玄関から見える雪嶺が、なおも白さを増している。
木々の木の葉もあと少し。当地ではこの時期の西風のことを伊吹おろしという。
寒蘭が花盛りを迎えている。
糸覆輪のものを翠晶と名づけた。
古典園芸では糸覆輪のものが水晶の名を冠していることが多い。ただし、それをそのまま水晶芸とは呼ばない。
昨年、上野の杭州寒蘭展で なにやら雪なんとか、という覆輪の大輪を見て、影響されて購入。
豊雪を二回枯らした自分でも、杭州は毎年花を見せてくれる
温暖な杭州の渓谷を連想…
葉にウイルス斑点がある…
花弁の覆輪は淡い
野生ランとしてはかなり優秀…
若い花弁
道端に咲いていそうな素朴さ…
室内の富貴蘭。最近、皮肉にも若い人たちから富貴蘭の栽培を聞かれることが多い…。冬越しは室内で、水と風を切らさないように…と教えている。何せバンダに近い単茎種だから、シンビジュームのような管理はしない。コモをかけたり、休眠させたり、というのは春蘭の管理。林床で落ち葉に埋もれたイメージだ。冬季、自生のフウランにとっては、日照条件がよくなる。樹木が落葉するからだ。また、落葉樹以外に着生することは珍しい。なぜなら、日照条件が悪いからだ。意外にも冬季の日照、成長が重要。ゆえに冬季に成長できない地域には自生がない。四国、九州などは自生が多い。
乾かしたり、冬季に休眠させたりというのは、ずいぶんと間違っていて、フウランを増やしたくない人たちのやり方。
1番いいのはフウランにきいてみること。葉のツヤや、張りからフウランの機嫌が分かる。いや、どんな草でも同じこと。
プレウロが初開花。もう2度とプレウロはやらない。たくさん枯らした。生き残ったのはこれだけだ。
これは雑誌ブルータスにビザールな植物として紹介されている。