先週のある日の夕方、家の電話が鳴った。
「090ー・・・・・」電話が着信番号を読み上げる。
夫の携帯の番号だとすぐわかった。
「もしもし、実は今警察署にいる。
仕事の帰り道に小学校の低学年くらいの子供とぶつかっちゃって」
人間突然こんな事を言われると一瞬まともな判断が出来なくなるのですね
私は何故だかこれが今はやりの振り込め詐欺の電話ではないかと思ってしまったのだ。
”でも落ち着いて。
電話の声は確かに夫の声だし、夫は泣き叫んだりしていないしお金を振り込んでくれとも言っていない”と自分自身に言い聞かせる。
「ぶつかった子供は救急車で病院に運ばれたけど、たいしたことはないと思う。
事情聴取があるので少し帰りが遅くなる」と夫の電話は切れた。
息子たちがめずらしく二人とも早い時間に帰っていたのでその話をすると
「お父さん,逮捕されたの?」と次男
私「逮捕されたんじゃなくて、事情聴取があるんですって」
長男「事情聴取ってカツ丼とかでるのかなぁ」
・・・カツ丼?? (ドラマの刑事物ではカツ丼のイメージ確かにあるけど)
「カツ丼はないと思うわよ」
そんな話をしながら待っていると夫が帰ってきた。
夫の運転している車に路地から子供が飛び出してきて運転席のドアーにぶつかって倒れたということで、避けようがなかったと嘆いていた。
翌日、検査入院している相手の子供を見舞って帰ったきた夫が驚いていた。
小学生だと思った子供は実は幼稚園児だったのだそうだ。
体が大きかったので小学生と思ったのだが、家からかなり離れたところまでその子は一人で自転車に乗って遠征して夫の車にぶつかったということらしい。
怖いなと正直思った。
交通事故はもちろん心配だけれど、変なおじさんや怖いお兄さん、怖いオバサンまでいる世の中なのに・・・
そんな小さな子が一人でウロウロしていたのかと思うととても怖い事だと思う。
道には見た目には分からないハンディを持つ人や、すばやい動きが出来にくい高齢者の方々、また突然飛び出すなどの予測不可能な行動をとる子供たちなどさまざまな人がいるのである。
当たり前の事だけれどハンドルを毎日のように握る私自身もそういう人たちがいるのだと心して運転しなければと思った出来事でした。