが雨宿りしているとは思っていないし、ゆっくり楽しめるよ…」確かにこのような空き家で雨宿りしているのは二人ぐらいなものだろう、しかし、空き家というのは元の住人の思いが残っていることもある。元の住人に失礼じゃないのか、それでも繰り返される花京院のキスは承太郎の口腔に残るわずかな空気と理性を吸い取ると同時に、夏の果物のように甘い官能を与えた。
花京院は承太郎を壁にもたれさせるように立たせると、耳朶、首筋に下と指を這わせ、シャツを口でめくり上げ、ブルーベリーのみを思わせる乳首を口に含み吸った。「ァ…ああん、やァん…はァ…」「承太郎だってもうこんなに感じているよ…体は正直だね…」舌で転がし、歯でつつくたび承太郎の体は雨で濡れたポプラの枝のようにしなる。花京院は承太郎の乳首を片方筒吸いながら、もう片方の手を脇の下、脇腹、臍の周り、背筋、太ももへと這わせ、下着の中に入り、熟れ始めた果実を揉み解した。白く繊細な指と暖かな舌が肌の上を淫らに踊るたび、雨で冷え切っていた承太郎の体に厚い官能の火が灯り、肌は朝顔色に染まる。空き家で愛を交わすのは決して許される行為ではないが、許されないことをしているという意識が二人を大胆にさせた。雨はますます激しくなり、遠くから遠雷の音が聞こえる。
「のり…あき、もう、で、出そうだ…」承太郎は花京院の手の中で達しそうになったが、花京院は直前でその手を放してしまう。
「だめだよ、自分ばかり気持ちよくなったら…」「典明、俺も…」承太郎は花京院の足の間に顔を埋め、ズボンのジッパーを口で下ろすと甘く熟れた果実を口に含みすった。「むぐっ…んぐっ…ん…ゥ、典明の、甘い…」「あ…ァ、承…たろう、なんて、う、うまいんだ…」花京院はうっとりと快感に身を任せながら承太郎の頭を愛情を込めて撫でた。「あ…じょう…太郎、僕も、出、でそう…」花京院は承太郎の口腔に甘い果汁を流し込んだ。「典明の、美味しい…」「承太郎、愛しているよ…」二人は果汁と蜜に濡れた唇を重ねあった。僅かな隙間から差し込んだ雷光が、上気した二人の肌を美しくも妖しく彩る。
花京院は承太郎に壁に手をつかせる姿勢を取らせると、ズボン、下着を足首まで下ろした。水蜜桃を思わせるお尻がほの暗い空間にさらされる。
「アン、恥ずかしい…」「承太郎のお尻、最高にかわいいよ…」花京院は承太郎のお尻に頬ずりし、すべすべした感触を楽しんだ後、割れ目を開き、咲きかけのつぼみに指を入れて蜜壷をかき回した。指が中で蠢くたびにあふれ出る蜜がお尻を伝い、床にしみこむ。「お願いだ、典明のがほしい…」「そろそろ入れてあげるよ…」花京院は承太郎の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。同時に雷鳴が聞こえた。「クウっ…ゥ、んゥ…ァ、ああ…はァ…のり、あき…中が…熱い…」「じょう…たろう、よくしまって、すごく…いいよ…」二人は獣のように腰を動かし快感を求め合った。二人のあえぎ声に雨の音、遠雷の音が混ざり合い美しくも淫らなハーモニーを奏でる。花京院は承太郎を貫きながら耳朶に軽く歯を立て更なる快感を与える。「あ…ァ、典…あき、もう、だめで、イキそうだ…」「承…たろう、まだ、イッたら…だめだよ…僕が、先に…ァ…」花京院は承太郎の蕾の中に大量の果汁を流し込んだ。同時にひときわ大きな雷鳴が聞こえた。
承太郎は懸命にイキそうになるのを堪えていた。「ちゃんと我慢できたね。」「まだ何とか持っている、でもそろそろ限界が近い…」「我慢できたんだね、いい子だ…」花京院は承太郎の今にも爆発しそうな果実を口に含んだ。柔らかく温かな口腔の快感に耐え切れず、承太郎は大量の果汁を流し込んだ。
「承太郎の、美味しい…」「おかげで空き家を汚さずにすんだぜ…」「汚したら元の住人に失礼だよ。これはご褒美だよ。」花京院は承太郎の頬に口付けた。
オルガズムのあと、二人は壁にもたれかかったまま抱き合い余韻を味わっていた。雨もそろそろ小止みになりつつあった。「どうせ雨宿りするなら有効に雨宿りしたかったんだ。」「おかげで体も温まったぜ。」「ここは屋根があるし、風邪を引かずにすみそうだね。」「もし風邪を引いてもちゃんと見舞いに来るぜ。」ほの暗い空間の中、二人は余韻を味わうようにキスを交わした。
やがて雨もやんだころ、二人は空き家を跡にした。雲が切れかけた空には二人を見守るように虹がかかっていた。
コメント:この季節ならではの作品を考えていたころ、ちょうど夕立があったので思いつきました。