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最後まで共感できなかった 下克上受験

2017-03-22 02:56:50 | MUSIC/TV/MOVIE
そろそろ今クールの連続ドラマが最終回を迎える。
ドラマ1回目を見て、この後観ようか止めるかって決まるので、最終回まで見るドラマは少ない。

下克上受験。
中学受験をテーマにしたドラマなのだが、阿部サダヲ演じるお父さんが全く共感できなくて、毎回イライラして観てた。
中卒の夫婦が小学生の子供に「やっぱり世の中は学歴だ」って有名私立中学を受験させようとする。阿部サダヲは娘の勉強を教えるため、会社も辞めて一緒に勉強し取り組む。美談なんだけど、子供はそれで幸せになれるのかね。

もちろん学歴ってのはいろんなところで付きまとう。
俺らの世界は学歴なんか関係ない。しかし、それでもコンサルタントやプロデュース、講習などする際に「どこの学校をお出になったの?」なんて聞かれることは多々ある。だからこのドラマのお父さんの気持ちはわかる。

しかし、学歴が全てじゃないだろう。
このドラマは普通の公立中学、公立高校を出ただけでは社会で底辺になると言ってるようなもんだ。
いい学校、いい大学を出ないと、いい社会人になれなくて、いい生活がおくれないんだと。
俺らの時代の偏差値教育、詰め込み誰でも大学行こうぜ教育のことを、今の時代でぶり返されるとは思わなかったな。

田中角栄のように小学校しか出ていないで総理大臣になった人だっている。
東大や京大出た人で、官僚になる人や会社でエリートになる人もいれば、世界を放蕩したり、手に職をつける人だっている。
中卒や高卒で会社を起こして成功する人もいれば、職人として頑張ってる人いる。

そりゃ中には学歴社会に飛び込んでしまって苦労する人もいるだろう。
それでものし上がっていく人もいれば、学歴関係ない世界でひとかどの地位になる人もいるだろう。
単純作業の仕事しかできず、職を転々としたりしてる人もいるだろう。

このドラマで受験を諦めて勉強を放棄しようとした娘に「負け犬」とお父さん(阿部サダヲ)が言うシーンがある。
このシーンが大嫌いで、「あぁこりゃ俺には無理だわ」と見るのやめようと思った。
しかし深田恭子が可愛いのと、小林茂の演技が良くて結局最後まで見てしまったよ。
最終回まで見てしまったが何の感動も感銘も受けなかった。

阿部サダヲは「マルモのおきて」のイメージが強かったからかな、スパルタなお父さん役が全く似合わない。
中卒のお父さん役だが、ヤンキー時代の片鱗も出てこない。嫁さん役の深田恭子も中卒の設定で、最初のうちは「元ヤンだな」ってセリフや仕草があったんだが、途中からは皆無だった。娘との入浴シーンが毎回と言っていいほど映されるが、ドラえもんのしずかちゃんか?水戸黄門の由美かおるか?ってくらいだな。

最終回前にすでにネタバレしてるし。第一希望の有名私立中学受験に失敗してる。
奥さん深田恭子が機転を利かして、第二志望校の願書を取っておいてくれてて、見事そこに合格できた。
なんじゃそりゃ。一番希望は無理だったが、第二希望がゲットできた。

諦めなければ道は開ける?
努力すれば報われる。
諦めちゃダメだ。
受験は親の協力がなければ無理だ。
親が子供の道を決めてあげるべきだ。
未来のためにだったら今を犠牲にすべきだ。

今、最後の追い込みに必死な受験生、すでに喜怒哀楽感じてる受験生はこんなドラマは見てないと思うが、このドラマはいったい誰に向けてどのようなメッセージを伝えたくて作ったのかさえ意味不明。
大阪弁でいう「時間の無駄」とか「見て損した」ってドラマだったな。

ありゃま、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で徳川家康(松平元康)役を阿部サダヲが演じてる。
これもまた似合わないなぁ。
阿部サダヲはいい役者だけにちょっと残念だ。


1 Comments

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Unknown (超たけし)
2019-10-02 22:00:43
別に学歴構築推進ドラマじゃないかと。
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