GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

フワちゃんに引導を渡したローラ

2020-11-22 22:28:35 | MUSIC/TV/MOVIE

フワちゃんというタレント(?)がいる。

俺はこの子が大の苦手。

昨年末くらいに某番組で指原莉乃が「YouTubeで面白い子がいる」と紹介して以来、テレビで見ない日はないくらい売れている。

なぜ売れてるのかさっぱりわからない。

俺が苦手でも、他の大多数の人は好感持ってるのかもしれないが、面白くもなんともないし、うるさいだけだし、言葉つかいひどいし、知性も教養も微塵も感じられない。醜悪だ(容姿のことじゃないよ)。

「そういうキャラじゃないか」とか「この面白さがわからないなんて」などと言われても結構。定番の「嫌なら見なきゃいいじゃない」そのままに、フワが出てるとわかったらその番組は見ない。

 

さて、そんなフワちゃん。

いつまでテレビは使うんだろうって思っていたが、ついに終焉を迎えたようだ。

元祖、タメ口女、ローラ。

ローラとフワちゃんを対談させたらどうなるかって、面白い企画の番組があった。

ダウンタウンの松本と中居の番組。『まつもtoなかい〜マッチングな夜〜』。

この番組では、森進一と森家 三男Hiro、小池栄子と天海祐希、菅田将暉と甲本ヒロトという異色の対談。もはや対談デスマッチと呼んでも差し支えなさそうな面白そうな企画。

この番組でフワちゃんとローラの会談が実現した。

 

結果は「悲惨」の一言に尽きる。

フワちゃんがいつものように(?)何やかんや奇声発したり、突飛な行動したりするんだけど、ローラは冷静。冷静というより塩対応。AKB時代の島崎遥香より塩対応。

いつものハイテンションで攻めても、「モデルやってるときから読んでたからOK、」と意味不明な以前から好きでしたと言ってもローラは気の無い返事。

松本人志が「こういう展開になってしまうんかぁ」と驚くほど、噛み合わない。これはもはや放送事故レベル。

ローラも困惑した感じで「(新しい人と会うのは)大好きなんだけど、何かが合わない感じがするの」と吐露。

 

ローラもその昔まだテレビで始めの頃、ただのうるさいキャラだった。タメ口キャラもその美貌でなんとか許されてたが、好感度は低かったんではないかな。

その彼女が明石家さんま司会の大型特番に出た際、30人以上いるひな壇芸人・タレントの中で目立とうともがいてた。声がやたら大きく、タイミングの悪いローラ。正直「うざいなぁ」って思ってたら、さんまがいきなり真顔で「ローラ、お前ちょっとうるさい」と注意した。

明石家さんまが本番中にマジで諭すなんてことは滅多に無い。番組スタッフや他のタレントに緊張感が一気に走ったのを画面越しに感じた。もちろんローラ自身にもね。

そこは百戦錬磨の明石家さんま、気を取り直して何もなかったように番組収録は続く。ローラはその後は遠慮がちになり、いやはっきり精彩を欠いていたが、30人以上もひな壇芸人がいるんだ、それで丁度いいくらいだった。

 

その後の彼女の活躍は目覚ましい。

ほっぺを指でたこ焼きがどうとかしなくても、相変わらずタメ口でも、場の空気を読んで自分のポジションを全うするスタンスに変わった。明らかに「それ以前とそれ以後」で違う。もともと賢い子だからね。かなり勉強したんだと思う。

 

フワちゃんはそんなローラのことを「先輩タメ口キャラ」くらいで認識してたのかもしれない。

これがこの子の悪いところであり、嫌いなところ。勉強不足というか、何も成長していないというか、テレビに出始めた頃と何も変わっていない。

YouTubeとテレビでは根本から違う。視聴者も違う。

基本YouTuberは一人で好き勝手面白いことやってるって印象だ。それを楽しみに見てる視聴者がいる。人気があればそれで生計が立てられる。

フワちゃんはそんなYouTuberの一人。だから他人との協調性もなければ、目上や先輩後輩の上下関係も無い世界の住人だ。共演者のことや番組のことを事前に勉強することもない。

 

彼女が小池都知事にタメ口で喋ろうが、黒柳徹子さんにタメ口使おうが、その人が嫌がってないのならば俺がとやかく言うことではない。

だが彼女は「これが私のキャラだから」って誰もが許してくれると、勘違いしてる気がする。和田アキ子や鶴瓶が呆れてても「マァええんとちゃう」と言うのは余裕があるからだ。

徹子さんは「へぇそれがあなたの芸風ですね」って、本当は「この子は敬語も知らんのか?」とか「誰かこの業界のこと教えてあげる人いないのか?」って馬鹿にしてんだけどさ。彼女はそれに気がつかない。あれがウケてる(ウケた)と勘違いしてる。

 

しかし、ローラには見事に通用しなかった。

松本人志も中居正広も、こうなること見越しててこの企画・対談を組んだのなら、かなりのワルだな。

次は是非ともフワちゃんと元祖派手&賑やかキャラ篠原ともえとの対談を企画して、さらにダメージを与えて欲しいな。

 

フワちゃん。

この一年間引っ張りだこでテレビに出てたけど、もうYouTubeの世界へお戻り。

ローラが君にした反応こそ、本当はみんなが思ってたことなのよ。普通はああいった反応なのよ。何をしてるんだこの子は?って引いても、傍観するかこれが世間では受けてるのか、なら仕方ないなって感じ。それをなんとか拾って広げて笑いに変えてたのは番組のMCや他のタレントの力なのよ。

 

鈴木奈々、藤田ニコル。出始め当初はうるさいだけだったが、だいぶマシになった人もいる。鈴木奈々はもう見なくなったけど干されちゃった(飽きられちゃった)のかな。フワちゃんも遅かれ早かれそうなるだろう。

ゆきぽよ、みちょぱもモデル出身タレントだが、この二人は頭がいい。言葉は基本タメ口のようだが、場をわきまえてる。ロケ番組やイベントを見たらわかる。挨拶をちゃんとする、できる、気を使ってるのがわかるもの。フワにはそれがない。

ゆきぽよやみちょぱは残るが、フワちゃんは来年にはテレビから見なくなるだろう。

 

滝沢カレン。たくさんいるハーフ・クォータータレントの一人だが、彼女の言葉のセンスには脱帽。『全力!脱力タイムズ』で美食遺産ってコーナーを担当してるのだが、カンペの漢字が読めない、読み間違いする、言い間違いする。ひどいもんだ。

でも、料理の手順や動作の、彼女ならではの解説がたまらなく面白いのだよ。

「(ビニール袋に)冷たい何も知らない鶏肉を入れてあげます」「やれやれとぼったりくつろぐ鶏肉に上からかけ流していきます」とこんな感じ。実はこれは滝沢カレンが出した料理レシピ本からの抜粋なのだが、番組でも終始こんな感じ。

「気前よく塩胡椒して」とか「自分が二の腕気にして触ってるくらいの力で」とか、「パサパサ鶏肉を『行ってこい』と後押しして油の中に」とか、独特のセンス。

YouTubeで料理解説のチャンネル立ち上げたらかなり人気が出るだろうけど、彼女はしない。彼女の主戦場はテレビだからだ。

 

俺は元々YouTubeはテレビの敵、とまで言ったら大げさだが、YouTuberはネットの世界で好き勝手やればいいと思ってるし、テレビ業界とはまた別モノの面白さだと思ってる。

だからテレビで「こんな面白動画見つけました」とか「こんな凄技が」「こんな可愛い動物動画ありました」って、ちょこっと映したりする分にはいいんだけど、YouTuberを番組に呼んだり、ましてやコメンテーターやレギュラーで起用するのは大反対だ。

だって、絶対そいつら「面白くないんだもの」。

自分のチャンネルでおふざけやってる分には誰も邪魔しないし止めない。それこそ嫌なら見なきゃいいんだし、犯罪など法に触れない限りは多少の無茶しようが好きにしてくれ。って思ってる。

 

だからテレビに出れなく(出なく)なった人間がYouTubeに移行して、頑張ってようが邪魔する気もない。まぁ、見る気もないけどね。

同じくテレビで売れてるタレントが「YouTubeチャンネル開設しました」ってのも大嫌いだ。

 

フワちゃん。

この一年間テレビにずーっと出てたけど、もうネタ切れだろ。最初は嬉しかっただろうけど、今はもうしんどかっただろう?枯渇してそうだもの。

もうYouTubeの世界へお戻りよ。

ローラが引導渡してくれたんだからさ。