11日の朝
また、おばあちゃんの台所から焦げ臭いにおいが
今日は何を焦がしたのかと階段を駆け下りてみると煙がもうもうと立ち込めて、床は一面水びたし
焼け焦げたエプロンとスカートが脱ぎ捨ててあって、でも、おばあちゃんの姿が見えない
一瞬にして”やばい”と感じておばあちゃんを探すと寝室で下着を着替えているところだった。
どうしたのかとあわてて聞くと、仏壇のローソクの火がエプロンに燃え移ってスカートも焦がしたという。
びっくりして水をかぶって火を消して、洋服を脱ぎ捨てたところへ私が来たようだった。
やけどをしたのではないかと見てみると、左太ももと左手の指4本をやけどしていた。
とりあえず氷で冷やしてもらって、その間に私は部屋の掃除をした。
床と絨毯に大きな焦げ跡ができていた
しばらく様子を見ていたが、やっぱり病院へ行った方がいいのではとおばあちゃんに言うが、痛くないし平気だと言う
それでも念のため診てもらおうと言っても私の言うことは聞いてくれないので、夫に言ってもらった。
おばあちゃんは私の言うことは聞かなくても息子である夫の言うことは割合素直に聞いてくれる
病院に行ってみると、おばあちゃんのやけどは3度の熱傷だった
やけどは1度から3度まであって、3度になるとあまり痛みを感じないそうだけど痛みのないやけどは危険なのだそう
経過を見ないとわからないが、「植皮」と言って別の場所の健康な皮膚を移植する手術が必要かもしれないと言われ、そんなに重症だったのかと私も驚いてしまった
それ以来、もう2週間近く毎日の病院通い
消毒してガーゼを交換するだけなのだけど、連日のこの猛暑の中の病院通いは辛い・・・
おばあちゃんは、たまに自分がなぜやけどしたのか忘れて理由を聞いてくる
痛みがないのがせめてもの救いかもしれない。
経過も良いので手術をしなくても済みそうなのも、もう一つの救いです。