Yassie Araiのメッセージ

ときどきの自分のエッセイを載せます

朝日記120911 映画「あなたへ」を鑑ること

2012-09-11 09:10:34 | 朝日記

朝日記120911 映画「あなたへ」を鑑ること

おはようございます。
日の出前の東の空が
美しいです。
ラジオ体操にいきます。
今日は 日経主催のシンポジウム
「世界都市東京の未来」というのにいってきます。

徒然ごと
きのうは 話題となっている映画「あなたへ」という
のをみてきました。
永年連れ添った妻に先立たれて間もない初老の男が、
弁護士の訪問を受ける。生前に妻に委託されたという手紙を受け取る。
 雀の描かれた絵ハガキには 遺骨を撒骨してほしいと記してある。
そして、もう一通の手紙もあってそれは 妻の郷里の郵便局の局留めとして
依頼されていると告げられる。

*なぜ 妻が生前に、直に言ってくれなかったか、その謎を確かめるために
受け取り日期限つきの旅にでるというものです。 
映画は岐阜高山や 兵庫の竹山城址、門司をなどの景観を見せてくれます。
 そして 長崎 平戸の薄香という小さい漁村に・・・というものです。
*「ひとには それぞれが持つ時間のながれ」があって、立ち止まってはまた、
自分の足であるくということを 主役の高倉 健が 淡々と演じています。
*さすがに 役者自身の経た星霜から枯淡の味わいを出していて嫌味は感じませんでした。
*実は、テレビのコマーシャルで、垣間見た彼の風貌をみて、あゝこのひとはもう映画に出るべき人ではないとのとっさの印象があって、そっと近しい友人に 言ってしまっていたのでした。 それが少々気になっていました。
ちょうど、予定の日程を間違えて外出の支度をしてしまったので、その映画に切り替え、
勝手な第一印象を確かめることを理由に映画館に走ったのでした。

*寡黙で思慮深い男、孤独を漂わせる背中、日本人がもっとも好む美形式のひとつです。 そのなかに感性としての普遍性をみるにしても、もうすこし、理性に昇華した自分の中をかたることができないかとも 思わせました。 しかしそのままの方が、特に女性にうけて、そこが監督のコツでもあるなあと感じました。

*男の孤独な姿で印象にのこる、記憶のなかで類似をさがしてみました。もう二十年も前に見たイシグロ・カズオ原作の映画「日の名残り」の主人公(アンソニー・ホプキンス)の演技です。 ふと思い立って、昔、仕事場でなにかにつけ、ギクシャクしていた個性的な女性の同僚をたずねる。 会ってみて、彼女がしずかな生活をしていることを知り、そのまま手を振ってとわかれる。暮れなずむ夕日の海の場面をおもいだしました。
*今回、「あなたへ」は、総じては 映画として楽しんだことを告白しておきます。
それぞれの時間のながれですから さらに歳をとられて しずかに夕日をながめるという
ことを演ずることもあえますね。 (映画「アマデウス」などはそういう設定でしか)
高倉さん 永年ご苦労様でした、さようならといっておきます。
*プログラムを買って 昼食をとりながら何枚かをスケッチしてみました。これを 今日の絵として掲載しておきます。 
  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝日記120908 ~オバマ大統領... | トップ | 朝日記120912 「九月の歌 そ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

朝日記」カテゴリの最新記事