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朝日記171111 ヤスパースの責罪論を読み終えてと今日の絵

2017-11-11 11:30:14 | 絵画と哲学

朝日記171111 ヤスパースの責罪論を読み終えてと今日の絵

 おはようございます。絵は、(思い続けるひと)と(ラミレス監督)です。

(思い続けるひと)

 徒然こと ヤスパースの責罪論を読み終えて
 
おはようございます。今朝はラジオ体操を失念しました。ヤスパースの責罪論を早朝起きて、読み終えました。彼は、1946年にこれを上梓しています。ドイツは暴力集団によって合法的に乗っ取られた。今次大戦の戦争は、ドイツの責任であり、恭順に服することを前提に、何を、何にたいして、如何にその責を負うかということを、この論で述べています。ニュルンベルグ裁判は、戦勝国の価値観で裁くということに対しては、抗弁できなほどにドイツ側の非がおおきいとして、これを受けるということにしています。責罪の概念を区分して、刑事的、政治的、道徳的、形而上的の四つにわけています。ニュルベルグ裁判は刑事裁判と位置づけられ、国際軍事裁判所の規定が国内法に優先するとします。戦勝国側だけの裁判で、ドイツ側は陪審にも立ち会えないということの成り行きになったようです。(1)平和に対する犯罪。(2)戦争犯罪、(3)人道に対する犯罪、(4)責任の範囲として共同計画または謀議の立案、遂行に関与した首謀者と組織と教唆者と参加者の特定。刑事は個人対象としますが、ナチスの責任者全員という組織の範囲としました...。ドイツ人全体を刑事対象とすることは、避けました。 ただし、政治的責罪だけをその政府の公民であったドイツ国民が負う。道徳的、および形而的責罪は、ヤスパースが哲学者としての項目の上げ方です。裁判ではあくまでも、物理的な事実追及主義でした。 道徳や倫理の問題の基本の論に入ると結審の見通しが立たないことによるものでした。この二つは、彼はいいます、外部、つまり他国からは、糾弾されることではない、いやしくも理性、自由を前提とした国の民であるなら、自らの内省的な問題とします。それが、人類世界に対する義務という論理に持ち込みます。周りからは劣等民族として白眼視され、食の困窮のなかで、それを負うことへの論述は、痛々しくも感じるもので、同時期の日本国民の負った痛々しさを思い起こします。この二つの責罪を如何に「清める」かをヤスパースは述べますが、かれの頭のなかではかならずしも整理されているとは思えませんでした。 投げやりにならず粛々ということを書きます。主人と奴隷の関係を持ち出し、奴隷としてあゆむ、しかしただの奴隷ではなく、高貴なる精神をもった奴隷として励むという、ヘーゲルの論を上げています。思い出しましたが、ドイツ基本法の前文で、この法の根拠が、「平和勢力のちから」にもとづくと、明言していたことでした。 基本法では、この法に忠誠を尽くさないことは違法としています。 つまり、敗戦ということは、戦勝国(主人)に対する、敗戦国(奴隷)の位置であることを、意味しています。これがいつまでつづくかは、明言しない。しようがない。自由をもっているのは(主人)のみであるからということでありましょう。ドイツの現在は、この道徳と形而上のきわめて精神性の高い次元での内省的態度つまり恭順の態度の継承をもって、みずからの位置を主張していることになります。(主人)の批判はしないことになります。つまり、ドイツがあの戦争で戦勝したらどういう世界が展開したかは、道徳的な悪として付されれることになります。バビロン捕囚を思い起こします。わが日本もバビロン捕囚です。大戦後の体制を基礎として、生きていく以外になく、そのなかで貢献して、生きていくこと。つまり歴史的必然という(主人)が呆ける、(奴隷)が支える結果、実質的に地位が逆転するといヘーゲルの弁証法をおもいおこすものでありました。 このようなことをアマゾンのカスタマーレビューを投稿し掲載されました。(Amazonカスタマーレビューに投稿しています
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B000JBGJDC/ref=acr_dpproductdetail_text?ie=UTF8&showViewpoints=1
  )
 
Amazon.com で、戦争の責罪 (1950年) の役立つカスタマーレビューとレビュー評価をご覧ください。ユーザーの皆様からの正直で公平な製品レビューをお読みください。
 
 
以上。
(ラミレス監督)

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