実家の母が毎年飾ってくれているお雛様
私の初節句に祖母たちが買ってくれたものだそうだから、もう半世紀も前の物ということになる
あちこち傷んできているけど母が大切にしてくれているおかげでまだきれいです。
私たち姉妹が結婚して娘は家にいなくなったのに、母は毎年几帳面に必ず出し入れしてる。
そして
「今年もお雛様飾ったから、見に来てちょうだい」と言う。
段飾りの台を組み立てるのが今年はとても大変だったという。
去年まではすいすいとできた事が今年はなぜだかできなくなったという。
このネジはこの部分を止めるネジ、と去年まではわかっていたことが今年はどうにも思い出せないという。
「私もそろそろ頭の方、怪しいわよ」と嘆いていた
いつまでこのお雛様も飾ってもらえるか。
母には来年も再来年も、お雛様を飾れるくらい元気でいてほしいと思うのです。