故劉少奇夫人 王光美死去

劉少奇・元中国国家主席の夫人、王光美さんが死去(読売新聞) - goo ニュース


文革４０周年という年に一人また文革史を語る上で欠かせない人物が死去した。


劉少奇が国家主席の座にあった時にはファーストレディとして表舞台に立つものの、それはほんの一時に過ぎず、文革が始まると徹底的な批判を受けた。


批判集会の時のやりとりを中国の書籍で少し読んだ覚えがあるけれど、その詳細の真偽はおいといてあんな批判集会に引っ張り出されたら発狂するか自殺するのも無理ない。現に多くの知識人が死に追いやられたのは周知のとおり。


劉少奇は満足な治療も受けられずに６９年に死去、今回死去した王光美に関しては文革初期に批判集会に引っ張り出されて以降の動向がほとんど伝えられていないけれど、文革が終わると夫と共に名誉回復、その後党の高級幹部を勤めていたのだとか。


文革時には徹底的に（国家主導の）攻撃を受け、いざそれが終わると白々しい党の“名誉回復”を受けた。何とも党に振り回されっぱなしの人生だった。


ちなみに香港媒体が報道したということだけれど、このニュースが日本で報道された直後中国ヤフーを見た所、王光美の王の字も見当たらなかった。党の黒歴史に関しては相変わらずナーバスな中共である。