深海の青い月

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毛沢東没30年

2006年09月09日 23時01分36秒 | 中国
毛沢東死去30年揺れる評価 偉大な指導者? 横暴な独裁者? 体制批判を警戒 (西日本新聞) - goo ニュース


外国人の自分から見れば単なる大独裁者なんだけど、どうも向こうではそう単純な話ではないようである。ただ謝罪した田中角栄に関して「いえいえ、皇軍がいなければ、私たちは中国を支配することはできませんでしたよ」と茶目っ気ある言葉で返したり、善悪は別にして歴史上稀に見る大人物だったのは間違いない。


ところで去年中国に滞在した中で毛沢東に関して印象に残っている事を挙げてみる。


1、学校の先生が旅行先で毛沢東の肖像ガラス板を購入。家に飾るためだったらしい。

2、友人の中国人学生(20歳くらい?)が「小さいころは母さんに『毛沢東おじさんに誓いの言葉を言いなさい』って言われたわ」と証言。

3、ヤフーニュースにあった「中国人大学生に訊いた尊敬する人物ランキングで一位は毛沢東」という話題を中国人学生(19)にふった所、「女性関係が悪かったから、周総理の方が尊敬する」という意見をもらった。


現地で文革世代の人たちの話は大して訊けなかったけれど、日本に来ている中国人教授は皆口をそろえて「嫌な時代だった」という意見を表明している。


文革当時の中国は日本と国交がなかったため、正確な情報というものはほとんど入ってこなかった(国交があったとしても事実をそのまま伝えていたわけないが)。入ってきたとしてもあちらの主張をまんま掲載する某偏向新聞くらししかなかった。


今となっては埋もれた過去の資料を探すしかないわけだが、毛沢東執政下の状況が相当酷い事になっていたのは疑いの余地はない。


歴史的遺物が破壊されつくしたのはもちろんのこと、目に見えない部分で人々の精神・肉体をむやみに傷つけた。


それでも毛沢東は中共にとっては永遠のシンボルとして君臨する。なぜか?それはやっぱり彼なくしては自身の独裁が正当化できないからというのも大きいし、何よりも、精神的に皇帝に支配される事に慣れていた人民を支配するにはうってつけの存在だったからと思う。


毛沢東という精神面での鎖と人民解放軍という武力の鎖、この二つが断ち切れる時どんな恐ろしいことが起こるのだろう。


ちなみに中国のサイト“毛沢東記念館”では結構貴重な動画も見れるので、興味ある人はぜひごらんあれ。

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