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紅白のしだれ桜

2023-04-01 07:22:26 | お出かけ

紅白のしだれ桜

2023年04月01日(土)

 

 紅白のしだれ桜です。

 一本の木なんですが、枝振りが違いますので、接木をしたのではないかと思います。

 ただ、外形的には一本なので、不思議さと相まって、見事な咲き振りです。

 マロンの里(大竹市栗谷町大栗林195-12)から国道186号線で大竹方面に約2㎞程度の道路沿い左にあります。

 3月28日時点で、花びらが全く散っていませんでしたので、あと1週間はギリギリ持つかな?と思います。

 有名ではないのか、人だかりはありませんでした。

 

 

 「桜はその美の高雅優麗が我が国民の美的感覚に訴うること、他のいかなる花も及ぶところではない。薔薇に対するヨーロッパ人の賛美を、我々は分かつことを得ない。」

 これは、藤原正彦がその著書「国家の品格」で紹介した新戸部稲造の言葉です。藤原は桜を、西洋人が好きな薔薇と対比しようとして、冒頭の引用をしたのです。

 藤原は続けて、
 薔薇は花の色も香りも濃厚で、美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れるかのように、茎にしがみついたまま色褪せて枯れていく。それに比べて我が桜の花は、香りは淡く人を飽きさせることなく、自然の召すまま風が吹けば潔く散る。「太陽東より昇って絶東の島嶼を照らし、桜の芳香朝の空気を匂わす時、いわばこの美しき日の気息そのものを吸い入るるにまさる清澄爽快の感覚はない」

 そして、本居宣長の有名な歌、「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂う山桜花」を引用し、「この清澄爽快の感覚が大和心の本質であると、新戸部は説いています。」と結んでいます。 

 藤原は、美的感覚を訴える対象として、薔薇と桜を対極のように述べていますが、植物学的には、「桜はバラ科」ということになっています。
 藤原は当然そのことは知っているのでしょうが、なぜか触れていません。

 

 



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