迷惑なマニア

マニアと呼ばれる人たちがいる。
その分野を趣味として、又、生き甲斐としてる人達だ。オタクとの境界線は共有するか個人だけで楽しむか。収集したものを自分だけで眺めたりして満足感を得たり楽しむのがオタク。他の同じ趣味の人にコレクションを自慢したり優越感に浸るのがマニア。って俺は勝手に思ってる。

ただ、このマニアにしろオタクにしろ、困ったチャンが存在する。
自分の趣味の為に他人の迷惑を顧みない人達。盗んだり、立ち入り禁止地区に平気で入ったり、破壊したり。

一つは釣りマニア。海釣りや川釣り、そしてスポーツフィッシングと称するもの。

ホテルの元遊泳用プールで、国の許可なくオオクチバス18匹とブルーギル8匹を飼育した疑いで、一人の男が逮捕された。
この男は2002年に外来魚の再放流（リリース）禁止を定めた滋賀県の条例に、「釣りを楽しむ権利を奪う」って禁止規定の無効確認などを求める訴訟を起こして退けられた奴。明らかに飼育しては琵琶湖に放流してたんだろう。

ブラックバスの釣りは一時期ブームになった。ルアーでの駆け引きが面白いし、ヒットしたときの引きがいい。でもさ、ブラックバスって釣っても料理屋調理して喰わないのよね。何度かバス釣り好きの人に同行してバスフィッシングしたけど、食わない魚を面白半分で釣って、そしてまたリリースして何が面白いんだ？って思った。自然の中でバスと格闘してるって思ってるんだろうけど、釣り堀と変わらない気がする。

このブラックバスやブルーギルは外来魚で繁殖力が強い。バス釣りを楽しむ人の手によって、いろんな池や湖、川に放流された。芦ノ湖や琵琶湖はこのブラックバスやブルーギルのせいで、鮎や鮒など元々の在来種が絶滅になりかかってる。
釣りを楽しむ権利かなにかは知らないが、迷惑をかけて権利もくそも無いだろう。そもそも釣り人の権利って何だ？

もう一つは鉄道マニア。撮り鉄、乗り鉄、鉄女、時刻表で楽しむ人、鉄道グッズを集める人等多岐にわたり存在する。
福島県白河市のJR東北線白河―久田野駅間で6月、線路脇に設置された安全柵の鉄の棒、約100本が抜かれロープが切られていた事件があった。
犯人が捕まった。京都市の18歳の男子大学生。「列車の撮影をする際、列車をきれいに撮るのに（棒とロープが）邪魔だった」って。アホかこいつは。自分の趣味の為なら何をしてもいいって勘違いしてる奴はマニアとは呼べない。オタクでもない。ただの迷惑野郎だ。

電力の無駄使いをしてるってペットボトルを使って、電車のケーブル火災を置かしてた自称ミュージシャン。

そして今日山手線にテーブルを投げ込んで、列車運行を妨げた奴。

どれだけの人間が迷惑を被ったんだろうかわかってるんだろうか。
こいつらは今後「邪魔鉄」とか「迷惑鉄」とか呼ばれるんだろうかね。

マニアやオタクも行き過ぎるとただの社会的迷惑野郎でしかない。