黒鯛 魚の性転換と両性具有

正月は鯛だ。
あれほど年末に並んでた焼かれた真鯛は全て売れたのだろうか？

さて、漁師も初荷出荷したからか、卸売り市場も開始したからか、魚屋やスーパーに魚が豊富に並んでる。
年末に売れなかって倉庫に冷凍で保存されてたよう真鯛と一緒に、黒鯛が並んでた。
捌いて三枚におろして、冊にして、刺身にする。
この状態では殆ど真鯛と見分けがつかない。味は真鯛に比べりゃ淡白だがそんなに変わらない。養殖の真鯛よりは美味しいよ。
酒と一緒につまんでもいいが、御飯と一緒に食べると美味い。寿司ネタであまり出回ってないのが不思議。

黒鯛は関西では「チヌ」って名前で流通してるのは前にも書いたが、この黒鯛、調べたらヘダイやきちぬと同じく性転換するのよね。
正確に言えば両性具有で雄の精巣と雌の卵巣を生まれた時から持ってる。ある程度迄は雄で過ごして、ある時に雌に変身する。
魚や魚介類では珍しい事じゃない。群れが全部雄なんだけどその中の一部だけ雌に替わるってのも多い。
海老の一部やホヤなんかも両性具有だ。種族を残すための自然の知恵か？

両性具有や性転換。これって自然界では当たり前の事なのかな？スピルバーグの名作、映画「ジュラシックパーク」の中でも「恐竜は雄の群れの中で雌に性転換して種族を残す」って事を言ってた。
ってことは最近よく取り上げられてる「性同一障害」とかって理解できる気がする。
男として生まれてきたけどずっと違和感感じて苦しんでた。で、ある時「あぁ自分は女なんだ」って思ってカミングアウトして楽になった。
そんな話は他人事とずっと思ってたが、これは逆に自然界では当たり前なのかも。
ホモやおネェ系タレントは基本的に嫌いだが、性同一障害とかある日突然女に目覚めたってのはなんか理解できる気がするな。

そう考えたらマツコデラックスなんかは“なまこ”みたいなもんか。なまこは雄でも雌でも外観からは見分けがつかない。
この人はおネェ系タレントではない。雄とか雌とか分別を超えた“マツコラックス”って生命体だと思ってる。多分みんなもそう思ってると思ってる。違ったら御免。