GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

とにかく家にいろ。STAY AT HOME

2021-06-13 04:22:56 | Talk is Cheap

STAY HOMEでもSTAY AT HOMEでもいいけどさ。

最近コロナで暇なのか、しょうもないコメント入れてくる奴が多い。今回はそんなやつの話。

 

まぁ、普段はあんまりコメントとか気にはしていないんだが、知ったかぶりの知識をひけらかしたようなコメントはちょっとムカつく。ごめんね、人間ができてないもんで。

さも「俺は知ってますよ、だから無知なあなたに教えてあげますよ」と、マウント取る気満々のコメント。

でもたいがい、「それ、どこ知識?」「誰知識?」とかなのよね。

 

ずいぶん前の話だが、石田純一が沖縄に旅行してコロナに感染した事についてこのブログで書いた。「家にいろ」「不要不急の外出は避けろ」って言ってるのにねって内容のブログだ。

石田純一はやっぱりバカだった

このブログの中で「STAY at HOME」と記載してあるのがこのコメンターは気にくわないらしい。

わざわざ「正しくはSTAY HOME」ですね、文法的にもだとさ。

それこそ、お前アメリカかイギリスに住んでたんか?って突っ込みたくなるくらいだ。まぁこんな浅はかな知識を、よくもまぁ堂々と書き込めたもんだ。感心してしまう。

 

STAY HOMEもSTAY AT HOMEも、どっちも通用する言葉だ。ネイティブが使ってるのだが、このマウントコメントパーソンはどこで覚えた知識か、文法的にも間違ってると否定する。

自分の英語力をひけらかしたいようだが、ちょと相手が悪かったな。

もし本人は英語が得意だと勘違いしてるなら非常に危険だ。いや、多分英語は苦手なのかもしれない。まぁ東大受験するわけでもないだろうし、ハワイやアメリカに移住するわけでもなけりゃいいけどさ。

 

納得いかないだろうから、あえて海外で実際にSTAY AT HOMEが使われてる画像を添付しておく。

文句があるなら、これをちゃんと説明してみろ。

 

そして地獄からの使者、アメリカンハードロックを代表するKISSのTシャツ。

コロナで全ツアーがキャンセルになったのをパロディにしたロックTシャツだ。

 

間抜けなコメント入れてくる人の中には、「どこ知識?」「誰知識?」ってのもあるが、「そこ問題?」ってのもあったりする。こういった人は会話してても平気で話の腰を折ったりする人だろうね。

自分の知識をひけらかしたいのはわかる。

俺もどっちかというとそのタイプだからな。でも、ちゃんと会話の流れは重視してるぞ。話を盛り上げ膨らませてるとまではいかないが、できるだけ話しの腰は折らないように気を使う。

だいたい大阪では嫌われるのよ、ボケてんのに真面目に答えられたりするとね。

でも最近増えたね。とにかく会話が続かない。キャッチボールができない。自己中っていうレベルでもないな。LINEとかSNSの悪影響か?知らんけど。

 

例えば「昨日帰りの電車で、寝てるのかどうかわからんけど、ずーっともたれかかってくるおっさんがいて」なんて話をしだした友達に、「その人はきっと疲れてたんだよ」と見当違いのことを平気で言うやつね。

その人は「ずーっともたれかかってきた、あのおっさんがうざかった」と言いたいのだ。「ムカついた」「気持ち悪かった」と言いたいのだ。

だから「それは鬱陶しいな」と同情した内容の返答(相槌?)が欲しいのだ。「私やったら肘で攻撃してあっち行けってするわ」と同調したような返答が欲しいのだ。

なのになぜその身も知らないおっさんの擁護をするのだ。わからん。

 

同調圧力に屈さないぞと思うのはいい。独自の視点で述べるのもいい。

でも、その返答は・・・ちょっと違うぞってのは、困るのだよ。

ましてや、どこで得た知識なのかわからん理論理屈を、さも「これは世間一般的です」とか「知らないなら教えてあげましょう」と押し付けてくるのは止めてくれ。

コロナはただの風邪とか、どこかの陰謀だとか、ワクチンはマインドコントロールするためのものだとか、思い込みや誰かの「いかにも」理論を鵜呑みにしてるやつと変わらんぞ。

 

とにかく、薄っぺらい知識をひけらかすのはやめた方が身のためだ。

そして話の腰を折るな。

間違っても「STAY at HOMEは間違いですとコメントを入れてきた人は、きっと寂しかったんだよ」って、変な擁護するなよ。

 

っていうか、緊急事態宣言とか蔓延防止何ちゃらとかまだ続いてるねんから、STAY HOMEでもSTAY at Homeでも、どっちでもいいから守れよ。

不要不急の外出はやめろよ。飲みに行くなよ、家で飲め。最近弛んでるぞ。何が自粛疲れだ。

ソーシャルディスタンス守ってくれよ。トナラーかなんか知らんが、やたら距離詰める奴多いぞ。

そしてワクチンは万能薬じゃないぞ。感染防止薬じゃないぞ、かかっても重症化しないだけだぞ。

たむらけんじがなぜもうワクチンを摂取できたのかは疑問だが・・・・。

 


ワクチンを万能薬と勘違いしてないか?

2021-06-08 17:32:00 | Talk is Cheap

もう何が何でも強引に開催しようとしてる東京五輪。

「中止(延期)という選択肢はない」と言いだし、もうやるのを前提とした話しか出てこない。

 

何を言われても聞かれても「安心・安全な」と、まるで傷の入ったレコードが針飛び起こしたように繰り返す菅首相。

「国民の命と健康を守ることが開催の前提」「しっかりと対策を講じれば大丈夫」と言う総理。『じゃぁどんなしっかりとした対策をするんだ?』って問いに「来日する大会関係者や選手の新型コロナウイルスワクチンの接種だ」と答える。

どうやら菅首相もまた、ワクチンさえ打てばコロナに感染しないとか、人にうつさない万能薬と思ってる人みたいだ。

 

組織委員会会長の橋本聖子なんか「スポーツの力で世界を一つにする」とまで言い出した。

そして世界のアスリートに向けて「感染症対策を万全に準備してますので、安心してお越しください」と、これまた無責任な発言までしちゃったよ。「アスリートのみなさんの健康は組織委員会が必ず守り切ります」だとさ。日本人の一般市民の健康も是非守って欲しいのだがね。

全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスが心配でも、選手も関係者も皆がワクチンを打ってるなら大丈夫ですよって誤解してないか?

国民に「ワクチンを打てば安全なんだ」と勘違いさせてしまえば「じゃぁ、東京五輪をしても大丈夫か・・・ 」と考えを変えるとでも思ってるのかな。

 

マスコミの一部も最近じゃ、ワクチンがまるでコロナウイルスをやっつける特効薬かのように報道してる。

さぁ打て。早く打て。まずは老人からだ。自衛隊動員して大規模接種会場作るぜ。数は確保したから焦るな、台湾に送るほどあるぜ。打ち手が足りない?調達するぜ。

オリンピック開催のためにはとにかくお前らワクチンを打つんだ〜とばかりに、「さぁみんなワクチン打ちましょうキャンペーン」が始まった。

どう転んでも今のペースでは、オリンピックまでには集団免疫が期待出来る%の接種率までは進まんと思うのだが、それでも「安全で安心な五輪のためにはワクチン接種です」とばかりに推奨して報道してる。

 

なんども書くが、ワクチンは新型コロナウイルスに感染しなくなるのではない。人にうつさなくするものでもない。

ワクチンは簡単に言えば「免疫を誘導し」「感染しても発症させない」「発症しても症状を軽くする」ためのものだ。

ファイザーでもモデルナでもアストラゼネカでもジョンソン&ジョンソンでも、どこのメーカーのワクチンでもこれは一緒だ。

 

ワクチンのことについてこれから書くが、俺は医者でも感染症の専門家でもないので、間違ってる部分や字の間違い、意味の取り違えなどがあるかもしれん。が、ツッコむな、指摘するな、揚げ足とるなよ。

あくまでも、俺がお客様に聞かれた時に応えれるように覚えた知識だ。

田村厚労大臣が分科会の尾身茂会長に放った暴言と同じく、これは「自主的な研究な成果」だ。丸川珠代五輪大臣が言う「違う地平」なのかもしれん。鵜呑みにしないようにね。詳しく知りたい人は医者や専門家に聞くか専門書を読んでくれ。

 

まずほとんどの人が勘違いしてるのが「感染」と「発症」をごっちゃにしてる。

「感染」とは体内に病原微生物(細菌やウイルス)が侵入すること。

「発症」は感染して体内で細菌やウイルスが増殖し熱や咳などの症状が出ること。

「感染」=「発症」ではない。

 

人間の身体に病原体が入ると細胞「マクロファージ」が食べちゃう(やっつける)。これを自然免疫という。

そして病原体を食べた細胞は「サイトカイン」という物質を出し、白血球を集めて「病原体をやっつけろ」とか、「熱を出せ」(病原体は熱に弱い)とか指令を出す。これが炎症反応。

そして樹状細胞から報告を受けたヘルパーT細胞が「おいB細胞、あいつにピッタリの武器(抗体)を作れ、そして倒せ!」と指示をする。これが獲得免疫だ。

 

したがって次に同じタイプの病原微生物(くどいようだが細菌やウイルスの事だよ)に感染しても、「おい前のあれを持って来い!あれでこいつは倒せる」と指示をするのだ。

一度罹患してこの細胞性免疫(食べちゃうやつね)と液性免疫(抗体が攻撃するタイプね)ができてると、感染しても発症しなかったり、発症しても症状が軽かったりするのだ。

ワクチンは、この二つの免疫を誘導するものだ。

したがって「感染」=「発症」ではないし、「ワクチン」=「感染しない特効薬」ではない。

 

ワクチンにはざっくり大きく分けて2種類ある。

BCGとか麻疹・風疹などの生ワクチンと、ジフテリアとかB型肝炎の不活性ワクチンだ。インフルエンザ用はどちらもあるがこれは後で説明する。

生ワクチンは弱毒化した病原体そのものを軽く感染させ、細胞性免疫と液状免疫を作る。長持ちで強い免疫を期待できるが、免疫低下してると打てなかったり体内で増えるから熱が出たりする。(これを副反応という。これも後でまた出てくるので忘れないように。)

不活性ワクチンは不活化したウイルスや成分を入れ、液性免疫を作る。全身反応は少ないが効果が短いので複数回の接種が必要だ。

はい、よくわからんけどなんで今回のコロナワクチンが2回に分けて接種しなきゃいけないのか、何となくわかりましたね。

 

インフルエンザワクチンは、コロナ禍の前は毎年「今年は何型が流行るぞ」「ワクチン打てよ」と接種を煽っていたが、不活性化ワクチンが多いので細胞性免疫ができない。皮下注射で血清中には抗体ができるけど上軌道にはできない。

そして一番の問題、「ワクチンと流行してるインフルエンザ株が一緒でないと効果が薄い」だ。だから「せっかく予防接種したのにインフルかかった」ってお気の毒な人が出たりするのだよ。

したがって、新型コロナウイルス用のワクチンを打っても、それがインド型とかイギリス型(今はβとかαと呼べとWHOが言ってるみたいだが)の変異株に効くのかどうかは怪しい。

だけど、インフルの場合はワクチンのタイプが違っても感染するかもしれないが重症化は防げると言われてる。コロナ変異株にも効くかもしれないし効かないかもしれない。わからん。

そしてインフルのワクチンは、インフルエンザになったことのある人ほど効果がある。インフルにかかったことがない小児は効果が弱いのだ(だから2回打つのだ)。高齢の人ほど効果があると言われてる。だから今回のコロナワクチンも高齢者から打つようにしてるのかな。知らんけど。

 

そしてワクチン接種でよく言われるのが、「副作用が心配」だ。

正しくは「副反応」だよ。ワクチンによる望ましくない反応=免疫反応による症状の事で、他の医薬品でこれが起こるものが「副作用」です。

なぜワクチンの場合のみ副反応と呼ぶのかわからないが(自分で調べてくれ)、ワクチンを打って熱が出たとかめまいを起こしたとか、変な行動や言動するなど(これを有害事象と呼ぶ)のうち、「これはワクチン打ったからなった症状だぜ」と科学的に証明されたものを副反応と呼ぶのだ。

ちなみに病原体への防御機構が働けば、それは主反応と呼ぶのさ。

 

で、その有害事象も報告を集めて研究すれば頻度の低い副反応が見つかったり、実は関連性がなかったりが証明できたりもする。

でも、日本では1991年に最高裁判所が「ワクチン接種後1ヶ月以内に起きたものは全部副反応」って判決を出しちゃったもんだから、科学的に立証されなくても全部副反応にされることになってしまった。

これが原因で、どこの薬品メーカーもワクチン開発に躊躇しだした。だって「ワクチン接種で副反応が出た」って訴訟起こされたら、負けるって前例ができちゃったんだもん。日本の司法は前例主義さ。イチケイのカラスby竹野内豊。

俺がガキの頃はやたらと「ワクチン接種だ」ってやってたのに、最近じゃぁあんまり聞かないのはこういった事情からなのね。

 

そして、日本が今回の新型コロナワクチンの開発に遅れた理由も、国が接種に躊躇した理由もここにあるのだよ。

 

だって、本来ワクチンって開発までに2-3年かかるんだ。それが海外で1年足らずで出来上がって、臨床とかデータ収集も怪しいままに持ち込まれたら、そりゃ誰だって躊躇するだろ?打って大丈夫かって。

インフルエンザワクチンでさえ、変な行動したとか、接種後目を離すなとかなってるんだ。今回みたいな急ごしらえのワクチン、どんな副反応が出るかまだわかっていない。しかも各社バラバラだし。そりゃ不安にもなるわいな。

 

あまり大きくは報道されていないが、日本でのワクチン摂取開始から3ヶ月経った5月21日の段階で、すでに85人が接種後に亡くなっているのだよ。

25歳から102歳までの老若男女で、死因も心筋梗塞や急性心不全、くも膜下出血など様々だが、「ワクチン摂取との因果関係」は3分の2のケースで明らかになっていない。

だけどこれは遺族が解剖を望まなかったり、詳細な検査がされないことが原因だ。

接種から24時間以内に亡くなった人が10人で、3日以内に急変して亡くなられた方が約半数。突然の死に混乱して、悲しみに暮れる間もなく慌ただしく葬儀の準備。解剖しても生き返るわけでもないし、訴えれるわけでもなけりゃ調査を望まない人も多いだろう。

 

そして最後にもう一つ。

ウイルスと細菌は違う。

テレビにわざわざ出演し「国民は嘘をつく」とまで暴言吐いた竹中とかいう馬鹿は、「コロナ菌」と言っていたが、コロナはウイルスだ。菌ではない。

細菌は単細胞生物で、ウイルスは非生物だ。

簡単にいえばウイルスは細胞質を持たないし、自己増殖もできないから、生体に感染しないと生きていけないのだ。だからあの手この手で何とか侵入しようとしてくるのだ。

コレラやO-157のように食物採取からの経口感染とか、HIV(AIDS)や肝炎のように性感染や血液感染、虫刺されなどによる日本脳炎やデング熱なんかがある。

新型コロナウイルスの場合は飛沫感染が圧倒的に多い。

 

空気感染やエアゾル感染は言われてないから、くしゃみや咳や会話などでの飛沫感染を防ぐことがコロナ感染予防だ。

ちなみに大きさは、細菌は1マイクロメートルだが、ウイルスは0.1マイクロメートル。一般的なマスクの隙間は5マイクロメートルだから、ウイルスそのものの侵入は防げないが、飛沫についたウイルスの大きさは5マイクロメートルなのでギリセーフなのだ。無意味じゃないぞ。

だから食事でマスクを外してる時は危険だぞ。できれば会食は避けろ。誰かと一緒に食べるなら大声で騒ぐなよ、黙々と食べろ。そして食べたらさっさと帰れ。食後のコーヒーとか飲んでぺちゃくちゃ喋るな。

できれば一人で食事しろ。孤独のグルメの井之頭五郎さんのように、一人飯を楽しめ。season9の放送も決まったことだし。

酒飲んでると特に大声になるから特に気をつけろよ。酔っ払いは気も大きくなるが、注意されてもキレるなよ。酔っ払いは自分が酔ってることに気がつかないからな。

緊急事態宣言で酒の提供をしてる店を早めに閉めさせたり、酒の提供をやめるようにしているのはそのせいだ。「死活問題だ」って言ってる居酒屋を助けるためとか言い訳すんな。家でゆっくり晩酌しろよ。

路上呑み?問題外だ。迷惑だし、外だから換気心配しなくていいと油断したら危険だぞ、マスクは外すな。でも、そんなとこで飲まんと家でゆっくり飲めよ。

 

マスクしてても鼻マスクでは意味がないぞ。ファッションか?何のつもりか知らんがそれではマスクの意味が全くない。いちいち説明されなきゃわからんか?

それに飛沫は目にもつくから気をつけろ、煙だって目にしみるだろ、ウイルスはしみないが簡単にそこから侵入するぞ。

髪の毛にもつくぞ。髪をしょっちゅう触る奴(ナル?)はその手に注意しろよ。その手で食べ物触ったら口から入ってくるぞ。

 

日本人は海外と違って、家で靴を脱ぐし、手洗いやうがいも子供の頃から習慣づいてる。マスクをするのにも抵抗がない。何よりお風呂が大好きだ。

だから今まで世界に比べて低い感染率だったのだ。

そりゃバッハもコーツもこんな数値で何を開催躊躇してるんだと思うわね。高橋参与が「この程度のさざ波(笑)」とか失言してしまうわけだ。

 

これでワクチンまで打てば完璧とか思ってないか。

違うぞ、ワクチンはあくまで感染後、発症を押さえたり症状を軽くするだけだ。

万能薬じゃねぇぞ。

間違えるな。

 


カップヌードルのフタとめシール

2021-06-06 16:54:49 | FOOD&DRINK

あれの正式名称をなんというのは知らない。

カップヌードルのフタを止めるシール。

あれが無くなるらしい。

 

最初はあれ、ぴちっと商品にラッピングされてるビニールパッケージを、剥がしやすくするために着いてるもんだと思ってた。実際他社のカップラーメンのパッケージは剥がしにくい。爪を切った後なんかは最悪だ。カリカリと・・・、下手すりゃ容器までちょっと凹んだりね。

しかしカップヌードルは底にあのシールが付いているおかげで、あれを剥がすと同時にパッケージフィルムをめくれるのだ。さらにそのシールはお湯を入れた後の上蓋の止め、そうフタドメシールとして使えるのだ。以前はあそこにバーコードが印刷されてた時もあった(はず)。

カップヌードルの容器に改良が施され、底部分に凹みができてパッケージが破りやすくなってもフタドメシールは付いていた。(ちなみに底の凹みは配送時の麺割れ防止とお湯を入れた時の対流を促すためにできた)

しかし6月3日のカップヌードル公式twitterで「さようなら、すべてのフタ止めシール」と6月4日に発表するよと告知された。

 

あの他社カップラーメンにはない、便利なシールがなくなってしまうのだ。

あのシールがあるおかげで、お湯を入れた後に蓋を何の細工もせず留めておけるのだ。上蓋を剥がした際に、片手でも止めやすいようにセッティングしておくというプロ技をしておけば、片手にヤカン持っていても簡単に止めれる。

シールが無くなっても「重しを載せればいいじゃないか」などというやつもいるだろう。そいつは多分少年ジャンプを重しに置いて、バランス崩してうわぁってなったことがない奴だな。

コミックスとか文庫本で重しをすると最悪。湯気でよわよわになってしまうのだよ。割り箸とか置いてもダメだ、軽すぎてふたが開くと同時にずり落ちてしまう。

「熱いヤカンの底を蓋に当てればアイロンみたいにぴちっと止めれるぞ」とウンチクたれる奴もいるかもしれない。コンビニのイートインや野外でそれできるのか?

 

シールが無くても止められるよう、今度のフタ部分は開け口の持ち手が二つになったものになるそうだ。「Wタブ」というネーミングだそうだ。

環境への配慮が目的で、このシールを廃止することでプラスチック原料使用量が年間33トン削減されるそうだ。さすが全世界80カ国、累計400億食食べられてるラーメンだ。

ここにもプラ削減の波が来るのか。その前にスーパーで売ってる肉のトレーやフィルム、惣菜コーナーのプラ容器のほうがよっぽどプラ使用してると思うのだが・・・。

 

カップヌードルは環境を考えて今までもなんやかんやしたことがある。

カップヌードルの容器自体も発泡スチロール製から紙に変えたことがある。「熱くて持てん!」と大クレームでまた戻ったがね。今の材質が何かはよく知らない。興味ある人はググって調べてくれ。

カップヌードルライトの容器の材質は紙かもしれん。

カップヌードルは容器レスも考え、中身だけ(リフィル)の販売もしてた。環境保全がどうとか割り箸は森林がとかヒステリックに言う奴は嫌いだが、俺も少しは環境のことは考えるよ。でもリフィルって計算すると割高なのさ。

マグカップヌードルとか、お椀でカップヌードルとかも一緒ね。それになんか腑に落ちないのよ。

だってカップヌードルって、チキンラーメンを海外に売り込みに行った安藤百福さんが、アメリカ人がマグカップに割って入れて食べてるの見て「これダァ〜!」ってひらめいて開発された商品だろ?カップ無くしたら本末転倒やん。

シャーペンのボディの材質がプラスチックなのは環境に悪いと木材に変え、芯が細いと折れやすく敬愛的で無いからと太くして、改良を重ねてったらそれってただの鉛筆やんってのが出来上がったってやつね。

 

まぁフタどめシールを廃止して年間33トン削減されるなら、まぁちょっとくらいの不便は我慢しよう。

ワイドナショーでこの話題を取り上げた際、松本人志が「フタ止めシール使わない」「そもそも蓋をしない」などと言ったそうだが、信じちゃいけないよ、みんな。

奴はライバル社・東洋水産の、マルちゃん「QTTA(クッタ)」のCMに出てるんだ。フタしないってのはちょっと問題がないか?浜ちゃんが「俺、出前とったことない」って言ってるようなもんだぞ。

 

1971年生まれだから今年で50周年を迎えたカップヌードル。

歩行者天国で宣伝販売をして、簡単、便利、外でも食べれるって認知された。残念ながら「歩きながら食べる」って狙いは日本人の道徳観によって見事に外れたが(って言うかそもそも歩きながら麺は食えんって)、浅間山荘事件で一気に知名度が上がって、雪山でも真夏の海でもとにかくお湯さえあればどこでも食べられるってことは認知された。

この外でも食べられるってのは、外でも気軽に音楽が楽しめる、音楽を持ち運べるというのを世間に広めた、SONYのWALKMAN(ウォークマン)と同じく画期的だったなぁ。(ウォークマンは1979年〜)

 

今やカップヌードルは家や店、街や国を飛び越し、地球を飛び出して宇宙にまで持っていける。

「スペースカップヌードル」は、JAXA公認の宇宙食(正式には宇宙日本食)で、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在した野口さんも携行していったそうだ。ちなみにホテイのやきとり缶詰も宇宙食用に改良されたものがある(本当)。

 

 

それとカップヌードルのCMソングにはいい曲が多い。

ハウンドドッグの「ff/フォルテシモ」はヒットしたねぇ。

大友克洋の映像とコラボした宇多田ヒカルの書き下ろし「This is Love」は圧巻だったね。

Mr.Childrenの「タガタメ」もカップヌードルのCM「NO BORDER」シリーズの楽曲だ。好評だったためフルコーラス作られラジオ限定で流され、さらにフルバージョンとなってアルバム「シフクノオト」に収録された曲だ。

カップヌードルのCMには話題になるものが多い。

シュワちゃんに3口で食わせたり、ジェームスブラウンに「ミソッパ」ってシャウトさせたり、原始人にマンモスを負わせたりとコミカルなものも多いが、戦争反対や社会問題を提起したメッセージ色の強いものもある。

崩壊したベルリンの壁で食べたり、兵士が合い向かって並んでるライン(国境?)にカップヌードルあ並べられてる上記の「NO BORDER」シリーズなどね。

でも「少年兵を肯定してる」と湾曲解釈されて批判されたり、大坂なおみと錦織圭をアニメ化した時は、「大坂なおみの肌の色が意図的に変えられてる」「これは差別だ」と炎上した。

矢口真里とビートたけしが出てたCMも、なんか意味のわからない「不謹慎だ」「ふざけすぎだ」攻撃を受けて中止になった。

 

文句を言う前に3分待て。ちょっと考えろ。

そう、カップヌードルにお湯を注いで、ちょうどいい食べごろになる時間だ。

お湯を注いでフタを止めようとして「シールが無いじゃないか、不良品だ」と慌てるなよ。間違ってもクレームは入れるなよ。今度のは「Wタブ」だ。しっかり二つ折れよ。そして3分待て。

あとは一気に食え。スマホ触らずに食え。麺をすすれ、謎肉つまめ、知るを飲み干せ。腹がいっぱいになったら、しょうもないことなんかどうでもいいやって思えるさ。

 

ありがとうカップヌードル。これからも宜しくだ。


一度死んでみた 広瀬すずがデスメタル?

2021-06-05 22:45:47 | MUSIC/TV/MOVIE

緊急事態宣言発令中なので映画館に行けない。

なので家でビデオを観る。

ビデオと言ってるがDVDやBlu-rayだ。「Line通話する」を「電話をかける」と言ってるようなもんなので、そこはあんまり気にしないように。

 

一度死んでみた

物騒なタイトルだが、広瀬すず主演の娯楽映画だ。

 

ストーリーは単純明快。

親に反発して「死んでくれ」と言ってた娘が、実際に死んじゃった父を生き帰らすために、存在感の薄い男と一緒に奮闘する。

これじゃぁ何のこっちゃわからんか。もう少しちゃんと説明しよう。

すべてを物理や化学に置き換える理系脳の父・堤真一に育てられた娘・広瀬すず。幼少時は仲が良かったが、母・木村多江の臨終時にも研究に没頭して来なかったことから父に反発し、デスメタルバンドのボーカルとして不満を歌で爆発させてる。

「いっぺん死んでくれ」と。

その父が突然死んでしまった。

影が薄く存在感がないためお目付け役をさせられてた吉沢亮は、広瀬すずに事情を説明する。

「これは開発を進めている若返りの薬を巡っての合併トラブルから、情報を外部漏洩してる社内のスパイをあぶり出すための一時的な死なのだが、このままだと火葬され本当に殺されてしまう」と。

二人で協力して父を生き返らせようと奮闘する。

 

これがこの映画のあらすじだ。

相変わらずあらすじを書くのが下手だなぁ。まぁそんなことは今更気にしてもしょうがない。詳しく知りたい人はググるかwikiでもみてくれ。っていうより映画観てくれ。その方が早い。

 

この映画、はっきりいって面白い。

ヒットしたのか興行収入がどれくらいだったのかは知らないが、この映画が公開されたのは約1年前、コロナの猛威がようやく日本でも理解され始め、自粛だ、いやそれは大げさだと世論が言い始めたくらいの頃なので、そんなものはあてにならない。

 

娯楽映画はこれでいい。

単純明快でテンポよくわかりやすい。

「本当の家族とは何か」とか「人生とは、生きるとは、巨匠なんとかが描くどうたらこうたら」なんてテーマを深く掘り下げて描いた、映画賞が喜びそうな文芸作品ならいざ知らず、気楽に見れる映画はこれでいい。

親に反発して「死んでくれ」といってた娘が、実際に死んじゃった父を生き帰らすために、存在感の薄い男と一緒に奮闘する。

そんな映画に堅苦しいものを入れられても困る。

だいたいそういった重いテーマの映画は画面が暗い。見てて気が滅入ってしまうので、こんなコロナ禍で巣ごもり中はきつい。こっちのメンタルがやられてしまう。

 

この映画は脚本がいい。

観てれば、なるほど、これでそうなったのねって理解できる。昨今の何でもかんでもセリフの中に入れて説明されるのはどうもね。お前らにはここまで丁寧に説明しないとこのシーンの意味とか判らないだろ?ってバカにされてるみたいでね。

父・堤真一が理系脳ってこともよくわかる。娘・広瀬すずがまだ子供の頃から、何でも物理化学で説明して育ててたってことも、上手く描いてる。「花火の色はね、こういった化学反応で、だからこう見えてるんだよ」とかね。

だからと言って頑固でも、扁壺でもない。いつもにこやかで瑣末なことは「まぁいいか」ってところも、いかにも研究者上がりの製薬会社の社長って感じがしていい。だから簡単に策略にはまってしまうのだ。

 

娘・広瀬すずが、母・木村多江の臨終時にも研究に没頭して来なかったことから父・堤真一を嫌いになり・・・っていうよくある黄金パターンも上手く描いてる。

通常ならそこで家を出て一人暮らしをしてたり、疎遠になってるってのが王道だが、この映画はちょっと違う。家では境界線を引き、部屋ではサンドバックに似顔絵を貼り「死ね」とストレスをぶつけているが、朝ごはんは一緒に食べる。

デスメタルバンド「魂ズ」のボーカルで、で不満を歌詞に乗せ「早く死んでくれ」とシャウトしてるが、見に来た音楽プロデューサー・大友康平に「魂がこもってない」「これじゃぁ『魂ズ』じゃなくただの『ズ』だと酷評される。

これらで、口や行動とは裏腹に父をそこまで本当に嫌ってないって事がわかる。父・堤真一が社長を務める製薬会社・野畑製薬に就職する気はないが、面接だけは受けに行ってるくらいだもんね。

 

キャスティングも娯楽映画らしく豪華だ。

あまりの存在感のなさから「ゴースト」と呼ばれているお目付け役・吉沢亮。その影の薄さは随所で描かれる。静電気もちってところが妙に共感できる。俺もそうだから。

野畑製薬古参研究員の藤井さん(通称ジィさん)を演じるのは松田翔太。若返りの薬「ロミオ」開発してる途中で2日間だけ死ねる薬「ジュリエット」を作ってしまう。実際に自分で飲んで治験してるってところがミソ。

コンサルタントの小澤征悦。「経営再建のプロ」と招かれ、情報漏えいのスパイをあぶり出すために「ジュリエットを飲んで2日間だけ死にましょう」と堤真一に持ちかける。「いやいや、お前が一番怪しいだろ」って期待を裏切らずスパイだがマヌケすぎてお茶目。

天国への道先案内人にリリー・フランキー。おとぼけた飄々とした感じがいいね。堤真一がダダを捏ねるのに付き合うちょっとお人好しなところもいいね。

妻夫木聡はクラウンホテルの支配人。

いきなり火葬されたのでは生き返る前に焼かれちゃうので、葬儀をして時間を伸ばそうとする広瀬すずや吉沢亮だが、裏で糸を引くライバル製薬会社・ワトスン製薬の社長・嶋田久作に棺桶発注や葬儀会場を先に全部埋められてしまう。

そこで思い出したのが、郷ひろみのディナーショーが急遽中止になったクラウンホテルの宴会場。妻夫木は葬儀に使うのはNGだと断るが「魂ズ」のクリスマスミサだと言われ許可する。当日受付や式微など「どう見ても葬儀じゃないか」を「いやこれはあくまでもミサだ」と言い返すやりとり(ツッコミとボケ)の演出は見ごたえあり。

 

いや、かなり無駄使いも多い。

竹中直人はお坊さん、城田優は警備員、佐藤健は高級クラブのボーイで池田エライザはそこのホステス。ほぼセリフなしか一言のみ。カメオ出演か?ちなみに郷ひろみはポスター画像と(歌:ジャパーン部分)のみ登場だ。

野畑製薬の研究員に柄本時生、西野七瀬、前野朋哉、志尊淳。社長の堤真一が死んだことより、その死体が安置されてるために食堂が使えないことを嘆いてる。セリフは各自一言二言程度。なんて無駄使いだ。

葬儀シーンでは宇宙飛行士の野口聡一さんまで登場。まぁ、途中に出てきた社長室に飾ってある宇宙服などはクライマックスのネタ振り・伏線なので重要なんだけど、野口さん本人まで登場させる必要があったのかなかったのか。予算がふんだんに使えたのかね。

 

研究ノートを家でようやく見つけた二人の前に立ちはだかる悪者二人。このワトスン製薬から雇われた悪者を演じる(と言っても演技はできてないけど)のは、プロレスラーの真壁と本間。っていうかお前ら二人とも、「ルパンの娘」に田中みな実演じる怪盗の部下で出てなかったか?

真壁は相変わらずぶっといチェーンを首に巻いてて、本間は相変わらず何言ってるわからん滑舌の悪さで、お約束のように広瀬すずにあっけなくやられる。「ネメシス」でカラリパヤットの使い手を演じてる広瀬すずの敵ではない。

その「ネメシス」では中華料理屋のマスターの加藤諒、今回は「魂ズ」のファンを演じてる。デスメタルファンというよりはアイドルのファンのようだが、彼はオタクっぽい役がよく似合う。

広瀬すずのお目付け役の吉沢亮をストーカーか?と怪しがり、ファン仲間とともに居酒屋で詰問するが、薬関係の仕事(製薬会社勤務)をクスリを売りさばく売人やヤク中と勘違いする。挙句には酔っ払った吉沢亮に「呼んだら5分で来い」と舎弟にさせられるところなんか「翔んで埼玉!!」っぽい卑屈さが出てて良し。

 

とまぁ、娯楽映画ならではの豪華キャスト(一部無駄使いだが)で展開されるエンターテイメント娯楽映画。

バンド「魂ズ」の演奏シーンが嘘っぽいとか、広瀬すずのボーカルがデスメタルではないとか、そんなことはどうでもいいのよ。気にしちゃいけない。これは音楽映画ではないのだからね。広瀬すずって意外と歌うまいのねくらいで観てくれ。

劇中、「魂ズ」のドラムスが木魚のリズムに合わせながら、山の手線駅名を念仏代わりに唱えるシーンがある。あぁ俺も、いつも葬儀や何回忌だとかでお坊さんの読経を聞いてると、「あぁこれって究極のラップだなぁ」と思ってしまうなぁと。(罰当たりだけどね)

 

あと、劇中BGMで映画「ゴースト/ニューヨークの幻」のアンチェインドメロディや、「2001年宇宙の旅」のツァラトゥストラはかく語りきが使われてる。

アンチェインドメロディがアレックス・ノースの曲だということは有名だが、「2001年宇宙の旅」のBGMもスタンリー・キュブリックに依頼され作ってたのに、知らない間にボツにされてたって逸話がある。なんか絡んでるのかな?誰かわかってる人がいれば教えてください。

 

広瀬すずは演技うまいなぁ。

今放送されてる「ネメシス」をはじめ、視聴率は取れない女優とされてるけど、これって番宣しない・出ないからじゃないかな。彼女は多分バラエティ番組に出るのが嫌とか苦手になったんじゃないかな。

以前、とんねるずの番組で「なんであの人は照明を仕事にしようと思ったのかな」っていう部分だけ切りとられ、「裏方をバカにしてる」とか「女優が上だと勘違いしてる」って炎上したからね。

「普段暇なときは何してるの?」と聞かれたから「人間観察してる」って答え、さらに「どんな風に?」と聞かれたから「何でこの人はこの職業につこうと思ったのかなぁとか考えたり」って答えたら、さらに木梨に「じゃぁあの人見てどう思う」ってスタジオの ADを指して言われたから「なんであの人は照明を仕事にしようと思ったのかな」って答えただけなのにね。

海街diary」や「ちはやふる」で見せた演技はかなりのもので、かなり評価が高かったからその反面、アンチも多かったのかもしれないね。

成功したり頑張ってる人の粗探しをして、悪口を言う(SNSでつぶやく)事でマウントが取れたと勘違いする変な奴らっているもんね。最近特に増えたもんね。

 

そんな奴らこそ「いっぺん死んでくれ」だ。

って、うまくまとめたつもり。

 


仲間由紀恵は笑わない

2021-06-03 19:19:26 | MUSIC/TV/MOVIE

仲間由紀恵主演のドラマを見るのは久しぶりだ。

「女王の法医学〜屍活師〜」。

今回仲間由紀恵が演じるのは、タイトル通り法医学の先生。大学の法医学研究所の准教授で、検視にかけては天才的な能力を持っているが、その身勝手さや横柄な態度・物言いから「女王」と周りから言われてる桐山ユキ。

 

このドラマが面白い。

原作は社野亜希さんの人気漫画だそうだが、読んだことがなかった。全18巻だそうなので今度読んでみようと思うが、それだけ原作(ネタ)があるなら是非このドラマはシリーズ化してほしい。いや、連続ドラマ化してほしいくらいだ。

今回は単発2時間ものだったが、かなり見応えあったもん。

 

仲間由紀恵は笑わない役が似合う。

今回の役は「女王」と呼ばれるだけあって、超クールな仲間由紀恵が堪能できる。

 

と言っても、仲間由紀恵は今までもほとんど笑う役はしていない。

「コメディの作品に結構出てるじゃないか」と思われる方も多いだろうが、いつも実はほとんど笑ってないのだよ。「ニコッ」と微笑むことはあるが「ハハハ」とは笑わない。笑ってても目が笑ってないとかなのだ。

出世作「TRICK」でもそうだ。堤幸彦ワールド全開で、あれだけ随所に小ネタとコメディが張りめぐされてるのに、仲間由紀恵は笑わない。ニヤっとか、テヘっとかはするが基本無表情だ。

もう一つの出世作「ごくせん」でもニコニコとしているが、それは笑ってるのか?と聞かれたらちょっと違う気がする。実家の家業や喧嘩っ早い素性がばれないように気をつかってるだけだろう。

 

そう、コミカルな演技はしても笑わない女、それが仲間由紀恵だ。

 

ブレイク直前の「神様もう一度だけ」での深田恭子に嫉妬心燃やす役でも、「P.S.元気です、俊平」で堂本光一の初恋の人なのに本屋の店長と不倫してる役でも、「二千年の恋」で中山美穂の妹だが、東幹久にボロボロにされる役でも笑わない。

「顔」で似顔絵書きの警察官を演じても、「SAKURA」で聴覚の優れた刑事を演じても、「ゴーストママ」で殉職したが残した子供が心配で成仏できない警察官を演じても、笑わない。もちろん「相棒」でも笑わない。

「美しい隣人」や「サキ」、「10の秘密」、映画「g@me」などのサスペンスものでは当然笑わないし、「アンタッチャブル」で事件記者を演じても、「美女と男子」で芸能プロダクションのマネージャーを演じても笑わない。キムタク主演の「Mr. BRAIN」にゲスト出演しても笑わない。

いつの時代でも笑わない。

戦国時代末期の「功名が辻」で山内一豊の良妻賢母を演じても、江戸初期の「SHINOBI」で女忍を演じても、「大奥」で総取締役を演じても、明治末期〜昭和初期の「花子とアン」で吉高由里子の友人(?)を演じても、「私は貝になりたい」で太平洋戦争後に戦犯にされてしまう中居正広の妻を演じても笑わない。

 

そんな笑わない仲間由紀恵、今回の法医学の女王さま役は見事にハマった。

大学の医学部四回生で、希望の外科ではなく法医学研究室に自習配属になってしまい、いまいちやる気のない松村北斗(Six TONES)演じる犬養一を「ワンコ」と呼び、パワハラ同然、コンプライアンスお構いなしにこき使う仲間由紀恵女王さま。

うーんKOOLだねぇ。(千堂大善/椎名桔平by桜の塔)

彼女の白衣姿は「ナイトホスピタル」以来だ。「サキ」では看護師だったから白衣は着ていなかったと思う。

よく似合ってる。出産後ちょっとふくよかになられたみたいだが、まぁそれも魅力だ。っていうより二児(双子)の母とは思えないな。

ドラマで法医学の先生(法医)を、いろんな役者が演じてる。

若村麻由美(科捜研の女)、北大路欣也(刑事7人)、上野樹里(監察医朝顔)、藤原竜也(ST 赤と白の捜査ファイル)など。

今回の仲間由紀恵も遜色ないぞ。

 

ある事件がきっかけで死体にしかメスが入れれなくなった(から法医になった)とか、その事件後になった味覚障害はまだ治らないのかとか、お前のせいで弟は死んだと今でも思ってるとか、桐山ユキ(仲間由紀恵)の過去を知ってる刑事・村上を演じる田辺誠一。

法医学研究所の所長だが、実質的にすべて桐山ユキ(仲間由紀恵)に任せてる丹波教授を演じる石坂浩二。

仲間由紀恵にとって、この二人が出てくれるのはとても心強いだろう。

生瀬勝久さんとの共演がかなり多いイメージのする仲間由紀恵だが、田辺誠一とは「ナイトホスピタル〜病気は眠らない〜」や映画「リング0 バースデイなどで共演してる。

石坂浩二さんとはかなり多い。「相棒」「島の先生」「森光子を生きた女」「東京湾景」や、「私は貝になりたい」など多数のドラマや映画で共演している。

そういや石坂浩二の白衣姿を見るのは「白い巨塔」(2003年唐沢Ver.)以来かも。「東教授のご回診〜」って聞こえてきそうだ。

 

でも結構ドラマでも登場する法医だが、現実問題として法医になる(目指す)人は少ないそうだ。そりゃ、手術や治療して治す方が医者としてはやりがいあるもんな。死体は治らないし生き返りもしないもんね。

どこも人材不足だから、よほど不審死か事件性がない限り、司法解剖しない(できない)状況も問題だそうだ。

 

今は法医だけでなく、医師も看護婦も足りない。

新型コロナウイルスの治療に当たってる医師や看護師は、寝る間もなくフル回転だ。

逼迫して破綻しかかってる医療現場で、今日も懸命に頑張ってくれてる人たち。感謝しないとねってつくづく思う。

それなのに五輪やってる場合か?スポーツドクターだの看護師だの派遣しろってよく言えるよな。

「これ以上は死活問題だ」と嘆いて、時短営業や酒類提供の依頼や命令無視して営業してる場合か?

ましてや自粛疲れとか言ってる場合か?「お偉いさんが破ってるのに自粛してるのが馬鹿らしい」とか「飲食店を助けるためだ」とか言い訳して、のこのこ飲みに出かけて行ってマスクもせず酔っ払って大声で楽しんでる場合か?

お前らがコロナに感染しても、診てくれる病院ないぞ。入院できる施設ないぞ。家で寝てても治らんぞ。

もう少しだ。ワクチン接種率が目標数に達するまで、もう少しだけおとなしくしておけ。

 

知らなかったのだが、この「女王の法医学〜屍活師〜」、以前にフジテレビにて松下奈緒主演で単発ドラマ化されてたのね。関ジャニ∞の横山裕くんが、今回は松村北斗(Six TONES)くんが演じた犬養一役だったのね。

今回の仲間由紀恵バージョンはテレビ東京。権利とかなんかいろいろややこしいのかな。

でも、シリーズ化、連続ドラマ化希望。

なぜ死体にしかメスを入れれなくなったのか知りたい。

チリペッパーソースをダバダバかけてたり、辛いせんべいをいつも食べてたり、コーヒーに砂糖何回も入れたりって味覚障害になぜなったのか知りたい。

田辺誠一が「お前のせいで弟は死んだと思ってる」という、その事件とは何?

原作漫画大人買いして、一気読みするしかないのかね。

 

笑わない仲間由紀恵のクールな姿をもっと見たいのだ。

 


京都聖火リレーと5年前の水樹奈々ライブ記事

2021-06-02 19:03:49 | Talk is Cheap

なぜか最近、5年前に書いた記事のアクセスが多い。

水樹奈々のコンサートで、甲子園の芝がめちゃくちゃになったことについて書いた記事だ。

2016年の9月に書いたものなのに今更なんで?と思っていたら、京都で先日行われた聖火リレーのせいだったのね。

京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ)の芝がボロボロになって変色したことに絡んでアクセス増えたのね。

 

どれだけ批判を受けても、辞退者が続出しても、決して止めようとはしない聖火リレー。

5月25日と26日に行われた京都の聖火リレー。緊急事態宣言が出てて、自粛だ営業時短だって言ってる最中の京都でも聖火は走らせる。

新型コロナウイルスの感染深刻化を受け、各地で人が集まらないように芸能人・著名人のランナーに辞退を促したり、公道利用は困難だから遠慮するように申し入れても聞く耳を持たない組織委員会。

奴らがどれだけ偉いのかは知らないが、京都市や京都府から代替え地にと提案された二条城だと「樹木が中継車の邪魔になる」と拒否され、亀岡市にある京都スタジアムで行われた。

 

25.26日の京都での聖火リレーの会場となった京都スタジアムの芝生は、その結果、見るも無残な姿に。

聖火リレーのコースだった場所の芝は、踏み固められた上に変色している。

無観客開催で行われた聖火リレーは、スタジアム1周200mのコースを2日間で180人の暇人ランナーが走行したらしい。

その模様を中継する車なども走る。多分当然スポンサーの車もいただろう。芝生を一応保護するためにシート状の保護板が敷き詰められたそうだが、逆にそのせいで芝に日光が当たらなくなって変色したそうだ。

 

京都府の担当者は「想定外だった、今後張り替えをするか検討する」と話し、亀岡市の桂川市長は地震のTwitterで「芝の張り替えは500万くらいかかるだろう」とつぶやいた。

京都府は責任の所在について、大会組織委員会と協議してるが、組織委員会側は「京都府において対応していただくべき」と言ってるらしい。

直訳すると「そんなん知らんがな、俺らのせいにすんなや、京都府でやれよ、謝罪もせんし、金なんぞ払わん」と言ってるわけだ。聞く耳もたんのだ。

 

京都スタジアムは、2020年1月に竣工式があったばかりの、できたてホヤホヤ球技専用スタジアムで、J2京都サンガFCの本拠地でもある。

いいか、ここは球技専用スタジアムである。大事なことだから2回書いた。

聖火リレー用でもないし、ましてやTV中継車やイベントトレーラーなど、大型車両が走る想定はされていない。サッカーとか球技をするピッチである。

しかし、大会組織委員会は言う。俺たちに責任はないと。

場所をタダで借りといて、まぁよくもヌケヌケと言えたもんだ。呆れて物が言えないってのはこのことを言うのだろう。

 

でもこれでわかった。なぜ、2016年の9月に書いた

水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

って記事に最近アクセスが増えたのか。

googleとかで「芝生」「張り替え」「悪意」とかのキーワード検索したらヒットしたのだろうか。

 

しかし勘違いしてはいけない。

この時、甲子園球場の芝がボロボロになったのは確かに水樹奈々コンサートのせいだが、水樹奈々のせいではない。運営スタッフと企画会社、会場設営会社のせいだ。

一部以前の記事を抜粋して記載する。

水樹奈々のライブ“NANA MIZUKI LIVE PARK 2016”は、鉄の骨組みをベースにしたジャングルジムのようなイメージのステージを甲子園球場内に作り、バックダンサーやバックバンドのメンバーが鉄の枠内をそれぞれ移動していく演出だった。

大雨の中(というより途中から豪雨の中)で決行されたライブでは、ステージだけではなく、大きさ12mの恐竜の骨格をした車両に乗って、甲子園のグラウンド外周を歩き回ったそうだ。

芝は変色し、格子状にはげ、深い溝もあり、茶色い水が浮いている。特に右翼と左翼はボコボコ。

いくら豪雨だろうが日照りだろうが、完璧な状態に甲子園の芝を仕上げる凄腕職人集団の阪神園芸さんでも、さすがにお手上げ状態だった。

豪雨のせいともいえるがこれは人災だ。コンサート終了後にすぐ撤去作業をしなかったらしいからね。
したがって、水樹奈々のコンサートだが、彼女や観客のせいではない。運営スタッフと企画会社。会場設営会社のせいだ。

そして、この水樹奈々コンサート運営会社並びに主催者、レーベル関係者は謝罪とは思えない言い訳のような謝罪しかしていない。

今回の聖火リレーを行った大会組織委員会と一緒ね。今回は雨のせいではないが、養生の悪さと重たい車両のせいっていうのがね。謝罪しないっていうところもね。

 

話を京都の聖火リレーに戻す。

緊急時来宣言やまん延防止が発令されても、感染防止のために公道が走れなくても、始まったからには全国まわるまでするぞと意気込む組織委員会。開催した地にコロナを撒き散らしても知らんふり。証拠は?根拠を示せよと開き直るその態度は、半グレよりタチが悪い。

たとえ閉鎖された場所で、一般人(観客)が誰もいなくても、短い距離をトボトボ走るのだとしても、トーチ片手にニコニコ手を振り走るのだ。

バカにされても、呆れられても、うんざりされても・・・とにかく走れ、スポンサー様のために。

そう、聖火リレーはトーチを持ったランナーがメインではない。スポンサー様がメインなのだ。

 

沿道を走る場合は、先導車が走る。そしてパートナー企業(スポンサー)様がパフォーマンスを行う車両が続いて、そして中継車が走る。

30台以上の車が800mの隊列を組んで走る。まるで大門軍団か西部警察のようにだ。

戦後の日本で進駐軍がばらまくチョコや飴に子供が群がったように、本来聖火リレーは、スポンサー車両がパフォーマンスで配るノベルティグッズを、沿道の民衆がありがたくほしがらなければいけない儀式なのだ。

したがって、芝が傷もうが、変色しようが「瑣末なことは気にすることはないぞ、我はスポンサーなるぞ、良きに計らえ」ってな意識のお殿様企業たちなのだ。そして大会組織委員会のメンバーたちは、その企業の恩恵をたんまり賜る下僕のようなもんだ。

 

25日の京都での聖火リレー会場となった亀岡にある京都スタジアムでは、外側にっかげられてるスタジアム名の一部が黒い幕で覆われた。

京都スタジアムの正式名称は、サンガスタジアム京セラである。京セラが年1億円×20年の命名権で契約したのだ。したがってスタジアムの北側と南側に大きな「SANGA STADIUM by KYOCERA」と記された25mの看板がある。

 

この看板の「SANGA」と「by KYOCERA」の文字が隠された。

京セラはオリンピックの大会スポンサーではないからだという理由だ。

さらにスタジアム内のジュースの自動販売機も、スポンサーのコカコーラ社以外の企業名が入ったものは、すべて布で覆われたそうだ。

 

これって今までも各地で行われた聖火リレーで公道を走ってた場合は、沿道にある自販機はカバーで覆われたり隠されたりしてたのだろうか。中継車や報道が入るところだけ隠してたのかな?

公道以外で代替えイベントが開催された場合、その会場にある自販機なども今回と同じようにスポンサー企業以外のは隠されたのかな。

大会組織委員会とやらは、そこまで徹底するのだが、当然京セラには命名権を日割りしたお金を払うんだろうな。1億円÷365日×使用日数(カバーで覆った日数)だ。

コカコーラ社以外の自販機メーカーにも、1日あたりの損害金などをちゃんと払うのだろうか。だって誰も買えないんだもん。

 

責任転嫁し、そんな金さえ払わない大会組織委員会。

予算を湯水の如く使い、まだ足りぬ、もっと出せとどんどん膨れ上がらせ、金をせびり取り(間抜きし)、そのせいで今更何があっても「中止」や「延期」なんて口が裂けても言えなくなってしまった組織委員会。

京都スタジアムの芝生補修代金くらい、すんなり出しなさい。

ますます嫌われるぞ。

まぁ、もう手遅れだけどさ。

 

 

記載の水樹奈々コンサートのことを書いたブログ記事を読むなら、こちらからどうぞ↓

水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

4年前の水樹奈々記事に間抜けなコメント入れてくる奴


西島秀俊 シェフは名探偵

2021-06-01 21:14:01 | MUSIC/TV/MOVIE

美味しそうなドラマが始まった。

西島秀俊主演の連続ドラマ「シェフは名探偵」。

先日放送された第一話を見たのだが、これが面白い。

 

西島秀俊が今回演じるのは、フレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」のシェフ三舟忍。

西島秀俊といえば現在NHK朝ドラ・おかえりモネで、主演の気象予想(予報?)士を目指す清原果那をサポートする気象キャスターとして出演しているのだが、某報道番組では「潜入捜査員にしか見えない」などと言われたりしてる。確かに彼は、MOZUCRISISメゾン・ド・ポリス奥様は取扱注意まで、なんか警察や公安などの役のイメージが強い。

だが今回は、冷静沈着で穏やか、一見何を考えてるかわからないが、実はすごくお節介なシェフだ。

店に訪れたお客様たちに関わる事件や不可解な出来事の謎を解いていく、グルメミステリードラマだ(と宣伝文句には書いてある)が、別に前職は潜入捜査員でも、公安のスパイでもない。

 

「ビストロ・パ・マル」で、シェフ三舟忍(西島秀俊)の片腕を務めるスーシェフ(副料理長)志村洋二に神尾佑さん。

ワイン好きが高じてOLからソムリエ(女性だから本当はソムリエールだと思うのだがそこはスルー)に転向した金子ゆきを石井杏奈さん。

そして第1話で、会社をリストラされた失意の中、1年前に大きな取引をまとめれたお祝いをした思い出のレストランに食事をしにきて、シェフ三舟忍(西島秀俊)に「うちで働かないか」と持ちかけられ、ギャルソンとして働くことになった高築智行を濱田岳さんが演じる。

 

この4人が、うまいのだ。

 

第一話を見終わってからふと気がついたのだが、このドラマ、ほぼレストラン(ビストロ・パ・マル)だけで撮られて作られているのだ。

ギャルソンになった濱田岳が店の表を掃除したり、看板をOPENやCLOSEにするシーンはあるが、基本店内のみの映像で話は進んでいく。

小林薫主演の名作、深夜食堂も基本的には店内映像のみだったから、今回もそんな感じかな。

室内劇、言うなれば舞台での演劇と一緒なのだ。したがって、そうなると役者の演技力に全てがかかっているのだ。

 

第一話で、デザートに使うチョコレートのダメ出しをお客様(玉置玲央)にされる。そのわずかな劣化に気づき指摘した客は、今話題のお店をオープンしたばかりのショコラティエとわかり、スーシェフ・神尾佑とソムリエ・石井杏奈は「まだ開いてるな、ちょっと買いに行こう」と立ち上がる。

だが、その店(ノンブル・プルミエ)に行くシーンはない。次のシーンは玉置玲央の店で買ってきたチョコを店でみんなで食べるシーンだ。

しかし全然違和感がない。

実際に人気チョコレート店(ノンブル・プルミエ)に行って並んで買って、店(ビストロ・パ・マル)に帰ってきて、さぁみんなで食べてみようってのが、ちゃんとこの短いシーンで繋がるのだ。みんなの演技力・表現力の高さゆえ可能なのだ。(ちょっと石井杏奈がきつそうだが、頑張れ!)

 

第一話では偏食の激しい気むづかしいお客様(奥田洋平)さんの話も並行して行われる。

食べれないものが多すぎる奥田洋平だが、料理を気にいられて常連になってもらえた。彼がいつも連れてくる女性(冨手麻妙)が奥様ではなく、秘書で愛人だということをシェフ(西島秀俊)は見抜いてた。

落としたイヤリングを探しに来た彼女に言う。「あなたは彼と別れるべきだ」と。

出たお節介。これがこのドラマのお約束だろう。

 

この第一話だけで、シェフ・西島秀俊が、料理の腕は抜群っだということ、洞察力と観察力に長けていること、そしてお人好しのようなお節介を焼くという人だということが、うまくそつなく表現されてる。

脚本も演出もいいし、それぞれの演技力が高いから可能なのだ。

 

秘書・冨手麻妙は彼・奥田洋平の奥様は料理下手だ、まずいのは下処理も何もしてないからだ、それは愛情不足だ、私なら・・・と語るが、シェフ・西島秀俊にはその本当の理由もお見通しだ。

ショコラティエ・玉置玲央は店に連れてきた妹・井上小百合に、現在闘病中の母親の見舞いに行かないことを責められる。帰国して店をオープンしたてで忙しいのを言い訳にしてるが、シェフ・西島秀俊は彼が母親のお見舞いに行かない本当の理由もお見通しなのだ。

 

店名ノンブル・プルミエの通り、玉置玲央のお店では素数(割り切れない数)入りの詰め合わせしか用意してない理由なども含め、ショコラティエを目指した理由、母との思い出の回想シーンなどはイラスト風で表現してある。

秘書&愛人の冨手麻妙が彼・奥田洋平の家で奥様の手料理を食べた回想シーンも、イラスト風に表現してある。

基本的に室内(店内)劇以外の部分は、イラスト風に表現されるという不思議な演出を使ったドラマなのだ。

 

西島秀俊は、前述の公安や警察組織のハードボイルドな役のイメージが強いが、料理といえば「きのう何食べた?」で演じた料理男子というイメージも強いみたいだね。

俺は彼の料理やシェフ姿といえば、映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶」の方が印象が強い。

麒麟の舌と呼ばれる絶対味覚を持ち、天皇の料理番(佐藤健じゃないよ)をしていたが「大日本帝國食彩全席」を作るために満州に渡り、太平洋戦争開戦直前にそのレシピとともに姿を消した悲劇の天才シェフ・山形直太郎を演じてたのだ。

映画では、現代にその麒麟の舌を持ち、お客さまの記憶にある「最後に食べたい料理」を提供するシェフを二宮和也が演じ、依頼された「行方不明の大日本帝國食彩全席レシピの再現」を探るうちに、レシピの裏に隠された歴史の真実や、彼の出生ルーツまでもが明らかになってくる。という、とてもスケールの大きな見応えある映画だ。

料理をテーマにした話なので、当然調理シーンや食事のシーンなどがふんだんに出てくるが、ただの「おいし〜ぃ」ってグルメ映画では無い。

是非一度観てくれ。

 

昨今グルメドラマは多々あるが、ほとんどは食べ歩きメインだ。孤独のグルメのヒットに便乗したかのようなね。

シェフや料理店をメインとした料理ドラマは少ないが、でも、過去には結構名作や印象に残ってる作品がある。

木村拓哉主演の「グランメゾン東京

竹内結子主演の「ランチの女王

江口洋介主演の「dinner」、唐沢寿明主演の「おいしい関係」、天海祐希主演の「Chef〜三つ星の給食〜」、向井理主演の「ハングリー!」てのもあったな。

 

料理ドラマの醍醐味は何と言っても、調理シーンが大事だ。颯爽と炎を操り鍋を振ってほしいし、スパッと包丁やナイフを入れてほしい。もちろん出来上がった料理は、いかにも美味しそうに見せてほしい。

その点でも、今回の「シェフは名探偵」、問題なしだ。

料理は美味しそうだし、調理シーンもサマになっている。そういや、西島秀俊は「メゾン・ド・ポリス」でもみんなの食事を作ってたな。

プライベートでも料理するのかな。謎だ。

まぁ、だから彼は謎な役が似合うのかもしれない。

 

ドラマ第一話ラストで、濱田岳に「なぜ僕をギャルソンに誘ってくれたのですか?」と聞かれた西島秀俊は「8年前に流行ってるラーメン屋に入った時、麺の茹で加減やトッピングなど、10人近くのややこしいオーダーを間違えずに記憶してたバイトがいた」と答える。

そして「その彼は、1年ぶりに来たこの店で、以前食べた料理やワインまでもメニューも見ずに注文した」「能力は衰えてないとわかった」からだと。

どちらもなんて記憶力だ。

でも、最後の質問「店名のビストロ・パ・マルってなんでつけたんですか?」には、シェフ西島は答えをはぐらかし逃げてしまう。スーシェフの神尾佑も、ソムリエの石井杏奈もそそくさと退散・いなくなってしまう。

これも謎だ。

そして店の前で掃除してる濱田岳の前にひょこっと現れる佐藤寛太も謎だ。彼は原作ではオーナーのハズなのだが・・・。

 

もちろん次週も観るぞ。楽しみだ。

 

 


そんなにやりたきゃ、しましょう五輪-2

2021-05-30 15:21:37 | Talk is Cheap

そんなにやりたいのか東京オリンピック。

日本人の80%が延期か中止だと言っても、やめるという選択肢はないそうだ。

 

わかった。

そこまで言うならやりましょう。

そんなに五輪やりたきゃ、やりましょうよ。その2だ。

 

IOCディック・バウンド元副会長/委員は言う。

「日本の首相が中止を求めたとしても、それはただの個人的な意見だ」と。

その日本の首相を今やってる菅って人は、たかがスポーツ団体の最古参委員にこんな暴言吐かれても、格下扱いされても、全然平気みたいだ。

何を質問しても呪文のように「安心・安全な大会となるよう取り組みます」と繰り返すだけだ。

傀儡のようでちょっと怖くなるが、総理大臣が言ってくれてるんだ。安心で安全な大会になるんだろうさ。

 

バウンドがさらに「アルマゲドン(最終戦争/人類滅亡)が起きない限り大会は進む」と暴言を吐いても、橋本って組織委員会長は「強い意志の表れで、情熱が言葉に出たのだろう」とかばう。

橋本聖子は、オウム真理教(麻原彰晃教祖)が「アルマゲドンが迫っている」と不安を煽り信者を勧誘し、1995年の阪神大震災のあった年に、地下鉄でサリンを撒く大惨事テロをおこした事件を忘れてるのか、知らないふりしてるのかわからん。

でも、これで本当に安全な大会になるんだろうか?などと不安がっちゃいけない。

 

橋本聖子は、五輪大好き(スケートと競輪で夏冬5回出場)人間で、オリンピックしか頭にない人だからね。

日本人がアルマゲドンという言葉にアレルギー(拒絶反応)を持っているなんて気にもしてないんだろう。

だから「情熱が言葉に出たのだ」などと言えるのだよ。

パッション(情熱)ときたら、もう松岡修造や山下真司(スクールウォーズ)を呼んでくるしかないね。ブルース・ウイルスでもいいか。もちろんBGMはエアロスミスの「I Don't Want To Miss A Thing」だ。

 

 

緊急事態宣言で「密を避けろ」「不要不急の外出は控えろ」と口すっぱく言い、映画館やコンサートなど人が集まるところは自粛させておきながら、パブリックビューイング会場は作る小池って都知事。

「東京2020ライブサイト」はコロナ禍以前の計画で、大掛かりなPV会場を作り、公式グッズ販売や飲食ブースを設けて大会の感動と興奮を共感(共有)できる場所なのだ。

井之頭公園や代々木公園、日比谷公園、上野公園でも予定されていたのだよ。東日本大震災被災地の岩手・宮城・福島や熊本などでも開催予定だったんだ。

だから予定通り6月1日から代々木公園のPV会場設置準備に入ったのさ。

もう樹木の剪定は始めてるが、これはクレーンや工事車両の通行に邪魔な36本の樹木を剪定したが、育成に配慮し最小限にしたらしいぞ。54万㎡に1万本を超える樹木があるうちのたった36本だ。何か文句ある?

 

不要不急とか、密を避けろと都民には自粛させておきながら、人が集まるパブリックビューイング会場は作るよ。

怒っちゃいけない。ダブルスタンダード、二枚舌は政治家の得意技なんだから。

だから緊急事態宣言もバッハ来日の予定に合わせたり(結局来なかったけど)、延長する羽目になっても、また五輪開催予定の一ヶ月前に合わせて6月20日迄にしても、文句言ったらダメだ。

たとえ無観客か有観客かの決定を、6月20日以降に先延ばししたとても、「それで間に合うのか?」とか「どうせ観客入れてやるつもりなんだろ?」とか言っちゃダメだよ。

そもそも中止とか延期さえ議論する気ないんだから。やる気満々なんだから。協力してあげよう。

 

コロナが収まらないのは、まるで都民が飲みに出歩いてるせいだと言わんばかりに、飲食店に自粛や休業夜間の営業などをうるさく言い取り締まり、酒の提供も禁止してる。

だけどオリンピック選手村では、アルコール類の持ち込みが可能になるらしいね。

選手村では酒類・アルコール類の販売や提供はしないが、持ち込みは可能だそうだ。バブルだ謝絶だとか言いながら、選手も関係者も買い物には行けるのね。自由だ。フリーだ。

種類の提供をストップさせられてる都内や大阪の居酒屋やバーは、店名に「選手村」をつければ大丈夫だ。

「和民選手村」「白木屋選手村」。「ビアレストラン・ミュンヘン選手村」なんて違和感ないぞ、ぴったりじゃないか。さぁ今すぐ店名変更してお酒の提供を復活しよう。

大丈夫だ。なんとか見回り隊とかが来ても「文句があるなら東京都やオリンピック組織委員会に言え」と言え。

「アスリートの奴らも罰金払うねんな」と。

 

最低限の選手同士の交流のためのアルコール。なぜスポーツ選手の交流にアルコールが必要なのかはわからないが、ゴルフで昼飯の際に飲むビールをおっさんどもが「ガソリン」と呼ぶのと一緒かもしれん。

「節度を持って行動してくれるはず」という甘い考えの組織委担当。

性善説はいいけど、そんな甘っちょろい考え奴らに通用するのかな?

ラグビーW杯の時、参加各国の選手やサポーターが酒飲んで、街でどんだけ暴れてたかなんてもう忘れたのだろうか。健忘症かな?それなら仕方ないや。

 

だいたい、「ルール守らんかったら国外追放」とか言ってるけどさ、そこらへんの路上呑みしてる奴らでさえ逮捕したり取り締まれないのに、できるのか?なんて心配してはいけない。

オリンピック選手や関係者相手に、逮捕権も強制執行権も持たないただのボランティアが、強く言えるはずがないのだ。

そもそも言葉が通じん国の人にはどう説明するのだ。Google翻訳か?

取り締まりができるとかできないではなく、しないのだ。

都合の悪いことは「見えん・聞こえん・喋らん」の三猿じゃないと、組織委員会のスタッフやボランティアは務まらないのだ。ご苦労様。

 

選手村で配られるコンドームが15万個なんてのも気にしちゃいけない。

ボランティアの中には下半身専門の担当もいるのかな?とか、選手や大会関係者同士でそんなに日本にいる間にSEXするのかなとか勘ぐってはいけない。

各国代表団にはそれぞれ新型コロナ対策のリエゾンオフィサーとやらがついている。

だが選手村では、最低限の選手同士の交流のためにアルコールが必要なように、そのあとはコンドームが必要な行為が秘密裏に行われるのだろう。

SAFE SEXだ。避妊は必要だ。

コロナはワクチン接種で感染防げるが、HIV感染防止にはコンドームだ。

 

それにこれはサガミやオカモトなど国内メーカ−4社提供なのだ。税金ではない。ご好意だ。

濃厚接触を推奨してるのではなく、選手村で使うのを助長してるわけでもないそうだ。母国に持ち帰って啓発に利用して欲しいそうだ。

メダリストになって母国帰国後ちやほやされて、美女やハンサムボーイとなんか濃厚接触する際に、使って欲しいそうだ。

そんないい雰囲気になった時、五輪中に選手村でもらったコンドームを颯爽と問り出して使うのだね。用意周到に準備しておくのだね。相手が引かないか?「こいつハナからやる気満々だったんだな」って思われても、啓発で使ってくれるんだろうね。ここでも性善説だ。

 

全然盛り上がらない聖火リレーもやめちゃいけない。

たとえ有名タレントだけでなくアスリートまで次々と辞退しても、大会スポンサー様のために走るのだ。代わりはいくらでもいる。走りたい人はいくらでもいる。

たとえ公道が走れなくて、閉鎖された空間でトボトボ短距離走るだけでも、無観客でも笑顔で手を振り走るのだ。トーチキスだけでも「勇気を与えられたら」とインタビューでは答えるのだ。

大丈夫だ、主要マスコミやメディアも大会オフィシャルスポンサーなのだから。その部分だけを切り取ってちゃんと報道してくれるさ。

 

昨日2日目の聖火リレーが行われた福井県なんかすごいぞ。

福井放送(FBC)なんて、何を勘違いしたか「フェンシングで東京五輪出場を決めた佐藤希望選手が“沿道の声援に応えながら”笑顔で走った」と報道してるんだぞ。

現地に来るな家で見ろとか、もし見るなら無声で応援とか、いろいろ全く無視してるがいいのだよ。福井県はお隣の石川県と違って感染者数がまだまだ少ないのだから。

佐藤選手も調子に乗って「『試合頑張って』という声援をたくさんもらったので、このパワーを試合にぶつけたい」と言っている。とんだ間抜けさんだが、頭の中は五輪でいっぱいなんだろう。応援してあげようよ。がんばれ佐藤。君のことは全く知らんけど。

 

日本人口の4分の1を占める高齢者。いや、そろそろ3分の1になるかもしれない高齢化社会だが、逆に言えばその老人を「開催賛成」に持っていければ世論はなんとかなる。

そのためにはワクチンだ。ワクチンを打てばコロナに感染しないと勘違いしてるうちに、高齢者優先で打ち始めてしまえ。7月までに高齢者は打ちおえろ。我先にと接種予約に群がってきてくれてるじゃないか。

何か反対運動する際は「子供達の未来のために」とか「こどのたちに負の遺産がどうたら」とか言うくせに、ワクチンに関しては「老い先短いわしらより子供を先に」とか「わしらはどうでもいいから若い人優先に」とかは絶対言わない老人だ。副作用なんか心配してないし、注射も慣れっこなんだろう。

ワクチンさえ打てば安心と勘違いさせてしまえば思惑通りだ。五輪で来日する外国の選手や関係者は、すでにワクチン接種済みだと言えば安全なんだと勘違いしてくれる。それなら反対する必要がないな、じゃぁ賛成でいいよに変わるだろう。

 

五輪開催してもいいよ、数少ない「賛成」に票を入れてるのは、アスリートを除くばほぼこの高齢者世代だろう。

1964年の東京オリンピックの成功や栄光が忘れられない人たち(老人ね)にとっては、五輪は世紀の祭典だもんね。

あれで高度成長したんだ、日本も戦後復興したんだと勘違いさせられてるからな。

前畑が、円谷が、東洋の魔女が・・・。

夢よ再びだ。

 

野村総研が「五輪中止なら経済損失は1.8兆円」と試算を発表した。

これを聞いたら老人は「五輪中止なら経済がぁ〜」と不安がるだろう。

馬鹿言っちゃいけない。日本のGDPは500兆円だ。つまり日本国民は一日当たり1.37兆円生み出してるので、1.8兆円はたったの2日分にも満たないのだよ。安心してくれ、数字がよくわからない老人は気にしちゃいけないよ。

コロナが収まらず、いや、五輪のせいでもっと長引けば、そちらの方がよほど経済の打撃は大きいのだが、そんなことは年金と貯金がすべての老い先短い老人には関係ないもんね。

そもそも33兆円の経済効果があると試算して開催を決めた東京五輪。開催しないなら1.8兆円の損失。内訳は仮設設置などで3890億円、関連グッズやテレビ購入で2910億円、マーケティング1360億円、新型コロナ対策960億円、チケット販売900億円、観戦者の消費支出が568億円だそうだ。

これを世間では「捕らぬ狸の皮算用」という。

 

さぁ、みんなで協力してオリンピックを成功させよぅ・・・。

 

もう、書いててほとほと嫌気がさしてきた。

誰でもいいから、どんな手段とってもいいからオリンピックを中止にしてくれないか。

ゴルゴ13に依頼すべきか。DEATH-NOTEに書き込めばいいのか?

いっその事、ドラゴンボールを集めて神龍(シェンロン)呼び出して叶えてもらうか。

みんな、オラに力を貸してくれ。

 

2024年、パリで会いましょう。


そんなにやりたきゃ、しましょう五輪-1

2021-05-29 23:18:46 | Talk is Cheap

そんなにやりたいのか東京オリンピック。

世論の80%が延期か中止だと言っても聞く耳持たない。耳が悪いのかボケてるのかわからないが、やめるという選択肢はないそうだ。

もはや偏屈・頑固ジジイに説教してるようなもんだ。

 

ただのスポーツ団体でしかないIOC(国際オリンピック委員会)とやらが、どれだけ偉いのかは知らないが、奴らは一つの国家より自分たちの方が上だと勘違いしているみたいだ。

ヨーロッパの貴族の末裔たちが未だに牛耳ってるこの団体からすりゃ、日本なんて下等民族の国だくらいにしか思ってないんだろう。

そんな高貴な方の集まり、IOCはオリンピックを開催するのが意義だからな。っていうか、五輪開催するための団体だから、開催しなけりゃ存在意義が無くなる。したがって、やめるという選択肢がこいつらにあるわけ無いのは当然(必然?)の事なのだよ。

 

わかった。

そこまで言うならやりましょう。

そんなに五輪やりたきゃ、やりましょうよ。

 

すでに協賛金という名目のお金は充分に集めてるが、開催さえすりゃ放映権という名目のお金がさらにIOCにはがっぽり入るんだからな。

2013年から2016年のIOCの収入は56億ドル(日本円で6200億円)で、その73%が放映権料だ。一応その中の90%が世界各国のアマチュアスポーツ強化費用として分配されてる。JOCも年間112億円受け取ってる。

その割には日本のアマボクシング連盟とかは、選手から試合参加料を徴収してたりする。不思議だ。

 

でも、協力してあげよう。

 

その体質から、ワシントンポスト紙に「ぼったくり男爵」とニックネームつけられた、バッハというIOCの会長は「日本人は粘り強い精神力を持ってるだろ?逆境に耐え抜く能力あるだろ?じゃァ開催できるだろ?」と無茶苦茶な三段論法を展開して褒めてくれた。

これは「カカロットよ、サイヤ人の誇りを忘れたか」と孫悟空を叱責するベジータのように、我々日本人に諭してくれてるのだ。

「お前たち日本人は太平洋戦争時にはモノが無くても食料が無くても耐え、圧倒的な物資や戦闘力の差を見せつけられてもくじけなかった民族じゃないか」と言ってくれてるのだ。

そう、俺たちは、玉砕覚悟のカミカゼアタックで散っていったご先祖様たちの、大和魂を忘れてしまってはいけないのだ。

だからバッハ様は「犠牲を払わなければならない」と言ってくださってるんだ。

 

あんまりにもみんながわーわー言うもんだから「犠牲とは日本国民に向けたもんじゃない。我々だ」とか言い訳を一応してたが、何の犠牲を彼らは払うと言うのだろうかなどと疑問に感じてはいけない。具体的に100字以内で述べよ(30点)などと質問しても、はぐらかすだけだ。

でも大丈夫、日本にはIOCの手先となるJOC(日本オリンピック委員会)てのがあって、そこの会長を今している山下って元柔道選手はちゃんとバッハ様をフォローする。

「あれはバッハ会長の言葉を聞いてればわかるが、『犠牲』という部分だけが切り取られ報道されたんだ」と。

この人は原文を読んでないのか読めないのかわからないが、とにかくオリンピックは運動選手にとっては憧れの、頂点に存在する晴れ舞台だと崇めてる人だ。「モスクワの悲劇を繰り返してはいけない」と思ってるから、IOCやバッハに逆らうわけがない。

 

「日本が緊急事態の宣言下であっても開催するのか?」って質問に「答えはYES!」と、某美容外科院長みたいに爽快に答えたコーツという副会長(兼調整委員長)。

有観客でも無観客でもIOCは構わないのだ。どっちにしろ放映権は入るから、とにかく何でもいいから開催しろよと。

彼は言う。世界の国から見たら日本の感染者数や死亡数は圧倒的に低いじゃないか。

アメリカ 感染者数 3314万人 死者数 59万人

インド 感染者数 2694万人 死者数 30万7千人

ブラジル 感染者数 1612万人 死者数 44万9千人

それに比べて日本は 感染者数 72万人 死者数 1万2千人だろ?

わーわー騒ぐほどの数字じゃないじゃないか。(数字はすべて5月25日現在)

全世界 感染者数 1億6千万人 死者数 347万3千人からしてみりゃ、日本なんてめっちゃ少ない数字なのに、なぜ緊急事態宣言なんか出すんだ?

世の中、お金以上に大事なものなんて無いのに・・・、人の命より経済の方が大切なのに、なんでわざわざ店を閉めたり自粛させたりする緊急事態宣言を出すのだ?

オリンピックは、お金いっぱい生んで、経済を活性化するのがわかってるのだ。不要不急の自粛対象ではないのだから、中止する必要もないのだ。そんなことも日本人はわからないのか?と呆れておられるのだ。

 

これくらいの感染者数なら、オリンピック開催しても大丈夫さ。

全世界からアスリート以外に14万人の関係者とやらが来ても大丈夫だろ。PCR検査とワクチンで完璧さ。

ワクチンは「感染しても発症を最小限に防ぐため」のものだけど、「ワクチンを打ったら新型コロナウイルスに感染しない」と勘違いさせて摂取させろ。

ワクチンさえ打ってれば日本人は安心するんだ。

ワクチン打ってるから重症化しないし発症もしてない全世界のスプレッダー、サイレントキラーがコロナウイルスを日本に持ち込んでも大丈夫さ。日本人はマスクするし、うがいや手洗いするし消毒意識高いし。感染しないって。

参加選手全員がワクチンうっていれば大丈夫さ。レスリングや柔道などで組み合っても大丈夫さ。だから日本の選手もワクチンを早く打て。

間に合わない?

えーい、IOCが選手用の分は調達してくれるって言ってるから、それを選手全員に打たせろ。根源である(発症元である)中国も「ワクチン提供しようか?」って謎の上から目線で言ってきてくれてるぞ。どうする?

武漢ウイルスは「差別用語になるから使うな」で、インド変異株とか英国型変異株はいいってのが不思議だけどさ。

 

とにかく早く打て。ファイザーでもモデルナでもナンデモいいから早く打て。

認証されてない?副作用は?とか、ドーピング検査は大丈夫か?とか気にするな。変異株には効果がないのでは?とかも気にするな。選手はただメダルを競いたいだけなんだろ?だからこのコロナ禍でもやりたいんだろ?我々はその舞台に協力するだけだ。

選手にはオリンピック参加同意書に署名させるそうだね。

内容には「新型コロナに感染した場合、主催者が免責される」が盛り込んであるらしいね。これでもし五輪参加中に選手が感染してもIOCが責任取る必要はないね。

医療スタッフも足りないけど、IOCが競技会場に医療スタッフの追加支援してくれるそうだ。そりゃ安心だ。

 

でも14万人の大会関係者は多いなぁ。もう少し減してくれないかな。

頼んでみたら「じゃぁゲストやスタッフを大幅に見直してあげよう」って言ってくれたよ。5万9千人にまで減してくれたよ。やればできるじゃん。

でも3000人のオリンピックファミリーとか1万5千人の各国のオリンピック委員会(NOC)の関係者は減ってないけどさ。

日本の武藤って事務総長曰く「彼らは必要不可欠な人材だから(別名:特権階級だから)」なんだとさ。じゃぁ仕方がないね。

 

アメリカが日本への渡航中止(レベル4)を出しても心配ないよ。五輪出場選手は関係なく来れるよ。オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、ラオスが日本への渡航中止を勧告しても大丈夫さ。

日本の加藤官房長官って人も「五輪派遣選手団は関連してないと聞いてる」と言ってるじゃないか。五輪選手も関係者も特別扱いしてあげるのだ。

 

さぁ、みんなで協力してオリンピック開催に向けて一丸となろう。

 

って、書いててほとほと嫌気がさしてきたが、2に続く。


珈琲いかがでしょう 実写版ドラマがすごく良かった

2021-05-28 21:56:29 | BOOK/COMICS

コーヒーが好きだ。

そんなコーヒーをテーマにしたドラマが放送されてた。

「珈琲いかがでしょう」

コナリミサトさん原作の漫画を、中村倫也主演でドラマ化した作品。

先日最終回だった。

 

いやぁ、面白かった。

普段ならTVドラマのレビューは初回、または2-3回見たあたりで書くのだが、あえて最終回までやめておいたのには訳がある。

コナリミサトさんの原作漫画は単行本2巻なのだが、それをどこまでやるのかに興味があったから。もし最後までやるなら絶対ネタバレになっちゃうから。

というのもこの「珈琲いかがでしょう」という漫画、1巻あたりではほのぼのとしてるが、2巻あたりでどんどん「何があった!」「どうした」って気にやむくらい内容がハードになるのだ。

TV東京のプロデューサーもドラマスタート前のインタビューで「このドラマ、一口目はちょっと甘〜く感じるかもしれませんが、回を追うほどに意外なほどにビターでハードなテイストに仕上がっていきます」とコメントしてたくらいだ。

ってことは、2巻の結構エグいハードな内容もやっちゃうってことだろ。なら、ネタバレしたら申し訳ない。そう思って今まで我慢してた。

 

ストーリーは中村倫也演じる「青山」がワゴンカー(今でいうキッチンカーね)「たこコーヒー」で、日本全国あちこちの場所で珈琲の移動販売をやってる。

各地で出店する「たこコーヒー」には、なかなか思うようには生きられない人や、傷ついた心を持つ人がコーヒーを飲みにやってくる。

青山(中村倫也)の淹れる一杯のコーヒーと優しい言葉で、そっと癒されていく。

 

とまぁこんな感じで書くと「おっ、癒し系のほんわかしたドラマだね」と思うだろう。ハードな日々や人間関係に疲れた人を、一杯のコーヒーが癒してくれる、そんな話だねって思うだろう。

確かに前半はそうだ。

豪華ゲストが毎回登場し、それぞれ生き方に迷ってたり、心が傷ついてたりするお客を演じてくれてる。

生真面目な故に疎まれ後輩に出し抜かれてしまうOL・夏帆。平凡な毎日に嫌気がさし死にたがってる女性・貫地谷しほり。田舎にうんざりし東京でキラキラ輝きたい女子高生・山田杏奈。夢を持って上京したのに挫折した臼田あさ美。

原作には無いドラマオリジナル脚本もあって、仕事もルックスも完璧と自分では思っていたが、実は裏で同僚のOLたちから小馬鹿にされてた事実を知ったり、下に見てた同僚・小手伸也にも追い越されたり、自信喪失するサラリーマンを戸次重幸が演じる。

スナックのママ・滝藤賢一は田舎町では理解されないゲイ。ある日偶然店に寄ってくれた同級生の丸山智己は、実は怪しい水などを売るマルチ商法販売員だった・・・。

これらの人を癒してくれるコーヒーを、青山(中村倫也)が淹れてくれる。

 

しかし、これら第3話(一回が2話仕立てなのでここまでで6話)の随所に、後のハードな内容の伏線が張られてるのだ。

あぁ、これは原作通りハードな部分までやっちゃうのね、と思った。

いいのか。引かれるくらいエグいぞ。絶対、この前半部分で癒しドラマだと勘違いしてしまった人は脱落するぞ。

キン肉マンをギャグ漫画と思って油断して読んでたら、ラーメンマンやブロッケンJr.が出てきたあたり一気にハードになったのと同じパターンだ。気合い入れて観ないときついぞ。

 

コーヒーを入れながら、ほんわりゆっくり語りかけるように話す青山(中村倫也)だが、右手には薬指と小指が隠れる手袋を常にはめている。

第2話(ep.3)、のどかな田舎の生活にうんざりして、テレビや雑誌でキラキラに見える東京に憧れる女子高生・山田杏奈。青山(中村倫也)のコーヒーワゴンに潜り込んで東京まで連れてきてもらい、ネットで知り合った女性(臼田あさ美/ep.4にも登場)に案内してもらったり泊めてもらうという。でも、実は騙されてて「あんたレベルは東京にはゴマンといる」と現実を突きつけられるわ、「タダで泊めてもらえると思ったん?」と半グレ男達に襲われそうになる。

そこに中村倫也登場。

優男に見える中村倫也をなめてかかり喧嘩を仕掛ける半グレ達。だが、あっけなく中村倫也にやられる。強い。強すぎる。喧嘩慣れしてる動き。そしてその目はいつもの優しい目ではなく、深い闇をたたえた瞳。

ラーメン屋で「まだびびってんすか」という後輩に先輩半グレは「ありゃァ、絶対過去に人を殺してる奴の目だ。真っ暗(まっくろ)の目だ」と。その会話を聞いていたチンピラが「兄さん、その話詳しく教えてくれない?」と・・・。

チンピラの名前はぺい(磯村勇斗)。この前半部分では正体は謎のままだが、青山(中村倫也)を追ってる(探してる)みたいだ。

 

青山(中村倫也)の強さは、第3話(ep.6)のゲイのママ・滝藤賢一が、元同級生の丸山智己にマルチ勧誘されてるところでも発揮される。執拗にハンコを押させようとする丸山智己を、スナックの奥のソファで寝てた中村倫也があっけなく成敗。その強さは異常だ。喧嘩慣れしてるってレベルじゃない。

第4話(ep.7)で、パンクしたタイヤを交換してもらうために寄った、昔の仲間が経営するガソリンスタンド&修理工場。昔の仲間ゴンザ(一ノ瀬ワタル)は青山(中村倫也)の過去を知ってるみたいで、本当にコーヒー屋になったん?なんかの罠?と勘ぐる。

あげくには「なるべく早く出ていってくれ」と、完全にビビってる様子。

そのガソリンスタンドの客で、愛する妻(松本若菜)を亡くしてコーヒーを絶っていたトラックドライバー(野間口徹)の心を癒した後、中村倫也は次の街へ。

 

頼まれてた希少な豆を渡すために、元バリスタチャンピオンの光浦靖子のカフェに立ち寄る。

そこで開催してるコーヒー教室には、遊び半分の有閑主婦の生徒に混じって、第一話(ep.1)で登場したOL夏帆の姿が。青山(中村倫也)の淹れてくれた珈琲で、コーヒーの世界にすっかりハマってるみたいだ。

しかし、昔の仲間ゴンザ(一ノ瀬ワタル)はぺい(磯村勇斗)に脅され、娘の無事と引き換えに青山(中村倫也)の車にGPSを仕掛けてた・・・。

ついにぺい(磯村勇斗)に見つかった青山(中村倫也)。巻き込まれる夏帆。

 

青山(中村倫也)の過去や、青山を追うぺい(磯村勇斗)の正体などが後半明らかになっていく。

 

ここからがハードな内容になるのだ。かなりエグイ暴力描写などがあるから、録りだめしてて一気観しようとしてる人は注意。特に気の弱い人や、ほんわかしたドラマと勘違いしてる人は、ここから先は見ない方がいいかもしれない。読まないでくださいね。

 

青山(中村倫也)は裏社会の人間で、暴力団(組織)の依頼で必要のない人間(ほるもん)を始末する壊し屋だった。当時は金髪で、無表情に淡々と相手を殴り続け、その圧倒的な暴力で平気で人を殺す。そう、常軌を逸脱したまっくろな目で。

その姿に憧れていつもくっついてるぺい(磯村勇斗)。

 

ある日、またも組織から依頼を受けた「ほるもん」を処分した後、二人は路地裏で変な浮浪者と出会う。その男の名前はタコ(光石研)といい、手にコーヒー豆を入れた籠(煎るための網)を持っている。

「美味しいのを飲ませてやる」と言うタコ(光石研)についていく二人。タコの住まいはお約束のガード下のバラックだが、中は驚くほど整理整頓されている。特にコーヒーミルやドリッパー、カップなどコーヒーに関するものはピカピカだ。

そのタコ(光石研)が淹れてくれたコーヒーを飲んで、青山(中村倫也)は驚く。

「美味い」と。

ぺい(磯村勇斗)には美味しさがわからない。

この二人の演技が素晴らしいのだ。

 

その後、青山(中村倫也)はタコ(光石研)の元に通い、コーヒーを習うのだが、人生で初めて夢中になれるものに出会えた喜びや、子供のようにコーヒーに夢中になる姿を見事に演じてる。まっくろな目をした殺し屋とは思えない。

コーヒーの淹れ方だけでなく、人生を楽しむために大事なことを色々、タコ(光石研)から教わ流うちに、次第に暴力だけの世界に嫌気がさし、ほるもんを処理する(仕事)にも躊躇するようになる。

 

コーヒーの美味しさがわからないぺい(磯村勇斗)は、コーヒーに夢中になる兄貴分に、置いてきぼりを食った子供のように寂しそうだ。青山(中村倫也)がコーヒーの道具を片付けた時の嬉しそうな顔。やっと自分のところに戻ってきてくれたんだと。やっといつものあの圧倒的な暴力の兄貴に戻ってくれるのだと。

磯村勇斗はこんな誰かを慕うチンピラ役が似合う。

「SUITS/スーツ」では中島裕翔演じる鈴木大貴の幼い頃からの親友というか悪友・谷元遊星役。真っ当に働こうとしてる中島裕翔を自分の裏稼業に巻き込もうとする、厄介な幼馴染を演じてた。

「今日から俺は!!」では、三橋(賀来賢人)や伊藤(健太郎)の喧嘩相手で、不良の巣窟と言われる開久高校のNo.2、相良猛を演じてた。「狂犬」と異名されるほど卑怯な喧嘩を得意とするが、最終回で番長の片桐(鈴木伸之)とともに開久高校を去る時の寂しそうな顔。

どちらも、強がっているが、置いてきぼりを食らいたくない、ひとりはいやだ、寂しいのは嫌いだという役だった。そして今回の「珈琲いかがでしょう」でも、見事に青山(中村倫也)を慕う弟分を演じた。

そういや、中村倫也も「今日から俺は!!」に出てたな。東京の不良・白原(紅野と偽名名乗ってる)で、無関係の大学生のアパートを勝手に占拠して居座ったり、開久高校の生徒をリンチして歯を全部抜いたりと、やりたい放題。自分が逃げるためなら仲間も平気で裏切る悪党を演じてた。

そう考えると中村倫也が今回演じた過去の壊し屋も、ぴったりな役なのかもしれない。

 

青山(中村倫也)がリンチされるシーンなどもかなりエグイ描写だが、その時の「俺はただ美味しいコーヒーが淹れたい。ただそれだけです」と言う中村の表情はとても印象的なのだ。

青山(中村倫也)がリンチにあってる時のぺい(磯村勇斗)は切なさそうで、「お前も殴れ」と命令された時のなんとも言えない表情は、こちらまで泣きそうになったよ。

淋しさを紛らわす飴のことも、そして三代目の命令で探してた理由も切ないが、自分の足をナイフで刺して青山(中村倫也)を逃がす健気さも最高だ。

そして今度は自分がリンチされながら思い出す珈琲が苦手な理由も・・・。

 

なんで三代目が青山(中村倫也)を探していたのか、そもそもなんで青山(中村倫也)はくみ抜けしてまでワゴンでコーヒーの移動販売しながら全国回っているのか。

細かいところが知りたければドラマや原作漫画を読んでくれ。俺が説明するより、スッキリ明瞭だ。

 

 

一つだけ気になったのはウインナーコーヒーの話。

今時「ウインナーコーヒーって、ウインナー・ソーセージがコーヒーに入ってるの?」なんてこと質問する人はいないと思うが、問題はそこじゃない。

ドリップコーヒーに生クリーム(ホイップクリーム)を乗せたこのウインナーコーヒーが、オーストリアのウィーン発祥だからそう呼ぶんだってところまではいい。

でもそれなら「ウィーン・コーヒー」でいいじゃないか。「ブラジラー・コーヒー」とか「コスタリアーコーヒー」とは言わんやろ?

それに「ブラジル」とか「コロンビア」って、豆の産地だけで呼ぶよね。それならただ単に「ウィーン」と呼べばいいじゃないか。

そもそもウィーンはドイツ語読みで(Wien)ヴィーン、フランス語読みなら(Vienne)ヴィエンヌ、米語で(Vienna)ヴィエナだ。ウィーンは日本語読みか?

「トルココーヒー」とか、「ベトナムコーヒー」というのだから、「オーストリアコーヒー」でもいいじゃないか。

謎は深まるばかりだ。

 

 

俺は1日に何杯もコーヒーを飲む。

以前は少ない日で5杯、多い日は10杯以上飲んでたが、最近は1日マグカップ3杯程度に落ち着いてる。ただし在宅時で、出かけるとカフェやサテンを見つけては入ってしまう。

カフェインは身体に・・・とか、飲み過ぎは・・・とか気にしない。美味しいから飲む。

最近世間では「身体に」とか「健康に」とか気にしすぎね。みんなそんなに健康ヲタクなのかな。病気にでもなってない限り、医者に止められてない限り、美味しいもん食え、好きなもん飲めって思う。

 

それではそろそろ、コーヒー淹れようかね。

たこさん仕込みじゃないけど、俺も結構美味しいコーヒー淹れれるんだよ。

さすがに焙煎まではしないけどね。

青山(中村倫也)のように、キッチンワゴンで移動カフェやろうかな。

 


深田恭子の休業

2021-05-27 17:15:10 | MUSIC/TV/MOVIE

深田恭子が休業するそうだ。

適応障害。

心身症とか鬱とかと一緒でストレスが原因ってのはわかってるが、だからと言って何かしたら治るとか、これを飲めば治るとかってもんじゃない。だから、今はゆっくり休んでほしい。

普段ならあれやこれやと騒ぎ立てるマスコミも、今回ばかりはデリケートなことだからか、腫物に触るように事務所から発表された言葉だけを忠実に伝えてる。

 

はっきり言ってマスコミ・メディアはいらんこと書き過ぎ、報道しすぎ。

つい先日の新垣結衣の電撃結婚の際も、「残るは綾瀬はるかと深田恭子だ」と書きたてた。

これってマリッジハラスメント(marriage harassment)ではないのかね。

親からの「あんた結婚は?」攻撃。田舎の親戚の「結婚はせんのかいな」爆撃。先に結婚した昔の友人から謎の「結婚してないあんたが羨ましいよ」魚雷。上から目線の「子供の笑顔見てたら幸せだよ。産むなら早くしなくちゃ」地雷もある。

それに等しいのがマスコミの「次は」「残るは」で、そこにSNSの「俺たちにはまだ」が加わる。でも、これはれっきとしたハラスメントではないのかね。

 

同じホリプロには石原さとみもいて、彼女が結婚した時も「ホリプロ三姉妹、残るは綾瀬はるかと深田恭子」ってマスコミは書きたてた。

大きなお世話の一つに「深キョンレベルになると相手もそれなりのレベルでないと釣り合いが取れない」ってのもある。

石原さとみの旦那が、一般人とはいえないくらいのエリート・高収入男だったからと言って、綾瀬や深キョンの相手は実業家の何々ととか、大手なんとか企業の社員と交際してて結婚は秒読みだとか、あることないことを書き立ててきたマスコミにも、今回のストレスの責任はあると思うぞ。

 

だいたいそんなのは当人たちの問題であって、相手が芸能界の人だろうが一般人であろうが、金持ちだろうが貧乏だろうが関係ないだろう。三高必須の玉の輿狙いしてたバブル時のOLじゃあるまいし。

いい人がいて結婚したいと思えばするだろうし、別に結婚しなくていいと思えばしないだろう。交際0日でも10年付き合ってても、する人はするししない人はしない。ただそれだけだ。ほっといてあげてくれ。

 

深キョンの友人に浜崎あゆみがいる。

今も仲がいいのかわからないが、昔「ayu ready?」という浜崎あゆみメインのバラエティ番組があって、そこに深キョンがゲストに出た時、仲良しアピールしてた。

彼女も相手が公開されていない(していない)シングルマザーで、つい先日2人目を産んだ。そんなことも影響してるのかな。

 

深田恭子は歌が上手い。

「ayu ready?」出演時、ayuと一緒に歌を歌ったのだが(ユーミンの曲だった気がする)、「うわぁ、めっちゃ歌うまいやん」って驚いた記憶がある。(元もとは歌手志望なのね)

長くイメージキャラを務めてるメナードのCM。もう21作目だそうだが、毎回深キョンは鼻歌みたいに「フェイシャルサロン 月二回 メナード」と歌う。しかしこのCM曲、サビのとこもそうだが、その前の部分もかなり音程を取るのが難しい歌である。実際このメロディラインを歌ったらわかる。

KinKi Kidsの「新堂本兄弟」で、錚々たるミュージシャンに混じってピアノ弾いてたくらいだから、もともと音感とかもしっかりあるのだろうけどね。

 

深田恭子はサーフィン好きだ。

役柄では不思議ちゃんとか、おっとりしたお嬢様役が多い深田恭子だが、実生活ではサーフィンをこよなく愛すアクティブレディだ。

コロナ禍で、スケジュールがバッサリ空いても、このご時世、おちおち波乗りにさえ行けない。そんなストレス発散ができなかったのも関係するのかな。コロナ鬱ってのもあるからね。

 

深田恭子を最初にTVで見たのは、多分「それが答えだ!」だ。

天才マエストロと評された三上博史だが、性格が悪くて楽団員にそっぽを向かれ解雇され、隠れるように生活している田舎で、ひょんなことから中学校のオーケストラ指導をさせられるって話。深キョンは藤原竜也と一緒に生徒役(オーケストラ部員役)で出てた。

まだそれほど売れてない頃の藤原紀香も出てたが、これ、残念ながらDVD化されていない。(はず)

 

次がたぶん「神様、もう少しだけ」だ。

このドラマは今更説明するまでもないくらい有名だが、ギャルの深キョンが援助交際するし、HIVに感染してしまう、悲しく美しい名作だ。

でもこのドラマ、当時は深キョンよりも仲間由紀恵の方に注目して観てたの。姉(宮沢りえ)の元恋人である金城武が仲良くする深キョンに嫉妬し、嘘をつき、それが二人の運命を・・・って役。「TRICK」や「ごくせん」でブレイクする前の仲間由紀恵が深キョンに負けじと可愛いのだよ。

 

で、映画「下妻物語」ね。

賛否両論分かれるけど、これ、めっちゃ面白い映画よ。ヤンキーで特攻服の土屋アンナと、ロリータ服をまとった深田恭子のコンビ。続編がなぜ作られなかったのか不思議なくらい爽快痛快な映画だ。

深田恭子のロリータファッションの似合うこと。この映画のせいで、その後の深キョンの不思議ちゃん&ふわふわイメージができてしまったと言っても過言ではない(と思ってる)。

お父さん役の宮迫がいい味出してる。ペチモン(バッタもん=偽物)のヴェルサーチを売ってたりね。最後深キョンが尼崎弁でまくしたてるとこは、この父と一緒に暮らしてるって設定がなかったら不自然なのだ。

この映画は数々の映画祭で評価されたのだが、ヨコハマ映画祭か毎日映画コンクールかどっちだったかは忘れたが、深田恭子が主演女優賞を受賞したことに某ベテラン女優(誰か忘れた)が「キワモノが受賞するようじゃダメね」的な発言をして物議を醸した。

樹木希林が「映画なんて面白かったらそれでいいのよ」とフォローしたのが印象的だった。賞とか権威に興味がない樹木希林さんならではだね。

 

そして何と言っても「富豪刑事」。

筒井康隆の原作と違って、設定を女性に変えたのは深キョンに主演さすためだろうが、これがまた傑作に面白いドラマなのだ。

新米刑事だが実は大富豪の孫である深キョンが、事件解決のために大金を惜しげもなく使う。まるで「俺の空(by本宮ひろ志)」の女版。

捜査会議で煮詰まってるところに「あの〜ちょっとよろしいでしょうか」と手を挙げ、突拍子もないアイデアを提案し、上司の山下真司は呆れるが、署長の西岡徳馬は「面白いじゃないか」「いいじゃないか」と採用するのがお約束。

犯人を監視するために周りのビル全部買い取ったり、容疑者に尻尾出させるためにアラブの大富豪を動かしたり、世界的権威の賞をとらせたり、挙句には宝くじ全部買い取って当たりくじを引かせるってのもあったな。

刑事になった孫娘を可愛がる夏八木勲。「今まで悪いことしてきたから」と「罪滅ぼし」で「いいこと(捜査)に全財産使ってくれ」と言うが、捜査で深キョンが散財するも、事件解決後には利益が出てしまって「増えとるじゃないかぁ」と嘆くというオチもお約束。

まだ無名の頃の寺島進が一気に知名度を上げ飛躍した作品でもあるね。

 

深キョンは英語がうまい。

「TOKYOエアポート」という羽田空港(?)の管制塔を舞台にしたドラマで、管制官を演じる深キョン。航空管制官という役柄ゆえに英語を使うシーンがめっちゃ多いのだが、かなりペラペラに喋ってる。

「キャビンアテンダント刑事」という2時間ドラマでも、ペラペラに喋ってた。実際にペラペラなのかどうかは知らないが、彼女ならネイティブに喋りそうだ。

 

深キョンはアクションもできる。

おっとりしたイメージのお嬢さんって役が多い深田恭子だが、実はアクションもできる。

TVドラマ「専業主婦探偵〜私はシャドウ」では運動音痴の主婦だったし、「ハロー張りネズミ」(瑛太主演)でもそんなにアクションしてないやんって言われそうだが、映画「ジョーカーゲーム/JOKER GAME」(亀梨和也主演)ではルパン三世の峰不二子のように敵か味方かわからない女スパイを演じ、激しいアクションをこなしているのだよ。

「ルパンの娘」でも、ボディスーツを身にまといアクションをこなす。敵とハードなアクションで戦い、「悔い改めな」という決め台詞を放つのがお約束。映画「ヤッターマン」のドロンジョといい、CM「UQモバイル」といい、深田恭子にはボディスーツ(ほぼコスプレ)が似合う。

「ルパンの娘」は視聴率は悪かったはずなのに、続編が作られ、それもあんまり芳しくない視聴率だったはずだが映画化もされるという不思議さ。これが深キョンマジックってやつか。

映画「ルパンの娘」はもう撮り終わってるだろうし、公開も10月15日だから問題ないだろう。この7月からのフジテレビ系連続ドラマは降板したらしい。

横浜ゴム(タイヤ)のCMで「雨の日の運転って心配だよね」と、顔面ドアップで舌足らずにたどたどしく語りかけてくれる深田恭子。

君の身体の方が心配だよ。いや、心か。

どちらにしても、今は何も気にせず、ゆっくり静養してほしいな。

 

午後の紅茶でも飲んでリラックスしてくれ。

好きなサーフィンで発散してくれ。


及川光博とナポリタンの関係

2021-05-26 22:07:03 | FOOD&DRINK

「マツコの知らない世界」に及川光博が出てた。

俺はこの番組が結構好きだ。

知らない人のために一応書くが、毎回「その道の達人」が登場し、マツコに「いかにそれがすごいか」を一生懸命プレゼンする番組だ。食べ物だったり趣味だったり。

当然面白い回もあれば全然面白くない回もある。マツコが興味津々で食いついて盛り上がる回もあれば、全く興味を示さず盛り上がらない回もある。でも、まぁよくも毎回いろんな企画立てていろんな人を呼んでくる(見つけてくる)もんだと感心してる。

 

5月25日放送の回に及川光博が出てた。

テーマは「ナポリタンの世界」。

スパゲッティをピーマンとハムなど具材と共に、トマトソースとケチャップで炒めた料理。カレーやサンドウィッチと並ぶ喫茶店定番のお食事メニューだ。

玉ねぎの白とピーマンの緑、そしてハム(または赤ウインナー)の赤でイタリアの国旗をイメージしてるそうだが、長崎名物トルコライスや天津飯と同じく、イタリアのナポリには存在しない日本独自のメニューだ。(諸説あり)

ミッチーも番組で言っていたが、関西圏では「ナポリタン」では無く「イタリアン」だったのだよ。昔はイタリア映画の西部劇を「マカロニ・ウエスタン」と言ってたな。関係ないけど。

 

ミッチーとナポリタン。

なんかちょっとイメージがわかないというか、王子イメージのミッチーに似つかわしくないなぁとか思いながら見始めた。

及川光博は子供の頃からナポリタンが好きで、今でも何かにつけ食べるそうだ。しかも洒落たイタメシ屋のパスタではなく、街の洋食屋や喫茶店で出てくるナポリタンが大好きなんだそうだ。

初っ端はまずTBS緑山スタジオにある「喫茶レインボー」のナポリタン。裏メニューのこのナポリタン、かなり豪華である。

この店の話とかは一旦置いておく。あとで書く。

そして、発祥と言われるホテルニューグランドのナポリタン。戦後の食糧難、進駐軍が引き上げた後に残された大量のトマト缶を使って作った(諸説あり)とか、そんなウンチクは一切なし。

 

これらはこれで美味いんだけど、ミッチーの好きなナポリタンはこれじゃぁないのだ。

もっと手軽でガツガツ食うスパゲッティだ。

ビニールのテーブルクロスの上で、スプーンの上でくるくる絡めて口にほうばる。口の周りがケチャップまみれになるのもお構いなしだ。と、及川光博が熱く語るのに思わず「うんうん」と同意してしまった。

 

そして街の洋食屋や喫茶店のナポリタンが紹介される。

なんと映像は、ミッチーのわがままを聞き入れ、「世界遺産」のスタッフに依頼して撮影してもらったという。

その映像は確かにすごかった。

そこらのグルメ番組では「これが店長自慢の○○です」とか「○○さんオススメのメニューがこちら」と料理が映し出されても、そんなに「美味しそうだな」とか「うわぁ食いてぇな」とか思わない。

しかし、今回撮られたパスタは「あかん、めっちゃ美味そうや」だ。うわぁ、と思わず言いそうになり、よだれが出そうな映像だ。

艶っぽく、湯気の立ち方もすごい。料理の湯気ってスマホで写真撮ったらわかるけど、うまく撮れないのよね。雑誌なんかでは湯気をドライアイスで出してるのがほとんど。

そういう小細工・誤魔化し無しの、あつあつほかほかのナポリタン映像。しかもナレーションも「世界遺産」と同じく杏さんがしてくれてるという豪華版。

「こんなの見せられたら腹減ってきたわ」「明日絶対スパゲッティ食べに行こ」「あかん、緊急事態発令で時短・自粛中や」「なら今からスパゲッティ茹でよかな」と、数秒間で一気に脳内会議が行われたよ。

 

しかし、不満がある。

こんな映像見せられながら食べれないとかいう問題ではない。

とにかく編集や構成が下手くそすぎるのだ。

世界遺産のカメラマンが撮った映像の凄さは見りゃわかるから、別に普段のカメラマンが撮った映像と比較させないでもいいと思うよ。番組カメラマンのプライドもあるしね。

でも、せっかく撮ってくれた映像を台無しにするような編集だ。

しかも、世界遺産のナレーションをしてる杏さんが、わざわざナレーションしてくれることになったのに、その紹介や導入のとこなんかは最悪だった。どこがどうとかではなく、全然ダメだった。

 

そしてなんと言ってもマツコ・デラックスが下手。

及川光博が熱くナポリタン愛を語っても、ブツ切り。返しが悪い。話が広がらない。テンポが悪い。

「マツコってこんなにMC下手だっけ?」と心配になる程マツコ・デラックスが下手なのだ。

ネタふりはおろか、つかみも最悪。ミッチーがいくらいいボール投げても、返せない。後逸(トンネル)はしないまでもファンブル(お手玉)してる。

ちゃんとキャッチしたこと思うと、今度は見当違いなとこに投げる。話が全然広がらないどころかぶつ切りだ。

最近のマツコって会話のキャッチボールの下手さが目につく。こんなに下手じゃなかった。疲れてるのかな。

 

先ほどのTBS緑山スタジオのナポリタンの話でも、「なぜこんなパスタに予約が必要なの?」とか失礼なこと言うし。まぁ、失礼なこと言うのはマツコのキャラだけどさ。

「他に頼む人はいるの」と、ようやくちゃんとボールを投げてくれたとミッチーが、「結構レインボーファンは多くって、木村くんも」とキムタクの名前まで出したのだが、そこから話は広がらない。

広がらないと言うよりは、まぁ言うなればスルーしたのだ。

なぜだ、なぜ広げない。

マツコは木村拓哉と同級生なんだし、共通の知り合いなんだから問題ないだろ?

 

さらにミッチーは、ドラマ「相棒」に2代目相棒として出演してた時に、杉下右京(水谷豊)にラストシーンの撮影時にアドリブで、「神戸くん(ミッチーの役名)何か食べに行きましょうか」とフラれて、つい「じゃぁナポリタン」って答えたら、それ以降、公式でナポリタン好きという設定がされたんです。

ってことを語ったのだが、マツコこれもスルーだ。

いったいどうしたんだ。木村拓哉に続き、水谷豊もスルー。

 

ミッチーはさらに、今撮ってる(放送してる)「ドラゴン桜」の話も持ち出したのだが、阿部寛の話でも食いつかない。

どうしたマツコ。

 

「当時はスパゲッティといえばミートソースかナポリタンかの二択だった」とミッチーがジャブを入れても、あぁボロネーゼねと話のコシを折る。見事なまでにバッサリと。

さらに「パスタなんて洒落た言い方していなかった」とフっても、「ジェノベーゼに出会って」とまたも横道にそれる。迷子のように。

それならと、ミッチーが「僕らDISCO世代はジェノベーゼに・・・」とノって話を広げても、今度はブツ切り。

下手すりゃゲストいじめだぞ、これ。

 

以前のマツコ・デラックスはこんな下手じゃなかった。

話を振られたら独自の視点で時に辛口に、時にシビアに辛辣に答えてた。それでも場(番組)の空気を瞬時に判断してるから、ただのイヤミにでもなく悪口でもないように聞こえた。ズバッと相手が誰でも忖度しない物言いは、好きだった人多いんじゃないかな。はっきり言う。言いたいこと言ってるってね。

LGBTの話は別にして、俺はこのおねぇタレントというのが基本的には大嫌いだ。

一時期雨季のタケノコのごとく登場したお馬鹿キャラやモデル上がりのタレントと同じく、おねぇタレントも次々とメディアに登場してきた。

ピーター(池畑慎之介)やおすぎとピーこなど、まだ偏見まみれの時代から出てる人は何のと思わないののよ。でもこの時期に出てきた、ただ女言葉(おネェ言葉)を喋る人らには、なんの魅力も感じなかったのだ。それこそ「見なければいいのに」なので、テレビを消してた(またはチャンネル変えてた)くらいだ。

その中で唯一の例外がマツコ・デラックス。男とか女とかおかまとかそういったものを超越して、マツコ・デラックスという生物なのだ。ピッコロ(ナメック星人)と同じ感じね。

そのマツコ・デラックスの最大の魅力が、トーク力と場を回す力だったのだ。だが、どうした。

 

もう1年前の話になるが、「マツコの知らない世界」に宇多田ヒカルが出たことがある。本人が出たいと希望して実現したそうだが、その時のマツコも下手くそった。

宇多田ヒカルが出てくれたことに舞い上がったのかどうかわからんが、この時も会話のキャッチボールが全然できていなかった。トーク番組として成り立っていないくらいのレベル。

この時も宇多田ヒカルが逆に話を振ってくれたり、広げようとしてくれたりしてたのだが、マツコは全然返せなかった。拾えないどころか、そこらの場末のスナックにいそうな、人の話を何も聞いてないママとかホステスみたい。

それどころか、よせばいいのに藤圭子の話を持ち出して語る。宇多田ヒカルがその話はスルーしたがってるのは所長しゃの俺でさえすぐわかったのに、マツコは気づいているのかいないのか、しつこく何回も話を振る。

あげくには「ここで一曲歌ってくれない?」みたいなことを軽々しく言い出す始末。

「カラオケ一曲どう?」ってノリの場末のスナックじゃあるまいし、プロの歌手に向かってそれはないだろう。ノーギャラとかバックの演奏がとかいう問題じゃなく、プロに対してあまりにも失礼で不用意な発言。

宇多田ヒカルは「歌いません」って即答して、別の話をしだして流れを変えたが、あれは内心かなりがっかりしてたと思う。いやマジで、「なめてんのか」って機嫌損ねて帰られても仕方がないくらいのレベルだったのよ。観てた人ならわかると思うけど。

 

今回の及川光博の回のMC・トークも、それに匹敵するくらい下手だった。

途中から会話のキャッチボールがなされず、当然が盛り上がらん。ミッチーが語るというよりは、何を語られようが、何を説明されようが、ネタフリされようが、ただ単にマツコがナポリタンを食い、自分の思い出をノスタルジックに浸るだけ。

なんだかなぁ。

 

及川光博が「ドラゴン桜」に出てる話。マツコはスルーしたが、もっと聞きたかったのだがね。

でも、ミッチー、このドラマでイマイチ登場場面が少ないのよね。

原作ではTVシリーズ1の内容の頃から登場してるキャラだから、ドラマ設定のオリジナルキャラではないのだけど、それにしては少なすぎる。

まぁ彼は「グランメゾン東京」でも、「半沢直樹」でも出しゃばらないが、重要な脇役って感じなのだが。今回のドラマでも脇役に徹してるのだが、それでもミッチー登場場面が少ないと思ってしまうのは俺だけか。

スケジュールの関係か?なんか意図があるのかな。

ドラマでは元理事長(江口のりこの父)が、学園周辺の土地を買い占めなんかを作ろうとか転売しようと目論んでるような気配があるが、関係してるとか?

阿部寛の元同僚で長澤まさみの上司にあたる早霧せいなと、ミッチーは実は裏で繋がってるとかだったら嫌だな。

弁護士・早霧せいなは、東大に合格できず自殺未遂起こし阿部寛を恨んでる佐野勇斗とも繋がってるし。ミッチーまでもが闇落ちキャラだったら嫌だなぁ。

まさかね。

 

まぁ、とりあえずナポリタン(しつこいようだが大阪ではイタリアン)については今後また書こう。

明日はパスタを食べようかな。

俺の文章力も今のマツコ並みにまとまりがないなぁ。ごめん。


それほどまでやりたいのか東京五輪

2021-05-24 20:52:24 | Talk is Cheap

東京五輪。

開催するにしろ、中止にするにしろ、科学的な根拠や具体的な数字とか人数などで示せばいいだけなのに、精神論まで持ち出してきた。

そんなにやりたいか、オリンピック。

マスコミは世論では開催中止が何%とか延期が何%でとか書くくせに、もし開催しなかったらいくらの損失が出るとか解約金がかかるとか金の話ばっかりしてる。

掟破りで、読売も朝日も毎日も産経もスポンサーだからな。系列テレビ局を持ってる大手新聞社が全て五輪オフィシャルスポンサーなんて異常だよ。

 

バッハはやっぱり来なかった。

以前このブログで予言した通り来なかった。

「緊急事態宣言と五輪は無関係」と無神経な発言までしたくせに、コロナにビビって来日しなかった。「ぼったくり男爵」とワシントンポストに酷評されるわけだ。

それでも「日本人の勤勉な精神を賞賛している」とか「日本の社会は連帯感を持ってしなやかに対応してる」とか綺麗事だけは言うんだ。

挙句に「精神的な粘り強さ、へこたれない精神を持っている」とか「献身的な努力で未曾有のチャレンジをしている」なんて、太平洋戦争時の帝国陸軍みたいなことまで言い出したよ。

いくら言うのはタダだからといっても度が過ぎてないかい?

オリンピックっていうのはそこまで奉仕精神と自己犠牲を払わないと開催できないものなのか?

 

バッハよりタチが悪いのがコーツ。

以前から「東京大会は計画通り開催する。仮定の話は必要ない」と、頑なに開催ありきの上から目線でしかものを言わなかった人だ。

21日の調整委員会後の会見で「緊急事態宣言下であっても無かっても、安心安全な大会が実施される」と言いやがった。

コーツは、WHO(世界保健機構)からのアドバイスとか、IOCが組織委員会とまとめたプレーブック(規則集)で開催は可能と言うが、何を根拠にして言ってるのか全くわからん。

「五輪はアスリートのため」とか言ってるが、ただ「やりたい」「やれるよね」「やろうよ」と駄々をこねてるだけ。「日本の国民の安全を一番大事」とか言うなら、いますぐ五輪中止をしてくれ。それが一番安全でリスクがないのだ。

 

そのIOCに全く逆らえない橋本聖子会長。失言大王の前会長・森さんの跡を継いで会長になったが、やっぱりダメだな。

医療スタッフの人数や配置シミュレーションなど全く不透明なのに「安心安全な大会」と根拠なく繰り返すだけ。

大会期間中1万人の医療スタッフが必要だということだが、今頃になって、看護師500人確保を日本看護協会に依頼したり、200人のスポーツドクター(医師)募集をしている。どこが安心・安全なんだろうか。

医療現場はもうそんな余裕はどこにもない。東京保険医協会が五輪中止の意見書を提出したくらいだ。

そんなことだから、IOCが大会関係者用にワクチン用意すると言ったら、犬の様に飛びついてる。でもそれ、誰がどこでどう打つんだ?間に合うのか?それ以前にそれ安全なのか?

16日には式典で「安全な大会とすることを最優先に準備している。どうかアスリートの皆さんを温かく見守り応援していただきたい」と、アスリートを盾にし出す始末。

 

丸川五輪相は、五輪開催には「絆を取り戻す大きな意義がある」と、これまた寝ぼけたことを平気で言いだした。「絆」だの「新たな光」だのは、どこかの24時間ボランティア番組に任せとけ。

もはや「復興五輪」も「コロナに打ち勝った証」もどこかに消え失せ、今度は「絆」。次はなんだ。「感動」とか「涙」とかか?「友情」とか言うなよ。もはや三流青春ドラマだ。

 

東京都の小池百合子知事の動向が気になるのだが、今のところまだ開催の方向を変えていない。

元日弁連会長の宇都宮氏が、ネット署名で35万通の「東京オリパラ中止」署名を集め、小池都知事に提出したがスルー状態だ。

 

菅首相は壊れたテープレコーダーの様に「安心安全な大会」を繰り返すだけ。

その根拠を問われても、どんな対策なのか具体案を聞かれても「安心安全な大会のためしっかり準備」しか言わない。なんか傀儡のようで気持ち悪い。やること多すぎて、五輪なんてどうでもいいと思ってるのかもしれない。

 

内閣官房参与で嘉悦大学教授(経済学)の高橋洋一氏が、ツイッターで各国のコロナ感染者数のグラフを引用し「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とか笑笑」と投稿し、大批判を浴びた。

さらに調子に乗って21日「日本の緊急事態宣言と言っても、欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものではないかな」とツイート。

さすがに辞任したけど、こんな老害ジジイが菅総理の周りにはまだまだいるからなぁ。

 

聖火リレーなんか、もう全然盛り上がってない。

止めたらいいのになんかしぶとくやってる。スポンサーのせいだな。

 

西村知美(山口県)/湊かなえ、アンガールズ田中(広島)/関ジャニ∞安田章大、さかなくん、紀平梨花(兵庫)/吉岡里帆(京都)/元宝塚歌劇望海風斗(神奈川)・・・。

著名人が次々と相変わらず辞退しているのだが、それでもまだやってる。

福岡も山口も広島も公道での実施ができず、誰も観客がいない閉ざされた敷地を、トーチを持って笑顔でぐるぐる回る聖火リレー。もはやなんかの宗教儀式のようだ。

老人ランナーはそれでも嬉しそうなのが余計不気味。

聖火ランナーはトボトボ走るか、トーチキスしかできてないのに、「勇気を届けれたら」「感動を伝えたい」とか、インタビューでどいつもこいつも綺麗事を言う。

それ本気で言ってるのか?

そんなボンベの火で何が繋がるって言うんだ?

洗脳されてないか?

 

だいたい大会組織委員会って、なんでそんなに偉そうなん?って思ってしまう。

21・22日の鳥取県での聖火リレー。県は公道に人が集まらないように芸能人や著名人の聖火ランナーに辞退要請した。イモトアヤコや森下広一(バルセロナ五輪銀メダリスト)なんかが辞退したのだが、大会組織委員会は推薦ランナーの枠にこそっと「ガンバレルーヤ」のまひるをエントリーさせる姑息さ。

さらに平井鳥取県知事が組織委員会に「まひるさんは公道は走らせないでね」と求めたら「公道は走らないよ」と返答しておきながら、報道機関向けに出した資料ではしっかり公道を走ることになっていた。

県が訂正を求めても「機を見て新しい情報を出す」なんて言いながら実行されなかった。板挟みになったのが苦しかったんだろうね。まひるさんは辞退した。

 

23・24日に兵庫県で聖火リレー行われたけど、姫路城では桜の木が邪魔で中継映像の車両が入れないからと認めなかった。緊急事態宣言下で無観客なのに?

間寛平さんがドタキャンするのもわかるわ。

26日の京都での聖火リレーも、公道の代わりに二条城でという京都市の案が、大会組織委員会に認められなかった。

当初は二条城から御池通や川端通を走り岡崎公園で式典を開く予定だったが、緊急事態宣言下でコロナウイルスの感染防止のために「二条城だけで」と言ってるのにさ。「式典会場の変更は許可できない」って、組織委員会ってそんなに偉いん?

 

聖火リレーがこんな状態でもまだやめないように、オリンピックも何があっても中止や延期はしない気だな。

それほどまでやりたいのか東京五輪。

やればどんな悲惨な目にあうのか、どんな結末が待ってるのか、誰でももうわかってるのに。

それでも金に目がくらんでるIOCをはじめとした大会組織委員会や関係者は、現実逃避してるんだろうな。目をそらしてるんだろうな。

開催さえすればなんなとかなるって。メダルが取れれば国民は勝手に盛り上がるって。

ナメられたもんだな。

 

五輪のあと、日本国内のみならず世界にコロナがまた蔓延しても、奴らは決して責任なんて取らないだろう。関係ない、五輪のせいじゃないと言い張るだろう。さぁ次は北京だと言うだけだろう。

そんなやつらが言う「安全で安心な五輪」。

ぼったくり男爵ではなく、ハッタリ野郎でしかないな。


CMソングは商品名入りが多い

2021-05-23 16:53:41 | MUSIC/TV/MOVIE

「この木 なんの木 気になる木」

作詞家の伊藤アキラさんが亡くなられた。

といってもこの方の名前、存じ上げてなかったの。

お亡くなりになられたという訃報が、生前お作りになられた歌詞のあれこれと共に発表され、「あぁあの曲の詞を書いた人なのか」「伊藤アキラさんという方なのだね」と知ったくらいである。

 

普段何気に聞き流してしまう、テレビで流れるCMソング。

70年代のCMソングは企業名・商品名をメロディにのせたものが多かった。

有名なのはロート製薬。鳩が飛び立つバックで「ロート ロート ロ〜ォ〜トー」と繰り返される。

「ハウスバーモンドカレーだよ〜」「カルビーのかっぱえびせん」「しょ〜ちくばい(松竹梅)」「サッポロいちばん みそらーぁめん」

「ミルキーはママの味」とか「あ〜らよっ出前一丁」といったように、ちょっとイレギュラーでも基本的には、会社名や商品名をメロディにのせる。

商品名をメロディにのせることによって耳障りをよくし、知らない間に覚えてる。気がついたら口ずさんでるといった、まるで悪魔の白い粉のような中毒性で、知名度や認知度をあげようって狙い。

それが当時のCMソングの王道だ。

 

伊藤アキラさんのCMソングにはそれが無い。

代表作にあげられる「この木 なんの木 気になる木」は、日立のCMソング「日立の樹」だが、別に商品名も企業名も出てこない。

ライバルのナショナル(現:Panasonic)が、「あっかるいナショナル あっかるいナショナル 家中(うちじゅう)みんな 何でもナショナル〜」と企業名(ブランド名)を連呼してたのとえらい違いだ。

 

吉村大阪府知事の血迷ったかのような「ポビドンヨードがコロナに効く」発言によって、一気に品切れになったうがい薬「イソジン」のCMソングも伊藤さん作詞だ。

「ただいまのあとは ガラガラジンジン」

これも商品名は連呼されない。

タイトルが「ただいまのあとで」というこの曲は、家に帰ってきて「ただいま〜」って言ったら次はうがいだぞっと、まるで今の新型コロナ禍を見越してたかのような内容だが、商品名の「イソジン」はハッキリとは出てこない。

 

お線香の「星雲」のCMソング「幸せの青い雲」。

「星雲 それは君が見た光」とさとう宗幸が歌うのだが、この歌詞の中の「星雲」が商品名だとは思われていないだろう。「青葉城恋歌」のさとう宗幸が歌うフォークソングをCMソングにしたと、ほぼ勘違いされてると思う。確か映像は連凧が連なって靡いてような気がする。

 

とは言っても伊藤さんの作品でも、「きのこの山は食べ盛り」(きのこの山)とか、「おいしいシウマイ崎陽軒」(崎陽軒)など、ズバリそのまま商品名CMソングってのもある。

15秒や30秒という限られた時間では、やっぱり商品名や企業名を入れた方が効果的だものね。

 

伊藤さんの作品には「ゆったり たっぷり のんびり 旅ゆけば三日月 ホテル三日月」ってのもある。 

この頃の深夜放送(特にサンテレビ)ではホテルのCMが多かったな。ホテルのCMソングはホテル名をメロディにのせたやつが多い。

CM、いやCMソングのせいで、「伊東に行くならハトヤだね」と刷り込まれてる。

「琵琶湖おんせ〜ん〜ホテルこうよう〜」と、琵琶湖で温泉ならホテル紅葉でしょと、思わされてる。

「有馬温泉東洋閣へ」「ホテルにゅーあ〜わ〜じ〜」と、どこも行ったことも泊まったことないのに、ホテル名だけは覚えてしまってる。

だから後年、仕事や旅行で行った時に現地で実際の建物や看板を見つけた時は「おう、ここにあったのか」と感動してしまったりする。「初めまして」なのに「久しぶりだな」って、なんだか長年会えなかった友達に逢えたような気持ちになる。

 

「とれとれぴちぴちカニ料理〜」など、関西ローカルCMソングを多数作曲してる難波のモーツアルト・キダタローさんの名作に「京橋はええとこでっせ グランシャトーがおまっせ」がある。

関西人なら誰もが知ってるCMソングだが、ここも行ったことのある人は少ない。

京橋(大阪の京阪沿線/JR環状線のよ)で、実際にグランシャトーを見つけた人は「あれ?ここにあったん?」とか「実物はこんなのだったんだ」と思うだろう。アニメファンの聖地巡礼ではないが、「グランシャトーって、実際にあったんだぁ」って。実存したんだぁとなんか不思議な変な気持ちになる。

まぁ関西ローカルのCMだから、これ読んでる人が関西以外の人ならなんのこっちゃ意味不明だろうね。

だが、「あーらよっ出前一丁!」のフレーズで長年親しまれている出前一丁のCMソングも、伊藤アキラ作詞でキダ・タロー作曲なのですよ。(大瀧詠一さん作と勘違いされてるが、大瀧さんのは別バージョン)

 

CMには「わんぱくでもいい たくましく育ってほしい」(丸大ハム)や「24時間戦えますか」(リゲイン)のように、インパクトあるキャッチコピーで攻めるものもあるが、基本は商品・企業名をメロディに乗せたものが多い。

「あいてます あなたのローソン」「セブンイレブンいい気分」「あなたとコンビにファミリーマート」と三大コンビエンスストアはどれも王道パターンだ。

「メタルインドカレー」「いいことあるぞ ミスタードーナッツ」のようにショートなものから、「チョッコレイト チョッコレイト チョコレイトは明治」などミドルバージョン、「赤ちゃん夜泣きで困ったな かん虫乳吐き困ったな ヒヤヒヤひやの樋屋奇応丸」のようなロングバージョンまで多種多様。

伊藤さんの作品にも「パッ!とさいでりあ パッ!とさいでりあ 大好きな街だから 離れられない」というミディアムバージョンもある。

 

商品名や会社名を出さずとも、「白黒抹茶あがりコーヒーゆず桜」とメロディに乗せたCMソング戦略で、「ういろうといえば名古屋」と勘違いさせるのに成功した青柳の外郎のような例もある。

「北の国から」のテーマ曲のように「ダ〜バーダァ〜バダバダァー」とコーラスだけのネスカフェ・ゴールドブレンドや、「パッパラッパッパッパラッパ〜」とトランペットの音色だけの大鵬薬品の正露丸のようなCMソングもあるから、必ずしも商品名や企業名をメロディに載せる必要はないのかもしれないけどね。

 

替え歌バージョンってのもあるね。

最近のなら「Pana Home」「UQモバイル」などね。既存のヒット曲に企業名や商品名を替え歌で載せるってのは、安易だが効果的だからやるんだろうけど、俺に言わせりゃ手抜きだな。

一時期やたらと替え歌に合わせてダンスしたり、みんなで踊ったりするCMが多かったけど、最近はちょっと少なくなって安心してる(俺が心配することではないが)。

今のポカリスウェットのように芸術的なCMや、au「三太郎シリーズ」やsoftbank「白戸家」のようなショートコメディものもいいけど、やっぱりオリジナルCMソング入りがいいなぁ。

「みんな揃ってタケモトピアノ」のように、聞かせると泣いてぐずってた赤ちゃんが泣き止むといわれるCMソングもあるくらいだからね。(実際泣き止む)

アーティストの楽曲とコラボ・タイアップするのもいいけど、やはりオリジナルのCMソングでしょう。

 

CMソングではあまり商品名や企業名を連呼するものを作らなかった伊藤さんだが、歌謡曲の歌詞では恐ろしいまでに連呼するものがある。

渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」だ。

「ハーバーライトが朝日に変わる その時 一羽の かもめが翔んだ」で始まる有名な曲だ。サビで「かもめが翔んだ〜」「かもめが翔んだ〜」って狂ったように続く。ちょっと怖い。狂気だ。

「あなた一人で生きられるのね」と続くのだが、そのあなたは彼のことなのか、かもめのことなのか、それとも私のことなのかよくわからん。

でも、港や船上でカモメを見るたびに、かもめが翔んだと連呼されるこの曲を思い出してしまうのだよ。

 

まぁ「春という字は 三人の日と書きます」(石野真子/春ラ!ラ!ラ!)や「ニッチもサッチもどうにもブルドッグ」(フォーリーブス/ブルドッグ)なんて歌詞を書く人だ。

凡人にはわからない世界なのでしょうね。

 


田村正和のダンディズム

2021-05-21 19:07:51 | MUSIC/TV/MOVIE

田村正和さんがお亡くなりになられてた。

4月3日に既に心不全でお亡くなりになられてたと、5月18日に発表された。新型コロナかで取材ができないとはいえ芸能レポーターとか、芸能取材陣は最近手抜きだなぁ。

 

マスコミ・メディアも、相変わらず猛威を振るう新型コロナと、それでも強引にやろうとしてる東京五輪の事ばかり報道して飽き飽きしてたところに、新垣結衣と星野源の結婚おめでとうニュースと、田村正和さんの訃報が入ってきたもんだから狂喜乱舞。

でも、このおめでたいことと哀しいこと、両極端な二つのニュースをどうやって流したらいいかいいか戸惑ってる。

しかもどっちも取材できてなかったから情報がない上に、この先も取材できない。

いつものごとく「ネットでは」とか、「関係者の話では」とかばっかりだ。後はおきまりの芸能人のSNSを拾って、誰々がこんなコメントしてたってのばかり。

手抜き取材を通り越して、こたつ記事ばかり。これでいいのかね。

 

田村正和さんといえば、何と言っても「古畑任三郎」だろう。

1994年から放送されたこのドラマは、刑事ドラマとしては異色だった。だってそれまでの刑事ドラマって、刑事が捜査して犯人を見つける過程を描くものだもの。視聴者もそうさの過程で事件の概要をつかみ、「こいつが怪しい」とか「こいつが犯人では?」などと自分も推理しながら観るものだった。

しかし「古畑任三郎」は違う。

先に犯人が分かってる。冒頭で田村正和演じる古畑任三郎が事件の概要と真犯人について語る。そして「今日の見所はここですよ」「ここに注意してみてください」と言わんばかりの親切さ。今でいう「ネタバレ」で視聴者は観るという、大きなお世話大好きの三谷幸喜ならではの脚本だ。

したがって視聴者は、「真犯人は誰なのか」ではなく、古畑任三郎がどうやって事件を解明し、どうやって真犯人から自白や自供さすのかを観る。完璧なトリックをしかけた犯人を古畑任三郎が追い詰めていく、それを楽しむのだ。

毎回、豪華ゲストが犯人役として出演してた。

たしか第一回目は中森明菜だ。

菅原文太や草刈正雄、津川雅彦、緒形拳など大物が犯人の回もあった。

風間杜夫、鹿賀丈史、市村正規などベテランから唐沢寿明、真田広之、石黒賢などまで起用。

古手川祐子、沢口靖子、桃井かおり、鈴木保奈美など女優陣も超豪華。大地真央も出てた気がする。

笑福亭鶴瓶、小堺一機、明石家さんまなどお笑い界だけでなく、イチローやSMAPまで本人役で登場するという大盤振る舞い。

俺が好きなのは最終回での江口洋介との電車内で繰り広げられる心理合戦ね。ファイナルでの石坂浩二と藤原竜也の回も圧巻だったな。

 

本間勇輔さん作曲のオープニング曲も有名よね。ちょっと(いや、だいぶ)「007」のテーマ曲と似てるけど、そこはあまり掘り下げないでスルーしよう。

刑事ドラマはいいテーマ曲多いよね。「太陽にほえろ」「西部警察」「Gメン'75」「相棒」「踊る大捜査線」。テーマ曲が流れただけでドラマを思い出す。

 

 

古畑任三郎は警部補なので、階級で言えば「相棒」の杉下右京(水谷豊)や、もうすぐスペシャルが放送される「駐在刑事」の江波敦史(寺島進)と同じだ。

ついでに言えば「遺留捜査」の糸村聡(上川隆也)、ストロベリーナイトの姫川玲子(竹内結子)、「新参者」の加賀恭一郎(阿部寛)、「アンフェア」の雪平夏見(篠原涼子)とも同階級だが、古畑任三郎の方が偉く見えるのは田村正和さんの持つオーラのせいか。

ちなみに警部の方が階級は上だから、銭形幸一(ルパン三世)や目暮十三(名探偵コナン)よりも警部補の古畑任三郎は下である。どうでもいい情報だが。

 

田村正和さんは80年代には、トレンディドラマにも主演されてる。

その筆頭が「ニューヨーク恋物語」だろう。

タイトル通り全編ニューヨークロケという、時代を象徴するかのようなバブリーなドラマである。

主題歌は井上陽水の「リバーサイドホテル」。この曲を聴けばこのドラマを思い出す人は多いだろう。

 

 

登場人物は男3人(田村・真田広之・柳葉敏郎)と女5人。桜田淳子を除く4人がワケありバーテンダーの田村正和に惚れるという謎設定だ。

岸本加世子が右手にホットドッグ左にコーラという、「お前それ、ひったくりにすぐ会うぞ」って両手ふさがり超油断スタイルでN.Y.の街を闊歩してるところに、向こうから歩いてくるトレンチコートの田村正和。岸本加世子のヒールの靴紐が解けるのに気付き、跪いて靴紐を結び直してあげ無言で立ち去る田村正和。

今思い出してみても、ただ「N.Y.は素敵な街」「その街で出会うおしゃれな男女の素敵な恋の物語」を表現したいってのが丸わかりの演出だ。

しかし、当時の正和さまはそんなベタな演出も、サラリと似合いすぎるほどカッコよかったのだ。

「パパはニュースキャスター」「パパは年中苦労する」(共演:浅野温子)、パパとなっちゃん(共演:小泉今日子)など、パパを演じても田村正和はおしゃれでかっこいいのだ。

 

古畑任三郎の後も、田村正和のかっこいい主演ドラマは多々ある。

「協奏曲」(共演:木村拓哉/宮沢りえ)では建築設計士。ピークを過ぎた建築士の苦悩と葛藤がわかる演技はさすがだ。キムタクの抑えた演技もいい。

「総理と呼ばないで」(共演:鈴木保奈美/鶴田真由)では総理大臣。三谷幸喜は「記憶にございません」(主演:中井貴一)でも支持率の低迷する総理大臣描いてたな。

「美しい人」では美容整形外科医。夫・大沢たかおのDVから逃れるために「どんな顔にしてもいいから:と整形手術を希望する常盤貴子を、田村は亡き妻と同じ顔にする。野島伸司脚本ならではの暗い演出は田村正和には合わなかった気がする。松本清張シリーズなら違和感ないのにね。不思議。

 

そう、田村正和さんは「かっこいい」を貫いた人なのだ。

プライベートはほとんど明かされてないし、トーク番組でペラペラしゃべることもない。

役者は私生活はミステリアスな方がいい。どんなとこに住んでて、どんなもの食べてて、どんな暮らしをしてるかなんて、視聴者にバラす必要ない。想像にお任せしますでいいじゃない。

最近は俳優でも歌手でも簡単にプライベート語りすぎよ。トーク番組に出るとかもそうだけど、SNSで自ら発信してる人もいる。そんなにサーヴィスしなくていいのにな。

 

そんなミステリアスなダンディズムを貫いた田村正和さん。

ご冥福をお祈りします。